見るまえに跳べ

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岡林信康復刻79

2009-02-04

10556.jpg見るまえに跳べ』のクレジットを見ればわかりますが、はっぴいえんど以外のメンバーとしてクレジットされているのが、以下4名。
オルガン、ピアノ:渡辺勝
ベース:稲葉正三
ドラム:小川敏夫
フルート:木田高介

このうち、ジャックスの木田高介を除いた3名が、岡林さんがはっぴいえんどの前に組んでいたバンドだということです。写真もいくつかありました。岡林さん曰く『グループQ』と言うらしい。というか勝手にそう呼んでいたということです。今も現役でミュージシャンとして活躍しているのは、元はちみつぱい渡辺勝くらいではあるけれど、この3名+岡林さんのギターとボーカルだけのシンプルな編成でのロックは、はっぴいえんどにはない、手探りの危うさと、性急さがあって、ロックというよりパンクに近い。ちょうど『見るまえに跳べ』を録音していた1970年4月20日、アオイスタジオで、このメンバーで録音されたと思われるテイク、「それで自由になったのかい」では、岡林さん、アコギ弾きまくっています。これは岡林信康URCシングル集のボーナストラックとして収録されます。ベースも跳ねまくっていて、最後の「オーライ!」のシャウトも含め、個人的に最も好きなテイクでもあります。
1970年の始め頃の曲を聴く際、ライブ音源でもスタジオ音源でも、ファズがかったエレキのリードギターが入っているか否かという点を注意して聴いてみると、『はっぴいえんど』と『グループQ』の演奏がよくわかります。
といことで、このメンバーでの貴重なライブ音源も含まれている『私たちの望むものは 音楽舎春場所実況録音』。『見るまえに跳べ』がスタジオで録音されている最中の超貴重なライブ音源です。4月の時点では「今日をこえて」が岡林さんの中で、自身の歌の大きなテーマでもあったのでしょう。「私たちの望むものは」が破壊的な美しさと危うさを伴って、はっぴいえんどと共に本格的に機能しだし、歌がどこかに飛んで行ってしまうような勢いを得たのは、8月のフォークジャンボリー以降なのでは?はっぴいえんどとの演奏、バランス共にその頂点と言えるようなものが、1970年12月1日神田共立講堂での『岡林信康コンサート』だと思います。
1970年6月にリリースされた『見るまえに跳べ』で描きたかった世界は、リリースから半年後の、底冷えのするような同年12月のコンサートを以ってようやっと完成したような気がする。

※画像は私たちの望むものは 音楽舎春場所実況録音のジャケットラフ画像。(変更になる場合あり)

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この記事へのコメント

小川敏夫さま
詳細なコメントありがとうございます。
これからの岡林信康の活動にも
ご期待下さい!
Posted by 矢島 at 2010-03-22 20:57:49
矢島礁平様     早速のお返事ありがとうございます。
前述の海援隊は、1976年のアルバム『心をこめて』です。
同年の佐渡山豊の『ライヴインロフト』のレコーディングにも参加しました。
これらは翔音のエジソンがプロデュースで、彼とは赤坂ムゲン時代の友人なので、仕事を紹介されました。
岡林様にはくれぐれもよろしくお伝え下さい。ファンの一人として、ご活躍を楽しみに致しております。
Posted by 小川敏夫 at 2010-03-20 04:52:02
小川敏夫様
はじめまして、URC時代の岡林信康の復刻を担当しました矢島と申します。
今回はコメントをいただきまして、大変ありがとうございました。
小川さんの経歴に関して、書籍などで現民主党議員という記述もあり、私自身もそのように誤った認識をしておりました。
大変失礼いたしました。
今回こうしてご本人様よりコメントをいただけたことにより、やっと小川敏夫さんの正確な経歴が解りました。
岡林さんにも本件お伝えいたします。
どうもありがとうございました。
矢島礁平
Posted by 矢島 at 2010-03-19 15:32:59
議員の小川敏夫と同姓同名ですが別人です。私が本人なので間違いありません。私は岡林さんの後は、海援隊のあんたが大将や浜田省吾のバックバンドやジャクソンズ武道館の前座、赤坂にあったムゲンのハウスバンド(エボニ−ウエスト)などの経歴で現在もスチックは離せません。
Posted by 小川敏夫 at 2010-03-18 14:55:44
のぶさま
グループQの演奏もはっぴいえんどとはまた違ったよさがありますね。

いなさま
小川氏はのぶさんが仰るとおり、はっぴいえんど関連の記述にある現民主党の議員だと思うのですが。
Posted by 矢島 at 2009-02-09 20:27:13
小川氏の件ですが、たぶん異なると思います(1970年に司法試験合格)。もっとも細野氏とは高校の同級生のようですが。
Posted by いな at 2009-02-08 23:58:52
ビクターシングル盤の「私たちの望むものは」が最初の岡林体験でした。
個人的には、「見るまえに跳べ」収録のバージョンよりこちらの方が数倍好きですので、「シングル集」は、期待しております。

グループQは「はっぴいえんどでないバンド」としか語られない事が多いですが、早川義夫氏の著書では、彼らとの河口湖での合宿の時、「愛する人へ」が完成した際の様子が書かれてありました。

ところで以前から気になっていましたが、ドラムの小川氏は、現民主党の小川敏夫議員でしょうか?
と言うのは、はっぴいえんど関連の本に、それらしい記述と写真がありましたので。
渡辺氏、細野氏と同じ立教大出身なので、同一人物かと思いますが?
Posted by のぶ at 2009-02-06 02:24:44
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