岡林信康118
はじめて岡林さんに「夕焼けだんだん」を聞かせてもらったとき、「えっ、不倫ソングですか!!?」とずいぶん焦ったのですが、「作詞は吉岡治さん」と聞かされて、なんだかほっと一安心だったわけです。石川さゆりさんが歌うバージョンはちょっとジャジーなアレンジが堪らなくよくって、今までとはまた違ったアプローチがはまっていて、やっぱりこのコンビでは1+1が2にはならず、それ以上の作用を作品に反映してしまうのだなぁと、感心してしまったのです。
27日の九段会館での第2部は「月の夜汽車」で幕を明け、続けて「越後獅子の唄」とひばりさん絡みの楽曲を続けて2曲歌ったのが印象的だったからかどうかわかりませんが、最近改めて岡林信康の演歌にはまってきてしまって、昨夜も夜、新宿で酒を飲みながらいつの間にか「影と二人」とか「夜風のブルース」なんかを鼻歌で歌っていたりして、やっぱり酒場に演歌はこの上なく良く似合うのだなあとまた感心してしまったのです。流行に左右されることがないから酔うとついつい歌ってしまうのだろうか。酔って歌っているときが一番たのしいのが演歌なのかもしれない。ということは僕はこれから週3くらいで演歌でしんみりしてしまうのだろうか。
岡林信康復刻117
6/27(土)九段会館で行われた岡林信康コンサート2009。梅雨時にしては珍しいくらいの快晴で、凄く蒸し暑い一日でしたけど、晴れて本当に良かったです。会場で販売したCDもたくさん売れて、お買い上げいただきありがとうございました。
2部終了後の休憩時間での販売時には『「みのり」と「君に捧げるラブソング」が入ったCDありますか?』っていう質問や『「月の夜汽車」ってどのアルバムに入っているんですか?』という質問が多数寄せられ皆さん『うつし絵』やら『ラブソングス』やら『歌祭り』シリーズなんかを購入されていました。1部のロックは快調に進行していたのですが、2部の弾き語りの最初あたりで岡林さんの手が攣っていて、思うようにギターが弾けない時があり、やっぱりリハーサルを入念にやったからだと思いますが、このハプニングはちょっとどきどきしました。
2部も全体的にはもちろん岡林さんのMCは笑いにあふれていたのですが、どこか独特の緊張感と歌自身が持つ重さが漂っていて、これは今世の中にあふれている音楽からはなかなか味わうことが出来ないものだと感じました。そしてだからこそ歌は残って行き、CDが売れていくのだと思います。
みんなそれぞれの日常で、何かしらを感じて、何かしらの思いをして生活しているわけで、岡林信康の歌に流れる強さと弱さは、やっぱりどこかこころに染み入る部分があるのだと思います。そして最後はエンヤトットでみんなで笑っておしまい。
岡林信康復刻116
一部ディスクユニオンの店舗でお取り扱いしておりました6/27(土)『岡林信康コンサート2009』九段会館のチケットですが、全て販売を終了いたしました。当日券は若干出るようですので、もしまだ迷っている方は、当日九段会館でお買い求めください。
物販スペースは今回2箇所あるということで、CDも普段より多めに持って行きます。当日CD欲しくなったら是非物販スペースにお立ち寄りください。各種特典もご用意してあります。そのほか書籍やTシャツなんかのグッズ販売もあるようですので、お楽しみに。明日はなんとか晴れそうな天気予報ですが、まあ晴れるでしょう。きっと。
さて、先週はリハ中の岡林さんのとこに遊びに行ったり、その後夕飯食わしてもらったりしながら色々話しましたが、今進行中のこともいくつかあり、まだまだ面白いことは続きますので、正式に発表できる日が来るまでしばしお待ちを!
それでは明日九段で会いましょう。
岡林信康復刻115
これはお勧めです。
Niagara & Wrangler スペシャルBOX特別価格でご奉仕!!
これ、僕は2006年のハイドパークの会場で通常価格で2セットとか買って、いきなり金欠!になり色んな人にビールとか奢ってもらっていたわけですが、それが¥2,310(税込)という特別価格での販売です。東北地方も梅雨入りしたということで、これからますます全国的にジメジメとした日が続きそうですが、ナイアガラTでも着て、涼んでいただきたいです。そしてその後は大滝さんのはっぴいえんど時代の歌唱も聞ける『岡林信康コンサート』『岡林信康ろっくこんさーと』を聞いて熱くなってください。
そしてはっぴいえんどといえば『はっぴいえんどLIVE ON STAGE [Hi Quality CD]』がいよいよ、やっと来週発売です。
さて、岡林さんとも深い交流のある石川さゆりさんがロックフェスに出演らしいです。ロックから『うつし絵』で演歌へ接近、美空ひばりさんや吉岡治さん木村好夫さんなどと出会ったかつての岡林信康さんの姿とダブります。くるりからのラブコールを受けての実現のようですが、これは見てみたいです。ここにきてジャンルを横断したアプローチの面白さをまた見せてほしいと思います。
岡林信康復刻114
『見るまえに跳べ』に参加、グループQのメンバーとして岡林信康とのツアーに出かけ、はっぴいえんどとはまた違った味わいのある演奏で岡林信康の歌に色を付け、その後〜現在に至るまではちみつぱい、アーリー・タイムス・ストリングス・バンド、ソロと多岐に渡る音楽活動を続けている渡辺勝のニューアルバムがリリースされます。今年でデビュー40周年(岡林信康のツアーメンバーに始まる音楽活動四十周年)ということらしく、6月からコンサートも多数予定されています。このニューアルバム、その名もずばりな『渡辺勝』ですが、美しいメロディーを、その独特の歌唱で繋ぎながら、あっという間に音楽に引きずり込んでいく個性があるけれど、不思議とすぐにこちらに戻ってこれる。つまり入り口も出口も広いということで、底にのほうにはさまざまな音楽のエキスが絞り込まれているみたいで、ポップだ。
思えば4,5年ほど前、レコード屋で突然出会ったのが『アンダーグラウンド・リサイクル』だった。アンダーグラウンドとはつまりアングラの事で、アングラといえばURCなわけで、ここには渡辺勝が70年代当時参加したURC系のアーティストの作品のカバーで構成されている。岡林信康の作品も当然カバーされていて、「愛する人へ」と「自由への長い旅」の2曲をここでは聴くことができる。1970年のアオイスタジオで録音に立ち会った作品が、こうして再生されているわけで、もう時間を越えて美しい。渡辺勝の作品はどれもそのような印象を与える。もちろんはちみつぱいも、アーリーも今も。しかしながら還暦間近の今も昔と変わらず長髪、痩せ型のまんまで、還暦間近の男の顔のアップのジャケットもまたいいと思った。そして顔のアップジャケといえばやっぱり『見るまえに跳べ』なわけで、この辺はもう永遠にループしそうだ。そして『渡辺勝』は『見るまえに跳べ』に近いところがあると思った。跳べから今年で39年だ。
岡林信康復刻113
最近「ホビット」を爆音で聞くことが多い。
なんちゅー内容の歌なんだと思いながらもそのファンキーな演奏に乗って放たれる言葉が気持ちよくなっていて、約8分という長い曲にもかかわらず、まったく長さとストレスを感じさせないのがいい。
トーキングブルーススタイルを発展させたものだろうけれど、バックの微妙な黒っぽさと相まってやっぱりラップに聞こえる。これは偶然の産物だと思う。となると、岡林信康は日本で一番最初にラップをかましたアーティストと言うことになってしまう。
フォークの神様というレッテルがまだまだ貼られている時期にラップをやってしまっている人を僕は知らない。ただごとではない。
岡林信康復刻112
あの頃の鈴木茂氏のギタープレイに関して、岡林さん曰く「もう、ザ・バンドっちゅーか、ジミヘンみたいやね」。
『見るまえに跳べ』はもちろん『中津川フォークジャンボリー』『ろっくコンサート』『岡林信康コンサート』などなどで、はっぴいえんど以上に自由奔放に弾きまくった鈴木茂。そのソロ名義作品の出荷がやっと再開されました。僕は買い忘れていた『鈴木氏茂ヒストリーBOX』を早速注文しましたが、夏にはやっぱり『LAGOON』がピカいちだと思います。しかし96年頃の通常盤やリマスタリング編集盤、ボーナストラック入りの『LAGOON 2008-Spesial Edition-+7』のなど、どのカタログも廃盤にならずに存在しているので、最新のものから購入するのがお勧めです。
そしてこちらもHQCDで復刻が続いているはっぴいえんど。6/17には『はっぴいえんどLIVE ON STAGE』がやっと発売されます。前回のエイベックスからの復刻の際には11曲入だった作品ですが、新たに発見された楽曲を加えた全18曲入りとしての復刻ということです。
さて、ずっとソロアーティストとして活動し続けていると、当然さまざまなミュージシャンとの交流がもちろん発生してくるわけで、はっぴいえんどはもちろん、ジャックス、早川義夫、柳田ヒロ、ムーンライダーズ、中川イサト、木村好夫、美空ひばり、加藤和彦、センチメンタル・シティ・ロマンスなどなど、岡林信康の音楽をひとつの起点として、音楽を聞く幅が広がってくればと思います。はっぴいえんどと美空ひばりと競演した日本のミュージシャンは岡林信康以外いませんから。フォーク、ロック、演歌、ニューウェイヴ、エンヤトットっとその都度スタイルや楽曲を変えるというのは、言うなれば音楽家にとっての転職に近いのかもしれないと、今ふと思った。勇気がいると思う。そして器用なのか不器用なのか、よくわからないけれど、正直なんだと思います。
岡林信康復刻111
『日本フォーク紀 コンプリート』入荷しております。サイズはちょうど『日本ロック紀GS編コンプリート』と同じサイズで、貴重な7インチの写真などもカラーで掲載されています。以前収録されていた早川義夫氏のインタビューは今回は掲載されておりませんが、当時は歌手を引退して書店を経営していた時期のインタビューなので、歌手として現役復帰した現在とは心境も状況も全く別なものでしょうから、本人の意向による未収録は妥当だと思います。
岡林信康作品に関しても多数取り上げられており、巻末の主要シンガー完全ディスコグラフィーでは『岡林信康URCシングル集+8』に収録された幻オデビュー作「ほんじゃまおじゃまします」の7インチのジャケ写も残念ながらカラーでは無いですが、掲載されています。
写真を見るのもよし、オリジナル作品を追うのもよし、そして今まで多数リリースされたコンピや再発のデータも満載。URC、ベルウッド、エレック系の作品を取り上げた書籍の決定版、となると日本のフォークを網羅しているので十分楽しめます。
岡林信康復刻110
岡林作品の中で一番異色なのは『メイド・イン・ジャパン』収録の「ベンツの窓から」。バックを担当しているのが山下洋輔氏とRCサクセションのサポートメンバーとしても活躍した梅津和時。よって岡林氏の作品の中でももっともフリージャズ寄りなナンバーとなっています。ボーカルもそのほかの楽曲に比べて荒っぽくノリが良い。4月に新宿のタワーレコードで行われた『伝説 岡林信康』の出版記念イベントでもこの曲を弾き語っていましたが、やっぱりちょっと荒々しかった。こういうところに、『中津川フォークジャンボリー』や『狂い咲き』の頃の、あの影がチラついてくる。そしてフォークジャンボリーといえば、今年の8月1日に椛の湖でフォークジャンボリーが開催されますね。遠藤賢司、五つの赤い風船、加川良、早川義夫、なぎら健壱、あがた森魚、大野真澄(元ガロ)などなど、往年のスターが多数参加します。岡林さんの出演はありませんが(同日にROCK IN JAPAN FES 2009に出演)今年の夏は野外でのイベントが多く、楽しみです。
岡林信康復刻109
「山谷ブルース」「Bのブルース」「つけもの石のブルース」「夜風のブルース」「男30のブルースよ」。ブルースがいっぱい。「山谷ブルース」の後に「男30のブルースよ」なんか聞いてしまうとブルースも幅広いもんだなーって思う。その後「Bのブルース」なんか聞いてしまうと、サウンドを全面に押し出したそのダルさが実に良かったりする。題名に「ブルース」と付く曲が2曲収録されている『誰ぞこの子に愛の手を』。個人的な内容が多い分、この作品は岡林信康の全タイトルの中でも、もっともブルース色が強いと思う。そしてこの半年後にリリースされた『うつし絵』。個人的なものから一転、男と女の悲哀と別れにまみれた「夜風のブルース」はまるでほんのりと苦い白黒の短編映画のようだから参ってしまう。


































