見るまえに跳べ

70年代 日本のロック 日本のフォーク 岡林信康 高田渡 遠藤賢司 武部行正 大滝詠一 細野晴臣 久保田麻琴と夕焼け楽団 葡萄畑 布谷文夫 西岡恭蔵 ガロ めんたんぴん はちみつぱい はっぴいえんど 加川良 赤い鳥 村井邦彦 南正人 裸のラリーズ 友部正人 西岡たかし 銀河鉄道 トランザム 頭脳警察 シュガーベイブ 山下達郎 大貫妙子 ティン・パン・アレー 小坂忠 金延幸子 加藤和彦 かまやつひろし 村八分 早川義夫 荒井由実 鈴木茂 井上陽水 丘蒸汽 林亭 クニ河内 ハプニングス・フォー 三上寛 頭脳警察 中川イサト ブレッド&バター 永島慎二 吉祥寺

岡林信康復刻14

2008-08-22

9757.jpg 本日発売となった岡林信康復刻第一弾3タイトル
朝日新聞朝刊(関東版/関西版)には画像のような新聞広告も掲載しました。お近くにお住まいの際は是非ご覧下さい。
こうして、長い間封印されていたアルバム群が順次レコード店に並んで、誰もが気軽に購入できる環境が整ったのは嬉しい限りです。3タイトルまとめ買い以外では見るまえに跳べが一番売れているようですが、個人的にオススメするのは俺らいちぬけたです。URC時代の最後のスタジオ作品でバックは、はっぴいえんどから柳田ヒログループにチェンジしましたが、シリアスとお馬鹿とが同居した世界は、柳田ヒロの鍵盤の効果もあって、トータルで聴き易いと思います。はっぴいえんどがフォークロックっぽかったのに対して、柳田ヒログループはよりロック的で、実験的。長髪率もこっちのほうが高い感じ。歌詞の内容も政治的なことから、自然や自身の心の内を歌ったものが多く、更に伸びた髪の毛と髭面のヒッピー然とした岡林青年の、背伸びをしない、等身大の姿が映っていると思います。
ブックレットでは触れていませんが、10曲目「申し訳ないが気分がいい」が終わった数十秒後に、岡林氏の「まだやんのけ?」っていう言葉によって始まる歌は、「岡林信康に捧げる唄」っていうタイトルです。オリジナルLP通りの復刻ですので、トラックは入れてありませんし、タイトルも表記していませんが、ご参考までに。岡林氏曰く当時突然スタジオで思いついて吹き込んでみたとのことでした。

さて、10月発売の第二弾の制作も進行中です。更にこの発売に併せて、凄いイベントも予定していますので、また改めてこちらでお伝えできるかと思います。

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岡林信康復刻13

2008-08-18

9736.jpg いよいよ今週末に発売となる岡林信康紙ジャケ復刻第一弾。もうしばらくお待ちください。
とか言っている間にもう第二弾のインフォです。
時が経つのが早すぎる。もう第二弾への作業開始です。

10/24発売 岡林信康復刻第二弾 いよいよライヴ盤登場!!

スタジオ3部作に続いて今回は69年、70年、71年の東京でのライヴ音源です。順を追って聞いていけば、その音楽スタイルの変貌、はっぴいえんど柳田ヒログループの協力を得ながら日本語ロックへシフトチェンジしていく様が良く分かります。
軽快なトークと音楽。岡林の持ち味が存分に発揮されたステージは今の岡林のステージをご覧になった方なら良く分かると思いますが、69年、それ以前からずっと変わらずに楽しいものです。

8/22発売第一弾大好評ご予約受付中↓
8/22発売 【特典あり】岡林信康 遂にURC時代の音源(初CD化多数)が紙ジャケで随時復刻開始

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岡林信康復刻12

2008-08-08

岡林信康の復刻作品の→特設ページが出来ました。特典詳細も併せてご覧下さい。

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岡林信康復刻11

2008-08-01

9659.jpg 8/22発売の岡林信康復刻第一弾の3作品「わたしを断罪せよ」「見るまえに跳べ」「俺らいちぬけた」の3作品をまとめてお買い上げいただいた方に差し上げる「見るまえに跳べBOX」のデザインが出来上がりました。とにかく白黒な、どこか白々としているシンプルなデザインにしたかったので、その通りになったと思います。またE式ダブルジャケット(断罪、跳べ)A式ダブルジャケット(いちぬけた)の3作品がぴったり収納できるサイズですので、初期スタジオ3作品を是非まとめてお買い上げ、収納して下さい。
初期スタジオ3部作がジャストで収納できるこちらの特典BOX付でのお買い上げは下記より。
岡林信康/復刻第1弾3タイトルまとめ買いセット

ディスクユニオン各店通販サイトで予約受付中です。

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岡林信康復刻10

2008-07-29

7月28日月曜日、恵比寿 art cafe Friendsで行なわれた岡林信康初めての原画展に行ってきた。絵本「ぼくの村は美しい国」で描かれていた原画が数十点展示されています。8月15日まで原画展をやっているようですので、興味のある方は是非。
原画展とともに初日だった昨日のみ岡林信康のミニライブが行なわれた。アコギ弾き語りスタイルで約2時間。弾き語りだけのステージは、今コンサートでも30分くらいなので、この日の全編弾き語りという構成は今めったに見られるものではない。「俺らいちぬけた」が聞けたこと、「自由への長い旅」では平野融氏がピアノの伴奏をつけて、初期のバージョンに近い形での再演となったのは素晴らしい瞬間だった。

前日7月27日日曜日には下北のラカーニャで加川良さんのDVD発売記念ライブを見た。こちらも弾き語り。ラップスティールギターのすぎの暢さんがサポートとして加わった2時間強のステージ。しゃべりと歌としゃべりと歌が行ったりきたり。そして「枚方のあきちゃん」がまさか聞けるとは思わなかった。あきちゃんはみんな女の人だと思っているようですが、男の人です。今も地元で不動産屋を営んでいるようです。

こうした一番最初の初期衝動で始めたスタイルというのは、ごまかしが全く利かないからやっているほうは、それはそれでしんどいとのかなと思う。それも両日共に100人前後のお客さんの前で、丸見えの状態だと尚更だ。だからいつも以上にしゃべりがあって、そこで自分を笑って、みんなを笑わせて、距離をもっともっと縮めて、汗かいて歌うのだ。


60を過ぎたおじさんが、たった1本のギターと歌で聴衆と向き合った瞬間はやっぱりかっこいい。それは真夏に真剣に汗だくで焼き鳥焼いているおじさんや、ヘルメットと重装備姿でこちらも汗だくで丁寧に交通整備しているおじさんの姿なんかと似ている。

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岡林信康復刻9

2008-07-24

8/22発売の「わたしを断罪せよ」「見るまえに跳べ」「俺らいちぬけた」の3タイトルのジャケット、帯、盤面の入稿が完了。最後ミスが発覚し、ギリギリで急遽やり直した部分もありましたが、これで一安心です。間に合ってよかった。

さて次回第2弾発売予定ラインナップの中の「岡林信康コンサート」。1970年12月に神田共立講堂で行なわれたライブ盤ですが、このライブ盤には岡林信康withはっぴいえんどのほかに、高田渡加川良、そしてはっぴいえんどの単独演奏曲がそれぞれ収録されています。

・高田渡「生活の柄」「おなじみの短い手紙」
・加川良「教訓?」
・はっぴいえんど「かくれんぼ」「はいからはくち」

いずれも本人たちへ連絡し、収録の許諾をいただけました。ということで、オリジナルマスターテープのまま、特に楽曲のカットは行なわず、岡林信康withはっぴいえんどの演奏以外にもそれぞれの単独演奏がノーカットで収録されます。

先日松本隆氏にお会いした際には「岡林の音楽はもっともっと評価されるべきだ」という言葉とともに「僕たちのやってきた音楽はどうしたって残っていくものだから、こうして岡林の音源が、本人許諾の下リリースされっていくということは、良かったね」と言っていたのが印象的でした。どうしたって残っていくもの。それはロックだとかフォークだとかジャンルを超えて、自分達の言葉で自分達の歌を、音楽を作り出して来た証だと思う。

彼らがどのようにして、日本人としての独自の音楽を模索して、それを音にして刻んできたのか、そのルーツを辿ってみるのもまた面白い。

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岡林信康復刻8

2008-07-22

9608.jpg私を断罪せよ」「見る前に跳べ」「俺らいちぬけた」の3タイトルのマスタリング済音源があがってきました。早速聞き比べていますが、正直ものすごい良い音に仕上がったと思います。
いずれも古いマスターテープをデジタル化し、そちらをCD用にマスタリングしたわけですが、ギターの鳴り方ひとつとっても、とてもきめ細かく全体的に奥行きが感じられます。「私を断罪せよ」に関してはアコースティックならではの生々しい迫力、「見る前に跳べ」「俺らいちぬけた」もそれぞれの音が際立っているにも関わらず、それらがいっせいに鳴り出すとバンドサウンドとしての一体感が感じられます。そしてなにより岡林氏の日本語の発音がいい。言葉は言葉として崩したりすることなく、伝えたいからこそきちんと歌っている。何を言っているのか、何を歌っているのか、瞬時に耳からすぐに伝わってくる。今まで何の気なしに聞いていましたが、これは新しい発見。
音が鳴り出した瞬間の立ち上がりの良さも含め、是非岡林氏の歌を堪能していただければと思います。

さて、画像は7月初旬から一部レコード店やフォーク酒場などで配布している今回の3タイトルの復刻のチラシです。裏面には珍しい写真、今後のラインナップなども掲載されているので、見つけたら是非持って帰って下さい。横向きの珍しいチラシです。

今日は岡林氏の誕生日です。朝から「くそくらえ節」聞いてます。

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岡林信康復刻7

2008-07-07

9542.jpg 今回の復刻の大半はライブ音源となっていて、大体岡林氏の弾き語りが1割、はっぴいえんどのバックが7割、柳田ヒログループのバックが2割と言った感じです。はっぴいえんどをバックにした1970年のライブ音源がダントツに多くて、やっぱりこの演奏が岡林氏と一番マッチしていると思います。
38年前のライブ音源にも関わらず、非常にロック度が高く、荒々しい。一番演奏が良いと個人的に感じるのが10月にリリース予定の『岡林信康コンサート』(1970年12月に行なわれた岡林信康withはっぴいえんどのライブ音源。初CD化。)です。共に活動したのはたったの1年足らずでも、12月にはその演奏のバランスがピークに達していたのが良く分かります。このままあと1枚はっぴいえんどをバックにスタジオアルバムをもし残していたら、一体どんなアルバムになったのだろうかとたまに思います。風街チックな、メッセージ色が薄れた牧歌的なアプローチが全面に出た作品になったのだろうか?と思いますが、松本隆がプロデュースした1973年の「金色のライオン」がそれに当たるわけで、恐らくこのはっぴいえんどとの1年足らずという活動期間は本人達も予め感じていた自然なことだったのだろうと思います。

今日は色々連絡したり、連絡があったり。昨日も今日もちょっともろもろ動いているので、またここで決定事項を随時紹介できればと思います。とにかくやるのなら面白いものとして原盤に忠実な形でリリースしたいです。そしてきちんと繋がっていければ。

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岡林信康復刻6

2008-07-05

9530.jpg 今回の復刻で一番嬉しかった事は、岡林さんが僕達にチャンスをくれたことです。岡林さんは一番に、何故岡林さんの音楽を出したいのか、何故ここまで聞き続けてきたのかというこちらの熱意を感じてくれていて、その次に自分の息子と同じ位の年齢の子供(僕は33歳ですが、岡林さんから見れば子供)が当時のことを伝説でしか知らないながらも、大きな影響を受けている事などを最大限に考えてくれて、とても前向きな判断をしてくれました。これは凄い嬉しい事でした。大人が子供の気持ちに素直に理解を示してくれて、チャンスをくれるということ。恐らく今の世の中ではなかなか得られない、得がたい体験だと思います。
岡林さんの当時の歌から見えてくる日本と今の日本。その比較が今回の復刻の最大のテーマです。そしてターゲットは若者たちでもあります。20代30代の僕と同じ年代の、これからの日本で、世界で活躍していくであろう多くの若者たちに「蟹工船」を読むのであれば岡林の音楽を聴いてもらいたい。


一部新聞報道などで復刻話しを岡林氏へ持ちかけたこちらが若いからそれは実現したというような事ばかりがクローズアップされているようですが、決して若いからという理由だけで実現した復刻ではありません。過去は文字や映像や音楽からしか知りえなかったからこそ、僕にとっては未来と同じものとしてそこにあっただけで、過去と未来を繋げて行く復刻というものが一番重要なポイントなのです。

8月22日にリリースされる「私を断罪せよ」「見る前に跳べ」「俺らいちぬけた」の初期スタジオ3部作のブックレットには、先月僕が行った岡林氏へのインタビューも掲載されます。岡林さんが感じる日本と自然と過去と未来。それらが少しは見えてくればと思います。

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岡林信康復刻5

2008-06-24

9473.jpg 岡林信康の復刻作品のニュースが流れて早1週間。すでに新聞などでも取り上げられており、その反響の大きさを少しずつ感じます。
途中でリリースがなくなるのではないか?とか、頑なにリリースを拒否していたのに本当に出るのか?など様々な憶測が飛んでいるようですが、出ます。
既に正式な契約を本人と交わしており、その上でリリースされます。
CDに入っているライナーには当時の写真や資料のほかに岡林さんへのQ&Aをまとめたものなど収録予定で、制作に関して岡林さんにもご協力いただいております。もうそろそろマスタリングした音があがってくる頃です。

岡林信康という人で僕がイメージすることのひとつに音楽スタイルの変貌、それによるイメージの崩壊、一新があります。スタイルの変化によってファンが求めていたものとの相違などにより、その都度様々な思いを抱えながらも、次の一歩を踏み出していく人。その繰り返しが今に繋がって、今が過去に繋がっていく。それは不器用なことなのかもしれないけれど、どんな場面でも自分に正直に音楽をやり続けた人だけにしか感じ得ないこともたくさんあるのだろうと思います。
過去の作品も今の作品もその途中の作品も誰もが自由に聞いて欲しいです。

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岡林信康復刻4

2008-06-19

9449.jpg 東芝EMI(現・EMIミュージックジャパン)から1992年に「私を断罪せよ」「見る前に跳べ」「俺らいちぬけた」「狂い咲き」が復刻されてから18年経っている。その間聞きたい人はプレミアがついた高額な値段に跳ね上がった中古CDを購入するか、持っている人に借りるか、もしくは当時のアナログ盤を購入して、MDやカセットに落として聞くか(LPから個人でデジタル化出来るようになったのはつい最近のこと)しか方法がなかった。だから今手元にあるCDやレコードはきっと大切にしている人がほとんどだろう。

サンボマスターのメンバーみたいに若いときにたまたま手に入れて、そのときに聞けるものを、何度も何度も繰り返し聞いてきた若者たちもいる。みんな面白い音を求めて、特に若いときはその欲求でいっぱいの中、レコード店に足を運ぶ。自分の足で自分の耳を満たす音を求めてさまようわけだが、今回の復刻で多くの若い人たちにもう一回レコード店に足を運ぶきっかけになればこれは嬉しい。もちろん、全く音楽から遠ざかっているお父さん方にも。

当時の岡林信康の音楽は技術的にうまい、下手でもなく、リズムに乗れる、乗れないでもない。今のように誰もがネットや携帯を通じて自分の気持ちを綴り不特定多数の人へ向けて発信したり、そこから繋がりが実感できた訳ではない。そんな時、人はライブ会場へと足を運び、それらを実感したのではないだろうか。その多くの声の中心に岡林信康という青年がいたのだ。

今回多数のライブ盤がでますが、全タイトル、MCはノーカットです。岡林青年のおしゃべりは、この当時から今も変わらず面白い。

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岡林信康復刻3

2008-06-18

9445.jpg 「今日をこえて」と「絶望的前衛」が好きだ。
ものすごく前向きな歌と、ものすごく後ろ向きな歌。強気になったり、弱気になったり、それは人間らしい姿だと思う。

岡林さんの歌には基本的に応援歌みたいな歌はない。ほとんどがどん詰まりの中で、身を置いた場所から現実を見つめ、そこから僅かな変化を期待して、出口を見つけようとしているような歌や、社会に転がっている様々な問題を今一度見つめ直そうとした歌だとおもう。たとえば真正面から「戦争反対」とかストレートに言わない分、その歌詞の裏に隠れた怒りや悲しみは深いし、そこからこちらの想像力も広がるのだと思う。

20代前半からのハードスケジュール。全国各地を飛び回った当時の記録が今の時代に甦るということ。時に赤裸々に、様々な思いが詰まった歌もあるだろう。そこに写るのはあのどこか冷めたような、ひりひりするような目だ。歌の内容も含め、20代とはとても思えない。冷めながら澄んでいる。

8/22発売 -特報-【特典あり】岡林信康 遂にURC時代の音源が紙ジャケで復刻開始 一大プロジェクトが8月より始動!

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岡林信康復刻2

2008-06-17

9439.jpg 今回の岡林信康さんの復刻シリーズでは、まず初期スタジオ三部作「私を断罪せよ」「見る前に跳べ」「俺らいちぬけた」が紙ジャケット仕様で8月22日にリリースされます。価格はそれぞれ\2,800(税込)。その後、隔月で月3タイトルのペースでライブ音源やシングル音源などが順次リリースされます。ライブ音源には今まで一度もCD化されていなかった作品が多数含まれます。これらは79年にSMSから幻のフォークライブ傑作集として岡林さん単独作品としてリリースされたものを中心に、URCからカセットだけで販売されていた「私たちの望むものは 岡林信康・音楽舎春場所実況録音」などがあります。それから当時リリースされたシングル(7インチ)でしか聞けない音源をまとめたシングル集など、音だけではなく、見て楽しめるものを予定しています。

岡林さんからは音源だけでなく、多数の写真や当時の資料をお借りしました。これらをライナーなどで作品ごとに活かした楽しい作品に仕上げていきます。
またオリジナルマスター音源からのマスタリングを行ないます。当時の質感を損なうことないような、ダイレクトでダイナミックな音になるでしょう。

とにかく当時URCからオリジナル盤が出て、ビクターから編集盤が出て、ビクター、キングからそれぞれフォークジャンボリーの音源が出て、URCから出たシングル盤にしか収録されていないバージョンがあって・・・・と、もうリリースの形態、会社が多岐に渡っています。これらの音源も整理してCD化を行い、解り易い形での復刻が必要だと感じています。

今、少しずつ作業が進んでいます。

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岡林信康復刻

2008-06-16

9434.jpg このブログのタイトルは『見るまえに跳べ』。岡林信康の1970年にリリースされた名盤セカンドから取っている訳ですが、ブログを書き始めた頃は、『見るまえに跳べ』を含む、URC時代の初期の音源はきっともう復刻されないのだろうなと勝手に決め付けていた。ただ、その間もずっと岡林さんの歌は自分の生活の一部としてあった。自分が生まれる前に書かれた曲が、こうして今の時代に自分の耳にダイレクトに響いてしまうということはどういうことなのかと聞くたびに考えていた。髭で長髪で汗まみれのギラギラしたに匂いたつようなセクシーな姿、色々な書籍に記されている彼の当時の言動に異様に興味を持った。全部がなまなましいから。そんな人が今は日本のリズムを全面に取り入れたエンヤトットをやっているということが、ひどく痛快で面白すぎた。築いては壊し、築いては壊しを繰り返していたから。エンヤトットは全く新しいトランスみたいな感じで自分の体の中を走り抜けていった。


話せば大変長くなるので、ものすごく端折りますが、もういいかげん直接会って、なぜ今この時期に岡林さんの音楽が必要なのかということを伝えたくて、本人へコンタクトを取った。そこから返信があり、ある日のコンサート会場の楽屋で会いましょうということになったわけです。岡林さんを目の前にこちらは正直な気持ちを伝えた。岡林さんは真剣に話しを聞いてくれたのがその時はすごく嬉しかった。

それから話しはどんどん動き出し、お互いの気持ちを最終的に確認し、いよいよ岡林さんが原盤を保有している初期URC時代の作品が順次「富士」からリリースされていくことになったのです。

岡林から御歌囃子へと繋がるそのルーツである最初期の作品がレコード店で買えないという現実。レコード屋に岡林さんの仕切りがないということ。これは悲しかった。今の岡林さんの活動へ繋がっていく過程がすっぽり抜け落ちていたのが、今回の復刻を機にこうして補えるのだから、それは大変嬉しいことです。そして御歌囃子となった今、そのコンサート会場には過去と未来が綺麗に同居していて、過去は事実として、未来は希望として、歌と笑いが溢れる懐かしくも新しい空間となっているのです。
ここから日本がまた元気になればいい。

8/22発売 -特報-【特典あり】岡林信康 遂にURC時代の音源が紙ジャケで復刻開始 一大プロジェクトが8月より始動!

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ザ・ノウ「ノウ宣言」フリー・インストア・ライブ開催決定

2008-05-20

9286.jpg 今週の金曜日、5月23日にディスクユニオン下北沢店ザ・ノウのレコード発売記念フリーインストアライブが開催されます。21時半スタート、翌日はお休みなので、みなさん是非来て下さい。終わったらそのまま下北で飲めばいい。

下北沢店の入り口脇には巨大なノウの看板が立っており、その廻りを曽我部恵一バンドの「キラキラ」のポスターが囲む形となっており、思わず笑ってしまいましたが、こうして形となって残っていくのは本当に嬉しい限りです。

2月の寒い日曜日の朝に、2週に渡って代々木で待ち合わせ、レコーディング中には本当にたくさんのお友達が遊びに来て(お友達はみな一様に酔っ払っていた)そのまま深夜までレコーディングをした日が遠い昔のようです。

ノウ宣言はシンプルで単純なロックンロール。言いたいことが歌詞のあちらこちらに散らばっている。メンバーの個性もバラバラだけれど、それがいい。大体個性が同じだとバンドなんか組まないのか。

ディスクユニオンのオリジナル特典のSEXBOYのPVは笑ってしまうほどかっこよくてかっこわるい。こんな曲にこんなことしちゃうなんて、正直ずるいよ。

音楽で笑えるかどうかということは実はとっても重要なことであって、その資質を十二分に備えているザ・ノウはだからこそとってもポップなのだと思う。今の時代、「お笑い」より「バンド」の方がもっともっと可能性が無限に広がっている手段だと思うけど。

とにかく皆さん金曜の夜は下北に遊びに来て下さいね。

5/23発売 【特典&試聴&フリーインストアライブあり】噂のバンド、ザ・ノウ『ノウ宣言』でいよいよデビュー!!

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バンドワゴンとラグーン

2008-04-22

9143.jpg 毎回春になるとバンドワゴンの季節みたいにリリースは春先が多い。今回も暖かくなった頃を見計らったかのようにバンドワゴン2008スペシャル・エディションラグーン2008スペシャル・エディションがリリースされる。ラグーンも同時発売ということで、なんだか春と夏がいっぺんにやってきたかのような豪華なリリース。いずれも今まで未発表となっていたアウトテイクや未収録曲が満載。それだけでも十分に魅力的だか、今回はミックスダウンを一からやり直し、2008年の今の耳にマッチしたサウンドに仕上げている。ミックスは鈴木茂本人が担当。こういうアニバーサリー企画盤は多数編まれているが、バンドワゴンとラグーンはファンキーグルーヴとクールボッサの傑作で、続けて聴いても全く疲れず、むしろ2枚セットで聞きたい裏と表のような作品だ。

パーフェクトエディションサマーブリーズと時々に変化しながら遂に2008年に完成。これはもはや「ニューアルバム」と言っても過言ではない。それくらい広がりを持ったぶっといミックスが為されていて完結編として是非春先にガンガン聴いていただきたい。

4/23発売 【特典あり】鈴木茂『BAND WAGON』『LAGOON』がニューミックス+ボーナス入りでスペシャル・アップグレード!

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フラワー・トラヴェリン・バンド

2008-03-25

9014.jpg 最近激しく聞いているのがフラワー・トラヴェリン・バンド。復活→フジロック出演決定→新譜も秋頃リリースとなれば現在廃盤の旧譜ももちろん再発されるということで、再び花のフーテンバンドに注目が集まっています。

4/23発売 【特典あり】祝!復活!!フラワー・トラヴェリン・バンド紙ジャケ仕様で復刻

さて、今回の紙ジャケの注目点はまずメイク・アップの鞄型特殊アウター・ジャケット。これは前回は特典としてのみ一部流通していましたが、今回は全て商品の段階で鞄入りです。原油高→原料の高騰などで一度は商品化を断念しかかりましたが、何とか鞄付きでの販売に漕ぎ着けてほっとしています。
さらに各ディスクには当時リリースされた7インチのミニチュア復刻ジャケットが初回封入特典として付いてくる点も見逃せないでしょう。
ディスクユニオンオリジナル特典は3タイトルまとめてお買い上げで3つご用意。
?カナダ盤LP「FLOWER TRAVELLING BAND」復刻ジャケット(ダブル・ジャケット仕様)
?国内編集盤LP「TIMES」復刻ジャケット(シングル・ジャケット)
?上記特典ジャケット2種含む、紙ジャケ計5タイトル収納可能な「SATORI BOX(内箱付きタイプ)」
※「メイク・アップ」の鞄型特殊アウター・ジャケット付きもそのまま収納可能


YOUTUBEとかにアップされている当時の映像もすさまじいです。やっぱりあの風貌、あのへヴィーでサイケなサウンドは永遠にかっこいい。どこか得体の知れないパワーと混沌は今の時代の音楽シーンから消えてしまったものだけれど、吹き込まれたサウンドは永遠に残っていく。はっぴいえんども大好きだけれど、全く違う手法で世界に刀を持って切り込んでいくかのようなフラワーの面々もかっこよすぎる。今この時代にフラワーが誕生したとしても当然のように刀を持って世界に飛び出していったことだろう。

さあ、4月23日の旧譜リリースで予習、ライブに備え、9月の新譜ではじけて下さい。
希望としては野音で見たい!ひたすら見たいです。

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オクノ修 街角の唄たち DOCUMENT TAPES 1979-1981

2008-02-12

8776.jpg 週末はオクノ修街角の唄たち DOCUMENT TAPES 1979-1981』をずっと聞いていた。
この70年代終わりから80年代にかけてのセッションは、僕と君と部屋と朝と昼と夜があって、それはそのまま歌の中に登場してくる人たちのありふれた日常だけど、どこか非日常的な、いうなれば霧の立ち込めるちょっとひんやりした木と緑に囲まれた明け方の森の中にいるみたいな匂いがして、これは本当に何度聞いても不思議な感覚だ。日常的なことを歌えば歌うほど、非日常感が増してしまうのだから。


これまで何度も何度も聞いた『オクノ修』や『胸いっぱいの夜』の弾き語りで表現された世界は、シンプルで余分なものをそぎ落とせばそぎ落とすほどに、世界が広がって行った。だけど、ここで聞かれるようなシンプルなバッキングが入ったとしても、それは変わることなく伝わるから、恐らく演奏云々では言い表せない強い力が働いているのかもしれない。いつもの少年のような声で途切れ途切れに続くオクノ修の日常には、そういう目に見えないけれど強く感じることの出来るものが確かにあって、それは唄うという行為の最も純粋な部分だったりするのかも知れない。

2/10発売 オクノ修/街角の唄たち DOCUMENT TAPES 1979-1981

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3/19発売 ゴダイゴBOX

2008-02-03

8730.jpg 土曜日は別件で打ち合わせがあって、その後神保町の餃子屋で餃子を食べながら延々ゴダイゴトーク。よくもまあこんなにゴダイゴという4文字が次から次へと出てくるもんだと感心したし、その食いっぷりにもひたすら感心しました。
で、ゴダイゴです。いよいよ3/19にゴダイゴのBOX(オリジナルアルバム14タイトル(16枚)+特典ディスク1枚の計17枚)及び単品アルバム14枚が一挙紙ジャケ仕様/最新リマスタリングで発売という事で、盛り上がっています。
小さい頃、ゴダイゴの音楽はテレビからしょっちゅう流れていて、その音楽の先には何かとても言葉では言い表す事の出来ない希望があって、ゴダイゴが歌えば、ものすごくポップで高揚した気持ちになりました。対個人ではなくもっと大きな世界規模での音楽の楽しさと平和への祈りがあって、それを笑顔で表現した唯一のバンドだったのだと思います。
ゴダイゴにまつわる個人的なエピソード。子供の頃犬の散歩をしているときに、高台にある広場でなにやら人だかりが出来ていて、何だろうとその人の群れの中を犬と一緒に入っていったらなんとゴダイゴがソフトボールをしているのに遭遇した事がある。きっとコンサートでこの地に来て、オフの時間にメンバーでソフトボールをしていたのだろう。タケがピッチャーで、ミッキーが外野を守っていたような気がするが全員ものすごく楽しそうだった。大人でもこんなに楽しそうに遊ぶのだ。そしてゴダイゴに会えた事にめちゃくちゃ興奮したのだった。

3/19発売 【特典あり】GODIEGO BOX遂にリリース

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2/20発売 ムーンライーダーズの鈴木慶一待望のソロアルバム プロデュースは曽我部恵一

2008-02-01

8717.jpg とても好きな曲があって、それははちみつぱいの煙草路地という曲で、オリジナルアルバムには未収録ながら、フォークジャンボリー春一番に収録されているライブ音源で何年も何年も、何度も何度も繰り返し聞いている。
ぱっとしない毎日の中で、ぼんやり煙草を吸いながらこれからどこに転がっていくのか漠然と広がる明日へ向けたとてもシンプルな歌。表面上はクールに装っていてもその内面の心の奥底に汲めど尽きない強い気持ちが湧き上がっている。一見流れに身を任せている風でいて、実はその流れにどうやって逆らっていこうかという一点は強さと若さだ。
間違いなくミュージックとソングの両方が聞こえて成り立っている唄の最大のポイントは煙草で、これは35年間で煙草を取り巻く環境はガラリと変わってしまい、愛煙家にとっては肩身の狭い日本になってしまった。けれど、昔は今より煙草を吸いながらひとりボンヤリ考えを巡らせ、今一度自分の意思を確認する渋い大人がたくさんいた。そして値上げも健康も関係ない若さは永遠ではない。

鈴木慶一のソロアルバムが2/20にリリースされる。プロデュースは曽我部恵一だ。「煙草路地」や「スカンピン」も再現される。このコンビを見ると98年のテレフォンショッキングの流れを思い出す。高田渡鈴木慶一曽我部恵一遠藤賢司と夢のような流れが出来た。

2/20発売 ムーンライーダーズの鈴木慶一待望のソロアルバム プロデュースは曽我部恵一!

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J.A.SEAZER J.A.シーザー/天井棧敷音楽作品集 曲目掲載

2008-01-30

8709.jpg ということで、ものすごい勢いで予約が入っているので、曲目全部掲載しました。

3/23発売
J.A.SEAZER J.A.シーザー/天井棧敷音楽作品集(限定盤)

何か近づき難く難しい音楽かというとそんなことは全然無く、むしろ色々な聞き方ができる音楽です。1個の興味から血管みたいに色々な方向へ流れ、広がっていく快感は言葉では到底説明ができません。

腰まで伸ばした髪で長身で細身のJ・A・シーザー。ブックレットや、フライヤーの素材として当時の写真をたくさん拝見しましたが、いやはや、絵になる。音楽同様、世界規格。

3/23発売 【特典あり】日本ロック復刻レーベル「富士」再始動第4弾!! J・A・シーザー/天井棧敷音楽作品集(完全限定盤)

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ELECTRIC ALLNIGHT SHOW 73

2008-01-28

8701.jpg 大学で行なわれたロックイヴェントは70年代に日本各地の大学でたくさん催されていて、神大のオールナイトレインボーショーを体験した人の話を聞くと、やっぱり煙でモクモクだったとの事。ぶっ飛びながら南正人久保田麻琴と夕焼け楽団裸のラリーズなんかを大きな音で生で聞くという経験は恐らく世界がぐるんぐるんと二廻りするくらい衝撃的で気持ちが良い体験なのだろうと想像できる。そんなオールナイトレインボーショーと共に日本のロック史に大きな足跡を残したイベントとして、埼玉大学体育館にて開催された幻のオールナイト・ロック・コンサート「エレクトリック・オールナイトショー73」が遂にCDで復刻される。
当時のポスターを見ると、アシッドロック、アシッドフォーク系のバンドやシンガー・ソングライターが多数出演していて、ここに収録されたアーティスト以外の音源も是非聞いてみたいと思えるすごい面子だけど、今回収録されていないということはカセットなりオープンリールなりのマスターが存在していなかったのだと思う。だけど今回収録された8組のアーティストの音源だけでも十分に手が出てしまう。そしてこの音源を聞きながらみんな想像するのだ。当時を体験した人も当時を知らない人も、体育館で行なわれたライブの風景を。ドラムの跳ね返りや、ゆらゆら揺れている聴衆や、爆音の中で眠りに落ちた人なんかを想像しながら、何か尋常じゃない音楽の魅力にずるずるとはまっていく。それはもうすぐ朝が来る前のどこか静かで、ちょっとした希望の中に埋もれている感覚に近い。

3/1発売 ファンの間で長く語り継がれていた裸のラリーズ幻のステージ音源が遂に!

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予約受付開始 J・A・シーザー/天井棧敷音楽作品集(完全限定盤)

2008-01-25

8686.jpg 本日よりJ・A・シーザー/天井棧敷音楽作品集(完全限定盤)のWEB通販予約開始です。
すでにものすごい勢いで予約が入っておりますので、是非お早めにご予約下さい。

今サンプルCDRの「首吊りの木」や「一切滅亡響」などを次々パソコンで聞きながらこのブログを書いていますが、やっぱり凄いです、この音楽。間違いなく当時の日本で、世界に通用する音楽を奏でており、独特のおどろおどろしさと相まった最高にスリリングでハードでサイケデリックなロックがどろーんと広がっています。何より笛の音から導かれる「母捨般若経」のゆるいテンポからバンドアンサンブルとして一体になる瞬間はいつ聞いても鳥肌がたってしまいます。「越後つついし親不知」の曲間にひょろひょろ流れる笛も同様、和楽器を使用して、サウンドの面からスリリングな日本語のロックをきちんと構築しているのがいつ聞いても面白いです。

なにか尋常じゃない音がここには詰まっていて、日本語と和楽器とエレクトリックが出会った瞬間に広がる、どこまでもぶっ飛んだサウンドは、今で言うトランスに近い感覚を呼び起こしてくれます。
バスドラが一定のリズムを刻みな、みなががなりながら展開される「らまいまだ」。身体は自然と揺れて何じゃこりゃってなくらいの快感が身体全体を突き抜けていきます。音も歌詞も風貌も含めて、間違いなく今までどこにもなかった世界は巨大で、見たことがなかったあっち側やこっち側にきっと連れ出してくれるでしょう。

3/23発売 【特典あり】日本ロック復刻レーベル「富士」再始動第4弾!! J・A・シーザー/天井棧敷音楽作品集(完全限定盤)

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ラッキー・オールド・サン

2008-01-23

8679.jpg それまでの、ショーボートを離れて、コロムビアより1977年にリリースされた「夕焼け楽団」名義では唯一の作品となる「ラッキー・オールド・サン」。彼らの作品の中では、一段とポップで聞きやすく、もっともストレートにアメリカン・ロック的な大らかさを大胆に取り入れた作品と言える。
ハワイチャンプルー」や「ディシキーフィーバー」や「セカンドライン」に挟まれてしまうと、ジャケットも含めて若干地味なアルバムなのかも知れないが、、実は密かに、そして長い間愛聴している人も多いのではないでしょうか。メンバーそれぞれが、それぞれの道を手探りで探しているような、プライベートで内省的な部分も詞に見え隠れするのもいい。
音楽的に様々な要素を取り入れて走り抜けてきたサンセットギャングは、「ラッキー・オールド・サン」でやっと一息と言ったところか。そしてこのアルバムがあったからこそ79年に「セカンドライン」という久保田麻琴と夕焼け楽団のひとつの完成形といえる傑作アルバムが生まれたのだから。

最近アルバムタイトル曲でもある「ラッキー・オールド・サン」を仕事帰りに聞くと、とても沁みる。この上なく沁みる。昔はこの歌の美しいメロディにヤラレていたけど、今はもう間違いなく歌詞にヤラレている。これはどこか尋常じゃないリアリティを持って胸に迫ってくる。それはまるで大人になったかのような気分なのだ。

1/23発売 「昭和アーカイブス」シリーズ第5弾 吉川忠英、夕焼け楽団、そして岩渕まこと!

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伊藤銀次 デッドリイ・ドライブ 紙ジャケ

2008-01-22

8676.jpg 確か府中の中古レコード屋でこのLPを買ったのだ。大学生の頃だ。何で購入したのかは良く憶えていない。きっと誰かに勧められたか、シュガーベイブ絡みでの購入だったのだと思うけど。ジャケットを眺めて、長髪というかロンゲで程よく色落ちしたジーパンはいて、Tシャツ姿の伊藤銀次はかっこいいと思った。夜の高速?かどこかの国道のトンネルの前で佇むちょっと変なジャケット。だけどこんな色のジーパンが欲しかった。そして、髪をまた伸ばし始めていた頃だったから、ここまで伸びるにはあとどのくらいかかるんだろうか?と思った。

そんな伸びかけの頭で、デッドリイドライブを聞いた。アルバム全体から漂うドライで洗練された世界は不思議だった。都会の喧騒から逃れていくような、早送りのビデオの画面を見ているような感覚だった。逃げていく季節を早足で追いかけて、いつの間にか梅雨になり、夏の午後の小雨の中を走り抜けているような、爽やかな空気は、今まで聞いてきた音楽とは異質だった。土の匂いよりもコンクリートの匂いの方若干が強いサウンド。でも全然無機質じゃなく、この上なく人間的な温もりを併せ持っているから不思議だった。

それ以来季節の変わり目とかに、このレコードを良く聞いた。でも何故かウォークマンとか携帯プレイヤーで聴いた記憶が無い。専ら部屋でひとりで聞いた。

2/20発売 伊藤銀次 デッドリイ・ドライブ他 待望の紙ジャケリリース

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1/19 吉野大作、音羽信ライブ@横浜日の出町グッピー

2008-01-20

8656.jpg はじめて行く横浜日の出町の老舗ライブハウス「グッピー」。僕の両親の実家がお隣の黄金町で、日の出町は黄金町同様よく夏休みとか冬休みに従兄弟達とぶらついていた街だけど、当時は競馬のおっちゃんと酔っ払いが多くて怖かった。そしてストリップ小屋、ポルノ映画館、風俗店と子供には教育上よくない(ある意味ではいいのかもしれないけれど)、男たちにはこの上なく素敵な街は今も健在で、嬉しくなった。
さて、そんなグッピーでは吉野大作音羽信のライブが行われた。昨年12月に発売された「ランプ製造工場デラックス・エディション」と「わすれがたみ」のCD発売記念ライブだ。
特に吉野大作には馴染み深いグッピーというライブハウス。そしてそのライブハウスで何れも34年前にリリースされたアルバムの再発記念とあって、会場は同窓会のように、お互いの健在を笑顔で称えあっていたのが印象的だった。

ライブではまず、音羽信の「わすれがたみ」の世界が、まさか2008年に聞けるとは思わなかった。当時と同じ声で、低音でひとつひとつ言葉を丁寧に歌っていく姿が印象的だった。音羽さんの息子、西欧(セオ)さんがベースを弾き、二人だけのシンプルなステージ。「わすれがたみ」の世界に閉じ込められた、長身で長髪のヒッピー青年は、間違いなく年をとり、頭に白いものが混じっていた。そして途中で音楽活動を休止し、イビザに渡り、今は一流の建築家として大成している。しかし、この日の音羽さんは、そんなブランクを感じさせることなく、青年音羽信として、若いバンドマンと音楽を楽しんでいるような感じだった。
「君はまだ」のイントロが流れたとき、そして「風」が歌われたとき、果たしてこれはどういうことなのだろうか?と思った。レコードでしか聞くことの出来なかった、あの音が今ステージで演奏されているのだから。あの夏の日の夕方にこのLPを聞きながら、湿った風を扇風機が撒き散らしていた、あの汚れた調布の部屋が、あの畳の部屋が頭の中をぐるぐると回った。

そして吉野大作。
この人、やっぱりすごい。熟講師をやりながら、音楽活動を一度も止めることなく、常に活動を続けてきたのだから。そして仲間に恵まれている人だと思った。なんといっても吉野大作バンドのギタリスト朝山孝氏(現在ロスで国際公認会計士)がアメリカから、そして70年代の横浜ナンバーワンギタリスト斉木一久が駆けつけたのだから。この3人で演奏し、そして大合唱となった「流れにそって」。鳥肌が立った。虹の流れをこえて、宇宙の果てへとどこまでも行こうという力強さ。自分達の未来は自分達で切り開いていくしかないと歌った彼等の未来はやっぱりそれぞれが、それぞれの形で切り開いた現在があって、年をとるをいうことはどういうことなのかがちょっぴり分かった気がした。

終演後超満員のグッピーでCDの販売を終え、ビールを1パイ飲んで、桜木町の駅から電車に乗ったのは11時半前。家に着いたのは1時近く。帰りの電車の中で「わすれがたみ」と「ランプ製造工場」をipodで聞きながら、僕もあんな素敵な年のとり方をしてみたいと思った。

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3/5発売 コロムビア*レディメイドの

2008-01-17

8637.jpg 3月5日に*レディメイドのコロムビア100年と題した新シリーズがスタート。監修は小西康陽で、第1回ラインナップは日本のジャズロックの名盤10枚が一挙紙ジャケ化、10枚中9枚が初CD化となります。

3/5発売 「コロムビア*レディメイドのコロムビア100年」スタート!第一弾は激レアジャズロック、紙ジャケ10タイトル発売!!

60年代後半から70年代初頭にかけてリリースされたこれら10作品。音はもちろんジャケットも含め、いずれも洗練されていて、凄い。
2010年にはコロムビアが創立100年を迎え、2010年までに様々な視点からカタログとして存在しながらも埋もれている名盤がなんと100枚を目標としてリリースを続けていくそうで、今後も目が離せません。

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遠藤賢司とJ・A・シーザー

2008-01-15

8629.jpg レコードコレクターズ誌の2月号の日本のロック部門のリイシューベスト10で第1位を獲得した遠藤賢司実況録音大全[第一巻]1968-1976。この巨大な赤い箱の中に収録されている10枚のディスクを聞いた方は、一体どんな色が見えたのだろうか?僕はこの箱とエンケンのシャツの色と同じ赤い色が見えました。激しい赤い色は、血の色を連想させて、優しさと怒りには情熱的な赤色がぴったりとはまるもんだと感じた次第です。そしてそれはやっぱりどうしようもないくらい温かい赤色でした。

さて、昨年エンケンBOXをリリースした富士ですが、今度は3/23にまたとんでも無いアイテムがリリースされます。
3/23発売 【特典あり】日本ロック復刻レーベル「富士」再始動第4弾!! J・A・シーザー/天井棧敷音楽作品集(完全限定盤)
シーザーさんの所有する某県にある倉庫に眠っていた数々のマスター音源。彼が所蔵し、門外不出としていた貴重なマスターテープ音源から劇団天井棧敷の歴史的未発表音源が遂によみがえります。
昨年のクリスマス前にマスタリング作業を行なっていたのですが、その時に改めて聞きながら、このサイケデリック、ヘヴィ・ロック・サウンドの根底に流れる日本的な匂いは一体なんだろうと思いました。それはまるで遺言歌のサウンドをピンクフロイドが担当したかのような眩暈がするような強力な個性は力強く、そして崩れ落ちてしまいそうな叙情に支えられたものでした。

そういえば以前エンケンさんが「昔新宿の風月堂でJ・A・シーザーを見た!」と言っていました。風月堂の奥の方は当時のヒッピー連中の溜まり場のようになっていたらしく、なかなか普通には入っていけないような妖しい雰囲気があったようです。

世界のサイケ、日本のロック音楽的側面から、そして劇団天井棧敷の歴史的観点から、是非J・A・シーザー/天井棧敷音楽作品集にご期待ください。

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ルーーチュー・ガンボ最高 細野晴臣 ストレンジ・ソングブック-Tribute to Haruomi Hosono 2-

2008-01-10

8609.jpg 正直ここまで豪華でここまですばらしい内容のトリビュートアルバムになるとは思っていなかったので、これは速攻買うことに決めました。

1/23発売 
細野晴臣 ストレンジ・ソングブック-Tribute to Haruomi Hosono 2-
日本語も英語もインストも男も女も全てが耳に心地よく響いてくる。もうここまで来ると世界共通音楽家としての細野晴臣の立ち居地が出来上がってしまったような気がする。ジャンルも何もない。ただ気持ちよく楽しい。
気持ちよく楽しいといえば大好きな曲がルーチュー・ガンボ。もともと泰安洋行に収録、夕焼け楽団も「セカンド・ライン」で取り上げていて(そういえば細野、久保田両名のKALABISA名義でのRoochoo Gumbo y2kもあった)、今回久保田麻琴が再びカバーしたルーチュー・ガンボ。これ本気で痺れました。最高すぎて笑ってしまった。久保田麻琴特有の妖しさ満載で、全編にピーヒャラと笛の音が鳴り響き、ダウナーな久保田麻琴のボーカルが乗ると思わず身体が揺れてくる。色々な音がポイントポイントで響いてきて、これが絶妙のスパイスとなっている。どのルーチュー・ガンボよりこのトリビュート盤に収められたルーチュー・ガンボが一番いい。きっと30余年の月日を費やし、久保田氏の中でやっと完成されたのだろうと思う。
いずれにせよ、この豪華なトリビュート盤の発売が今から待ちきれない。

そして、もう皆さん忘れてしまっているかもしれないけれど、Tribute to Haruomi Hosono 細野晴臣トリビュート・アルバム7インチBOX(アナログ限定盤)も1/23同時発売です。今度こそ。多分出ます。きっと出る。
仕様がものすごく凝ったものになっているので、こちらもお忘れなく。アナログ盤なのでもちろん限定です。

1/23発売細野晴臣 STRANGE SONG BOOK-Tribute to Haruomi Hosono 2- 細野晴臣トリビュートアルバムアナログ限定盤

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桜井順CM WORKS(1957-2007)

2008-01-08

8602.jpg 50年代から07年までのCM音楽が詰め込まれた宝箱。どの年代の人が聞いても、知っている曲、知っているフレーズに出くわす。CM音楽からは思い出がよみがえる。ドリフとかテレビアニメの合間に流れていた15秒くらいのメロディー。それはそのまま家族と過ごした家庭の思い出に直結する。夕食の良い匂いが漂ってきそうだ。たった15秒で当時の匂いに包まれてしまう。そしてそれはやっぱり地上波の音だ。

企業が本気で売りたい商品。その商品をどのように視聴者に短い間で伝えればいいのか。黄金のフレーズはどのようにして生まれるのか。かわいいとおバカとお洒落。この3つが切っても切っても飛び出してくる。

昨日家に帰って聞いていて、とても心地よかった。仕事終わりの夜のひと時に。

桜井順CM WORKS(1957-2007)

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オクノ修/街角の唄たち DOCUMENT TAPES 1979-1981

2008-01-07

8598.jpg 胸をかきむしられるような唄があって、それは初期のオクノ修の作品に詰め込まれていて、その不安定ながら、しっかり唄う声がいつも好きだ。
だからもうずっと長い間彼の作品を聞き続けていて、今も全く飽きずに聞いているというのはどういうことなのだろうかとたまに思ったりするけど、すぐに忘れる。それは彼の歌が聞こえるとそんなことどうでもよくなってしまうからだろうと思う。
彼の作品には少年と青年の二人がいつも同居していて、抱いてくれた彼女の事とか、アパートの部屋の風景や月の光や夢見たことや泣いたこと、恋をしたこと、夢がこぼれたことなんかが唄われてている。
そしてその唄は流れるというよりもむしろ降って来るのだった。
この感覚は恐らく大概の人たちは成長の過程で置いてきたり、競争社会の間で強くなる中で、心の奥底に置き去りにしてしまうことだ。
裸の心で弱々しい部分を歌う事で強くなれたオクノ修は、60年代後半から2008年の今も力強く歌を唄っていて、これは凄いことだといつも思う。だけど、やっぱり唄が流れるとそんなことすぐに忘れてしまうのだった。

こんなシンガー・ソングライターが京都のコーヒー屋に今も居るというのはいいな。

2/10発売 オクノ修/街角の唄たち DOCUMENT TAPES 1979-1981

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2007年

2007-12-29

8577.jpg遠藤賢司『遠藤賢司実況録音大全第一巻1968〜1976』
オムニバス『ライブインハトヤ』
オムニバス『1974ホーボーズ・コンサート7タイトル』
PYG『PYG!(Original First Album)』
大滝詠一『NIAGARA CM Special VOL.1 3rd issue 30th Anniversary Edition』
久保田麻琴『まちぼうけ』
オムニバス『実況録音盤!歌いまくる大映スター』
ミッキーカーティスと侍『侍』
音羽信『わすれがたみ』
吉野大作『ランプ製造工場デラックス・エディション』
村井邦彦『村井邦彦の世界』
日野原幼紀『螺旋時間』
あがた森魚『噫無情(レ・ミゼラブル)』
あがた森魚『タルホロジー』
曽我部恵一ランデブーバンド『おはよう』
加川良ウィズ村上律『ALIVE』
大貫妙子『パナムイヤーズ紙ジャケ2タイトル』
パラダイス・ガラージ『奇跡の夜遊び』
上田正樹と有山淳司『ぼちぼちいこか』
3/3『3/3』
石川晶とカウントバッファロー・ジャズ&ロック・バンド『バキシンバ −アフリカの想い出−』
クニ河内『歌えなくなる前に』
葡萄畑『葡萄畑』
シローとブレッド&バター『ムーンライト』
ヤマジカズヒデ『ヤマジカズヒデ ソロ BOX SET』
友川かずき『千羽鶴を口に咬えた日々』
加藤和彦『それから先のことは』
加藤和彦『ガーディニア』
三上寛『三上寛のひとりごと』
ジャッキー吉川とブルーコメッツ『G.S.R. グループ・サウンズ・リバイバル』
細野晴臣『Harry Hosono Crown Years 1974-1977 ハリー細野 クラウン・イヤーズ1974-1977』
高田渡『系図』
西岡恭蔵『街行き村行き』
川崎燎『恋はフェニックス/イージー・リスニング・ジャズ・ギター』
オレンジ・カウンティ・ブラザーズ『ファー・イースト・スワンパーズ』
小山ルミ『小山ルミ紙ジャケ3タイトル』
オムニバス『遺言歌 誰にも知られずに消えるしかないさ』
弘田三枝子『ミコR&Bをうたう』
南正人『Lady Let Me Go』
オムニバス『桜井順CM WORKS(1957-2007)』



今年1年リリースされた中から特に良く聞いたもの。今ぱっと頭の中に浮かんだもの。順不同ですが、やっぱり1番は遠藤賢司実況録音大全第一巻。制作の段階からリリース後まで本当に良く聞いたボックスセット。1月のこのエンケン箱から幕を開けた2007年は、復刻も再々発も含めてとても充実したリリースの年でした。自身も本当にたくさんのCDとレコードを買い、聞いて、やっぱり音楽は楽しいし、大好きだと再認識した1年でした。ただ家でじっくり音楽を聴く時間があんまりなかったので来年はそういう時間もきちんと設けたいと強く願っていますが、無理っぽい。

今年も1年本当にありがとうございました。2008年はどんな素敵な年になることでしょうか?
それでは良いお年を。

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音羽信「わすれがたみ」吉野大作「吉野大作ランプ製造工場(パーフェクト・エディション)」発売

2007-12-21

8551.jpgきみはまだ」も「朝の賛歌」もやっぱりいい。それぞれ黒いジャケットの奥に隠れている音は現実と非現実の間を揺らめいている。そしてその音は黒から濃紺、そして鮮やかなオレンジやブルーに変化していく。決してカラフルではないけれど、唄われている情景からの連想が色を運んでくる。無限の対象、無限のメロディー。

自分の心に浮かんだ気持ちをメロディと詩に表わす。こんな素敵なことはない。だからいつの時代にもミュージシャンを志望する若者は永久に不滅だ。オーソドックスなスタイルはだからこそ強くて、いつまでも残っていく。聞くほうもやる方も気持ちがいい。

音羽信吉野大作。一般的にほとんど知られていない日本の70年代のアーティスト。クローズ状態の横浜の当時のロックシーン。身近なようでいて遠かったアーティストと横浜という場所。リスナーに残された音楽の選択肢はもはや無限になってしまったけど、そんな中でこのマイナーで色々な側面から聞くことのできる作品がこうしてこっそりリリースできたことは嬉しい。

今年は70年代の日本のマイナーな音楽がたくさん復刻された1年だった。今回の自主盤はもとより大手メジャー会社がリリースしたにもかかわらず、セールスに結びつかず、倉庫に作品が眠ったままになっていた作品たち。次回はそのあたりのことをこっそり書きます。

12/21発売 【特典あり&試聴あり】70's・アシッド・フォーク・コレクション第2弾音羽信「わすれがたみ」、第3弾吉野大作「吉野大作ランプ製造工場」

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細野晴臣イエローマジックショー

2007-12-13

8503.jpg 今年は細野晴臣関連の作品が本当にたくさん出て、もう今年の初め頃のリリースに関しては忘れてしまいそうな感じです。2月にリリースされたHarry Hosono Crown Years 1974-1977 ハリー細野 クラウン・イヤーズ1974-1977で歓喜して、泰安洋行のTシャツ作ったの、今年か。もう去年の出来事に感じた。そしてここから対談の本音楽のちから〜吉野金次の復帰をと続いて、一息つくかなとおもったらなんといきなり民謡のアルバムが出てびびった。そしたらキリンラガーのCMでYMOが勢ぞろいしていてまたびびったけど。あ、今書いてて思い出したけど、YMOの紙ジャケも今年の3月だったのか・・・。で、パシフィコ横浜で開催されたHASYMOのチャリティーコンサートにも行って、シングルも出て、そしたらいつの間にかエクスマキナっていう映画のオリジナル・サウンドトラックも出て、忘れた頃に細野晴臣トリビュートアルバムなんか聞いていたらいつの間にかハリー・ホソノ&ザ・ワールド・シャイネス名義でFLYING SAUCER 1947というニュー・アルバムがリリースされてしまうし。トリビュートのアナログ盤は発売延期のままで残念だなーと思っていたら2005年のハイドパーク・ミュージック・フェスティバルのDVDのお取り扱いをユニオンで開始して、また2年前のあの日の狭山の事を思い出して、さすがに今年はもう細野関連作品のリリースはないと思っていたら12/22に幻の音楽バラエティ番組細野晴臣イエローマジックショーがリリース・・・・・。もう、出すぎです。まあみんな買ってるんですが。年末はおとなしく今まであんまり見れてなかったり、聞けてないこれらCDをちゃんと聞こうかなと思います。

↑しかし真っ赤だな。

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冬は読書で

2007-12-07

8476.jpg まず12月10日に石橋春海の「蘇る封印歌謡」が出ます。これは4月に出た「封印歌謡大全」の続編で、CD付き。4月に出た封印歌謡大全の反響はすごかったようで、ラジオでも3時間ぶち抜きの特番が組まれ、数々の放送禁止歌が流れた。

続いて12月19日に故・黒沢進が残した莫大な著作を再編集、Susumu Kurosawa Worksの第1弾が。大好評の日本ロック紀GS編コンプリートに続いて、黒沢進の残した数々の貴重な文献がこうして新たに編まれリリースされるのは嬉しい。ハードカバーの豪華仕様。日本ロック紀GS編コンプリートは初版がすぐに売り切れてしまったので要予約。

12/10発売 石橋春海著「蘇る封印歌謡」CD付き
12/19発売 黒沢進著作集〜Susumu Kurosawa Works Vol.1〜

日本の音楽がどのような歴史を辿って今に行き着いたのか、また音楽という手段での表現にどのような障害が待ち受けていたのか。年末はこの2冊で。

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コロムビア「昭和アーカイブス」第5弾

2007-12-05

8464.jpg 好評のコロムビア「昭和アーカイブス」シリーズ。来年1月23日にはその第5弾5タイトルの発売が決定。毎回色々な切り口で5枚ずつリリースしていますが、今回はティン・パン・アレー、ライダーズ、ラストショウ絡みのいい仕事です。ラインナップは下記の通り。リマスタリングされてどこまで音が向上するのかも楽しみ。


各¥2,300(税込)
吉川忠英/こころ
吉川忠英/CHUEI#29
久保田麻琴と夕焼け楽団/ラッキー・オールド・サン
久保田麻琴と夕焼け楽団/セカンド・ライン
岩渕まこと/スーパー・ムーン

ティン・パン・アレームーンライダーズ、ラストショウなど日本のロックを正面から、そして裏から支えたバンドのメンバーが多数参加したこの5タイトル、まさに本流の裏に隠れた超名盤ばかり。
全てのアルバムに共通している点は、優れたソングライティング力が発揮されているということ。これはすごいことだ。シンガー・ソングライターとしてもバンドとしても、日本の74年〜79年にかけてのアルバムとしてはいずれも最高水準だ。大きく見ればニューミュージックの陰に隠れ、商業的に成功したアルバムだとは言えない。ただ、その本流の裏で流れに左右されず黙々と自分達の音楽を鳴らした純粋な強さがある。だから色褪せない。

2008/1/23発売 「昭和アーカイブス」シリーズ第5弾 吉川忠英、夕焼け楽団、そして岩渕まこと!

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三上寛と伝説の肉屋「キャロル」でホルモン焼きを食べた夜

2007-11-30

8438.jpg 三上寛さんと伝説の肉屋キャロル歌舞伎町店でホルモン焼きを一緒に食べた。
三上さんはライブの後だから、もりもり食べるしビールも良く飲む。気さく。良く喋る。なんだか懐かしい人だった。ずっと前から知っている人みたいだ。いきなり打ち解けられる。今も変わらない音楽に対する気持ちや、女性器の事を各地の方言でなんて呼ぶのかとか、今撮っている映画のこと、赤塚不二夫のまんがNO.1のことなど、次から次へと会話がリズミカルに続く。三上さんのギターみたいだ。とにかく生きた言葉がポンポンポン。その言葉からは面白い人たちや素敵な人たちとたくさん出会い、もちろん悪い人にもたくさん出会い、東京で生き抜いてきた強さがあった。

この日のライブでは「夢は夜ひらく」をアコースティックギターで弾き語った。新宿で夢は夜ひらく。劇的な瞬間だった。

歌舞伎町で三上さんと肩を組んで写真を撮った。いつまでたっても明るい歌舞伎町がなんだか淋しかったけど、そのがっちりした身体は優しかった。カメラを見る顔がいつの間にか笑顔になった。

後で知ったことだか伝説の肉やキャロルはジョニー大倉プロデュースの店らしい。すごい。東京12チャンネルの赤塚不二夫の激情NO.1を思い出した。なんという偶然だろうか。これも縁なのか。

11/21発売コロムビア・ニッポン・ロック・アーカイブスVOL.2大好評発売中
三上寛の世界(紙ジャケ)
三上寛のひとりごと(紙ジャケ)
見開きジャケット。中に閉じられている歌詞カードも再現。オリジナルLPどおりだ。とてもいい。

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試聴開始 音羽信『わすれがたみ』 吉野大作『吉野大作ランプ製造工場パーフェクト・エディション(2CD)』

2007-11-28

8425.jpg 音羽信(オトワシン)の『わすれがたみ』(74)、そして、横浜日本語ロックの導師、吉野大作のジャックス・ミーツ・夕焼け楽団なアシッド傑作『吉野大作ランプ製造工場パーフェクト・エディション(2CD)』(74)の試聴を本日より開始しています。

音羽信『わすれがたみ』なんて当時自主制作で数百枚プレス、今回が初CD化となった正に幻の1枚。聞いたことの無い人がほとんどで、聞かないことにはこのアルバムの全貌が良く伝わらない作品だとおもいますので、是非聞いてみて下さい。基本はシンプルな弾き語り。湿った空気と渇いた空気が交じり合って、独特なアシッド感を作り出しています。そして音羽の後ろには、久保田麻琴と夕焼け楽団のメンバーが控えめながら歌と幻想的な世界を活かすバッキングをさりげなく務めており、全部が大変貴重な演奏となっています。音羽独特のポップなメロディーも聞きやすい。
久保田麻琴のアルバム『まちぼうけ』と同名異曲の「まちぼうけ」「挽歌」ももちろん試聴できますので、是非。

同時発売の吉野大作の『吉野大作ランプ製造工場デラックス・エディション(2CD)』も試聴できます。こちらはバンドサウンドながら吉野大作のポップな感性にどこまでもトリッキーで気持ちがいいギターが絡み、独特の歌詞と相まってどこにも属さない摩訶不思議な世界を作り上げています。
そしてやっぱりDISK2に収録された「流れにそって」はすごい。超名曲だ。12分に及ぶライブバージョンでありながら、長さを全く感じさせない締まった演奏。歌詞も泣けるし間奏と終盤の泣き泣きのギターもとことん染みる。こんな名曲がひょっこり横浜で産み落とされていたという事からも横浜ロックの底力を見せ付けられる。そして尾崎豊がこの曲をギターを手にした頃(中学生頃)に気に入ってよくカバーしていたという話しもすごいが、尾崎の純粋な感性にぴったりとマッチしたのだろう。吉野大作と尾崎豊。全く交じり合いそうも無い二者が、実は交じり合っていたという事実。不思議だ。

12/21発売 【特典あり&試聴あり】70's・アシッド・フォーク・コレクション第2弾音羽信「わすれがたみ」、第3弾吉野大作「吉野大作ランプ製造工場」

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HYDE PARK MUSIC FESTIVAL 2005 DVD

2007-11-27

8422.jpg 唐突ですがハイドパーク・ミュージック・フェスティバルはやっぱり楽しかった。今も深く胸に刻まれています。都心から電車で40分、公園の中央にあるステージ。空から太陽、下から緑。異空間ではなく現実的な空間だったことが良かった。晴天も豪雨も体験したけど、帰りは普通にTシャツ買って、電車で帰ったし。ただ純粋に音楽が好きな人が多かったような気がする。

2005年のハイドパークの模様を収めたDVDが好評発売中ですが、伝説にするには早すぎると思った。信じられないぐらいの集中豪雨も、その後何故か雨が止んでそこに登場した細野さんも。みんなが興奮したことは間違いなく、もう2度と見られないかもしれない面子が揃ったということも間違いないけれどこうやってDVDがきちんとリリースされたので、行った人もいけなかった人も、雨で途中、嫌になって帰った人も、みんなが映像を楽しめる。

昼、夕方、夜、晴れ、雨、曇り。1日の移り変わりや気まぐれな天候。良いときもあれば悪い時もある。毎日の生活の縮図みたいな2日間。そしてこれらは伝説でもなんでもなくて、そこにただ本当に純粋で良質な音楽が流れていたというだけの話し。だからみんな助かった。

ハイドパーク・ミュージック・フェスティバル2005DVD好評発売中!

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石間ヒデキ ONE DAY

2007-11-26

8414.jpg 3連休で日光へ旅行に行き、逆に普段より健康的な2日間。太陽を浴びて、ロープウェイでサル山にのぼり猿と戯れ、温泉に入り、サウナでさっぱりし、飯を食い、飲み、早々に寝て、翌朝は朝飯からスタート。普段ほとんど朝飯を食べないからか、こんなに朝ごはんが美味いとは思わなかった。ご飯お替わり、納豆2パック、味噌汁も美味すぎる。
チェックアウト後、ディカプリオもお忍びで来ていたライン下り、日光東照宮を回って新宿駅へ。中央線に乗るとなんだかほっとした。
フーと一息。
連休最終日のちょっと空いた中央線、そこで聞いた石間ヒデキのONE DAYは気持ちよかった。レイドバックしたリズムに乗った渇いたボーカルがだるい。身体の節々にそのダルさが心地よく染み渡る。ちょうど温泉に浸かったときに感じる気持ちよさに似ている。車内には連休最終日のあのなんとも言えない空気が漂う。明日は月曜日、もうすぐ楽しかった3日間が終わってしまう、今日はどうしよう、連休最終日をまだまだ心行くまで楽しむか、それとも疲れたから早めに帰り、風呂に入り眠ってしまうか?みんなそんなこと考えているだろうなあと想像していたら10分くらい本気で眠っていた。

朝でも昼でも夜でもどこでも、場所を選ばない渇いた声とスライドが気持ちい優れたシンガー・ソングライター作品。
ホッと一息つけるこの安心感は変幻自在のギターの音色から。レインボーカラーだ。

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0座標 脛噛りの一人言+解散新曲ライブ40分!

2007-11-22

8401.jpg 甘えん坊の大学生バンドなのか?
今回のコロムビア・ニッポンロック・アーカイヴスの中でも一番目立たないバンド0座標。彼らの名前を一番最初に知ったのは喫茶ロックシリーズのコロムビア編に収録された「授業のあいまに……」という楽曲だった。今までこの1曲しかCD化されていないカルト・バンドが、なんと前半を1974年の解散ライブ、後半を1973年のオリジナルアルバムで構成した全23曲というフルボリュームで初CD化された。
この曲順の意図は豪華ブックレットに掲載されている0座標メンバー代表の真柄久義氏の「ごあいさつとおことわり」を参照して欲しい。


さて、一気に全曲聞いた。正直、全部切ない。
演奏も歌も上手くない。演奏だけ抜き取ると大学生が授業の合間に練習して、バイト感覚でバンドをやっている感じだ。だけど、それぞれがアマチュアとは一線を画した優れた詩と曲を作っている。そして曲を作った人がだいたいボーカルを取っている。だから一生懸命歌う。一生懸命ハモる。時には詩の世界にかつての自分の影を見てしまって、涙で言葉を詰まらせてしまったりする。初々しい。流れる世界はたくさんのさよならとこんにちはが混在している青春そのものだ。そしてそのキイワードをベースに全ての楽曲を0座標のメンバーが担当した解散ライブも、プロデューサーの三浦義和のコンセプトナンバーを歌った「脛噛りの一人言」も、地続きになっている。

自分達の未熟な部分を晒しながらも夢のようなサウンドとコーラスを武器に、迷いに迷ったギリギリの、究極のガレージサウンド。一気に聞けばどうしようもない日常も迷いもどこかへ吹き飛んでいる。終わりからはじめた今回のこのコンセプトは成功している。甘えん坊だけど、実に逞しい。

ジャケットの絵。良く見てみると意味深なものが色々転がっていて面白い。布団に包まったおねえちゃんがセクシーだ。二年目の同棲時代といった趣の荒れ様だ。一応腕枕してるけど、そっぽ向いてる。どうしようもない。

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比呂公一 果樹園

2007-11-21

8393.jpg 「友達よ聞いて下さい」
これが比呂公一/果樹園の帯コピー文句だ。すごい。コピー文句だけから音を想像するとなるとフォークだ。しらけた日常生活に戻り、だけどどこか刺激の足りない毎日に満足できなくて、くすぶっている青春の日々を歌っているようなフォーク。
だけど比呂公一/果樹園はフォークでもなければロックでもない、今で言うシティーポップに近い作品。このアルバムがリリースされた1972年当時、このフォークでもロックでもない洗練された内容は、なかなか受け入れられなかっただろうということは、想像に難くない。
しかし本作が単なる洗練されたポップアルバムではなく、幻影的〜牧歌的風景をを背負ったものとしてあるのがいい。言葉一つ一つが意味深で、重みがある。風と星に彩られた世界は、ジャケットのオレンジと相まって、孤独な朝焼けの希望にただじっと目をむけているかのようだ。このような希望は1970年代独特のものだとおもう。そして今の音楽からはほとんど見受けられなくなってしまった希望や星。それらはピースへと向かっているのだけれど、高らかに宣言されず、淡々と歌の中で綴られているのが奥ゆかしくていい。


アルバム果樹園全編に渡って、作曲、編曲を担当した比呂公一。ここでの経験が2年後の葡萄畑のファーストアルバム葡萄畑でプロデュース、編曲作業において如何なく発揮されている。続けて聞くと4曲目の「遅い汽車」がその後の葡萄畑の世界に通じていて、面白い。

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日野原幼紀 螺旋時間

2007-11-20

8388.jpg 「音楽密造者発覚!!」
日野原幼紀/螺旋時間の帯コピー文句が全てを物語っている。そうだ、このひと、このアルバムで今まで誰に聞かせるともなく制作してきた音楽を、発見されてしまったのだ。
そしてやっぱり久しぶりに音楽を聞いて感動した。ものすごい衝撃を受けた。一人でホワイト・アルバムのおいしいところだけを取り出して、ジョン、ポール、ジョージ、そしてリンゴの4役を演じ、究極のポップを1972年の東京でたった一人鳴らした。どんどん上へ上へと絶頂を目指してあがっていくかのような転調が、何より気持がちいい。曲をこの上なく盛り上げるコーラスも、そしてストリングスもそれに覆いかぶさる。高音でひょろひょろしながらも歌いきる日野原のボーカルも最高だ。その歌声からはただただピュアな強い気持ちが、ひねくれた楽曲の隙間からとぼけた顔して覗いている。

とにかくオーバープロデュースされていない。自由に気ままに遊んだ録音だ。アレンジも、ギターの響きも、コーラスも、ストリングスも日野原の書く楽曲を生かすためだけになされている。そうやって完成されたひとつひとつの曲は、未完成の美に行き当たる。バンドというひとつの共同体が奏でる音楽からは絶対に味わえない、ポップな明るさの陰に隠れたちょっぴりやけっぱちな、ひとりぽっちの哀しさが伝わって来る。
アルバム中、散々遊んだ後にこのアルバムのラストを飾る「慕い寄る我が想い」が流れると、全ての想いへ向けた美しさにただただ圧倒されて、何にも言葉が出てこなかった。そしてまた1曲目「さあ諸君!」へと楽曲は戻っていく。螺旋階段をぐるぐる登ったり降りたししているみたいな感覚。そういう感覚のことを螺旋時間て言うのかな?

文句なしの10点満点。

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タモリ紙ジャケ ユニオン特典BOX

2007-11-19

8382.jpg 12/19発売のタモリ紙ジャケ。ディスクユニオンで3タイトルまとめ買いでもらえるタモリ箱のデザインが届きました。引き続きご予約受付中です。初回限定紙ジャケ仕様、さらに特典の数にも限りがございますので、ご予約はお早めに。

しかしタモリの紙ジャケのニュースは本当に各所で盛り上がっています。ヤフーのニュースになった時にはびっくりしましたが。今年でタモリレコードデビュー30周年とかそんな節目での盛り上がり関係なしに、実はみんな聞きたかった作品なのでしょう。
そしてやっぱりアフリカ民族音楽「ソバヤ」でのトチ狂ったタモリのエネルギーは凄い。ばかばかしい。この時でタモリ32歳。半分中年なのに、この人なにやってたんだろう。でもこんな遅咲きのベトっとした芸風の人、タモリ以外いない。大学浪人を経験、早稲田除籍、九州で保険外交員、ボーリング場の支配人と経て、1975年、30歳の時再び上京。経歴も含めて、その潜在していたエネルギーが一気に爆発した記録。今も昔もドンチャン騒ぎはお手のもの。

12/19発売 【特典あり】-特典画像掲載-タモリレコードデビュー30周年記念!遂にタモリの3作品が紙ジャケ復刻!!

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プロペラの全貌

2007-11-15

8349.jpg 日本の復刻作品などは、前後関係がすっぽり抜け落ちて、おいしいところだけピックアップしてポンとリリースされる場合が多い。今やそのラインアップやレーベル自体がコンセプトを持ってリリースに励んでいる場合が多いので仕方のないことなのだけれど、そのアーティストがそれまでにどんな作品を経て、その過程においてこんな音楽をやっていたという部分を見せないと、その作品の本当の面白さは伝わらないと思う。
その点、今回のコロムビア・ニッポンロック・アーカイブスは凄まじいし潔い。エイプリルフールフラワーズというニューロックの人気盤に混じって、プロペラの作品が全部ラインナップにきちんと組み込まれているからだ(松本零士のジャケットで7インチシングルのみのリリースとなった赤てふちん「しむたんきんい/おはよう」は除く。「おはよう」は喫茶ロックシリーズのコロムビア編で聞くことができます)。それも11月の第2回目には比呂公一日野原幼紀0座標という今まで一度もCD化されたことのないマイナーな作品がいよいよ復刻。しかし当時も今も、ほとんど知られていないこれら作品郡が果たしてセールスにどれほど結びつくのか?と思う。そしてそんな冒険を35年後にまた試みている。

売れるに越したことはない。どんな作品でもそうだ。だけどプロペラというレーベルに残された良質な作品郡に再注目、その前後関係、全貌を明らかにするという試みは爽快だ。LPは何しろレアでそうそう耳にする機会はないもの。粒ぞろいな作品ばかりだからこそ、全部横に並べてみる必要があるのだ。そしてこの粒ぞろいながらも、驚くほどのクオリティを保ったままの作品に是非耳を傾けて欲しい。プロペラのロゴ同様、それらはまるで紙ヒコーキみたいに低空飛行のまま、リスナーの耳にゆっくりと心地よく迫ってくるはずだ。

11/21発売 【特典あり】コロムビア・ニッポン・ロック・アーカイブスVOL.2 プロペラフェア開催決定!!

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特典決定 12/21発売 音羽信「わすれがたみ」、吉野大作「吉野大作ランプ製造工場」

2007-11-13

8334.jpg 吉野音羽両氏より届いた写真は凄かった。35年前の写真。わすれがたみのフォトセッションもあったし、レコーディング風景、吉野さんのライブシーン、グッピー、横浜野音・・・。写真の根底には物語りが揺らめいていて、とってもいい。長髪、ヒッピー、ロック、フォーク、ドラッグ、男、女・・・。とにかく目に飛び込んでくるもの全てに心地よい匂いが漂っていて、日本のヒッピーたちのかっこよさには参った。やっぱりリアルだ。
そして音羽信のわすれがたみ。このオリジナルライナーノーツが見つかった。トレーシングペーパーを用い、音羽信の手書き歌詞、メッセージなどが書いてある。「わすれがたみ」自体が激レアで、ほとんどお目にかかれない。それに輪をかけてレアなのがこのオリジナルライナーノーツで、持っている人もほとんどいないのではいないかという代物。音羽信がいかに「わすれがたみ」というアルバムを大切にしていたのかが良くわかる。ちょうどLPサイズの二つ折りライナーだ。

上記2点をディスクユニオンオリジナル特典としてお買い上げ対1でそれぞれ差し上げます。とにかく資料性を重視。少しでも当時の横浜というポイントにスポットを当て、今までクローズされていた場の雰囲気が解放されて、ゆっくりと伝わってゆけばと思います。

商品及び特典の詳細は下記より
12/21発売 【特典あり】70's・アシッド・フォーク・コレクション第2弾音羽信「わすれがたみ」、第3弾吉野大作「吉野大作ランプ製造工場」

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瀬川洋 ピエロ

2007-11-12

8327.jpg プロペラレーベルで真っ先に思いつくアルバムは、瀬川洋/ピエロだ。個人的にも一番初めにプロペラというレーベルに触れたのはこのアルバムだったし、6曲目の「靴ずれのおしゃべり」を除いて、全て瀬川のオリジナル曲、全曲日本語という点で、瀬川のシンガーとしての才能だけでなく、ソングライティング力の巧みさに関しても改めて思い知らされた1枚だった。そしてちょっと土臭く、カントリーロック調の楽曲も、のんびりとゆったりした雰囲気を醸し出していて、聞きやすかった。この全体に漂う雰囲気は、久保田麻琴と夕焼け楽団の雰囲気と似ていて、3曲目の「何故に生まれて」はハワイ・チャンプルーの6曲目「いつの日かおまえは」に繋がり、さらに10曲目の「時はながれて〜さよならベイビー〜」は同じくハワイ・チャンプルーの10曲目「バイ・バイ・ベイビー」へと繋がる。

久保田麻琴の1973年のソロ・アルバム「まちぼうけ」に瀬川洋がコーラスで参加していることからも、古くからの交流をこうやって音で表現するというのはなんとも心地よい。

11/21発売 【特典あり】コロムビア・ニッポン・ロック・アーカイブスVOL.2 プロペラフェア開催決定!!

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吉野大作ランプ製造工場完全盤曲目

2007-11-08

8302.jpg 70’sアシッド・フォーク・コレクション第3弾の吉野大作ランプ製造工場完全盤。気になるその収録曲目が届きました。

DISK1にはランプ製造工場+1974年の横浜国立大学蒼翠寮体育館で行なわれた当時のライブ音源が収録。主に当時自主でリリースしたばかりのランプ製造工場」からの曲を演奏。しかしながら「俺は釘を打つ」ってなんだ?なんというタイトルなんだ。このタイトルを吉野さんから聞いたとき思わず笑ってしまった。吉野さんも笑っていたが。一体何を言っているんだって。
DISK2には未発表曲満載。1975年の吉野大作BANDのライブが丸々占める。今も頻繁にライブを行なっている横浜グッピーでの極初期のライブ音源だ。
いずれも音を少し聞かせてもらったけれど、音質も良く、ギターも演奏もめちゃくちゃかっこいい。そしてブルージーなんだけれどポップな世界は衝撃的だ。正直何処にも属さない、独特な日本のロックだ。横浜の街角でぽっかりと浮かんだ怪作。それも英語ではなく日本語で当たり前にやっているところが横浜という土地柄、痛快でかっこよすぎる。

ブックレットには湯浅学のライナー及び当時の未発表写真も収録で、今までほとんど語られることがなかった横浜ロックシーンに関して、いよいよ明らかになる。そしてこのジャケット。いつ見ても意味が良くわからなくて好きだ。意味なんか無いのだろう。

12/21発売 久保田麻琴まちぼうけに続く70's・アシッド・フォーク・コレクション第2弾音羽信「わすれがたみ」、第3弾吉野大作「吉野大作ランプ製造工場」

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11/24発売 遠藤賢司バンド 『不滅の男』完全復刻

2007-11-07

8293.jpg 遠藤賢司バンドの魅力は性急さと激しさと優しさだろう。ここでは弾きまくり、叫びまくる。というか本作において1曲目「不滅の男」のリフが流れ出した瞬間こ「不滅の男」がもはやロックスタンダードとしてあることが分かるし、続く「満足できるかな」でも誰もが本能的に持っているロックな部分を揺さぶり続けられる。
そしてなんといっても圧巻は23分45秒にも渡る「輪島の瞳」だ。元横綱・輪島が親方業を廃業し、プロレスラーに転向、ジャイアント馬場率いる全日本プロレスに入門、地元石川県七尾市での国内デビュー戦をテレビで見ていたエンケンが衝撃を受けて作ったヘヴィロックナンバー。対戦相手はインドの【狂える虎】タイガー・ジェット・シンだ。試合後の輪島の目にいっぱい溜まった涙と汗。輪島の心の痛みを自分の痛みとして捉え、一からスタートしたかつての横綱である中年の男の希望と哀愁を叫ぶ。僕はこの曲を聞くといつもいてもたってもいられない気持ちになって、鳥肌が立つ。一生懸命とはなんときれいな事か。輪島はプロレスラーになってから余計な事は何ひとつ言わず、一生懸命だった。だからかっこよかった。絶望の淵から文字通り身体ひとつで立ち上がろうとした男の歌。僕も当時テレビで見ていた。寒かった思い出があるから、あれは冬のことなのか。

エンケンはきっと年齢も近い輪島の一生懸命な美しい姿に、自分もそうありたいと、自分の姿を重ね合せていたのではないかと思う。

11/24発売 遠藤賢司バンド 不滅の男完全復刻!!

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好評発売中 加藤和彦「それから先のことは」「ガーディニア」紙ジャケ&最新リマスタリング復刻

2007-11-02

8270.jpg 11月2日金曜日。一週間の終わり。東京地方は今にも雨が降り出しそうな曇り空で、寒い風が吹いているし、このタイミングで風邪を引いてしまった。これから土曜日がやって来て日曜日がやってくる。そんな日の午後は健康な身体を思いながらベッドで加藤和彦それから先のことは」と「ガーディニア」を聞きたい。
ここには一日の始まりと終わりがあって、朝の太陽の光はいつの間にか夕陽に変わっ