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オーディオチェックディスク/周波数レコード
2006-09-03
現在でもCDやDVD等でオーディオチェックディスクは販売されていますが、アナログLPのチェックディスクが新たに発売されました。アナログレコード全盛期には国内、海外を含めて何種類か出ていましたが、最近は国内盤としてのリリースは無く、長らく手に入れたくても入手不可能な状態でした。
「オーディオチェックディスクって何?」という方も多いかもしれませんが、これはオーディオのセッティングが正確に出来ているか確認をする為のディスクです。特にアナログの場合はプレイヤーのセッティング一つとっても非常にデリケートで、セッティング次第で音も変わってしまいます。その為にも本来チェックディスクは欠かせないものなのです。
今回ご紹介するチェックディスクは、日本で唯一のレコードプレス工場として有名な「東洋化成」製造によるディスクです。恐らく今後国内で新たにアナログ用のチェックディスクが発売される事は無いと思いますので、この機会に是非GETして下さい。
ACS-842 周波数レコード/オーディオチェックディスク 3,150円(税込)
1: 左右バランス 1:35
2: 位相特性 (1:32)
3: 1KHz (0:35)
4: クロストーク(1:10)
5: 回転むら(2:23)
6: スタンディング・ウェーブ (1:43)
7: 無録音溝 (0:45)
8: 周波数特性
9: 特別付録 : 効果音
(以下文章テキスト:井上千岳氏)
以下各チェック項目について簡単に説明しておきたい。
まず「左右バランス」は文字通りスピーカーの左右から同じ音量の音が出ているかどうかということ。ただし左右が均等でないからといって、アンプのバランス・コントロールをいじればいいというものでもない。まずプレーヤーが水平に置かれているか、カートリッジが盤面と平行に取り付けられているかということを確かめる。さらにインサイドフォースキャンセラーが適確にセットされているかどうかという点も関係する。それらが全て正しければ、原因はアンプにあるわけだ。
「位相特性」は信号の極性のことである。プラスとマイナスが逆になっていないか、これでわかる。逆の場合は、カートリッジのリード線が逆相につながれていることが多い。そうでなければスピーカーケーブルもチェックする。片側だけ逆相という場合は分かりにくいので、なにか様子が変だと思ったら疑ってみるといい。
「1kHz」は基準周波数としての信号で、極端に音が小さいあるいは大きいというときは、MMとMCを間違えていないか、MCの負荷抵抗が違っていないかチェックする。
「クロストーク」はチャンネル間の信号の漏れだが、カートリッジやイコライザーの性能にもよる。しかしインサイドフォースの調整や水平確保で改善されることもある。意外に漏れているのは事実である。
「回転むら」も通常かなり聴こえるものだ。モーターの性能による部分が大きいが、ベルトドライブの場合はベルトが伸びていたりテンションが強すぎたりすることも原因となる。また電源環境を整えることで改善されることもある。
「スタンディング・ウェーブ」は定在波のことで、特定の周波数が増幅される現象である。部屋の壁は平行になっているため、その距離に応じて一定の波長の音波だけが減衰せずに残ってしまうのである。一方の壁に吸音材や拡散材を置くことで解消される。
「無録音溝」は無信号のトラックである。S/Nやターンテーブルのゴロ、ハムなどがこれで分かる。
「周波数特性」は15kHzから50Hzまで、いくつかの周波数の信号がスポットで流れる。機材の特性を確かめるのに好適だ。
最後に収録された各種効果音は、総合的なステレオ感やレスポンスの確認になる。音楽音ではないだけに、よけいリアルな感触が強い。このレコードに収められた各種のテスト信号は、それによってプレーヤー周りはもちろん室内の環境までチェックすることを可能にする。これらの信号がほぼ満足な形で再生できれば、レコードの再生環境は整ったということができる。中にはインサイドフォースキャンセラーの調整など何度も手順を繰り返さなければならないようなものもあるが、そうした手間ひまがレコード再生の細かな鍵となってゆくのである。ユーザーはまずこのレコードによって、いかに自分のシステムが穴だらけであるか驚くはずだ。そしてごく簡単な調整でも音質が向上することを経験するに違いない。そこに極めてオーディオ的な楽しみが発見できるだろう。そのうえで、聴く音楽の美しさ、レコードの豊かさを、味わって欲しいものである。
その他アクセサリーはこちらのページでも扱ってます
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