とても好きな曲があって、それははちみつぱいの煙草路地という曲で、オリジナルアルバムには未収録ながら、フォークジャンボリーや春一番に収録されているライブ音源で何年も何年も、何度も何度も繰り返し聞いている。
ぱっとしない毎日の中で、ぼんやり煙草を吸いながらこれからどこに転がっていくのか漠然と広がる明日へ向けたとてもシンプルな歌。表面上はクールに装っていてもその内面の心の奥底に汲めど尽きない強い気持ちが湧き上がっている。一見流れに身を任せている風でいて、実はその流れにどうやって逆らっていこうかという一点は強さと若さだ。
間違いなくミュージックとソングの両方が聞こえて成り立っている唄の最大のポイントは煙草で、これは35年間で煙草を取り巻く環境はガラリと変わってしまい、愛煙家にとっては肩身の狭い日本になってしまった。けれど、昔は今より煙草を吸いながらひとりボンヤリ考えを巡らせ、今一度自分の意思を確認する渋い大人がたくさんいた。そして値上げも健康も関係ない若さは永遠ではない。
鈴木慶一のソロアルバムが2/20にリリースされる。プロデュースは曽我部恵一だ。「煙草路地」や「スカンピン」も再現される。このコンビを見ると98年のテレフォンショッキングの流れを思い出す。高田渡→鈴木慶一→曽我部恵一→遠藤賢司と夢のような流れが出来た。
2/20発売 ムーンライーダーズの鈴木慶一待望のソロアルバム プロデュースは曽我部恵一!