川崎燎の恋はフェニックス/イージー・リスニング・ジャズ・ギター。6/27発売のNAKED LINEシリーズの中からの1枚。今回は和ジャズにスポットを当てた、5枚が同時リリース。
→NAKED KINE シリーズ
川崎燎といえば、ジャズとラテンを融合させたかのようなサウンドのMirror of My Mindがレアグルーヴマニアを虜にした作品として有名だが、今回リリースされた恋はフェニックス/イージー・リスニング・ジャズ・ギターは川崎燎が1970年にリリースした記念すべきファーストアルバム。
華麗に流れ出すギター。リズムは優しくあくまでもジャズを基本としたタイトな演奏ながら、その聴きやすさ(イージーリスニング)っぷりがどこまでも心地よい。バート・バカラック、ビートルズ、ママス・アンド・パパスなどのカバー、プラス自作曲2曲。
ストリングス、アレンジ、ギタープレイ。単に軽いわけではなく、雰囲気に重点を置いているから、どこかで聴いたことのある、あのフレーズがすっと耳に飛び込んでくる。
毎日の生活の中で、場所と気分を選ばない音楽があってもいいと思う。飛び込んだ喫茶店で、待ち合わせの場所で、駅のホームで、ホテルのラウンジで、中華屋で、家で読書しながら、風呂上りにぼんやりと・・・。押し付けがましくなく、淡々と流れる音楽。しかしその音の裏側にはイージー・リスニング・ジャズに対する熱い想いが溢れかえっている。川崎燎はここで他の誰かになろうとしているわけでは決して無く、あくまでも自分自身になろうとしているのだ。自分は自分にしかなれない。だからこそとても自由な空間がここには広がっている。
アーティストも作品もクールなようでいて、実は熱い。そしてスマート。
いつしかこちらの気持ちも自然と微睡んでしまうようだ。