友部正人『また見つけたよ』、
こんなにリアルで孤独な唄はまだ他に聴いた事がない。
友部正人の言葉のひとつひとつが、脳に張り付いて離れなくなる。
言葉の重みと、あまりのリアリティーに脳が拒絶する人もいるだろう。
友部正人の唄は、けして空気のようなBGMにはならない。
一度聴いたら、好き、嫌い、いずれにせよ脳みそになんかしらの衝撃を残す事だろう。
唄とは重たいものだと思うし、聴く側にもそれなりの覚悟が必要だと思う。
孤独感からは、逃れられないし、誤魔化そうとすればする程、孤独は増幅し、いつか殺される。
孤独と共存するしかない。
このアルバムを聴くと、自分が個人である事を思い知らされる。
友部正人個人にしか歌えない唄、唯一無二の素晴らしいアルバムです。
みんなにではなく、個人の心にこの感情は届くことだろうと思います・
一人で聴いてみて下さい。
自分からけして逃れる事は出来なくなる事でしょう。
加藤和彦選曲による作品集。
加藤和彦さんのアルバムを初めて買うなら、これかもしれません。
名曲だらけで、僕の中でも今かなりのお気に入りアルバムになっています。
『ぼくのそばにおいでよ』と『スーパーガス』の代表曲+α フォーク・クルセダ−ズの曲も入っていて、そうとう良いです!
「もしも、もしも、もしも」「ぼくのそばにおいでよ」も入ってるし、
「9月はほうき星が流れる時」なんかは、10分以上の長い曲だが、
9月の歌詞にさしかかった時に、なんど涙がこぼれそうになったか…
クニ河内さんのドラマティックな曲調に、さらに共感度がまします。
そしてフォーク・クルセダ−ズの曲「悲しくてやりきれない」の切ない歌詞にまたしても泣かされる。
そして超名曲「あの素晴らしい愛をもう一度」でとどめをさされて、
もうどうでもよくなってしまうのです。
切なさを求めている僕っていったい…もうパンチドランカー状態なのか??
でも切なさの奥に何かを感じている。
全てを聴き終えた時の、この充実感はなんなんだろう。心が満たされた感じになる…
井筒監督作品『パッチギ』をおくらばせながら見ました。
1968年旧体制から新体制に乗り移ろうとしていた激動の時代の青春物語り。
在日朝鮮人の問題について、あまりにしらなすぎた僕は、この映画の主でもある「イムジン河」の意味をいまいち理解せず聴いていた。
この映画を見なければ、在日問題の事も「イムジン河」の意味も理解せず生きて行く事になっていたかも知れない。
知らなくても何不自由なく暮して生けただろうが、少しでも知れたという事は良かったと思う。
それに、単純に見てもこの映画はおもしろかった。
京都が舞台で朝鮮学校と公立高校の番長達との抗争が面白い。
この歳の時と言うのはなんというか、熱い有り余るパワーの行き場を何にぶつければ良いのかもわからず、あるものは喧嘩に、あるものは社会抗争に、あるものは音楽にと行き場を自分で模索しながら探し出し、魂を燃やす。
見ていて僕は鼻で笑っていながら、どこか羨ましさを感じている。
音楽を目指そうとした彼は、朝鮮学校で「イムジン河」を演奏していたキョンジャこと沢尻エリカ(マジ可愛い)に恋をして、
これを切っ掛けに「イムジン河」を知るのだけれど、
キョンジャに近付くにつれ、在日朝鮮人と自分との壁に直面していく。
キョンジャに近付く為に「イムジン河」を唄っていた彼は、
ある時朝鮮学校で知り合った友人の死、
その御葬式の時に在日朝鮮人との壁にぶちあたる。
そのときフォークギターを橋の上から投げ捨てるシーンがあるが、フォーク・クルセダ−ズ「悲しくてやりきれない」がながれる。
悲しくてやり切れない、このやるせないモヤモヤを。
彼は自分で買ったフォークギターを粉々に壊し橋の上から投げ捨てるのだ。
しかしその後で、以前知り合ったラジオ放送局の人にラジオの放送中にあの唄を唄ってくれと頼まれる。
そして放送禁止とされる「イムジン河」を唄う事となる。
この時彼は初めて「イムジン河」の曲を理解し、泣きながら唄う。
この彼の唄う「イムジン河」をバックに、クライマックスシーンへと向かうのだが、
ほんとうに涙が出そうになるシーンだった。
最後はエンドロールとともに、フォーク・クルセダ−ズ「あの素晴らしい愛をもう一度」がかかり、それぞれの見つけだした場所での一生懸命生きているシーンがながれて終わりとなる。
こんな僕の言葉では言い表せないほどの、素晴らしい映画でした。
井筒監督、テレビでは毒舌で冗談ばかりの飲んだくれおやじのようだけど、あなたは天才ですは。(←褒め言葉ですんで)
井筒監督、フォーク・クルセダ−ズ、加藤和彦に乾杯!
去年12/29に豊田道倫の『東京の恋人』アルバム発売記念コンサートに行ってきました。
会場は渋谷O-Nestで、初めて行く場所でした。
渋谷じたいあまりいかないので、久々に都会の空気を感じました。
場所はラブホテル街のど真ん中だった、好きな曲「雨のラブホテル」が脳裏をよぎった。
ライブは一応3部構成に分かれており(ほとんど通しだったのであまり意味はない)
1部目は豊田さんとドラム久下さんの共演だった、
豊田さんの感情と久下さんの感情が、素晴らしいコラボレーションを見せていた。
やった曲は2曲で、あっという間に1部を終えた
1)東京で何してんねん
2)僕は間違っていた
2部は、前作『SING A SONG』からの曲を、ひきがたりで歌ってくれました。
「アルバ」「雨のラブホテル」には、気持ちが入りすぎて涙が出そうになりました。
3)UFOキャッチャー
4)愛と歩いて、町を行く
5)八月十九日
6)キリスト教病院
7)高円寺
8)仕事
9)最後のチュー
10)彼
11)うどんが食べたいな
12)LIFE
13)アルバ
14)雨のラブホテル
15)DOG DREAM
3部は、『東京の恋人』からの選曲で、
久下惠生:Dr
上田ケンジ:Bass
DR.kYon:Keyboard
宇波拓:Guitar&Mac
向島ゆり子:Violin
川本真琴:Vocal
曽我部恵一:A.Guitar
佐内正史:Cut
内田直之:PA
と出演し、一気に舞台が華やかになりました。
メンバー全員が素晴らしい音を奏で、感情を注ぎ込み、ほんと素晴らしいライブとなりました。
16)うなぎデート
17)恋ケ窪
18)いい湯〜YOU〜だな
19)RIVER
20)長い手紙
21)グッバイ・メロディー
22)東京の恋人
23)新宿
24)35の夜
アンコールでの、「移動遊園地」が特に良かった。
〜アンコール〜
25)悪い夏
26)ベンチ
27)FOREVER LOVE
28)移動遊園地
29)深夜放送
30)夜のラヴ
31)宇宙旅行
32)海を知らない小鳥