今年で30才になったのにやっぱり独身で自炊したりしなかったり、ラーメンライスばかり食べていたり、週末は大体飲んでいたり、毎日URCとかELECとか永島慎二とかについて考えていたり、たまに歌ったり、それでもやっぱり週末に必ず降る雨にはうんざりしていたりする。
URCのディレクターをしていた、バンジョーの名手でもある岩井宏さんが1973年にリリースしたソロアルバム、30才。
アパートの1室で春のうららかな温かい光の中、生まれたばかりの子供を抱いて優しいまなざしの岩井さん、30才。
新しい家族のにおいが、子供のにおいがアルバムから漂う、30才。
奥さんはアイロンをかけている。
夫はバンジョープレイヤーの30才。
唄もうたえる30才。
高田渡や加川良や中川イサトなど古い素敵な仲間がたくさんいる30才。
顔だってなかなかハンサムな30才。
素朴だが自然で豊かな人間味が溢れる唄。
僕の理想の30才。