ここに溢れる原初的な歌、表現は一体なんだろうと思う。
1978年11月の渋谷ジャンジャンで永遠の遠国目指してひたすらに歌う。このままでは届かない、だからもがく。遠国目指して、歌だけでも届けようとする。何度でも投げつける。それは目の前に横たわる巨大な的めがけて牙を剥いている姿だ。必死に身体全体でキャッチャーミットだけを目指して身体全体で投げていた往年のプロ野球のピッチャーみたいに綺麗だ。
直情的な表現をする人は年々減ってきていると思う。自分が思ったことを追求しつつ、軌道修正するところは素直に認め、直し、更に自分自身の表現を遠国目指して投げつける。投げつけた球がフルスイングされてスタンドに入ってもいいから、自分の最高の球をミットめがけて投げる。これがあがた森魚の投球なのだ。
9/26発売
あがた森魚コンサート〜「永遠の遠国」at渋谷ジャン・ジャン(紙ジャケット)