初めてこのLPを聞いた時、オープニングの煽り、テンション、熱気全てに圧倒されてこんなバンドが日本にいたのかとびっくりしてジャケットに目を落とす。その先にはこの余りにも濃い面子が不適に並んで立っていて(決して整列していないところがとってもいい)、彼らがステージを所狭しと駆け回って演奏している姿が浮かんでは消えた。ボリュームはいつの間にかどんどん上がっていた。流れる音の中で、いても立っても入られない気持ちになった。
自分達の胸に迫ってきた溢れそうな熱い魂を吐き出したい、伝えたいという思いは、このLPに刻まれている。もしそういう気持ち心に抱いていて、それをどうやって表現したらいいのか解らない人がいたら、このLPを聞けばいい。自分達が本気でガムシャラになって楽しんでやってみれば、その本気の思いはいつの間にか観衆をも巻き込んだ1本の太いうねりとなってしまうのを目の当たりにできるのだから。
薄っぺらな欲望ばかりが横行している現在、この熱い魂は今もまだまだ有効だ。本気と本物は紙一重だけれど、間違いなく本物のうねりがここにはみなぎっている。
自由に好きなように。
9/5発売
上田正樹とサウス・トゥ・サウス/この熱い魂を伝えたいんや(紙ジャケット)
音も最新リマスタリングでとってもよくなっているので、是非スピーカーの前で、大きな音で。