COOL MILLION / BACK FOR MORE (SEDSOUL RECORDS / SED0002)
COOL MILLIONのリリースを連発する独SEDSOUL RECORDSから最新作が登場!こちらは待ちに待ったCOOL MILLIONの新録音源達です!お待たせいたしました!
収録曲の(1)(2)(11)は既に同社からシングル・カット済みですが、それ以外は初お披露目となります!今回も、フィーチャリング・シンガーにLEROY BURGESSやEUGENE WILDEのヴェテランから、NOEL MCKOY等のコンテンポラリーなシンガーまで豪華アーティストを迎え、リアルなモダン・ソウル・サウンドと共にアーヴァニティー溢れる、恐ろしくハイ・クオリティ/ハイ・センスというべき仕上がりの楽曲の連発となっております!
◇COOL MILLIONとは.....
デンマーク発、SOULPORTAL.DK主催、FRANK RYLEとリミキサー、ROB HARDTによるサウンド・プロジェクト、COOL MILLION。80年代にインスパイアされたアーバンかつポップなサウンドを、独自のメロウネスと何処と無くコズミックでフューチャリスティックなテイストで構築、かのFLYTETYMEからNU-SOUL〜NU-JAZZにも通じる新しいモダン・ソウル・アルバムとして見事なまでの完成度を見せ、はやくもDIMITRI FROM PARISからも賞賛の声が上がるなど、ヨーロッパを中心に高い評価を受けている。
by 営業部 H氏
収録内容
1. Sweet Baby Feat Me'lisa Morgan
2. Back For More Feat Eugene Wilde
3. Making Love Feat Jeniqua
4. Sprinkle Feat Audio
5. I See You Feat Peggi Blu
6. Love The Beat Feat Laura Jackson
7. Come To Me Feat Rena Scott
8. Cool To Make A Million Feat Leroy Burgess
9. Stay Close Feat Al Broomfield
10. Magiq Feat Jahah
11. Loose Feat Eugene & Dee Dee
12. Tought We Had It All Feat P.A.C.E
13. Just Dance Feat Noel McKoy
14. Hurry Home Feat Yvonne Gage
15. You Got Style Feat Clare Evers
16. I'm So Glad Feat Paul Mac Innes
・COOL MILLION myspace
祝!新作度 ☆☆☆☆☆ | 錚々たる豪華客演陣度 ☆☆☆☆☆ | まさかの新録YVONNE GAGE〜BROOMFIELD度 ☆☆☆☆☆ | 盛り上がる欧州80sリヴァイヴァル度 ☆☆☆☆☆
RICHARD ALEXANDER DAVIS / LOVIN' YOU DIRECT (LOVE TOWN RECORDS / NO NUMBER)
巷で少しずつだが話題になり始めているUKの新レーベル”SOUL UNSIGNED”。レーベル名を冠にしたコンピレーションも先日順調にシリーズ第3弾が発売され、確実にソウル/R&Bリスナーの間に浸透し始めている注目のシリーズだ。すでに大きなステイタスを確立している同じくUKのEXPANSIONと肩を並べる可能性のある貴重なモダン・ソウル/R&Bレーベルとして、今後さらに注目を集めるのは疑いのないところ。その『SOUL UNSIGNED VOL.3』に収録されていたのが今回ご紹介するRICHARD ALEXANDER DAVIS。ふくよかな包み込むような声とモダンにアレンジされた80sテイスト漂う楽曲で、高質な楽曲が収録された前述のコンピレーションでも一際輝きを放っていたシンガーだ。今回はその彼の最新作となる2009年リリース作品を日本初流通。注目の新進シンガーです。
年齢は不明だが、UKを拠点として80年代から活躍をしていた模様で、楽曲のほうも80sのエッセンスをたっぷりと含んだ、それでいて現代の風味もまぶしてあるというなかなかニクイ所をついてくる。メロディもひたすらメロウで、そよ風のようなミディアム・ダンサーは80sのキラキラしたイメージよりももっと優しげだ。そのような耳触りのよい楽曲達は純ソウル/R&Bリスナーのみならず、多くの音楽ファンにも受け入れられる要素をたっぷりと含んでいる。”化ける”可能性を感じられずにはいられない、実力派シンガーだ。
by 営業部 S氏
収録内容
1. High From Your Lovin'
2. Celebrate
3. Back In Love
4. I Really Want You Now
5. Lovin' You Direct
6. Feelin' Like A Fool
7. You've Changed
8. Guessin'
9. Realise
10. Come Over
・OFFICIAL HP
・RICHARD ALEXANDER DAVIS myspace
侮れないUKソウル・シーン度 ☆☆☆☆☆ | 歌力度 ☆☆☆☆☆ | 流行かはたまた地か、80sテイスト度 ☆☆☆☆☆ | 久しぶりの男性シンガー好感触度 ☆☆☆☆☆
LEVERT II / DEDICATION (9311 ENTERTAINMENT / NO NUMBER)
GERALD LEVERTの急逝から約3年。唯一のオリジナル・メンバーであるMARC GORDONがWHO'S WHOのフロント・マンであるBLAQ ROSEと組んでスタートさせた新ユニット、LEVERT II。LEVERTという名前を用いることの意味を図りかねるリスナーも多々いらっしゃると思いますが、3年前の突然の悲報に大きなショックを受けた小生としては残ったMARCの心意気をまずは評価してあげたいところです。
内容も90年代の流れを引き継ぎつつ、しっかりと現代的なアプローチも目指している意欲作としてしっかりと現シーンにもアピールできるレベルで一安心(要所で名プロデューサーの協力もあり)。チープな作りのCD-R盤ですが、昨今めっきり減っているグループ物としても貴重です。
収録内容
1. Dedication
2. Superstar (Feat. Hugg Bizza & General)
3. Hey Love
4. Still Got Love
5. Superman
6. Call Me
7. Cold Blooded
8. What A Woman (Feat. The O’Jays)
9. Not Enough
10. What You Need (Feat. Topic)
11. So Sexi
12. Anywhere
13. Understand You
14. Summer Girls
15. I Gotta Know
16. Lovin’ It
17. My Brotha (Feat. Sean Levert Jr.)
18. Daddy (Feat. Cameron Levert)
by 営業部 S氏
・LEVERT II HP
その名もズバリのLEVERT II度 ☆☆☆☆☆ | GOOD 90's度 ☆☆☆☆☆ | 忘れ難きあの男度 ☆☆☆☆☆ | AUDIO CDプレス期待度 ☆☆☆☆☆
DOC / SO COMMITTED (INDIE EXTREME / INDEXT003)
93年ex.ISLEY、CHRIS JASPERのコン・ゴス系レーベルGOLD CITYからたった1枚のアルバムを残して消えてしまった三人組、OUT FRONTをご記憶だろうか?若干時流外れなNJS風サウンドとゴリゴリ突進するVO.でマニア筋にはそれなりの評価を受けたグループだったが、このDOCなるシンガー、OUT FRONTの元フロント、GATHA WILLIAMS IIとおそらく同一人物。
新作ソロは生ギター、KB多用のソフト&メロウなトラックに、終始抑制の効いたVO.がもどかしくも奥ゆかしいR&Bアルバム。バラードで感極まりざっくり節を回してしまう部分は本人の意図するところでないのかも知れないが、もっと荒々しい作風が似合う気もしてるんです。
収録内容
1. Vow
2. So Committed
3. You're the Only One
4. I'm That Kind of Man
5. Look After Love
6. My Favorite Place
7. I Am the Doctor
8. When We're Making Love
9. I Trust You with My Heart
10. Making Love to You Is Spiritual
11. Love's Got a Hold on Me
12. You Deserve It All
13. Extraordinary Love
by ソウル/ブルースWEB K氏(恩師)
・DOC myspace
祝!復活度 ☆☆☆☆☆ | まさかのソロ・アルバム度 ☆☆☆☆☆ | メロウ度向上度 ☆☆☆☆☆ | グループ復活は...無理でしょうけど期待度 ☆☆☆☆☆
GARY BEALS / THE REBIRTH OF... (LIBERATED / GJB007)
時折、飛びぬけた実力の持ち主を輩出するカナダのR&Bシーン。このGARY BEALSもそんな飛びぬけた実力を持ったシンガーだ。
2作目にあたる今作、流通の問題もあり極々一部の好事家たちの間でしか話題にならなかったデビュー作からさらにパワー・アップ、今回こそ大きなブレイクを予感させてくれる。何者をも寄せ付けない表現力、滑らか且つ、時に大きな波を巻き起こすような腰の据わったテナー・シンガーとしての実力に加え、今作はさらに楽曲の充実さが加わり、メジャー勢顔負けどころか、今後年末にかけてR&Bシーンの切り札的存在となるであろう内容である。
軽快なアップのオープニングに続き、スターゲイト仕様を思わせる美メロ・ミッド(2)の時点でほぼキマリ。(4)のこれまた激美メロなスロウは更にリスナーの気持ちをあおり、同系スロウの(6)でとどめをさされるといったところか。ややポピュラー過ぎるきらいのある(10)などは、逆にメジャーに負けない質を再確認させてくれ、その強かさにもっていかれてしまう。その後も(11)からラストまでぶっ続けで様々なタイプの強力スロウが控えており、昨今のインディ作品からは頭一つ飛びぬけていることは間違いない。
ジャケット写真も前作の白を貴重としたものから今回はグッとムードを持ったスーツ姿に。このジャケ写だけでも大いに感じてもらえることでしょう。本年度下半期最注目作!
収録内容
1. I Know You're Out There
2. It's Killin' Me
3. Jump Off
4. Still Be Yours
5. Don't Stop
6. Excuse Me
7. You Never Left
8. Rich Man
9. I Got It
10. I'm Sorry
11. Waiting
12. You
13. Simple Life
14. Giving You All
by 営業部 S氏
・GARY BEALS myspace
祝!大躍進度 ☆☆☆☆☆ | 美メロ&メインストリーム度 ☆☆☆☆☆ | スロウでも濡らす男度 ☆☆☆☆☆ | さらなる躍進に高まる期待度 ☆☆☆☆☆
ASAPH WOMACK / I NEED YOU (ASAPH WOMACK MUSIC / 10438)
01年のデビュー作「MY LOVE MY LIFE」で多くのインディ・リスナーを虜にしたASAPH WOMACKが待望の新作をリリース。WOMACKと言うことで当然BOBBY WOMACKの息子???と色めきたった1stリリース時でしたが、BOBBYのいとこの息子さんだったことが判明。しかしそのソウルフルな喉はやっぱり血筋だと納得もしたものでした。
久方ぶりとなった今作ですが、昨年「NEW LIFE」というタイトルでリリース。今年になって新たに2曲を加えて仕切りなおしでリリースされたのがこの「I NEED YOU」です。しかしそのリリース・ブランクの間も活動を休んでいた訳ではないことはこの内容を聴けば一聴瞭然。よりゴスペル・フォーマットを意識した作りになっていますが、前作にも増して輝くファルセット、清らかなテナーを駆使し、完璧な歌唱力で聴くものの心を揺さぶってくれます。特に(4)あたりはそのような要素を全て詰め込んだ名曲。(8)(12)のピアノ一本をバックに熱唱するスロウもさすがの出来栄えです。
当たり前のことですが、BOBBY WOMACKの従甥の実力はダテではありません。ソウル寄りのインディ・リスナーには持って来いの作品といえるでしょう。
収録内容
1. I Need You
2. I Love You
3. You Can Make It feat. The Late Dr. Donald Womack
4. You Can Win
5. Love
6. This Time
7. You Reign
8. I Worship You
9. Turn
10. I Tried It All
11. Sing A New Song feat. The Late Dr. Donald Womack
12. Unto Thee
13. New Life
14. Turn (Bonus Mix)
by 営業部 S氏
・ASAPH WOMACK myspace
祝!待望の新作度 ☆☆☆☆☆ | よりスケール大きくなった歌声度 ☆☆☆☆☆ | WOMACK家の血筋度 ☆☆☆☆☆ | ボビーとの共演を夢見て度 ☆☆☆☆☆
RATED R / LOVE AND LIKE (MUSICWORX / 115637)
ここ日本でまだインディ・ソウルが極々一部のマニア向け音楽だったころの95年に伝説的な名盤『TOMORROW 2 YESTERDAY』を残した名グループRATED R。その後はインディ・グループのよくあるパターンで自然消滅したと忘れられかけた03年に突如シングル『WHAT CHA WANT』をリリースし、好事家たちを喜ばせたはいいがその後また鳴かず飛ばずの状態に。その3年後にまたもやシングル『HOTTIE』をリリース。しかも3人組からデュオ体制に、そのまたしかもジャケ写も前シングル作の物を流用しながらその一人を抹殺して使用という荒業でのリリース…。しかしながらその新曲の素晴らしさにアルバム発売を切に祈るファンも多かったことでしたが、ようやくのアルバム・リリースとなりました。
その待望のアルバムの内容はというと、前述シングル曲(5)(11)を中心にソウル臭さも醸し出しながらの甘く、せつなく、やるせなくの王道路線。デュオになってもその素晴らしさは変化無し!待ったかいがありました!
収録内容
1. Fa Sho
2. Oh Girl
3. Enough
4. Would U Mind
5. Hottie
6. I Don't Mind
7. Indigo (Radio Clean)
8. Promises
9. Remember When
10. Why
11. Lies
12. Hottie Remix
13. Missing U
by 営業部 S氏
・RATED R MySpace
苦節云年アルバム・リリース度 ☆☆☆☆☆ | 渇望度 ☆☆☆☆☆ | デュオ・ブーム到来!?度 ☆☆☆☆☆ | オハイオ・シーン再熱願望度 ☆☆☆☆☆
LENNY WILLIAMS / UNFINISHED BUSINESS (LENTOM)
のっけからですが、昨今の充実度はいったい何なんでしょう?04年の快作『MY WAY』以来、コンスタントにアルバムをリリースし続けているLENNY WILLIAMS。そしてその内容はどれも素晴らしいもの。タワー〜ソロ中期のシャウターのイメージを良い意味で払拭し、円熟という表現がぴったりする艶かしさたっぷりの大人のシンガー。ちょっと安っちい表現ですが、外れちゃいないでしょう。
2年ぶりの今作もその充実度はさらにアップ。90年代風ステッパーズからサザン・スタイルのミッド、完璧なる表現力でシルキーな雰囲気も満点なスロウ等々。そして強調すべきはとにかく今作は曲が良い!全曲捨て無!ボナトラのMCA時代既発曲(もちろんアノ曲)をそのまま収録ってのはご愛嬌といったところ?
収録内容
1. Intro
2. Sunday Afternoon
3. Amnesia
4. Six In The Morning
5. Sorry I Didn't Know It Was Yo Mamma
6. I Love It
7. That's The Way It Is
8. I Can't Stop Loving You
9. Tonight's
10. Somebody Else
11. Cheatin On The Cheatin
12. Cause I Love You (Bonus Track)
by 営業部 S氏
祝!マイ・ウェイ度 ☆☆☆☆☆ | 貫禄艶熟度 ☆☆☆☆☆ | サザン・スタイルにも挑戦度 ☆☆☆☆☆ | こうなったら後は来日公演期待度 ☆☆☆☆☆
B-STREEZY / LOVE STORY (MADD LOOT RECORDS)
07年にアルバムをリリースしているB-STREEZYことBRANDON CLAYの09年最新作。とは言ってもアルバム・タイトルも同じで数曲を差し替えたリニューアル盤といったほうが正しいかもしれない。しかしその07年盤はほぼ流通されていなかったと思われ、実質今回が初お披露目といったところか。しかしそんな状況にもかかわらず、各方面のブログでチラホラ名前を伺うことができる。と言うのも一部の好事家たちの間ではその07年作が話題になったという質の高さからに他ならない。今度こそここ日本でも話題必至になるであろう、グッド・シンガーだ。
さてその内容を一口でいってしまうと、真正面からの正統派と言えるだろう。現代メイン・ストリームでも十分通用するような、90年代からの流れを脈々と受け継ぐR&B。JAMIE FOXXやCHRIS BROWNなどと同様に美メロを活かしつつ、ナイーヴな歌声でセンシティヴな世界を作り上げていく。ネットリ系ではないスロウが似合う青さの感じるテナーはまさに現代でこそ受けようかというもので、シンプルなトラック・メイキングは歌を活かそうという”NE-YO以降”の典型的な作風と言えるだろう。
しかし、そんな中からドキッとするようなソウル感覚が垣間見える瞬間もある。特にアースへの畏敬の念はかなり強いものがありそうでオープニングMCに続く(2)のイントロはまるで「Fantasy」だし、(12)ではラップを絡めながらも「Can't Hide Love」を思い起こさせてくれるフック・ラインが登場する。
そうは言っても最強の武器はやはり極美スロウ。特に(4)から(10)あたりまで続く高質メロディのオンパレードはまさに現行王道路線ど真ん中。これが売れなきゃ何が…と言ったら言い過ぎかもしれないが、メジャー達の中に入れても何の遜色もないことだけは確かだ。
昨今のインディ・シーンも広くなったもので、R&Bといったひとくくりでは難しいほどだが、これほどの正統派は逆に珍しいくらいかもしれない。リニューアル盤としてリリースしただけの気合いに見合った内容だということは断言できる作品だ。
収録内容
1. Intro
2. You
3. She Wants Me
4. Sex Date
5. You Change
6. Air You Breathe
7. Playa 4 Life
8. Set It Off
9. Faded Pictures
10. In the Rain
11. Cover Girl
12. What's Up
13. As You Wanna Be
14. Dance With Me
15. Baby Daddy
16. No Sir
17. Love Story
by 営業部 S氏
・B-STREEZY myspace
美メロ度 ☆☆☆☆☆ | オヤヂ・キラーな往年名曲使い度 ☆☆☆☆☆ | スロウもグンバツ度 ☆☆☆☆☆ | 羽ばたけニューカマー度 ☆☆☆☆☆
G.C.キャメロン / エンタイスト・エクスタシー (OLD SCHOOL RECORDS)
フリー・ソウル永遠の名曲、スピナーズ「IT'S A SHAME」の荒々しくも包容力ある歌声で、世界中のソウル/R&Bファンの記憶に残るG.C.キャメロンが、ソロ再始動!彼にとってスピナーズ脱退後の、MOTOWN、MALACO、そして自主レーベルでのソロ活動は、その素晴らしい作品内容に見合うだけの、富と名声をもたらしたとは言えず、いつしかG.C.=苦労人、ソウル〜R&B〜ショウ・ビズ界を己の喉だけを武器に渡り歩く勝負師、との印象が強くなっていたわけだが、60年代からVO.グループの最高峰としてシーンに君臨し続けるスーパー・グループ、テンプテーションズへのリード・シンガーとしての転職(?)で、今後のキャリアを揺ぎ無い物にしたと思っていた矢先の脱退。
人間関係、金銭関連のトラブルなのか、はたまた誰に気兼ねする事なく、自身の"歌"に没入、表現したいという、アーティストとしての欲求なのか、下衆な興味はさて置いて、届けられた音はまさしく生身、もうもうと湯気の立ち上る熱いソウル作品!冒頭は、つい先日G.C.のバッククアップで、ようやくCDリリースに漕ぎ着けたMOTOWNタイプのVO.グループ、SERIEUXに書き下ろし、自らもVO.で参加したデトロイト色色濃い、ミディアム・サッド・チューンの再収録で地声の強さを猛アピール。同じく再収録となる(3)他アルバム中盤は、G.C.のもう一つの魅力である、少しざらついたハスキーなファルセットを多用、たっぷりと空間を濡らすスロウ攻め。止めに(10)以降ラストまで、再びのストロング歌唱で、一気呵成に攻め込むあざといほどの勝負勘、構成力。
未だその実力が知れない、未知の才能を発見、追求するのもソウル/R&Bの楽しみ方だが、既にレジェンドの領域に入った才人、実力者のその後、現在に触れるのも、ブラック・ミュージックのもうひとつの喜び。また1枚、そんな喜びを与えてくれるアルバムの登場なのです。
収録内容
1. Running Back For More
2. I Can Give You Love
3. Hearts On Fire
4. Please You Baby
5. Enticed Ecstacy
6. So Close To You
7. Fix Me
8. So Naive
9. Turn Love Around
10. Give Me Moments
11. People Get Ready
12. Love Survives
13. Love Makes Me High
14. You Should Have Told Me
15. Meet Me By The River
by ソウル/ブルースWEB K氏(恩師)
祝!ソロ・アルバム・リリース度 ☆☆☆☆☆ | 孤高の天才度 ☆☆☆☆☆ | やはりこの歌声に惚れゝ度 ☆☆☆☆☆ | 日本語帯・解説付 国内盤仕様には解説はもちろん、日本独自ジャケット仕様でお届け!度 ☆☆☆☆☆
VON SWAY / ARE U READY (BROTHERS & SISTERS)
80年代後半から90年代初頭にかけて一時代を築いたラッパー、CHUBB ROCKが送り出すR&Bシンガー、VON SWAYが鮮烈デビュー。プロデューサーにはTYRESEやRUFF ENDZ等、ストリートなヒップホップ・サウンドに、オールド・スクール・マナーを携えた所謂"歌える"シンガーを融合させる策に長けたROC AND KHALIQを起用。
冒頭の大仰なディストーション・ギターに乗せて、ボスCHUBBの華々しいMCが一転、チープな電子音によるシーケンス・フレーズとサンプリングされたハンド・クラップで構成された、レトロ・エレクトロなトラックで歌われるハイ・テナーの生々しさ。痛々しいまでに剥き出しの青臭い歌い回しが、後半に向け、徐々に、しかもあからさまに、メインストリーム主流である、ロマンティックなメロディ、オートチューン使いのアレンジ、プロダクションに以降して行く。似たようなサウンド、声質ばかり...と酷評される事も多い昨今のメジャーR&Bシーン。マイナー・レーベルから、その同じ土俵に、臆面もなく、同じ方法論、技で、乗り込む勇気と、図々しさがいたって痛快!
シーンやヒット曲の模倣、追随で多くの名曲、名盤を生み出して来たブラック・ミュージックの歴史を振り返るまでもなく、大きな本流から枝分かれと合流を繰り返し発展するソウル/R&B。圧倒的才能とクォリティで、現行シーンを発酵、熟成させ、火ダネとなるシンガー、アルバムがこの作品なのかも知れません。
収録内容
1. Intro
2. Bartender
3. Here I Am
4. Move It
5. Are U Ready
6. 2 Nite
7. U Know Me
8. Caught Up
9. Greatest Thing
10. U Mean The World To Me
11. Interlude
12. So Stupid
13. Fall Back
14. Over, Said & Done
15. I Wish U Would
by ソウル/ブルースWEB K氏(恩師)
・VON SWAY myspace
NEXT NE-YO度 ☆☆☆☆☆ | 美メロ度 ☆☆☆☆☆ | 期待の新世代度 ☆☆☆☆☆ | 嗚呼、懐かしのCHUBB ROCK度 ☆☆☆☆☆
ROBERT YOUNGBLOOD / CHANGE GONNA COME (KON-KORD RECORDS)
甘茶ソウル・クラシックTERRY TATE「Babies Having Babies」のライターが放つ遅咲きのデビュー・アルバム!お約束の甘茶バラードに悶絶せよ!
TERRY TATEの「Babies Having Babies」といえば、その官能的なサウンドとは対照的に、未成年妊娠の問題を歌詞に取り入れヒット・チャートへ躍り出た社会派ソングとして知られる。この曲のプロデューサーといえばご存知、GEORGE KERR、PATRICK ADAMSと並ぶ甘茶ソウル界の三大巨匠の一人、PAUL KYSER。実はこの曲はインディ・レーベルからリリースされたシングルが評判となり、後にアトランティックに買い上げられ作曲者はPAUL KYSERとクレジットされているのだが、実は何を隠そう今回紹介するこの男、ROBERT YOUNGBLOODが真のライターなのである。(本人談。確かにCDにも彼のクレジットあり)。当時のレコード業界ではこうした権利の売買は頻繁に行われており、決して珍しいことではないのだが、そんな実績もこのアルバムを聞いて納得するに至った。
甘茶ソウル・ファンに好まれそうな退廃的な雰囲気のバラード「Your're In Love Again」「La Da Da Da」などバラードに聴き応えのある曲が多く彼の作曲能力高さが窺える。「A Change Is Gonna Come」はSAM COOKEのあの曲とは同名異曲。そして、サウンドもこれまでのKON-KORDの音よりも一部丁寧になっている印象を受ける。それもプロデュースを自身で行っているためだろう。これまでシーンを陰ながら支えてきた無名のアーティストが、こうして表舞台に立てたという事実をソウル・ファンとして素直に歓迎したいものである。
収録内容
1. A Change Is Gonna Come
2. At The Club
3. If You Ever Change Your Mind
4. Sometimes
5. Party
6. The Thing
7. Win You Back
8. You're In Love Again
9. You Know You Love Me
10. La Da De Da
11. Let Go
国立駅前店 ”なんてったってインディ・ソウル”S氏
祝!遅咲きデビュー度 ☆☆☆☆☆ | バラー度 ☆☆☆☆☆ | KON-KORD名作の予感度 ☆☆☆☆☆ | しかしこのジャケ...凄まじい度 ☆☆☆☆☆
WILLIAM "SMOKE" HOWARD / THE MESSENGER OF LIFE & LOVE (JAY ST. RECORDS)
2003年見事に復活、再結成を実現させたエボニーズのバリトン・リード、ウィリアム”スモーク”ハワードが超遅咲きのソロ・デビュー!
華やいだ栄光の70年代ソウル・ヴォーカル・グループ・ブームの中でも、唯一無二な存在でっあったフィラデルフィアの雄、エボニーズ。'00年初期に全米で広まった”SLOW JAM ブーム”によって、幾つもの往年のヴォーカル・グループが復活、再結成する中、彼らも見事に復活を遂げた。2003年にリリースされたアルバム『THAT'S FOREVER』は、彼らのヒット曲「It's Forever」にちなんでつけられた”粋”なタイトルもさることながら、その歌声は当時を彷彿とさせる熱いバリトン・シャウトを聴かせてくれた。そのバリトン・ヴォイスの持ち主こそが、彼、ウィリアム”スモーク”ハワードである。2009年、悲願のソロ・デビューを果たしてしまったのであります。
インディでありながらも清楚でアーバンなサウンドを軸に、ミディアム、スロウ、アップとミニ・アルバムながら充実した楽曲群。そして主役であるのはやはり本人の歌声。前述のエボニーズの復帰作で聴かれたバリトン・ヴォイスはもちろん健在。アーバン・ミディアム(1)での冒頭イントロでのフレージングの巧さ、女性コーラスの合間を縦横無尽にシャウトするスロウ(2)なんて、まるでエボニーズそのものだ。愛娘をフィーチャーしたアップ(3)でのノリの良さ、アイズレー・マナーなギターとバリトンが掛け合うミディアム(4)は、彼がバラードだけを歌っているシンガーではないということを実感させてくれる充実した出来栄えである。
70年代に活躍したソウル・ヴォーカル・グループの面々も、今や超ベテラン。若い者にまだまだ伝えることがあるんだと言わんばかりのソウル道。このアルバムもそんなことを強く感じさせてくれるインディ・ソウルの底力皿なのであります。
収録内容
1. Say It
2. Deeper
3. Call Me
4. In The Mirror
・WILLIAM "SMOKE" HOWARD official HP
祝!ソロ・デビュー度 ☆☆☆☆☆ | グレイト・バリトン度 ☆☆☆☆☆ | 超遅咲き度 ☆☆☆☆☆ | 次の新譜はぜひグループで度 ☆☆☆☆☆
WILLIE COLLINS / THE RIGHT PERSPECTIVE (HIS GRACE)
WILLIE COLLINS IS BACK!86年のアルバム・リリース以来の復活劇。OTISの如き名唄として知られるデビュー作「Two Lives」の歌声は今も健在!渾身のミニ・アルバム!
ジャケットにも大きく記された "HE'S BACK!" の文句。デビュー曲「Two Lives」がリリースされてからもはや30年の月日が経過したことになる。ハッシュ・プロダクションへ所属、そして戦慄のメジャー・デビューとなったアルバム『WHERE YOU GONNA BE TONIGHT?』(CAPITOL原盤)から数えても20年が経過しているのである。一昨年に英GRAPEVINEからリリースされたコンピレーション『KELLEY'S SOUL HEROES』に前述のデビュー曲が収録され、再注目された印象の方が強いリスナーの方が多いことだろう。そんな彼が放つまさかの復活作。6曲入りのミニ・アルバムだが、そんな細かい事は置いておいて、このグレート・シンガーの奇跡の復活を心から歓迎しようじゃありませんか。
さてその内容だが、6曲入りとなっているが、イントロ的な使い方をしている曲があるので実質は5曲。アルバムとしては短い内容だが、その分の濃密度は期待を裏切らないものだ。オープニングはモダンさと泥臭さのちょうど良い融合がされたミッド・ナンバー。陳腐な言い方になるが大人としか表現しようがない貫禄で早くも健在ぶりをアピールする。(3)はむせび泣くギターのバッキングが見事な演出をするスロウ。デビュー曲と比較するのはご法度だが、最新作でも充分泣かせてくれる。ちょっと軽いレゲエ・タッチのリズム(5)も軽くいなし、ラストは再びモダン・ディープな濃密スロウで締める。出来すぎといっても良い今回の復活劇、今後さらに熱い歌唱、活動をついつい期待してしまいたくなるようなミニ・アルバムだ。
収録内容
1. All Things
2. Destiny
3. Until the End
4. He Keeps Giving More
5. Righteous Man
6. He Keeps Giving More
by 営業部 S氏
・WILLIE COLLINS myspace
祝!復活度 ☆☆☆☆☆ | ディープ声健在度 ☆☆☆☆☆ | (2)「Destiny」のイントロって...アレ?度 ☆☆☆☆☆ | この世代の復活こそが今後のインディ・シーンの要度 ☆☆☆☆☆
H BLACK / VIRGO (H BLACK RECORDS)
本名はMARCUS J MOUNT、ニュー・ジャージー出身。プロフィールを出すよりもここ数年のアルバムを紹介する方が、ピンと来る方も多いのでは。05年の「THIS IS MY PAIN」、06年の「SEXCAPADE」とここ日本でもインディ・ソウルの認知度が高まっていた時期に立て続けに作品をリリース。日本国内流通もされていたのでコアなリスナーのみならず多くのR&Bリスナーの耳に届いていたであろうシンガーだ。決して強烈な個性を発揮していたわけではないが、真摯なスタイルで信頼するに足る正統派シンガーとの印象を持っているリスナーは少なくないと思う。3年ぶりとなる今作も基本路線に変化はなし。隠しトラック3曲を含む全17曲74分、その期待に十分に応え得る内容とボリュームで堂々のリリースだ。
ナヨ声と表現してよいであろうスムージーなテナーとメロディ・ライン。やや軽さを感じさせるサウンド、楽曲は濃密と言うより軽妙といったほうがあいそうな趣だ。アルバムのリード・トラックとして挙げられそうな(3)のミッドはまさにその典型。美しいピアノのリフと多重コーラスが大きな膜を作り、泳ぐようなフェイク・ボーカルとの絡みを利かせるアレンジ力も相当なもの。かといってR&Bのセクシーさをまったく感じさせないかといえばそうではない。
続く(4)(5)のスロウはこのアルバムでは数少ない濃厚系。ファルセット気味になるボーカルと美メロな楽曲で聴く者を虜にしてしまうだろう。その他(7)(8)(10)(11)などのスロウは童顔氏と比較したくなるほどの美メロ感覚で迫る。このメロディ・メイカーぶりもかなりのもので、こちらの才能も大きく評価したいところだ。いずれにせよ数年前よりもさらにナヨ声が受け入れられる土壌ができている昨今のR&B界。今作こそブレイクが期待できる力作だ。
収録内容
1. Another Like Me
2. Some R&b
3. Crazy
4. Fantist Girl
5. Let Go
6. Still in Love
7. Apologies
8. Wanna Be the One
9. What Im Here For
10. Virgo
11. Wrong or Right
12. Not Like Me
13. Nasty Girl
14. Rear View
15. Hidden Track
16. Hidden Track
17. Hidden Track
by 営業部 S氏
今旬度 ☆☆☆☆☆ | 美メロ度 ☆☆☆☆☆ | スムース・テナー度 ☆☆☆☆☆ | 3年ぶり・3作目・隠し曲3曲度 ☆☆☆☆☆
JMAR / NO DENYING IN (MAJOR MOVE RECORDS)
2年半ほど前のデビュー作に収められていたSTYLISTICSのド定番「YOU MAKE ME FEEL BRAND NEW」使いが印象に残るセンシティヴ・シンガー、JMARのセカンドが到着。今作は飛び道具は無いが、前作同様類まれなメロディ・センスを活かしたメロウでスムースな楽曲(全曲本人のみによるソング・ライティング)と、ナイーヴなテナーは健在。それどころか更にパワー・アップした感もある。それもそのはず、前作リリース後、本国ではかなりの反響があったようで、08年以降に共演したアーティストは旬の人ばかり。LLOYD、FRANKIE Jら同路線のシンガーから、BABY BASHなどのラッパーまで。これらの経験がその才能を順調に伸ばしていく糧になったことは想像に難しくない。
その成長はシングルとして選ばれたオープニング・ナンバーから早くも確認できる。そのメロウ・テイストを最大限に活かすべく、前作でも目立っていた極シンプルなトラック・メイキングをさらに研ぎ澄ましたアレンジ、そこに乗る相変わらずなスムース・テナーで丁寧に歌い込む…。この純90年代風のミッドで多くのリスナーの心を掴むこと請け合いだろう。アルバム全体を通じてアレンジの「更なるシンプル路線」は貫かれており、口の悪い方からは宅録レベルとの指摘もいただきそうだが、メロディ・センスと心こもった歌唱でほぼ問題ないところだろう。
その他の聴き所として、こちらもシングルとして切られているメランコリックな(9)、せつな的なボーカルが響く(2)(4)、ムーグのキャッチーなリフが抜群の(7)、女性と絡むプロモ映像が目に浮かんできそうなスロウの(5)(6)(11)などなど。前作リリース時にも使った文句だが、「決して派手ではないがかなり高クオリティ」は今作でこそ使ってほしい売り文句。今後の活躍も要注目のインディ・シンガーである。
収録内容
1. Addicted 2 U
2. My Way
3. Screensaver
4. For U
5. Love,Hate
6. Gotta Go
7. Lock 2 My Heart
8. Roll Wit Me
9. Torn(2 Lovers)
10. Perfection
11. Love Letter
12. My Lady (Remix)
13. Screensaver (Remix)
by 営業部 S氏
・JMAR myspace
祝!セカンド度 ☆☆☆☆☆ | メロウ・スムーサー度 ☆☆☆☆☆ | クオリティ・アップ度 ☆☆☆☆☆ | 大柄度 ☆☆☆☆☆
JEFF MURRELL / BROKEN MAN (PROMISE COMMUNICATIONS)
ニュージャージー出身、まだ29歳の若さながら早くもこれが3枚目となるJEFF MURRELL。前作まではコンテンポラリー・ゴスペルの枠に入れられていたようで(聴くとそんなことは無いと思うのだが…)、ここ日本での知名度はほとんど無い状態だった。しかし本国アメリカでは20歳の時のデビュー作からラジオを中心だが小ブレイク、2004年にはセカンド発売とインターバルはあるが順調にリリースをしており、その実力の程が伺える活動歴がある。そして最新作となるこの3枚目。結論から言ってしまうと、それまでの殻を完全に破ったような、新たな極上R&Bシンガーの誕生とも言うべき素晴らしい内容の作品となっている。
さてその劇的な成長への要因となったのは、間違いなく今作のメイン・プロデューサーであるHERB MIDDLETONの仕業と思われる。この名前、メジャーR&Bの少し熱心なリスナーならピンとくるであろう大物プロデューサーだ。仕事歴を挙げていくとMARY J.BLIGEの「MY LIFE」をはじめ、FAITH EVANS、KENNY LATTIMORE、BROWNSTONE、SWV、USHERなどなど90年代の黄金期のシンガーの名前がズラズラ出てくる。特にスロウ系の扱いは定評があり、JEFF MURRELLのスムースで滑らか、そしてまだ20代ながら大人の色気をプンプンと感じさせるスタイルの相性は言わずもがなだろう。
イントロダクションに続く(2)で早くもその美メロ・センスとセンシティヴ・ボーカルの融合が行われ、ここでノック・アウトされてしまうリスナーも大勢出るのでは。それにしてもゴスペルにカテゴライズされていただけあって、歌のうまさもハンパではない。それに加えて感情表現豊かなフェイク〜ファルセットが要所々々で使われており、聴き応えは充分だ。(3)、(4)、(7)、(9)、(10)、(11)、(14)(15)あたりのスロウはとにかく質が高く、はずれが1曲も無い。少しスティーヴィーを思い起こさせる(12)も面白いところだ。まだ20代だが、今後更なる活躍が期待できる才能豊かなシンガーとして、このアルバムが契機になりそうな予感である。
収録内容
1. Intro
2. Whatever
3. Beautiful
4. Round The Way Girl
5. Plans For You (Interlude)
6. Plans For You
7. Inhale
8. Interference (Interlude)
9. Interference
10. Too Beautiful For Words
11. I'll See You Again
12. This Far
13. Remarkable
14.Broken Man (Interlude)
15. Broken Man
16. Whole Again
by 営業部 S氏
感情表現豊か度 ☆☆☆☆☆ | PRO.の手腕度 ☆☆☆☆☆ | 美メロ度 ☆☆☆☆☆ | 今後の活躍さらに期待度 ☆☆☆☆☆
J. POWW / THE HEADLINER (POWWER MOVES)
エモーショナル・R&B〜コンテンポラリー・スウィート本命盤!切なメロウな曲、声、喉... U.N.V.の中心シンガー、鮮烈ソロ・デビュー!
80年代後半〜90年代初頭にかけて、R&Bシーンを風靡したN.J.S.(ニュー・ジャック・スウィング)ムーヴメント。GUY、HI-FIVE、NEW EDITION等、次世代に多大なる影響を与えた大物グループを多数輩出した流れの中、"遅れて来た本格派"、"正しきソウル・マナーの継承者達"としてデビュー、二枚のアルバムを残したVO.グループ、U.N.V.をご記憶だろうか?一昨年から昨年に掛けて、94年作品スウィンギー・ダンサー「2 B Or Not 2 B」が、数多くのミックス・テープに収録され、アナログ12"再発で、今ではクラブ認知度も高いこのグループの中心シンガー、J. POWWが鮮烈なアルバムを引っさげソロ・デビュー!
擬似ライヴ、渦巻く大歓声に乗せて高らかにオープニングを告げるMCのイントロに導かれ、蕩ける様なスロウ(1)でいきなりの全力投球、粘着質なファルセットと地声のシャウトが行き来、グループ仕立てのコーラス・パートとの掛け合いは90年代R&Bの洗練された空気感と、80年代以前の懐かしきスウィート・ソウルの色香が同居する出色の出来。
メロウ・テイストな(3)はU.N.V.全盛同時期にしのぎを削った好敵手グループ、112の"Q"との濃密デュエット。サウダージでアフター・アワーズ感を伴ったフルートの印象的なフレーズに、センチメンタルなハスキー・テナーが切ない(7)、まさに王道、ゴスペル・ライクなコーラスを従え、じわりじわりと熱く、深く歌い込む、永遠のR&Bバラッドのスタイルを貫く熱唱(11)が本作のハイライトか?
(16)は旧友U.N.V.メンバー、SHAWN MARTINとのスムージーなデュエット。ストリートでバウンシーなミッド〜アップを随所に挟み込み、アルバムとしてのバランスを整えながら、今は亡き天才バリトン・シンガー、GERALD LEVERTがコンポーズとプロデュースを担当したラスト(18)では、新たな曲調と、作曲者に敬意を表したシャウティな歌唱にチャレンジ、シンガーとしての懐の深さ、底知れぬのりしろ幅を感じさせる余韻を残しつつ、18曲を一気に聴かせてくれる。
同じU.N.V.のメンバーである弟とのコンテンポラリー・R&B・デュオ、POWW BROTHERSも継続中、本家U.N.V.の新作も現在製作中と言うから、その衰えぬ制作意欲には頭が下がるというものだが、その貪欲とも言える姿勢が、この普遍的でありながら、現在のシーンの中で浮きも外れもしない、未来のスタンダードとして生き残るべきこのアルバムを、制作する原動力となっているのは間違いない。なにはともあれ、切なメロウな曲、声、喉...まさしくこの夏の、エモーショナル・R&B〜コンテンポラリー・スウィート・ソウルの大本命盤である。
収録内容
1. Holla@the Headliner! (Intro)
2. Y Can't She B U
3. Happy Home feat. D- Rick
4. Fall In Love All Over Again feat. Q Parker from 112
5. Can't Get Over U
6. Hold On Me
7. R U Still In Love
8. Wrong or Right
9. Nobody Else feat. D-Rick
10. Driftin Apart feat. J.pz
11. Feel Good Love Songs
12. Get It Poppin feat. D-Rick
13. Dyme Piece
14. I Want U
15. Just Stay feat. D-Rick
16. Something's Goin On feat. Shawn Martin of U.N.V.
17. Miss U
18. Who U Gone Believe
by ソウル/ブルースWEB K氏(恩師)
90'sレジェン度 ☆☆☆☆☆ | まさかの112絡み度 ☆☆☆☆☆ | 絵もー初なる&スウィート度 ☆☆☆☆☆ | 歌力度 ☆☆☆☆☆
MENT 2B / MENT 2B (M2B MUSIC)
メジャーのみならずマイナー・シーンでもとんと出てこなくなったヴォーカル・グループだが、ここに来て驚くべき傑作が登場!その名もMENT 2Bなる3人組。活動歴は定かではないが06年頃からのようで、一部で(9)のプロモーション・ビデオを見ることが出来るのだが、当時は4人組だったようだ。そんな肩書きなどはとりあえず置いておいて、とにかくこのグループの素晴らしさをなんとか皆様に伝えてみたいと思います。
収録内容
1. Too Long
2. Lock Me Up feat. Kedoe of Pressureconna
3. It's You
4. Change
5. Hush
6. Wet feat.MR
7. Five
8. Candy feat. Shaka of Pressureconna
9. Stay
10. Slave
11. TRock Slow
12. Spend Da Night
イントロダクション的な短い(1)から、R&Bリスナーは勿論、グループ好きなら卒倒しかねないほどのインパクトが。美しいピアノの旋律に導かれコーラスが被さり、そこに入ってくるかすれたテナー・リード。フェイクが抜群で単なるシンガーとしても相当な実力の持ち主だ。絶頂まで上ったと思ったらあっという間に終了してしまう1分18秒の短い導入曲。この時点でもう大傑作と言い切ってしまいたくなるがここはまだまだ序の口。続く(2)のむせび泣くギターのイントロの最上級の切なさにまたもや昇天。
(6)を除いて全曲濃密スロウのオンパレードなのだが、楽曲のレベルの高さがとにかくハンパではなく本当に90年代のグループ黄金期を思い出してしまう。(5)ではなんとファルセットまで登場。闇を切り裂くようなとはよく言ったもので、まさにその類の完璧なグループ・マナーのファルセット。(12)ではそのファルセットがリードをとってしまうのだからもうたまらない。あぁ、これでバリトンがいたらなどど言ったらバチが当るというもの。この涙モノのファルセット・リードがあるだけでもこのご時世ありがたく思うしかないでしょう。
しかし、まったくグループが出てこなくなったと思っていたら、この最上級クラスの登場。こんな事があるからマイナー、インディ・ソウルを追いかけるのは止められない(勿論この作品に関してはメジャー、マイナーなんて垣根は軽くすっ飛ばしているのですが…)。久々の大物グループの登場!
by 営業部 S氏
・MENT 2B myspace
祝!久しぶりの本格派R&Bヴォーカル・グループ度 ☆☆☆☆☆ | スロウ連発度 ☆☆☆☆☆ | リード合戦歌昇天度 ☆☆☆☆☆ | 今年こそヴォーカル・グループ再起を度 ☆☆☆☆☆
セオ・ピープルズ / ライフス・トゥー・ショート (RLT MUSIC)
93年、アリ・オリ・ウッドソンの後釜として栄光のテンプテーションズに加入、98年脱退後は2枚(ジャケ違いの別流通盤を加えれば3枚)のアルバムを発表しながら、ロニー・マクネアと共に新生フォー・トップスに加入、数多くのステージをこなして歴史的グループを牽引、今や名実共にソウル・クラシックスとコンテンポラリー・メインストリーム・シーンを繋ぐ存在となった"Mr.リアルR&B"、セオ・ピープルズが新作を引っさげソロ活動再開!
全曲のコンポーズ、プロデュースを手がけるのは、デトロイトを拠点に、ジェネラル・ケインを初めパーラメント、ファンカデリック等、Pファンク人脈として活動、ホーランド=ドジャー=ホーランドのINVICTUS/HOT WAXレーベルでの仕事もあり、チコ・デバージ、マンドリル、トゥループ他への楽曲提供もあるRODNEY TROTTER。
収録内容
1. This Is For The Ladies
2. Life's II Short
3. Can I Be The One
4. Why Did You Lie
5. No More Sleepless Nights
6. Does It Show (On My Face)
7. U Fit The Bill
8. Change
9. Crazy
落雷の擬音に引き続きセオの力強いシャウトで幕開けするミッド・メロウ・グルーヴ(1)を筆頭に、アーバンなエレピに乗せてウィスパー・ヴォイスの新境地を聴かせる(3)のスロウ、イントロのさり気ないオートチューンとピーヒョロ・シンセ使いが現代的な(7)、マーティン・ルーサー・キングとマルコムXの演説をサンプリングしたオバマ賛歌(8)、ラスト擬似ライヴ仕立ての壮大なバラッド(9)まで、オールド・スクール・ソウル・マナーに乗っ取りながら、セオの持ち味であるストロング且つスウィートなニュアンスを持ったバリトン・シャウトを前面に押し出した珠玉の9曲。
今が旬の、切なかわいいハイ・テナー男性シンガー達とは正反対、悪く言えば泥臭く、暑苦しいタイプですが、聴いているだけで心拍数が上がり、じっとり汗ばみ、いつしか拳を握り締めてしまう、そんなソウル/R&B...聞き流し厳禁、真正面から向き合わなくては居心地の悪い、聴き応えずっしり、たっぷりのソウル/R&Bアルバムなのです。
by ソウル/ブルースWEB K氏(恩師)
* 現在、本国(U.S.)にて流通している同品はCD-R盤ですが、今回ご紹介するのはオーディオCDプレスになります。
輸入盤 原題 「THEO PEOPLES / LIFE'S II SHORT」 RLT MUSIC (RLM201609)
祝!ソロ再始動度 ☆☆☆☆☆ | テンプスとフォー・トップス双方へ参加した唯一の男度 ☆☆☆☆☆ | バリトン・シャウト度 ☆☆☆☆☆ | リアルR&Bイズ・バック度 ☆☆☆☆☆
BOSKO / THE GOOD LIFE MOVEMENT (BOSKOLIVE)
裏方で着々と実績を積みながら自らの実力を押し上げていくインディ・アーティストはそんなに珍しいことではないが、今回のこのBOSKO、今までのそのようなアーティストとはケタが違うと言っても良いほどの実績が。名前を挙げていくと出てくるわ出てくるわ。KANYE WEST、2PAC、E-40、LIL JON、LIMP BIZKIT、T.I.、TYRESE、LIL WAYNEなどなど。全ての名前を挙げようとするとそれだけで終わってしまいそうなのでこのあたりで止めておくが、この名前達だけでも相当のインパクトを与えることができるだろう。
そんなBOSKOの音楽キャリアのスタートはDJ。単なるインディ・シンガーとは一味違うキャラクターが伺えるが、その後すぐにプロデュース業にかかわるようになったという事だ。今作でもアレンジ、プロデュースは言わずもがな、ドラムやベース、ギター、キーボードなど(本来は管楽器もこなせるらしい)を自らこなし、勿論ソング・ライティングもほぼ自身で。あらかじめ才能という武器が無ければ出来ないことだが、裏方稼業でその力はますます磨かれていったことは想像に難しくは無いことだろう。
ファルセットを多用したテナーは決して強いものではないが、メロディのしっかりした程よいキャッチーさを持つ楽曲の高質さと抜群のアレンジ・センスで全く気にならない。そして(2)や(6)でのトーク・ボクサーぶりや楽曲の端々にはオールド・ソウルへの尊敬がしっかりと伺えるが、アルバム全体を通して感じるのは紛れも無く最新のR&B/HIP HOPアルバムということ。 低音をしっかりと利かせたドラムの音作り一つをとっても、そのセンスは多方面のリスナーが感じてくれるだろう。グラミー・ウィナーの肩書きはダデじゃない、確かな衝撃を与えるデビュー作だ。
収録内容
1. Just Do You
2. MySpace
3. Just Fuckin
4. You Go
5. The Truth
6. Un...
7. Coffee
8. Even In My Dreams
by 営業部 S氏
・BOSKO myspace
超大型新人度 ☆☆☆☆☆ | 現行R&Bと普遍的ブラック・ミュージックの架け橋度 ☆☆☆☆☆ | 才人度 ☆☆☆☆☆ | 祝!デビュー度 ☆☆☆☆☆
XCEDERA / REFLECTION OF ME (XCEDERA MUSIC GROUP)
やはりデュオというのは何かを感じさせてくれるものがあるようで、ここ日本でもチラホラ話題になり始めているカリフォルニア出身の双子の兄弟、XCEDERA。美麗なジャケット写真も相俟って、多くのリスナーから支持を得そうな正統派ヒップ・ホップ〜R&Bデュオとして、今後更に大きな話題を振りまきそうな期待株だ。
内容はサウス・スタイルのミッドを織り交ぜながらも、最強の武器はトロトロ度数満点のスロウ。唄力云々のキャラクターではないが、スムースな唄い回しとメロウな楽曲の組み合わせは歓迎されること請け合いだろう。その中でも特に完成度が高いのが、ハイライト・トラックとなるであろう(6)。ムーグのイントロに導かれる最強のメロディと双子ならでは息の合ったコーラス・ワークに彩られる楽曲は、文句なしのスーパーなナンバー。ちなみにこの兄弟、全曲のソング・ライティングにも絡んでおり、その資質の高さには驚くばかり。
収録内容
1. Intro
2. Let's Work
3. I Tried
4. Tension feat. Brittney J
5. Get Off Me
6. Let Me Know
7. Not Like Him
8. Hold Back
9. Poppin' 2 The Beat
同路線として数曲挙げられるが、(3)では低音のがセリフ入っていたり、(7)はメロウ・ラップを絡めたりと様々な工夫が施されていて、単なるスロウが売りのバラディアーとは一味違うセンスを聴かせてくれているのも嬉しい限りだ。過去の競演経験で挙がってくる名前もMISSY ELLIOTT、TLC、50 CENTなどのビック・ネームがずらり。 30分弱の短いアルバムだが今まで世に出なかったのが不思議なくらいの高質さで、これからここ日本でも更に話題になること必至な兄弟デュオだ。
by 営業部 S氏
・XCEDERA myspace
デュオの魅力度 ☆☆☆☆☆ | 悶絶美メロ・スロウ度 ☆☆☆☆☆ | カリフォルニア度 ☆☆☆☆☆ | R&Bデュオ〜グループ2009年は盛り上がって欲しい度 ☆☆☆☆☆
U.CITY / THE FALL (TEAM SOUL ENTERTAINMENT)
DELFONICS、MFSB、O'JAYS他が支えた60、70年代スウィート〜ディスコ黄金時代はもちろん、00年代においても?UESTLOVE率いるTHE ROOTSを中心にJILL SCOTT、MUSIQ、BILAL等が奏でる、ニュー・クラシック〜オーガニックな独自のサウンドを生み出し続ける、ソウル/R&B重要都市フィラデルフィアから、HIDDEN BEACHからリリースされたコンピレーションへの収録、さらにファースト・アルバム『RESERVATIONS』でその名を轟かせたR&B兄弟デュオのニュー・アルバムが登場。
歌好きR&Bファンにはお馴染みのコンピレーション『HIDDEN BEACH UNWRAPPED』と言えば、JILL SCOTTの成功で沸く地元レーベルHIDDEN BEACHが、新しい歌の才能、或いはインディーで活動を続けるシンガーの、優れた楽曲を紹介する目的でリリースを続けるベストセラー・シリーズなわけだが、03年に発表された姉妹シリーズ『HIDDEN HITS VOL.1』に、MYRON、KIPPER JONES、ROSIE GAINES等ビッグ・ネームに混じって収録されていたUNITED SOUL(S)というグループが改名、自分たちのレーベルから新たなスタートを切ったのが彼等U.CITY。
出身地、プロフィールやスタイルから、McFADDEN & WHITEHEAD、K-CI & JOJO、COOP DEVILLE等、過去の偉大なデュオ達と比較されるのはやむを得ないのだろうが、二人の強みは、収録全曲が自分たちの作品という、コンポーズ、プロデュース能力の高さ。冒頭二曲のロッキッシュな展開から、小粋なR&B小品をブリッジに、さり気なくサッドなマイナー・メロに移行、バウンシーなトラックに腰を降らされ、下世話なポップ・チューンで一休み。多重録音とオート・チューンをさり気なく使ったアカペラからジャジー&ボッサなメロウ系楽曲で実力をたっぷり披露した後は、泣きのミッド〜スロウから、正統派R&Bチューンでたたみ掛けと、隙のない構成力。彼らの楽曲に惚れ込んだKINDRED THE FAMILY SOULが、自分たちのアルバム用に作曲を依頼したというのも頷ける。
伝統的ソウル・マナーと、同時代的ストリート感覚を併せ持つ、JOSH & AZIZのCOLLINS兄弟によるこのU.CITY、スムージーなファルセットもこなす艶沢山のハイ・テナーと、濃厚な歌汁溢れる肉厚なストロング・テナーの組み合わせ、遠慮がちとも思えるほど淡々とした歌い始めから、じわりじわりと耳に、気持ちに踏み入って来る立ち回り、歌い回しは、リアル・タイムなR&Bを愛する世代にも、オールド・スクールなソウル・ミュージックを愛する世代にも強くアピールするはず。ネオ・フィリーのムーヴメントで活性化した地元シーンが産み落とした、インディー、マイナー・リリースの名盤として、語り継がれるべき内容となっている。
収録内容
1. Rescue
2. The Ride
3. Come Thru
4. Heartbreaker
5. So In Love
6. Tight
7. Skin/Bathtub Luv
8. Yes
9. Electric Lady
10. Senseless
11. Move It feat. Dave Ghetto
12. Real Live
13. All For U
14. Each One
by ソウル/ブルースWEB K氏(恩師)
祝!新作度 ☆☆☆☆☆ | UNITED SOUL→U.CITY度 ☆☆☆☆☆ | フィリーらしいサウンド制作能力の高さ度 ☆☆☆☆☆ | ハイ&ストロング・テナーで歌も本物度 ☆☆☆☆☆
JIMMY D. SCOTT / DON'T STOP THE MUSIC (WESTBOUND)
国内WAXTRAX RECORDSが制作、その後の優れたインディー・ソウルのプロト・タイプとなった90年代の名盤『GAMES』の激唱型シンガー、JIMMY SCOTTが復活。FANTASTIC FOUR、DENISE LASALLE、FUNKADELICのカバーに加え、前作収録のスロウ、75年シングル曲を再録。
正直なところ、声に全盛期の張りはなく、コントロールが不安定になってしまった力任せのシャウトやら、チトリン風ブルージーなギターとの絡みやら、無視を決め込んだり、こき下ろしたりするのは簡単ですが、これは才能がありながら長い間下積みを余儀なくされていた男の新たなスタート、次なる名作の通過点として応援いたしましょう。
収録内容
1. Alvin Stone
2. Don't Stop The Music
3. Open The Door
4. Trapped By A Thing Called Love
5. I Wanna Know If It's Good To You
6. Married, But Not To Each Other
7. I'm Comin' Home
8. Show On The Road
9. Backbone
10. Cosmic Slop
by ソウル/ブルースWEB K氏(恩師)

こちらがWAXTRAX RECORDS盤『GAMES』
驚きの復活度 ☆☆☆☆☆ | あのWESTBOUNDがレーベル復帰度 ☆☆☆☆☆ | 祝!復活度 ☆☆☆☆☆ | チトリン・シーンとのリアルな接点を切望度 ☆☆☆☆☆
RODNEY SAULSBERRY / BETTER THAN BEFORE (TOMDOR)
う〜ん、どこかで聞いたことあるお名前...アッ!! あのアルバムの人!? そうです!84年にLP「RODNEY SAULSBERRY」(ALLEGIANCE/AV451)をリリースしているあの懐かしのシンガー、RODNEY SAULSBERRYさんが帰って来てくれました!お元気だったんですね!
...と、そのお元気ご無沙汰っぷりを色々と調べてみたところ...あれ、このお方、本業は俳優さんでらっしゃったのですね。しかも小生が青春時代によく拝見していたアメリカのTVドラマ「ドクタークイン 大西部の女医物語」に出演されているではありませんか!? (youtubeで確認済み。懐かしい...)まさかまさかの再会であります。
収録内容
1. You Can Do It
2. Better Than Before
3. Believe in Yourself
4. I'm Your Guy
5. Love in Your Heart
6. Wait on Me
7. Miracles
さて本題のその歌声。前述の84年作でも大御所STANLEY CLARKをバックに、マイナー皿ならぬ歌声を披露してくれておりましたが、今作も素晴らしい歌声健在。バリトン・ヴォイスで80's〜90'sライクな楽曲を大らかに歌い上げるそのお姿は、まさに当時のまま。いやはや、こんな出会いがあるからインディ・ソウルは止められないのであります。
・RODNEY SAULSBERRY myspace

こちらが84年作「RODNEY SAULSBERRY」(ALLEGIANCE/AV451)
祝!復活度 ☆☆☆☆☆ | 80'sライク度 ☆☆☆☆☆ | まさか俳優だったとは度 ☆☆☆☆☆ | 再会度 ☆☆☆☆☆
ERIC CIRE / ERICCIRE.COM II (CIRE ENTERTAINMENT)
このシンガーもインディ界では知る人ぞ知る的な存在と言えるかもしれない。デビュー作は2005年。ジャケット、アルバム・タイトルともにほぼ今作同様。地味というか無愛想というか、煌びやかさを少しでも押し出そうとするソウル/R&Bシーンのなかでは異色、もっと言ってしまえば考えられないプロモーション戦略である。
しかし、そんな中から飛び出してきた音は極上美メロのオン・パレード。そんな手に取られづらい状況だったにもかかわらず手に取ったリスナーからは多くの確率で高評価を得た名作として知られていた。それから3年を経ての今回のセカンド・リリース。またもやの装いだが、肝心の内容は前作路線そのまま。いや、むしろ濃密度数は上がっているかもしれない。今度こそここ日本でも大きな話題にしたいシンガー、ERIC CIREのセカンド・アルバムのご紹介です。
収録内容
1. Intro: Who Ya'll Want
2. Are U Ready
3. Mr Rowemance
4. Club U N' Me
5. My Body feat. Calliko & Ghetty Green
6. Assume Da Position feat. Half
7. Like You Want It feat. Half
8. Xclusive
9. Leave This Planet
10. Fantasy Island
11. Sick of Lovin' U
12. Letter
13. Love Out This Box
14. Come Back 2 Me
15. One of Dem Thangz
16. Party Til' Dawn
17. Tonight feat. Calliko & Ghetty Green
前述のような状況で販売されていたデビュー作だが、本国アメリカでは7万枚以上のセールス実績があったという。シアトルのラジオ局では3年にもわたってヘヴィー・ローテーションされていると言うから、ここ日本でもプロモーションによっては大きな話題となることだろう。(5)でサウス・スタイルのミッドをはさんでいるがそれ以外の13曲はすべてが濃厚なスロウ。美しいメロディが占めるのは勿論のことだが、それを引き立たせるハーモニーが絶妙な点も大きなセールス・ポイントとなるところだ。おそらく本人による多重録音と思われるが、このあたりのセンスはかなりのもの。
楽曲はかなり濃厚なイメージが強いが、聴き手に爽やかなイメージも与えてくれるのはコーラス・アレンジの妙に他ならないと思われる。コーラス・アレンジの面からの印象そのままにアルバム全体もとにかく丁寧に作りこんでいる。メジャー・シンガーとの比較を挙げようとしてみたが、良い意味で具体的な名前が挙げられない。センシティヴなテナー〜ファルセットと官能スロウでひたすら甘美な世界を築くERIC CIRE。捨て曲なしの全14曲。今作でブレイクなるか!?
by 営業部 S氏
・ERIC CIRE myspace
美メロ度 ☆☆☆☆☆ | 爽快感と甘美の狭間で悶える歌声度 ☆☆☆☆☆ | 独特な世界観度 ☆☆☆☆☆ | ブレイク期待度 ☆☆☆☆☆
CHESTNUT BROTHERS / RETROSOUL (ABDUL ENTERTAINMENT)
日本が世界に誇るソウル&ブルース情報誌『ブルース&ソウル・レコーズ』に絶賛連載中の「なんてったってインディソウル」コーナーにて先行リリースされた傑作シングルを取り上げたばかりだったが、こんなにも早くアルバムが届くとは。というのも実はこのアルバム、本人達が05年の時点で近々リリースするとインフォメーションしておきながら暫く音沙汰が無く、正直このアルバムの先行シングルがリリースされた時点でもアルバムが本当に出るのかどうかすら疑わしかった。という裏事情を知っていただくとこのアルバムの有り難味も増すだろうか?
そもそもこのAL CHESTNUTとTYRONE CHESTNUTの兄弟からなるCHESTNUT BROTHERSが世間的に知られるようになったのは、90年代にBLOTHERLY LOVE名義でリリースされた「Whole Lotta You In Me」がきっかけ。この曲はGROVER WASHINGTON JR.のサキソフォーンをフューチャリングしたアーバンなダンス・チューンで、このアルバムにも収録されているわけですが、ここでは最新バージョンを収録。この二人組みのキャリアは相当なもので、遡ると60年代〜と長くなるのでここでは割愛するが、この実力派デュオは作曲やプロデュースでも才を発揮しており、そのためキャリアが長いアーティストでこれほどまでに現代的な感覚で音作りが出来るアーティストというのは他に類を見ないだろう。
収録内容
1. What's Goin' On?
2. Girls
3. Mountain of Love
4. Whole Lotta You In Me (Grown & Sexy)
5. The People
6. My Lovey Dovey
7. Choose Your Destiny
8. Come to Me
9. Dem Down Home Bluze
10. Not Ready For Love
11. We've Got Love
12. Stop the Violence (Dirty South Remix)
13. Whole Lotta You In Me (Slamm-a-licous Remix)
さて収録曲だが、先行発売されたシングル『WHOLE LOTTA YOU IN ME』に収録された「Whole Lotta You In Me (Grown & Sexy)」「Whole Lotta You In Me (Slamm-A-Licious Remix)」「Come To Me」が今回のアルバムにも収録されている。「Stop The Violence (Dirty South Remix)」は2003年作『PEACE SUITE』(現在AUDIO CD盤は入手困難。CD-R盤が流通されている)の収録曲だが、このアルバムのためにヘヴィーなリミックスを施して再録。そしていよいよこのLPのために書き下ろされた作品だが、シングルで聞けるクオリティの高さはそのままに、よくぞ制作してくれた!という印象。
冒頭の「What's Goin' On」はマーヴィンの有名曲を意識しつつも、さり気無くニュー・ソウル風味をまぶしてヘヴィに仕上げているといった具合。次の「Girls」でのバウンシーなリズムに乗って二人が絡み合いながら歌う様は、往年のグループ・ソウル・ファンにこそ強烈にアピールするもの!「Mountain of Love」は絵に描いたようなオーソドックスなバラードで思わず「これだよ!これ!」と声を出してしまう始末。「Choose Your Destiny」は思わず体が動き出す軽やかでアーバンなミディアム・チューン。このアルバムのクオリティの高さにはに流石という言葉しか見当たらない。
このアルバムのヴォーカル・スタイルはR&Bファンも勿論そうだが、往年のソウル・ファンにこそ聞いていただきたい素晴らしいもの。この作品は今年の新録作品ランキングに深〜く食い込む傑作だと断言する!
国立駅前店 ”なんてったってインディ・ソウル”S氏
悲願成就のフルアルバム度 ☆☆☆☆☆ | アーバン・サウンドにディープな歌声度 ☆☆☆☆☆ | アルバム・タイトルはズバリ『RETROSOUL』度 ☆☆☆☆☆ | 兄弟愛度 ☆☆☆☆☆
RUSTY JACKSON / IT MUST BE LOVE (KON KORD)
96年、ハリウッドのインディー・レーベルから発表された1枚のCDに日本のソウル・ファン、評論家達が色めきたった。『THOSE DAISY DUKES』と名づけられた作品に収められていた楽曲、その歌の中には、泥臭さと洗練、熱いシャウトとクールな佇まい、現代性と伝統性と言った相反する要素が入り混じった瞬間に発する驚異的で途方もなく無駄な熱量、メインストリームから発信されるヒップ・ホップ系R&B、ネオ・クラシック系ソウルが切り捨てて来た何か、USメジャーが古色蒼然として却下してしまった何かが確実に蠢いていた。
アルバムは複数の専門誌のレビュー・コーナーを賑わせ、都内輸入盤店においてインディー・リリース作品の中では異例のヒット、限られたマニア層の間だけとは言え一時的にリアル・ソウルの救世主的持ち上げられ方をしたRUSTYだったがその後謎の沈黙、いつしかその名前は熱心なソウル・ファンの記憶からさえ消えかけていたのだが...
あれから10年...期待通り、いや期待以上のクォリティを持った復活作が届きました。60〜70年代のサザン・ソウル的ニュアンスを持った塩辛い地声から、多少の喉の裏返りを経過してストロングに押し込まれるハイ・トーン、投げやりにも感じられる歌い出しがいつの間にかじわりじわりと手に汗握るエモーショナルな感情表現に変化して行く時間感覚、これこそが往年のソウル・ファンが歌に求めた作用ではなかったのだろうか?
収録内容
1. Respect Me
2. Accidental Love
3. Baby Can I Get Some
4. Your Love Scent
5. This One's For You
6. Don't Miss My Love
7. Wind Beneth My Wings
8. Baby Can I Get Some (Vox)
9. It Must Be Love
10. Tell Me
11. Let's Party
12. I Need You Into My Life
13. Love One Another
楽曲もスロウ、バラッド、ミッド共熱くソウルフルなメロディ、プログラミングながらシンプルで自然なアレンジとサウンド・プロデュース、出会い頭のインパクトこそありませんが、末永く、じっくり、何度も何度も聴き返したくなる...数年後にふとプレイヤーにセットしたくなってしまう...今ひとつ元気のないメジャーR&Bシーンに素足竹槍で挑む如くの好作品がインディー、マイナーから目白押しの今年度、またまた外せないアルバムなのです。
by お茶の水店長 K氏(恩師)
祝!カムバック度 ☆☆☆☆☆ | あれから10年度 ☆☆☆☆☆ | 実はお顔、存じ上げませんでした度 ☆☆☆☆☆ | これぞインディ・ソウル度 ☆☆☆☆☆
SAM BOSTIC / SOUL SUPREME (SOUL JONES)
トニーズ周辺人脈で、90年代にワーナーからリリースもあるART N' SOULなる3人組。ニュー・クラシック・ソウルのムーヴメントにものり、R&Bファンだけではなく多くのソウル・リスナーからも多くの支持を得ていた実力派のグループだ。そのART N' SOULのリード・シンガー、SAM BOSTICがなんとソロ・デビュー。デビュー・アルバムのタイトルはズバリ「SOUL SUPREME」。
UK先行発売(EXPANSION系列より)、ジャケット写真もどこかUKっぽさを感じさせる麗しさを持ちつつ、NYのゲットーを思い起こさせてくれる秀逸なものに仕上がっておりますが、内容はといえばART N' SOUL当時の面影はそのままに、更なる70年代への回帰路線を当然活かすべく、UKを代表するレーベル、EXPANSION系の他作品がそうであるように、ほぼ生楽器でのトラック・メイキング。それがばっちりはまっており、曲によってはカーティスの霊が乗り移ったと思えるほどのシリアスさで迫ってきます。
収録内容
1. Intro (Mack's Stroll)
2. Get Away
3. Luv Game
4. Zodiac Sign
5. Still Missing U
6. This Is Your Song
7. Break Up 2 Make Up
8. 1 More Try
9. September
10. Take Our Time
11. Sexy Mama
12. Break Up 2 Make Up (Radio version)
プロデュースはSAM本人が中心で旧友RAPHAEL SAADIQ(仰天モータウンな新作リリース祝!)やMARY J.BLIGEとの仕事などで知られるJOHN JUBU SMITらが協力。このあたりもしっかりした良いメンツだ。すでに先行シングル(7)が英FM各局でへヴィー・ローテンション中。ここ日本でもFM受けしそうな曲が多数収録。ここまで玄人だったとは...当時は見抜けませんでした。話題騒然必至!
by 営業部 S氏
・SAM BOSTIC myspace
祝!カムバック度 ☆☆☆☆☆ | 仰天ファルセット度 ☆☆☆☆☆ | 甘メロ度 ☆☆☆☆☆ | ニュー・クラシック・ソウル、再び度 ☆☆☆☆☆
CHAMPAIGN: PAULI CARMAN / CARMA (PDC ENT.)
80'sソウル・ブームとでも呼べるであろう勢いを見せるソウル・リイシュー・シーン。そんな中でもCD化が切望されているグループ、それがCHAMPAIGNである。81年作「HOW 'BOUT US」が国内盤オンリーでCD化されるも、今や廃盤高騰。グループ最終作となる「IV」もCD化済みですがこれも入手困難な状況、残すCOLUMBIA期の2枚は未CD化のまま。そろそろCD化されるかな?そんな淡い期待を抱いていた矢先、トンでもない作品がリリースされてしまった。それがこちら、グループの中心人物にしてヴォーカリストのPAULI CARMANのソロ・アルバムであります。
実は彼、CHAMPAIGN在籍時の86年にCOLUMBIAよりソロ・デビュー・アルバム「DIAL MY NUMBER」をリリース、同タイトルのシングル"Dial My Number"をスマッシュ・ヒットさせているのですが、時は過ぎて08年、まさか20年ぶりとなる最新アルバムを届けてくれるなんて!録音時期にばらつきがあるかもしれませんが、紛れもなく90年代以降〜今の彼の姿を伝える作品であることに違いはない。
収録内容
1. All About Carma
2. If You Wanna Be
3. Stay With Me Tonight
4. Lighten Up
5. 1021 S. Main
6. Neighborhood Cats
7. Don't Tell Mama
8. And I Love Her
9. Show Me
10. I Love, I Love
11. Praise Be
12. Carma
ドゥー・ワップ、スウィート、ファンク他オールド・スクールなテイストを残しつつ、RICK JAMES、殿下ことPRINCEらが先導、80's当時は最新型だったブラックネスを、もはや伝統芸能的にざっくりと継承、独特の危ういファルセットを生々しく、そして黒々しく浮き上がらせる。
エキゾチックなご自身の外見も驚きならば、そして謎のアジア系女性を配したジャケットにも驚愕。そしてタイトルはなんと「CARMA=業」である!この世界、ハマったら抜けられない、ブラック・ミュージックの奥深くを垣間見せてくれる逸品であります。
・PAULI CARMAN myspace
・CHAMPAIGN: PAULI CARMAN myspace
仰天ソロ度 ☆☆☆☆☆ | エキゾチック度 ☆☆☆☆☆ | 謎のアジア系女性度 ☆☆☆☆☆ | CARMA=業度 ☆☆☆☆☆
MR BOYD / GODWOMANBLUE: SHE MADE GOD SEXY (FEDORALIME AMFC)
様々なメジャーR&B作品で聴くことのできる80's的サウンド、そしてオルタナティヴ・サウンドへの急接近。近年のR&B作品は、そのサウンドをひとつの言葉で表現するには幅広すぎるほどの表現力を得た。M.I.A.、SANTOGOLDといったアーティストたちは、ブラック・ミュージックというキーワードを根本に持ちながらも、そのサウンドはオルタナティヴ〜クラブ・ミュージックの進化系である。そんな中、R&Bの持つブラック・ミュージック的な歌モノの要素を強く持ちつつ、かつオルタナティヴ的なソング・ライティングの美しい繊細さを兼ね持ったアーティストがNYより現れた。MR BOYD、その人である。
ARCHANGEL、MATTHEW FURMAN、DANNY SWAIN、HASSAN KINLEY、AORTA、そしてJEREMIAHといったジャンルに捉われないアーティストを抱える新鋭レーベル、FEDORALIME AMFC(www.fedoralime.com)の一員である彼のサウンドも、前述のとおりに一筋縄ではいかない部分を多分に含んでいる。
まずはサウンド。エレクトリックとアコースティック(生音)の融合が絶妙なバランスで配分された、近未来的なブラックネスを表現する。その一方で、彼の"歌"はよりオルタナティヴ的な方向性を感じさせる。そのバランスが、同じような系統として現れた先駆者であるD'ANGELO、MUSIQ (SOUL CHILD)、RAHEEM DEVAUGHN、BILAL (BILAL SALAAM)、といった輩とは重ならない、というのが特筆すべき点である。しかし、その根本にあるのはR&B〜ブラック・ミュージックの歌心そのもの...という厄介さ。厄介といっても"難解"という意味ではない。音そのものはよりシンプルに響くのである。
収録内容
1. Godwomanblue (Intro)
2. At What Cost
3. Pink Underwear
4. HWW feat. Jeremiah
5. Tonight6 Lovemakin' (Interlude)
7. Betterluck Lady
8. My Bliss
9. Nickels feat. Somi
10. TWB (Prelude)
11. The Water Below feat. Rico Steal
12. Spiritual
ベスト・トラックは(2)。この曲が彼の持つ魅力をほぼ伝えてくれる。FMラジオ局でかかりそうなメロディの美しさ、ファルセットの流麗さたるや、他に類を見ない。より黒さを感じさせる(7)(9)(11)あたりは、純粋なブラック・ミュージックとしても楽しめる。
新たな才能が世に認められる時に必要な力は、かなりの衝撃をともなう。そこまでの衝撃を感じさせないほどの自然さ。きっとそれが彼自身の人柄までをも表しているような気がしてならない。より自然に、より自分らしく。癖になりそうなアーティストです。
・MR BOYD myspace
美メロ度 ☆☆☆☆☆ | オルタナティヴ度 ☆☆☆☆☆ | 美ファルセット度 ☆☆☆☆☆ | 才人度 ☆☆☆☆☆
ROB MURAT / SO MUCH TO SAY (ROB MURAT)
あるサイトの売り文句に派手派手しく「SOUL MUSIC IS BACK!」との文字が。なるほど、フェイバリット・シンガーに挙げているメンツからも真っ直ぐな音楽性を想像することができる。MARVIN GAYE、AL GREEN、DONNY HATHAWAYなどなど…。
そのような音楽を演らせたら現在の第一人者としてまず名前が挙がるであろうJOHN LEGEND、彼の世界観に非常に近いものを持ったシンガーとの印象がまず第一。そして、何より声の雰囲気も良く似ている。シンプルな物言いになってしまうが、太目のテナーの特性をよく活かした心のこもった歌唱スタイル、前述のようにオールド・ソウルをこよなく愛し自らのものに消化、現代風のアレンジを施すやり方、そして当然ながら生楽器中心のトラック・メイキング…。JOHN LEGENDのフォロワーと言い切ってしまうのは本人に失礼かもしれないが、ターゲットとなるリスナー群は間違いなくそのあたりになるだろう。
収録内容
1. Ladies & Gentlemen...
2. Dilemma
3. Ready to Love4 Mr. Soulman feat. Amanda Diva
5. Daytime High
6. Celebrate
7. Something Magical
8. Until It's Over
9. So Much to Say
10. So Much More feat. J.Ivy
11. One Day feat. Blitz the Ambassador
12. Born Again
13. BONUS: Ricky???
14. BONUS: Know (Live)
そんな彼のおおらかな音楽性をストレートに感じられるのが(5)(6)のポピュラー的な要素も大きく使用したミッド・ナンバー。このあたりの作風はJOHN LEGENDも大いに得意としているところだが、むしろROB MURATの声のほうがふくよかさが感じられ、本家を凌ぐと言っても過言ではないだろう。
その他にもやはり現行R&Bスタイルからは大きく外れながらもその真摯なスタイルで聴かせてしまうスロウの(7)、まるで80年代のAOR全盛期のようなアーバン・ミッドの(8)、ネオ系スタイルとしての代表曲ともいえそうな(9)、ピアノのみをバックに切々としたメロディが心を打つスロウの(12)など。JOHNもだが、この手の声、スタイルはピアノの音とのマッチングが抜群に良い。この(12)などは影のアルバム・ハイライトとも言えそうだ。
そしてそんな彼を応援したくもうひとつの要素としてぜひmyspaceをみていただきたい。なんと日本のリスナーに向けた仕様も作成、来日を切望している様をストレートに訴えている。このアルバムがそんな彼の願いをかなえる良いきっかけとなることを願いながら、今後のROB MURATなるシンガーの活躍に注目したいと思う。
by 営業部 S氏
・ROB MURAT myspace
ディープ声度 ☆☆☆☆☆ | オーガニック度 ☆☆☆☆☆ | メロディの良さ度 ☆☆☆☆☆ | アーティストとしての力量度 ☆☆☆☆☆
PJ MORTON / LIVE FROM LA (2PM MUSIC)
3年前突如としてブレイク、ここ日本では独自編集によるベスト選曲集「ピージェイ・モートン」もリリースされた注目のシンガー、PJ MORTONの最新作がライヴ・アルバムで登場。今回はその05年のブレイク作「EMOTIONS」に続いて全米でも大々的に流通された07年の「PERFECT SONG」時のPJ MORTON BAND名義はなく、デビュー時のようにPJ MORTONの名前でリリースされます。
暖かく包み込むような声と歌唱はもちろん健在。ホーンも加えたバック・バンドと一体になり時にはクールに、時には熱いパフォーマンスを繰り広げるPJ MORTON。彼の最大の長所のひとつと言える幅広い曲調は、単なるソウル/R&Bの枠を軽く飛び越え、また多くのリスナーの支持を受けるのではないでしょうか。その分、純度100%のソウルのライヴのような"濃さ"は感じられませんが、違った種類の濃密な時間がそこからは感じることが出来ます。
収録内容
1. Intro
2. Mary
3. Wanna Be Witcha
4. No Ordinary Love
5. I Only Have Eyes For You
6. Don't Ever Leave
7. How We Were Pt.1
8. Flashing Lights
9. How We Were Pt.2
10. Third Degree
11. Blah Blah Blah
12. I Need To Know
13. Can't Hide Love
14. Fly Away
15. This Feeling
16. Two Hearts
17. Have You Seen Her
18. My Superstar
19. I Need You
20. Where Everybody Knows Your Name (Cheeers Theme)
「EMOTIONS」収録の名曲、代表曲が数多く収められていることも嬉しいかぎり。インター・ルード的にソウル・クラシックスのカヴァーを挟みながらの進行もまた良し。そしてバンド名義の前作時よりも、より唄物路線への回帰が明らかなこのライヴ・アルバム。ここ日本で再度のブレイクなるか!? 注目のリリースです。
by 営業部 S氏
・PJ MORTON myspace
真髄ライヴにあり度 ☆☆☆☆☆ | 名曲揃い度 ☆☆☆☆☆ | シンガー・ソングライターとしての才能度 ☆☆☆☆☆ | SONS OF STEVIE度 ☆☆☆☆☆
MIKKI BLEU / BACK IN THA BUILDING (WORLD CHAMPION RECORDS)
ミキ・イズ・バック!随分と前から自身のHPなどに掲載され、ファンの間では「いつ出るのか?いや、すでに出ているのか!?」と話題となっていたミキ・ブルーのおよそ10年ぶりとなる新作がついに正式発売決定!もちろんと言っては失礼ですが、インディからのリリース。懸念されたCD-Rでのプレスを回避、見事、通常AUDIO CDでのプレスが確定しました。
ミキ・ブルー。何と言っても80年代後半〜90年代にソウル〜R&B、ブラック・ミュージックに精通した者にとって、忘れがたいシンガー。テキサスをベースに活動していたマイナー・グループ、GLASSのリーダーとしてアルバムをリリース。後にクラブ・ヌーヴォーを経て、EMIよりソロ・デビューを果たしたのが89年のこと。しかし、そんな立派な経歴もさることながら、彼が今に至るまで根強い人気を誇ってきたのは、何と言ってもその情熱的かつ表現力豊かな歌声、そしてメロウ〜アーバンな楽曲群との見事な融合でしょう。
収録内容
1. U R
2. 2Night
3. Leavin
4. Superman
5. Can't Take U Home
6. Love Fight
7. Let Me See My Baby
8. Beauty
9. That's Whatsup
10. What Would It Take
11. Lifetime
12. Whatchasayiniz
13. Soldier
14. Strong
15. Southern Hospitality
16. Beautiful Lady
17. I Can't Stand You
18. It's Gon Be Alright
もちろん復帰〜最新作となる本作でもその輝きは失われてはいない。それどころかより一層、円熟味を増し、シンガー〜アーティストとして成長した感がある。先行シングルとして発表された(2)のスウィーティーなスムース・ファルセットによるスロウでの艶やかさ、美メロ・ミディアム・スロウ(3)の女性ヴォーカルに絡む激しいディープ・シャウトをはじめ、その歌声に感じさせられないはずはない。
さらには楽曲そのものが持つポテンシャルの高さも忘れてはなるまい。美メロ〜名曲スロウ揃いの楽曲群。(1)(2)(3)(6)(8)(11)(13)(16)(17)(18)と、己の魅力を持て余すことなく発揮できるスロウ〜ミディアム群の多さが、彼の表情をそのままに伝えてくれる。前述の(3)(8)、さらに最後半の(17)(18)といった美メロスロウ群は、彼の魅力がすべて詰まっていると言っても過言ではないでしょう。
地道な活動を続け、今ここに見事にシーンにカムバックしてくれたミキ・ブルー。貴方のことはいつまでも忘れていませんよ。いつまでも応援し続けます。
・MIKKI BLEU myspace
祝!新作度 ☆☆☆☆☆ | 甘さと熱さを兼ね持つ男度 ☆☆☆☆☆ | 美メロ度 ☆☆☆☆☆ | やはりスロウは絶品度 ☆☆☆☆☆
MR. ZAY / MR. ZAY (GRAFTED IN)
2006年に「BREAD OF LIFE」という21曲入りのフル・アルバムをリリースしていたMR.ZAY。今作はその2006年盤と曲も8曲重複し、10曲収録と前作をコンパクトにした編集モノに近いイメージとだったが、耳にしてびっくり。なんと、トラックはすべて差し替え、と言うより完全新録ではありませんか!? しかもCO-PRODUCERにはTERRY TROUTMANの名前が!そうご存じ、あのZAPPファミリーのTERRY 'ZAPP' TROUTMANです。
最近ではGラップ勢の良きスパイス的な役目を随所で果たしているTERRYですが、今回のアルバムでも絶妙の味付けを加えることに成功、元々メロウ・テイストが武器だったMR.ZAYのヴォーカルをさらにメロメロな味わいにするトーク・ボックスが要所で使われ、結果的に相性は文句なしの出来。誰もが納得の組み合わせとなっています。
収録内容
1. Feeling
2. Love
3. Testify
4. He Loves You
5. I Love You
6. Come To Christ
7. Like Christ
8. Be Prayerful
9. Saved
10. Prayer Changers Things Pt.2
まずオープニング曲からして違う!前作と同曲を使用しているのですが、レトロ感もたっぷりなシンセ・ベースを組み込ませ、サビで早速トーク・ボックスのコーラスが炸裂。ファンキーというよりも、メロウ・ダンサーと言ったほうが良いような曲とMR.ZAYの軽快な甘いテナーの絡みでイカせます。このオープニングで掴みは完全にOKでしょう。
その後も玄人芸ともいえるビート処理とメロウ感覚がアルバム全体を支配。メロウ・テイストが最も発揮されている(3)のナイス・ミッド。続く(4)のスロウではさらにトーク・ボックスがフューチャーされ、まるでZAPP黄金期のような感覚で迫ります。トーク・ボックスは使用されていませんが、(6)(8)のスロウは逆に90'sスタイル全開で、こちらのスタイルもMR.ZAYにはぴったりとはまるようです。ZAPPスタイルすぎるファンクの(9)に続き、キャッチーなメロディとトーク・ボックスが絶妙のマッチングを利かせるラスト(10)のスロウで閉める。完璧です。
トラック・メイキングが変わるだけでこれほどアルバム全体の印象が変わるとは...。MR.ZAYにはちょっと悪い気がしますが、今回のリニューアル盤企画は大成功するのではないでしょうか。それほどの質の高さがこのアルバムからは感じられます。この隠れ名盤、ZAPPファンの皆さまお聴き逃しなく!
by 営業部 S氏
・MR.ZAY myspace
歌力度 ☆☆☆☆☆ | さらにトラックで昇天度 ☆☆☆☆☆ | 流石のZAPPファミリー度 ☆☆☆☆☆ | なんと出身はサザン・ソウル〜チトリン系シンガー度 ☆☆☆☆☆
JOHNNIE MARSHALL / I DUN STRUCK GOLD (EJSHANI MUSIC)
ニューヨーク出身。現在はカリフォルニアに居を構える。幼い頃から家に楽器が転がっており、トランペットを始めたのが音楽体験のスタートだったという。その後順調にセンスを磨き、好きなアーティストはMARVIN GAYEやQUINCY JONES、BABYFACEたちという至極 "まっとう" な路線を歩んできた。そんな彼から生まれる音楽は想像するに難しくはないが、それを更に突き進めた結果がこのアルバムといったところだろうか。
声質としてもまず頭に浮かぶのはBABYFACE。若干ボーイズ・ライク声質の面も醸し出しつつ、スムース〜メロウな曲を甘いテナーで彩っていく。濡れ系のスロウのようなタイプは見受けられないが、テンポがしっかりとあり、メリハリの効いたミッドが主流という、昨今意外といないタイプの内容である。そのミッドも現行R&Bスタイルではなく、あくまでアーバンな香りが充満したもの。オープニングも若干悩ましげな、しかしやはりテンポがしっかりとあるミッドからスタート。続くは今回のアルバムでは珍しいと言えるであろうスロウで、グッとアダルトな空間へ。
このあたりの曲は勿論、その他全編でエッチなギターが効いてるなぁと思ってクレジットを見たら二人のギタリストが。まずはERROL COONEY。LALAH HATHAWAYの来日公演で弾いていたりもしたので、スムースかつ艶のある音は十八番と言ったところか。そしてもう一人はGEORGE BENSON派として人気のあるDOC POWELL。この人もこの手を弾かせたら定評のあるところであろう。
前述でQUINCY JONESの名前を挙げたが、TEVIN CAMBELLを頻繁に使っていた時代のQUINCY作品とも大きな共通項があるかもしれない。しかし、やはり一番強調しておきたいのは、ドライヴのBGMにもマッチしそうなメロウR&Bアルバムということ。まだ暑い季節が続くが、秋風にぴったりとはまりそうな上質作である。
収録内容
1. Underdog
2. Goddess
3. Won't Be No Heartache
4. I Dun Struck Gold
5. Really Righteous
6. Instrumental
7. We Gon Always Be Together
8. DJ Play My Song
9. I'd Have To Be Crazy
10. A Man Needs Help
11. Hush
12. Baby I'm Gon Find You
13. Crazy As A Betsy Bug
14. Light Bulb
15. Do You Mind...
16. Those Songs
by 営業部 S氏
アーバン度 ☆☆☆☆☆ | バック大御所揃い度 ☆☆☆☆☆ | 美メロ度 ☆☆☆☆☆ | 本家童顔氏の近況も気になるところ度 ☆☆☆☆☆
KENI MYLES / MY RHYTHM & MY BLUES (KENI MYLES)
KENI MYLES。アトランタから、骨のあるスタイルのシンガーが登場した。JOEあたりと比較したくなるような男性味あふれるスタイル。90'sを基本としたスロウを中心としながらも甘さ一辺倒ではなく、あくまでも歌力で勝負をかける。それでいて、曲のクオリティは申し分なし。NE-YOスタイルが全盛のメジャー・シーン、その流れがこのインディ界も席巻しているご時世に登場した、この稀有な才能を放っておくのは勿体なさ過ぎる。
しかし、本国アメリカでは既にマライア・キャリーやクリスティーナ・アギレラ等の大メジャーなシンガーからアリ=オリ・ウッドソンなどの実力派まで、様々なキャラクターとの競演経験が物語るように、すでに騒がれ始めている様である。今年度後半の目玉といっても過言ではない逸材の登場だ。
収録内容
1. 2 Way Gift
2. Last Night
3. I Can't Count 'Em
4. Bad Man vs Good
5. Rain
6. DAMN!
7. Sexi
8. My Rhythm & My Blues
9. 4 This Luv feat. Kimberly Nicole, Shannon Howell and Nzinga
10. Dirty Sexy feat. Shy B
11. No One's To Blame feat. Tres Gilbert(Bass), Moses Staimez (Guitar)
12. Baby Girl feat. Jazmine Flower, Boo Man
13. This Can't Go On feat. DJ Quik on Percussion
14. Breakin' My Heart
オープニングは意表をつくように軽やかなミッド・スタイルからスタート。フェイク・ボーカルもばっちり決まって、こちらの期待感も否応なく上がってくる。そして早くもハイライトと呼びたくなるような(2)のスロウ。叙情的かつ情熱的に迫る様は、本当に久々に現れてくれた本格派シンガーの証と言えるだろう。
同スタイルの(5)(7)(11)、ぐっとテンポを落とし、さらに歌力で突き進む(4)、ピアノのみのバックがさらに歌を引き立たせるラストの(14)などスロウだけでも充分語られてしまいそうだが、要所に組み込まれたアップ〜ミッドもなかなかのもの。(6)のブルージーな面、一転してライトなメロウ・テイストで迫る(9)などやはり実力者が歌うと何でも形になってしまうということだろう。これらのミッド系では適度にクラシカルなソウル度数があり、このあたりも多くのリスナーの支持を取り付けられそうな予感である。
とにかく各曲から大物のにおいが漂ってくるこのアルバム、甘さやスムースさに侵食されつつある男性R&B界の楔となるであろう2008年の決定的な作品だ。
・KENI MYLES myspace
by 営業部 S氏
本格派度 ☆☆☆☆☆ | 20/20というグループのリードだったそうです度 ☆☆☆☆☆ | バック・トゥ・90's R&Bスタイル度 ☆☆☆☆☆ | やはりアトランタ奥深し度 ☆☆☆☆☆
CHESTNUT BROTHERS / WHOLE LOTTA YOU IN ME (ABDUL)
70年代〜80年代後半までにマイナー・レーベルよりシングル盤をリリース、そして1993年発売のアルバム「BROTHERLY LOVE」で復活、そしてさらにその10年後、2003年にミニアルバム「PEACE SUITE」で再び復活を遂げたAL CHESTNUTとTY CHESTNUTのCHESTNUT BROTHERSS。また10年近く待たされるのか!? と、心配しておりましたが5年で帰って来てくれました。新作シングル発売です。
前述の「PEACE SUITE」があまりにも素晴らしい出来栄えだった故、次作はこのクオリティを保てるのか?と危惧したものですが、ここまで経過すればもう、ただただ待ち遠しいばかりですものね。上手い!
収録内容
1. Whole Lotta You In Me (Grown & Sexy)
2. Whole Lotta You In Me (Slamm-a-licious Remix)
3. Come To Me (Radio Edit)
4. Come To Me (LP Version)
タイトル・トラックは93年盤収録の楽曲のリメイク。そして初出となるのが(3)(4)の"Come To Me"。いや、絶品!この絶妙なアーバン・コンテンポラリー具合とソウルフルなヴォーカルの妙味。基本的な路線は2003年作「PEACE SUITE」を継承、さらに歌ぢからを増した感触。楽曲がスロウ・ナンバーというのもグググッとキマす。
ご覧のとおり(4)は"LP Version"と記載されております。そう、そうなのです。どうやらアルバムを製作中の模様。う〜む、これも5年も待たされたら、私、我慢できないんだからッ!
・CHESTNUT BROTHERS HP
ブラコン全盛なアーバン度 ☆☆☆☆☆ | 2人のヴォーカル・ワークの妙味度 ☆☆☆☆☆ | ジャケのお姿は仲良すぎ度 ☆☆☆☆☆ | アルバム期待度 ☆☆☆☆☆
DAVID RUFFIN JR. / ALL MY LIFE EP (RUFFIN-IT-MUZIK)
とかく噂ばかりが先行しがちな大物シンガー二世作品だが、これは素晴らしい。親父(DAVID RUFFIN)譲りのストロングな喉、野性的な節回しという強力、尚且つ自滅もしかねない危険な武器を、ストリート〜クラブ系R&B楽曲、サウンドの衣に塗し確実に現代的ソウルとして表現出来てしまう恐るべき才能... たった4曲のミニアルバムなのになんだこの満腹感は!?
収録内容
1. All My Life
2. Muthaphuckawerk
3. Balcony
4. The "Y" Song (Keep The Faith)
by お茶の水店長 K氏(恩師)
やっと音源が正式リリースとなりましたDAVID RUFFINの息子、DAVID RUFFIN JR.。ずいぶんと前から myspace で、登場するやいなや悶絶し、楽曲を聞いては絶句していたワケですが、悲願成就。まぁ、とりあえず4曲で我慢しております。でも、いつかはフルアルバム、お願いしますよ!
・DAVID RUFFIN JR. myspace
まさかの御子息度 ☆☆☆☆☆ | ストロング・テナー度 ☆☆☆☆☆ | 楽曲クオリティ度 ☆☆☆☆ | フルアルバム切望度 ☆☆☆☆☆
LINK / CREEPIN (SUPERSTAR MUSIC)
98年にデビュー作「SEX DOWN」をリリースしていたが、その後まったく音沙汰がなかったLINKのなんと10年ぶりとなるセカンド・アルバム。モノクロに近い色合いのジャケット写真からはマイナーくささを感じてしまうが、そんなことはお構いなし。この10年のブランクが信じられないほどの充実した内容は、すべてのR&Bリスナー必聴といっても過言ではない、素晴らしいミッド〜スロウが目一杯つまった傑作と言い切れる作品だ。
特に90年代R&Bのファンにはたまらないタイプの濃密スロウは、NE-YOを中心とする優しげなスタイルが主流となっている現行メジャー・シーンでは良い意味で受け入れられない世界だろう。
収録内容
1. I Know
2. Git U N My Room
3. Git U N My Room (Interlude)
4. How Would You Like It
5. Sex Thang
6. Caught Up (Interlude)
7. Hooked
8. Shake For Dat Money
9. Am I
10. Personality
11. Creepin
12. The Break Up (Interlude)
13. It's Over Now14 Baby Back
そんな内容だが、10年前同様DARRELL "DELITE" ALLAMBYが今回も好サポート。主なところではSILKやL.S.G.、K-CI & JOJOなどなどそうそうたるメンツとの仕事経験があるが、この手の音を作らせたら右に出る者はいない敏腕プロデューサーだ。しかしそれはさておき、とにかく主役は言うまでもなくLINKの歌。しゃがれ感とスムース感、クールさと熱さ等々相反するキャラクターの声と、濃密かつ美メロなスロウの組み合わせが悪かろうはずはない。
サビのあまりにも90年代的なリフレインとの掛け合いが最高な(4)、セクシーに、そして突然登場するファルセットがぞくぞくする快感を覚える(5)あたりがハイライトと言えそうだが、インター・ルードやダーティーなミッドの(8)をはさみ、再度絶頂にむかう(9)〜(11)の濃厚スロウ3連発。そして突然の転調や、エッチなギター・ソロが更なる広がりを生む(13)、往年のスウィートなフィリー系を思い起こさせるメロウなギター・リフを使用したラストのミッドなど、その他も聴き所は盛りだくさんである。
本格派R&Bアルバムとして最高の内容であるこのアルバムを聴いていると、10年リリースがなかったのが不思議でしょうがない。しかしその空白の10年分を注ぎ込んだともいえる最高質のこの新作、今年度後半をひっぱてくれるであろう期待の作品だ。
by 営業部S氏
・オフィシャル myspace
祝!復活度 ☆☆☆☆☆ | 長いブランクをもろともせず度 ☆☆☆☆☆ | 貫禄のセクシー度 ☆☆☆☆☆ | 往年のR&B名シンガーたちのさらなる復活悲願度 ☆☆☆☆☆

DEEP 3、ADAM、ROI ANTHONY、AARON SLEDGEといったインディ良作が集中的に続々と入荷中!シンガーから直接届く荷物の中に、ちょっとしたコメントだったり、プレゼントだったりが入っていると、実に嬉しいんです。皆さま有難うございます!
兎に角、このインディ傑作たち、お聴き逃しなく!
IMPROMP2 / IT IS WHAT IT IS (JCS RECORDS)
MOTOWN傘下のフュージョン・レーベル、MOJAZZから95年に「YOU'RE GONNA LOVE IT」でデビュー。その後も97年、03年とアルバムをリリースして、そのジャジーな色気、スムースなアーバン・タッチで多くのマイナー・ソウル系リスナーや純粋なスムース・ジャズ・ファンから注目を浴びていたTp.とVo.によるコンビ、IMPROMP2が約4年ぶりに新作をリリース。現行のR&B、あるいはスムース・ジャズ界広しと言えどもここまで徹底したアーバン・メロウ感覚、そして恥美的と言っても過言ではない世界感は唯一無二といっても良いでしょう。
そして驚くべきはその豪華なゲスト陣。当然すべての人が全面参加というわけではありませんが、その名前だけでもすぐに買い!となるような名前がズラリ並びます。TAKE 6、BONEY JAMES、GEORGE DUKE、MARCUS MILLER、NORMAN BROWN、WAYMAN TISDALE、PAUL JACKSON JR.、そしてHARVEY MASON。と、ジャズ、フュージョン界の超大御所が大所帯で参加。これだけでアルバムのクオリティは保障されたようなものでしょう。
収録内容
1. It Is What It Is
2. Luv 2 Ball
3. Good Thang
4. I Wanna Know
5. Keep Doin'
6. I Wanna Marry U
7. Mojazz
8. You're a Queen
9. Dance with U
10. It's Alright
11. It Was Love
ソウル、R&Bリスナー側の期待感からすれば、このデュオの最大の売りともいえるライトなメロウ感覚も勿論健在。サード・アルバムはあの英EXPANSIONよりリリースされた実績もある、そのUK的なアーバン感覚に満たされたミッド・ナンバー中心の内容は、夜の色気と清涼感が同居するという、誠に稀有な世界を作り上げています(マーヴィンのカバー(2)は特に絶品!)。
蒸し暑くなるこの季節にぴったりな一枚として文句なく推薦できるIMPROMP2の新作。この夏の隠し玉としてぜひご利用ください。
・IMPROMP2 myspace
祝!新作度 ☆☆☆☆☆ | 豪華メンツ度 ☆☆☆☆☆ | スムース&アーバン度 ☆☆☆☆☆ | 大人の夜に乾杯度 ☆☆☆☆☆
DEEP3 / ALMOST FAMOUS (EXECUTIVE HITS)
2年前のデビュー作 「TOTAL SHOCK」 で待望久しい大型新人グループとの評価を受け、日本盤までリリース。そのままの勢いでリリースした昨年のセカンド 「SWAY WIT IT」 でグループ・ファンのみならず全R&Bリスナーのハートもしっかりとつかんだオハイオはクリーヴランド出身の3人組、DEEP3。メジャーでもここまでうまくいかないほどの順調さで早くも3枚目 「ALMOST FAMOUS」 発売決定!
プロデューサーはインディ・リスナーならすでにお馴染みになりつつあるSMOOTH APPROACHのJEFF "TIGHT" ROBERSONがデビュー作から引き続き担当。これだけでも内容の確かさは約束されたようなものです。
収録内容
1. Almost Famous
2. I Look Good feat.QP
3. Diamond
4. Like Money
5. R&B Intro
6. Sex Text
7. Your Body
8. Teddy Bear
9. U Got It Girl
10. Missing You
11. 2 Your Rescue
12. The Sway feat.Skant Bone
13. I Know U Trippin’
14. Super Bad
15. I Look Good R&B version
というのも現時点で届いている音源は(2)の地を這うような重厚ミッドのみ。しかし前作から引き続き収録されている(8)と(13)はトロトロのスロウというあたりから伺えるに、中西部あたりのバウンシーなミッド・ナンバーと極上スロウの組み合わせという基本線の大きな変更は行われていない模様。特に(8)は1枚目から3作連続収録(!)されている最上級のグループ・バラッド。曲、ハーモニーともに完璧な曲なので、過去作を買い逃しているリスナーにとっては大きなサービスといえるだろう。
その他、曲タイトルだけでドキリとしてしまうような(6)があったりして、曲名を見ているだけでわくわくしてしまうようなインディの、しかもグループ物の新譜は本当に久しぶりである。メジャー勢と並べてもなんら遜色ない出色の3人組。インディ界の至宝的なヴォーカル・グループ!やはり只者ではありません。
・DEEP3 myspace
祝!新作度 ☆☆☆☆☆ | 待望度 ☆☆☆☆☆ | ヴォーカル・グループの行方を担うであろう彼ら度 ☆☆☆☆☆ | SMOOTH APPROACHの復活も密かに切望度 ☆☆☆☆☆
ADAM EMIR / JOURNEY (NAPALM MUSIC)
ADAM EMIR。本名ADAM ROBERTSON、カリフォルニア生まれの23歳。3歳の時からシカゴへ居を移し、現在も地元の空気をたっぷりと吸った音楽を表現している新進期待のシンガーだ。6歳の時からピアノを弾き始め、正統派のR&B、ソウルとほんの少しのHIP HOPテイストから影響を受けているとは本人の談。具体的なアーティストとしてSTEVIE WONDER、MARVIN GAYE、BOB MARLEY、そしてQUINCY JONESらの名前を挙げている。90年代のR&Bテイストをメインとしつつ、ソウル・フレイヴァーを多々感じる楽曲が生まれているのは、このようなバック・グラウンドから来ているのだと聞くと納得する内容である。
06年のとあるコンテストの「Valentine's Day Song Writing Competition」で2万票以上の支持を集めダントツで優勝した経緯からも察するに、売りとしてはセンシティヴな楽曲とやるせない雰囲気を満載したテナー・ヴォイスからなる必殺のスウィート・メロウ・ソングス。歌唱も勿論だが作曲センスの高さは相当のものがあり、さすがシカゴ出身のシンガーと思わず頷いてしまう。
収録内容
1. Blowing My Wind
2. One and Only
3. Old School Love
4. Face In The Dirt
5. Lost Then Found
6. It’s Alright
7. Make It To The Other Side
8. Cheers
9. Breaking Thru
10. Rock Star
さてそんなADAMの出来立てのデビュー作、スロウ一辺倒で来ると思いきや割とバラエティに富んでいて、軽く予想を裏切られた感はあるが、クオリティの高い楽曲がぐいぐい聴き手を引き込んでいくことだろう。まずは注目したいのは (2)(3)と続くミッド・スロウの情熱的なスタイル。現代のバラッド・シンガーの得意とするスムースやネットリといった表現とは一味違う、かなりソウルフルなイメージが印象に残る。生楽器を強く意識したアレンジも、90年代風のテイストの曲にしっかりと溶け込んでいる。(5)はその路線を更に推し進めた最強ソング。ここがハイライトといえるだろう。
アップ系もエッジの効いたバウンシーな(1)(4)、情緒的な(10)がしっかりとアルバムのアクセントとして効用、メインと言えるミッド〜スロウとの見事なバランスを醸し出している。今後はこのアルバムのプロモーション・ツアーが中心になるであろうADAMの活動、なんと来日も視野に入れている程の幅広い活動を目論んでいる。アルバムのセールス次第ではあながち的外れではないこの話、ぜひ実現してほしいと思う。
by 営業部S氏
・ADAM EMIR myspace
祝!アルバム・リリース度 ☆☆☆☆☆ | 哀愁美メロ度 ☆☆☆☆☆ | 作曲の才能と歌心度 ☆☆☆☆☆ | やはりシカゴ、底が知れぬ度 ☆☆☆☆☆
RAHBI / RAW LIVE (RAHBI MUSIC)
"4TH AVENUE"というグループであのLAFACEと契約に漕ぎつけながらもアルバム発売まで至らず、現在はインディ界で活躍を続けるアトランタ出身シンガーの2枚目にして初のライヴ・アルバム。前作2006年の作品「YES SIR PRODUCTIONS PRESENTS: RAHBI THE E.P.」のリリースの頃から声、音楽性ともにラサーン・パターソンに似ていると一部のリスナーで話題になっていただけあって、2枚目をライヴ・アルバムでリリースで来たのもなんとなく納得の流れだ。
しかし、当人は自分の音楽を"グラマー・ソウル"と表現、単なるラサーンのフォロワーとは一味違うところをアピールするにあたって、ライヴ・アルバムというフォーマットを選ぶことは至極当然のことだったのかもしれない。全部で9曲、ライヴの全貌をとらえきっているわけではないだろうが、大まかな流れを想像できる編集は大変好感がもてる内容だ。
収録内容
1. He's Here
2. Bitter Sweet Dreams
3. Sistas and Brothas
4. Another Chance- Give It to Me Baby
5. Never Hurt You
6. Superstar
7. Edge of My Life
8. Giving Up
9. Take You 2 a Dream
オープニングMCに続く(2)で登場するのは何とユーリズミックスの有名曲。このセンスからしてグラマー・ソウルの本領発揮である。(4)ではリック・ジェイムスのナンバーもメドレー形式で披露、(6)のファンクと含めてラサーン・パターソンよりもプリンス直系のキャラクターというイメージが強い。
と思えば前作でも収録されていた超美メロ・スロウの(5)、グラディス・ナイト&ザ・ピップス、あるいはダニー・ハサウェイで知られる(8)のストレートな熱さ、曲構成と自らのフェイク、客席との掛け合い風なども織り交ぜた長尺曲(9)など、"硬派"な面も勿論披露。
バラエティという点でも良くできたライヴ・アルバムとなっている。バックの音もドラム、ベース、ギター、キーボード系にコーラスを絡めるシンプルなスタイル。一部感じられるロッキッシュな面やエレクトロ・ポップ的な部分も総じて幅広い才能を感じさせるシンガーとして、やはりラサーンやプリンスあたりと比較し得るキャラクターだ。
by 営業部S氏
・RAHBI myspace
才能度 ☆☆☆☆☆ | RAHBIって名前も、それっぽい度 ☆☆☆☆☆ | 実はデキるんです、ワタシ度 ☆☆☆☆☆ | さらなる才能開花に期待度 ☆☆☆☆☆
RISCO / BODY & SOUL (SHAK HOUSE/LAKE ENTERTAINMENT)
スペイン語での楽曲、裏ジャケットの風貌等から見るにチカーノ?と思われるシンガー。ところがどっこい、そこで敬遠してしまっては後で泣きますぞ。センシティヴなメロメロ系のスロウを多数収録、純度120%NのR&B隠れた優秀インディ作品としてお薦めできる好作品、RISCOによるデビュー・アルバム(おそらく)。
甘いテナーに時折ファルセットをからめ抒情的に歌い上げる歌唱スタイルも良し。ラテン・タッチの楽曲も70年代のニュー・ソウルのシンガー達がこぞって使用したようなニュアンスで料理、ソウル・センスの良さも端々から感じられます。
収録内容
1. Angel
2. Body & Soul
3. Como Te Llamas
4. Dont Change English
5. Dont Change Spanish
6. The way U move
7. Like That
8. She Keeps Saying
9. Only You
10. Say What Say What
11. So High
12. Strugglin
13. Warm
14. What Makes You Think
15. Tell Me Where U Going
16. Phone Sex English
17. Phone Sex Spanish
さてその数々のタイプの揃ったスロウ達。のっけからファルセット全快でせまる(2)のタイトル曲、90'Sのテイストをちりばめたベタベタ系ながらシンプルかつせつな系のメロに惹かれる(4)(8)(9)(11)、淡々としたリズムと曲構成ながら徐々にヴォーカルのアクセントで盛り上げていく(7)、ややクラシカルな70'Sの色を出しながらけだるく迫るセクシー系(10)、ファルセット・コーラスとの絡みがたまらない(12)、ラテンの色気を前面に出し、生楽器のアレンジも秀逸な(14)、タイトルだけで内容が想像できる(16)等々。
本格派バラディアーとして今後の活躍も楽しみなキャラクター、悶絶必至のこのアルバム。美メロ〜R&Bファンはぜひチェックです。
by 営業部S氏
・SHAKHOUSE RECORDS myspace
美メロ度 ☆☆☆☆☆ | このアルバム・タイトルの時点で興奮度 ☆☆☆☆☆ | 現在進行形スウィート・ソウル度 ☆☆☆☆☆ | 今後も注目のチカーノR&Bシーン度 ☆☆☆☆☆
ROI ANTHONY / TRUE SOUL LIFESTYLE (MOHITZ INTERTAINMENT)
LE JITというグループをご記憶だろうか? 70〜80年代スウィートの色香、ソウル・マナーを見事90年代的ストリート感覚溢れるプロダクションで昇華、歌心溢れるヴォーカルとコーラス・ワークでソウル/R&Bファンの間で半ば伝説的グループとして語られるも、97年「LE JIT」、99年「LEGITIMATELY YOURS」たった二枚のアルバムを残しただけで敢え無く解散してしまった兄弟トリオ。そのLE JITで凄まじいストロング・テナーで高らかに歌い上げていたのがこのROI ANTHONY。
昨年発表のソロ第一弾ミニ・アルバム「THE TRUE SOUL EXPERIENCE」から2曲を省き、新曲を10曲もぶち込んだフル・アルバムがようやくの完成。ロナルド・アイズレーを彷彿させる粘着度高いファルセットから、ボビー・ウーマックに肉薄するハード・シャウトまで、そのキャリアとテクニックのすべてをソウル表現に注ぎ込んだ者だけが醸し出す、普遍的な空気感と抜群のメロディ・センスに支えられた楽曲陣、タイトルもズバリ「TRUE SOUL LIFRSTYLE」とは... 60〜70年代邦題なら「真実のソウルに捧ぐ」とでも訳すであろう深く、感動的な作品に仕上がっています。
収録内容
1. Who Am I (Intro) feat Box
2. Beauty
3. Brand New
4. Open Invitation feat Big Bout It
5. 2nite
6. Shorty
7. Cutiest
8. My Supastar feat Suspecks
9. Where My Baby at (Cadilac) feat BG
10. Groove Swing
11. My Luv Song
12. Love feat Trisheena
13. Someone 2 Love
14. On Da Cool
15. Wanna Know U
16. Miss U
17. Long Way from Home feat Wayne Berry & Pallo da Jiint
18. All About Luv (1 Love) feat Pallo da Jiint
(1)(2)(4)(5)(8)(11)(12)(13)(14)(15)(18)が初出曲。
参考) ROI ANTHONY / THE TRUE SOUL EXPERIENCE ('07)
収録内容
1. The Prelude
2. Cutiest
3. Groove Swing
4. Brand New
5. Shorty
6. Caddy (Where My Baby At)
7. Freaky
8. Miss You
9. Long Way From Home (Bonus)
10. Long Way From Home Remix Feat. Pallo (Bonus)
(1)(7)がフル・アルバム未収録曲。
攻撃的リフに載せて煽るラッパーのイントロダクションからいきなりの濡れそぼりメロウ・チューン、スタイリスティックス代表曲"You Make Me Feel Brand New"のフレーズ・サンプリングから展開するラヴ・バラッド、ゴスペル・ライクなシャウトに一人多重録音の重厚で艶めかしいコーラスが絡みつくミッド・チューン、キャッチーなメロからじわじわヴォーカルが盛り上がるバウンシー・チューン、TRISHEENAなる女性シンガーとの濃密デュエットなど、"声"そのもののパワー、魅力を伝えるべく、ヴォーカル・アレンジ、ハーモニーが練り上げられているにも関わらず、まるでスタジオ一発、ワン・テイクで録音されたかの様な生々しい表現衝動が滲み出る"歌"。長くソウル/R&Bを愛好して来たうるさ型のファンはもちろん、ハイ・テナー全盛の現代USメジャーR&Bシーンの音に耳慣れた世代にも強く訴えかける"真実のソウル"、こんなアルバム、そうそうない。
by お茶の水店長 K氏(恩師)
・ROI ANTHONY myspace
祝!フル・アルバム度 ☆☆☆☆☆ | 歌心度 ☆☆☆☆☆ | 楽曲〜サウンドも文句ナシ度 ☆☆☆☆☆ | まさにリアル・ソウルを体現する男度 ☆☆☆☆☆
AARON SLEDGE / DA LIGHT (SKY HIGH)
インディR&Bシーンの真打登場!全編通して一貫した極上の美メロ・ナンバーを切に歌い上げる姿に心打たれる!世界中の熱心なR&Bフリークの間で早くも話題沸騰の注目の新人、AARON SLEDGEのデビュー・アルバム!
メジャーをも凌駕するほどの完成度を誇る作品群を輩出し続ける今のインディR&Bシーン。そんなインディR&Bシーンの真打登場と言っても過言ではないほどの完成度を誇るアルバムこそがこちら、今回ご紹介するシカゴの極上ゴスペル・シンガー、AARON SLEDGEのデビュー・アルバムであります。
MYSPACEで楽曲がアップされるやいなや、世界中の熱心なR&Bフリークの間で話題沸騰。そして絶妙なタイミングでアルバム・リリースとなった。メジャー作品とまったく引けを取らないクオリティを誇る楽曲群。MYSPACEでは数曲しか聴けなかったわけですが、全貌が明らかになってもその評価は下がることはなく、むしろ上がったくらい。そう、全曲が素晴らしい出来栄えという充実ぶりなのでる。
収録内容
1. 2nite
2. Closer
3. Speak The word
4. I'm Sorry
5. Hold On
6. Stuck Here
7. Da Light
8. Did It All For Me
9. Robbed
10. Paradise
11. Bad
12. Without Cha
13. The Program
14. Restoration
15. City Called Heaven
キーワードは美しさと熱いヴォーカル。昨年の暮れに大流行したJ.HOLIDAYの"Bed"のような世界観を持ちつつ、そこにゴスペルというフレイヴァーを交え、熱く、切なく歌い上げるスタイル。ピアノの旋律に包まれるような美しさの中、狂おしく迫るヴォーカルと美メロが絶妙にブレンドされたスロウ(4)(5)、都会的な雰囲気を醸し出す壮大なバラード(8)、続く(9)もアーバンで幻想的なメロウ・スロウ・ナンバー。
これらスロウ・ナンバーの充実だけだったら彼の評価はここまでは達しなかったであろう。その隙間を滑り込むようなミディアム群の充実ぶりも忘れてはならない。バウンスするトラックに踊らされるグルーヴィー・ナンバー(1)、美しさこの上ない極上ミディアム(2)、未来的でトリッキーな80'sフレイヴァーなミッド(6)あたりは、現在のR&Bシーンの流行するサウンドと見事にリンクする。
そのサグな風貌から放たれるソウルフルなヴォーカルと美しさに満ち溢れた楽曲群。シカゴという街が育んだ才能がここに昇天する。すべてのR&Bファンを魅了するであろうポテンシャルを持ったこのアルバム。2008年のインディR&Bシーンを代表するアルバムとなることは間違いない。全R&Bファンにお届けいたします。
・SKY HIGH ENTERTAINMENT MYSPACE
インディ作とは思えぬサウンド・クオリティ度 ☆☆☆☆☆ | 名前から醸し出される期待度 ☆☆☆☆☆ | 兎に角、美メロ度 ☆☆☆☆☆ | 2008年インディR&B重要作度 ☆☆☆☆☆
I.C. GREEN / MUSIC REVOLUTION (GREEN EYED)
DWIGHT "SKRAPP" REYNOLDSなる名のプロデューサー。AKONやWHITNEY HOUSTON、最近ではCUPIDも手掛ける注目の人である。このI.C. GREENなるアーティストのデビュー作、なんとその注目プロデューサーの変名ソロ・アルバムである。
アルバムの指揮をとっているTHE LEAGUEも本人のプロダクション・チーム。全体のクオリティの高さはハンパではないが、道理でと肯いてしまう説得力がアルバム全体を覆っている。アップ、ミディアム、スロウとバランスよく配置された高質の楽曲群、ソウルフルかつツボを得た歌唱スタイル、完璧なアレンジメントとどこをとってもプロフェッショナルの仕事。一躍今年度の最重要アルバムとして名乗りを挙げた好アルバムである。
収録内容
1. Music Revolution Intro
2. Part Time Stunna
3. Freaky With You
4. Throw 'Em Up (The A-Town Anthem)
5. Sayin Ooooo
6. Music Revolution
7. Don't Unplug the Phone
8. Special Lady
9. So Seductive
10. She's a Problem (Feat. DJ Legacy)
11. Touch the Sky
12. Roll With the Punches
そんな素晴らしい内容のアルバムから注目曲をご紹介するとSILK使いも巧みなセクシー・ナンバー(3)、出身地アトランタの誇りを雄々しく歌い上げる(4)、まるで70年代から現代までのソウル・ミュージックのスロウ〜ミッドの良い所取りをしたような(5)、(3)と同路線ながら更に艶っぽさを感じさせてくれる(8)(12)あたりが挙げられる。その他に(11)などはまるでLENNY KRAVITZのような完全なロック・ナンバーなのだがこのあたりも当人の才能の深さを感じてしまう。
インディ、R&Bリスナーだけではなく、ソウル・ファンにも充分アピールできる内容の作品としてブレイクする可能性も大。とにかくDWIGHT "SKRAPP" REYNOLDSとI.C.GREEN、二つのこの名前、今後も要チェック。
by 営業部S氏
・I.C. GREEN myspace
アーティストへの道度 ☆☆☆☆☆ | 歌ってもいよかです度 ☆☆☆☆☆ | 実は凄い髪型度 ☆☆☆☆☆ | 今後の活躍も要チェック度 ☆☆☆☆☆
MIKE STYLLZ / ONE LOVE (BESTBOY30)
オープニングのタイトル曲、ややダーティー・サウスを意識したような曲調に掴みどころのないインディ・シンガーとの印象しか残らないかもしれないが、アルバム全体を聴いていくとおぼろげながらこのシンガーの存在感たるものが見えてくる。
かなりルーズなリズムのあしらい方、太めだが本格派のシンガーとは一味違う声質、90'sのR&Bを基調としたメロウかつ気だるさを満載した曲調等々。シンプルかつ最小限の音数のトラック・メイキングも相俟って、何度リピート再生しても聴き疲れしない内容。むしろ中毒のように更に聴きたくなってしまう。そんないぶし銀のようなシンガー、MIKE STYLLZのニュー・アルバム「ONE LOVE」をご紹介。
幼いころから父親を知らずに育ち、ソーシャル・ワーカーをしていた母親の女手ひとつで育てられたという生い立ちを持つ。その為、幼少期の多くを一人で過ごすことが多かった彼の一番の教師はラジオだったということだ。様々なスタイルの音楽をそこから吸収していたがやはり一番のお気に入りがはソウル、R&Bだったことは言わずもがな。その後学生時代にSCHOOL BOYZなるグループ(これはBOYZ II MENのようなスタイルのグループだったという事)での活動経験もあるという。
今回のアルバムもおそらく予算的にインディの平均的なものに過ぎないことは想像に難しくはないが、その真摯な音楽に向き合う姿勢はこちら側にも充分伝わってくる。歌唱力も決して恵まれているとは言い難いが、まるでマーヴィンの多重録音を多用していた時期のアルバムを思い起こさせてくれるような内容は、まさに聴けば聴くほどのスルメ盤としてお薦めできる内容。派手ではないがしみじみとしたリスニング・タイムにはうってつけの一枚なのであります。
収録内容
1. One Love
2. Stay With Me
3. Pour My Love
4. All I Know
5. Sunshine
6. Tell Me (feat. B.I.)
7. Talk To Me
8. Still In Love
9. Shorty (feat. Choc Tye)
10. Serve You
11. What I Gotta Do
12. Strip Club
13. Like Home
by 営業部S氏
歌えるツラ構え度 ☆☆☆☆☆ | 90'sフレイバー度 ☆☆☆☆☆ | 味わい深さ度 ☆☆☆☆☆ | このシンプルさこそインディの醍醐味度 ☆☆☆☆☆
PRESTON GLASS / MUSIC AS MEDICINE (EXPANSION)
PRESTON GLASS... 彼の名前にピンと来た方はかなりの裏方通。「KENNY G / DUOTONES」「NATALIE / MISS YOU LIKE CRAZY」を始め、EARTH, WIND & FIRE、WHITNEY HOUSTON、GEORGE BENSON、ARETHA FRANKLIN他、数多くのフュージョン、R&B系大物達の楽曲のソング・ライティング、プロデュースを手がけたサウンド・クリエイターの集大成とも言えるセカンド・ソロ・アルバムが遂に完成。
2005年発表のファースト・ソロ「STREET CORNER PROPHECY」はその高いクォリティにも関わらず、自身のプライベート・レーベル制作であった為か一部ソウル/R&Bマニアの間で語られるのみだったが、本作はコンテンポラリー・ソウル/R&Bの制作、発表で信頼の高い英国EXPANSIONレーベルからのリリース。
収録内容
1. Love Will Get Us Through The Times (feat. LaToya London)
2. Groove Injection (feat. Seabron)
3. Blackberry (feat. Ali Woodson)
4. Save The Stress For Last (feat. Brian Culbertson & Rebbie Jackson)
5. Feel No Pain (feat. Keni Jackson)
6. Calming The Beast (feat. Dave Koz)
7. Panic Button (feat. Maurice White)
8. Good For Me (Good For You) (feat. Wilton Felder, Larry Graham, Amy Keys)
9. Burn It (feat. Silver Turtle)
10. Ready To Mend The Breaks (feat. Oya)
11. Everybody let's Dance (feat. Lyndon Carter)
12. The Healing Touch (feat. Kellie Blaise & Craig Thomas)
13. In Small Doses (feat. Carlos)
14. Somethin' You Can Bounce To
15. Without The Music (feat. Ali Woodson/Punkin)
16. Music As Medicine (feat. Gem)
曲毎に違うヴォーカリストを招き、本人が完璧にプロデューサー的視点でアルバム全体を統一している点にも注目、E,W & Fの中心人物、MAURICE WHITE、ベテラン・ソウル・ファンにはカリスマ視されるex.TEMPTATIONSのALI WOODSONというベテラン勢から、LATOYA LONDON、SEABRON、OYA他キャリアが浅いながら注目のヴォーカリストの起用、WILTON FELDER、LARRY GRAHAMといった腕利きのミュージシャンのゲスト参加も話題となるであろう。
楽曲は80'sのブラ・コン全盛期を彷彿とさせる美メロ、90'sスムース・ジャズを経由したジャジーでスタイリッシュなコード・ワーク、そして2000年以降ならではの自然なバランス、音色で組み立てられたリズム・コンポジションと、幅広い世代のソウル/R&Bファンがそれぞれの想いを具現化するキー・ワードが散りばめられた確信犯的仕事ぶり、情報、薀蓄無用の心地良いサウンドでこの夏のドライヴには欠かせぬ一枚となる事間違いなしなのです。
by お茶の水店長 K氏(恩師)
名音職人度 ☆☆☆☆☆ | 豪華ヴォーカル陣度 ☆☆☆☆☆ | 英EXPANSIONのセンス度 ☆☆☆☆☆ | 祝!アリオリ参加度 ☆☆☆☆☆
WENDELL B. / TIME TO RELAX... LOVE, LIFE & RELATIONSHIP (SMOOTHWAY MUSIC)
今やあの伝説のグループ、L.L.C.の世に送り出した男という肩書き抜きにしても、確かな歌唱力と作り出す楽曲のクオリティからR&B〜インディ・ソウル・ファンに絶大な人気を誇るWENDELL B.ことWENDELL BROWN。前作のフル・アルバム「GOOD TIMES」収録の"Heaven Sent Me An Angel"をはじめとする楽曲は小ヒットを記録し、彼の音楽活動も勢いづくかと思われたが、前作、前々作と続いた2作はクリスマス・アルバム。ということで本作はWENDELLファンにとって待望の新作(フル・アルバム)といえよう。
前述したL.L.C.のアルバムはアトランタで製作されたようだが、彼は現在セントルイスに腰を落ち着けて音楽活動をしているようだ。さて、ようやく届いた本作の内容だがアルバムの構成が非常に凝った作りになっている。というのもWENDELL関係者(マネージャー、CUZZO MUSIC GROUP担当者、CD BABY担当者)のインタビュー、また彼がアメリカ南部について思うところをインタビューとして挿入しているという按配。彼のホームページを見るとアメリカ南部を襲った大型台風のカトリーナ被害に対する救済活動(被害者を励ますために2006年にクリスマス・シングル製作ほか)も行っているという人情深い一面も持つ。
こうした活動からも出身の南部を誇りに思い、今も活動の拠点にしているという彼のこだわりが感じられる。こうした歌が入っていない楽曲が23曲中9曲収録されているが、歌入りの楽曲も相変わらずの濃度でスムース、ロマンティックでありながら変にいやらしくはならないのは彼の作り出す楽曲の特徴といえる。
収録内容
1. Intro
2. It's On
3. Judy Jones (Wen's Manager)
4. Bounce
5. She Didn't Have To Hurt Ya Boy Like That
6. T-Bone (Wen's Road Manager)
7. Somebody Loves Me True
8. DJ T-Man
9. Get Up Early In The Morning
10. Loretta (Wen's Cuz)
11. This Ain't Livin'
12. A Tribute To Our Past Balladeers
13. I'm Leavin'...
14. Big T (Wen's Security)
15. Is It Over?
16. Keep It Real
17. Ben "Nax" (Wen's Pot'na)
18. Step feat. Diggy
19. Back Ta That feat. Sheneatha Frison
20. The Interview with Cathy B (On Air-Personality WDLT 98.3)
21. Judy on Wen's Back
22. Nick at CD Baby
23. "Q" From Down South (Wen's Cuz)
タイトルにもあるようにリラックスして聞ける雰囲気を重視して8割がバラードだが、前作に引き続きラッパーのDIGGYをフィーチャーした"STEP"は気持ちの良いミディアム・テンポのステッパー系の楽曲。またバラードの中ではイントロからアコースティック・ピアノの旋律がセンチメンタルな雰囲気を演出する"Somebody Loves Me True"が出色の出来。甘茶ソウル三原則の「甘く、せつなく、やるせなく」が思わず脳裏に浮かんでしまう絶品の官能的なスロー・バラードだ。
脱線するが先日、某ブラック・ミュージック誌の編集者様と打ち合わせした際にこのWELDELLの話になり、彼の体のデカさと周辺の音楽事情について熱く語り合ったことが記憶に新しい。それだけ我々ブラック・ミュージック・ファンの期待を集めるアーティストなわけだが、どうも力量に見合った活躍が出来ていないと感じているのはきっと私だけではないだろう。まずはL.L.C.のセカンド・アルバムを製作して欲しいなんて贅沢を言ってしまう私はKYだろうか。
by 国立駅前店 S氏
ロマンティック・バリトン度 ☆☆☆☆☆ | 大男の色気度 ☆☆☆☆☆ | 親方度 ☆☆☆☆☆ | L.L.C.のセカンドも何卒、宜しくお願い申し上げます。度 ☆☆☆☆☆
BIG JIM / COMMITMENT EPISODE 1 (AMR MUSIC)
16歳で伝説のグループ、III FRUM THA SOULを結成。2枚の傑作アルバムを残したもののグループは分裂。その後、グループでも異彩を放っていたバリトン・シンガー、BIG JIMが、'02年にPLATINUM SOUL RECORDSからソロ・シングル「LITTLE SISTER」でデビュー。そこに収められていたのはたった2曲だったが、その凄まじいバリトン声にソウル・ファンは感動したものでした。
そしてレーベルをかつてグループのファースト・アルバムでも制作に関わっていたANGERO RAYのAMR MUSICに移籍し、そのレーベル・コンピ「LO DOWN」('03年)に2曲(本アルバムの"Give Me You BacK"と"Commitment")参加。そこでさらにトラックの質も歌もパワーアップされ、俄然フル・アルバムへの期待が高まったところで抜群のタイミングでリリースされた03年作。
収録内容
1. Without Your Love
2. Big Man
3. Certainly Girl Feat. Ole-e
4. Bang, Bang, Bang
5. Do You Still Care
6. Do You Take Feat. Reba
7. Give Me You Back
8. Like Whatcha Doin'
9. That'll Be the Day
10. Commitment
11. Little Sister
12. Give Me You Back (Remix)
NY録音の今作、トラックのボトムが効いた黒いサウンドは現行R&Bサウンドでは味わえない濃厚な歌を引き立てる最上の音。そして何よりもBIG JIMの歌!! 現在R&Bシーンの中でもトップ・クラスの歌唱力。特にその魅力はスロー〜ミディアム・テンポにおいて存分に発揮され、上記のコンピ収録曲は元より全曲、素晴らしい出来栄え。冒頭のこれぞバリトンという懐深い歌を味わえるミディアム(1)、熱きソウルがほとばしるグレイトなスロー(5)が白眉。今でも語り継がれているインディ・ソウルの歴史的名盤であります。
...というわけで、発売当時のお恥ずかしい自身のコメントを若干修正、そして...
まさかのデッド・ストック発見!
AUDIO CDの在庫も残りあと僅か!? この名盤、最近、インディ・ソウルを聴きはじめた方々にもぜひ聴いて頂きたい、まさに屈指の名盤なのであります。
祝!発見度 ☆☆☆☆☆ | インディ・ソウル名作度 ☆☆☆☆☆ | もう5年も前なのですね...度 ☆☆☆☆☆ | 彼の現在の近況は!? 気になる度 ☆☆☆☆☆
DARIUS COLEMAN / I'M IN LOVE WITH YOU! (REGALITY RECORDS)
DARIUS COLEMAN、フィラデルフィアからの逸材がまた登場。しかし昨今のフィリー・スタイルのような革新性を前面に押し出したスタイルではなく、あくまでもメロディの美しさと、優しげでポップ・シーンをも視野に入れているであろうスタイル、少年の青臭さをも感じさせる声質は純R&Bリスナー以外にも受け入れられる可能性も大きい。アップ系はNE-YOばりに、極美メロなスロウは童顔氏あたりとの比較が一番適切であろうキャラクターは08年度の大きな話題になるであろう注目の作品だ。
収録内容
1. All I Need
2. Brand New Vibe
3. This Is My Prayer
4. My Greatest Treasure
5. You And Me
6. I'm In Love With You
7. Better 2 Me
8. Giving U My All
9. My Everything
10. Praise The Lord
11. The Heart Song
12. In The Silence
アルバムはそのひたすらにせつな系のメロディでリスナーを掴みにかかるアップからスタート。まさにNE-YOのファンには文句なしのキャラクターであることを、この時点で納得していただけるのでは。続く(2)のジャジーなメロディを取り入れたようなミッドでは作曲面での幅広い才能も感じさせてくれる。ジャジーと言えば(5)ではどジャズなスロウをも披露。このあたりはマーヴィンが初期にやっていたような事を目指したのだろうか。
その他のアップ系では(10)が秀逸。70年代のようなメロウ・サウンドとキャッチーなメロディは、フリー・ソウルのコンピに収録されてもおかしくない高質な楽曲。ストア・プレイにうってつけのナンバーだ。そしてもう一つの顔である美メロがずらりと並んだスロウ達。90年代の王道路線の(3)(6)(7)(9)、ややビートを効かせてシンプルかつ美しいコード進行を存分に沁み渡らせる(8)、そして童顔氏ばりのアコギを活かしたアレンジで爽やかかつ美しいハーモニーが光る(4)(11)、ほぼフリー・テンポで切々と歌い上げるラストの(12)等々。どれもが質の高く、このシンガーの才能を伺わせてくれる素晴らしいスロウ達だ。
まだ無名とも言える立場であろうが、アルバム・ジャケットに名前が見当たらないのは相当に珍しい事。裏を返せば過大な表現でアイ・キャッチをしなくても内容の素晴らしさでイケるとの判断したのではないだろうかとも勘ぐってしまう。
by 営業部S氏
フィラデルフィアの底力度 ☆☆☆☆☆ | よね&童顔氏美メロ路線度 ☆☆☆☆☆ | それもそのはずプロデューサーのDENNIS ATKINSON氏はL.A. REID氏と関係あり度 ☆☆☆☆☆ | お父上はこのお方度 ☆☆☆☆☆
GERALD ALSTON / SINGS SAM COOKE (LOVE SONG TOURING)
国内外問わず、ここ数年の音楽業界トレンドとも言える空前のカバー・ブームにとどめを刺すのはこのアルバムを置いて他にない、とはいささか言いすぎか?70年代から80年代にかけてはマンハッタンズのリード・ヴォーカリストとして「Kiss and Say Goodby」「Shinnin' Star」等のビッグ・ヒットでスウィート・ソウル界の隆盛を牽引、ソロ転向後もモータウンから良質のブラック・コンテンポラリー・アルバムをリリースし続け、世界中のソウル・ファンに一目置かれる存在であるジェラルド・アルストンが新たに取り組んだプロジェクトは、なんとアルバム収録曲すべてを、ソウル/R&Bに留まらずポップス・ミュージック史上唯一無二と言われる名シンガー、サム・クックの偉大な楽曲で固めるという大胆なもの、初インフォから早5年、ようやく到着いたしました。
喉に覚えのあるシンガーにとってメジャー、マイナー問わずアルバムやライヴでサム・クックの楽曲を取り上げるというのはもはや通過儀礼、度胸試し的なイベントに近くなっている様ですが、アルバム丸ごとサム・クック、というのはサム・フォロワーを自他共に認めるジェラルドだからこそ出来る荒業でしょう。ここ数年は盟友サックス奏者ジェラルド・アルブライトのアルバムへのゲスト参加、再加入したマンハッタンズのインディー・リリースなど、輝ける実績と衰えぬ実力からすれば多少物足りない活動状況でしたが、ソウル/R&Bシーンには珍しく、このアルバム製作に数年掛かりっきりだった様です。
収録内容
1. You Send Me
2. Sentimental Reasons
3. Only Sixteen
4. Wonderful World
5. Chain Gang
6. Cupid
7. Twistin' The Night Away
8. Bring It On Home To Me
9. Having A Party
10. A Change Is Gonna Come
11. Good Times
12. That's Where It's At
13. A Change Is Gonna Come (Live in Kansas City)
ジェラルドが強く影響を受けたサム・クック唄法と言えば、塩辛いシャウトとスムージーな節回しが矛盾なく同居し、さらに高音部からファルセット部分にかけては甘く鼻に抜けた声が柔らかく耳に残る、というテクニック的に非常に高度なものなのですが、多くのシンガーが影響を受け、その影響からオリジナルなスタイルを作り上げようともがく中、このアルバムでのジェラルドは実にさらりと、それでいて力強く「You Send Me」「Cupid」「A Change Is Gonna Come」等、歴史的名曲郡を料理して行きます。
数年前までのインディー・ソウル作品で良く聞かれた"歌は良いけどサウンドがね..."というご不満もこのアルバムには無縁です。ニュージャージー同郷のよしみかモーメンツ、レイ、グッドマン&ブラウンのアル・グッドマンが全面協力プロデュース、アレンジはビル・ウィザース、ウィル・ドゥニング、ブルー・マジック等数々の名アルバムに関わって来たトラヴィス・ミルナー、バック・ミュージシャンはジェラルド・アルブライト(sax.)、イバン・ブラウン(g.)他が参加、フォーク、ジャグ、ジャズ、マーチ等古き良きアメリカのサウンドを蘇らせながら、決して回顧主義に陥らない、スムーズで現代的なアコースティック・サウンドに再構築、楽曲とヴォーカルをバックアップしています。
このアルバムの良さが判らないならソウル/R&Bファンを名乗る資格なんかない、などと高飛車な事を言うつもりはさらさらありませんが、この企画、この歌、このサウンドに間違いなく叩きのめされる方々がここ日本には数多く存在するはずです。そしてそんな一人でいられた事に感謝したくなってしまう...そんなアルバムなのです。
by お茶の水店長 K氏(恩師)
祝!14年ぶりとなるソロ・アルバム度 ☆☆☆☆☆ | これぞソウル・ヴォーカル・アルバム度 ☆☆☆☆☆ | 苦節5年のリリース度 ☆☆☆☆☆ | マンハッタンズで来日との情報も!? このアルバムを聴いてさらに盛り上がること必至度 ☆☆☆☆☆
DIGITAL BLACK / THE AUTOBIOGRAPHY OF BENJAMIN BUSH (ELITE MUZIC)
時は90年代後半、ブラック・ミュージック・シーンを一変されたティンバランドとその一派たち。頭角を表したのは言わずもがなアリーヤのプロデュース諸作であるが、その同時期の98年にDEF JAMからティムとその一派によるプロデュースによりアルバム「CHEERS 2 U」でデビューし、今も一部より熱狂的なファンを持つR&Bトリオ、PLAYAのメンバーであるBLACK〜DIGITAL BLACKことBENJAMIN BUSHのセカンド・アルバム!
同じくPLAYAのメンバーで、昨今はプロデューサーとしての地位を確立、いよいよソロ・デビューを飾ろうとしていたSTATIC MAJORがつい先頃の2月に亡くなったばかり。そんな悲しみの中でリリース...というわけではなく、このアルバム、実は昨年の暮れには完成(CD-Rのみで発売)していたもの。一足先に「MEMOIRS OF A R&B THUG」(インディ・リリースながらJAZZY PHAの参加、そしてアリーヤの参加曲も収録)でソロ・デビューを果たし、セカンドである本作が発売、そしてSTATICがソロ・アルバムをリリース...と、PLAYA復活への兆しか!? と心躍らせていた中での悲劇。そして2人の心に永遠に刻まれたアリーヤの姿... そんな悲しみを包み込むかのような優しさと力強さに溢れた楽曲群、そして彼の歌声。様々な想いが本作には込められているよう。
収録内容
1. Intro - The Autobiography
2. Luv In My Mind
3. Call In
4. I Want U feat. B Simm
5. Breaks Me Down
6. Cut 2Night
7. Window Pane
8. After I
9. Dayz Of Our Livez feat. Rashon Vorner
10. Sometimes
11. Anything
12. Benefits
古くからの付き合いであるティンバランド一派のDARRYL PEARSONによる楽曲〜プロデュースと、自身の作曲〜プロデュースを中心に、MATHEW FEATHERSTONE、さらにはSTATICのペンによる楽曲も一曲収録。輝きを失わないあの頃のサウンドのまま。PLAYAの頃より得意としているスロウ〜ミディアム中心の楽曲群はとにかく心に染みる。STATICのペンによる(5)のスロウは哀愁漂うメロディ・ラインが涙を誘ったかと思えば、力強いヴォーカルで何かを誓っているような(3)など、美しいメロディ・ラインと歌声の一体感がアルバム全体を支配している。
人の一生に歴史があるように、その音楽にも歴史があるとするならば、このアルバムは彼、そしてPLAYAにとっての歴史的な一枚にほかならない。そしてそれを感じさせるような内容を誇る本作。すべてのR&Bファンに捧げられた本作、お聴き逃しなく!
美バラー度 ☆☆☆☆☆ | 祝!CDプレス度 ☆☆☆☆☆ | 彼にはいつまでも歌い続けて欲しい度 ☆☆☆☆☆
R.I.P. STATIC MAJOR
OMAR CUNNINGHAM / TIME SERVED (SOUL 1ST RECORDS)
彼のこれまでの作品中、最高傑作と評判だったサード・アルバムのリリースから約2年ぶりに届いた通算4枚目待望のニュー・アルバム。前作、前々作の2枚のアルバムはWILLIE CLAYTONや今は亡き晩年のTYRONE DAVISといった大物シンガーも在籍していたENDZONE RECORDSからのリリース。ジョージア州アトランタに拠を構えるこのレーベルは、クラシック・ソウルの伝統を消化し、新たにコンテンポラリーな感覚で作品を生み出すことが出来るということで無数に存在するマイナー・レーベルの中でも最高峰と位置付けて良いだろう。先に述べたサード・アルバムはそのレーベルの意向と彼の音楽性との相性の良さから生まれた産物だったといえる。
ところが、本作では前述した古巣のENDZONEを離れ、更にマイナーのSOUL 1ST RECORDSに移籍している。前作に対する世間の反応は上々だっただけにこのことには正直驚いたが。アルバムの出来は良い意味でラフになっていて作風が前作よりも伸び伸びしているように感じる。何かレーベルとのトラブルがあったのかもしれない。真相は知る由も無いが。
さて、このSOUL 1ST RECORDSなるレーベルはアラバマ州バーミンガムというサザン・ソウル・ファンにとっては聖地のひとつといえる土地から細々と新録をリリースしているマイナー・レーベル。このレーベル、実は過去に一部の熱心なインディ・ソウル・ファンの間で話題になったDAYBREAKK!という歌えるグループが「LIFE, LOVE & MONEY」というアルバムをリリースしたことで知られる。驚くべきことにそのDAY BREAKK!が本作の9曲目の"The Right Woman"にゲスト参加しているのも本作の注目すべき点といえるだろう。
また前作がENDZONEの意向による超高密度なコンテンポラリー・サウンドで圧倒された方も多いとは思うが、ここでは彼のハウス・バンドを従えての録音ということで前作よりも生音ですっきり制作されている。シングル・カットされた"My Life"はじめこの作品全体の雰囲気、歌唱においても非常にリラックスしていて余裕を感じる。決して上手いシンガーではないのだが、そこを補える何かを彼がもっているのも確かだ。彼の作り出す楽曲の良さも特筆すべき点で、本作でも語りを入れる構成も含めて本作でもテンポのある曲からバラードまで捨て曲は一切無い。
彼は現在38歳。ローカルなソウル・ブルース・チャートで作品をリリースすれば1位を獲得できる人気、実力を兼ね備えたシンガーとして認知されていて、またAIR JAMAICA JAZZ AND BLUES FESTIVALでBOBBY WOMACK、ALICIA KEYS、INDIA ARIE、NANCY WILSON、KENNY ROGERS、MICHAEL MCDONALD、CASSANDRA WILSONといった有名アーティストと共演する機会があり、その中でグラミー賞を受けていないのは彼だけだったという笑い話があるが、周囲の彼に対する期待の大きさが窺える逸話だ。
今回のように好きなアーティストのレーベル移籍があると今後の活動が心配になるのがファンとしての正直な気持ち。しかし、これだけの作品を制作できるのだから、彼の友人であるVICK ALLENや若手のFLOYD TAYLORなどと凌ぎを削ることが出来る逸材として今後もシーンの一線で活躍し続けてくれることを願って止まない。
収録内容
1. Intro
2. Thats My Jam
3. My Life
4. By My Side
5. This Old Music
6. Skit
7. Ain't Nothing Changed
8. The Saga Continues
9. The Right Woman
10. The Same Soap
11. Check To Check 2008
12. If You Want Me
13. Could You Be
14. The Beauty Shop
15. Where Would I Be
by 国立駅前店 S氏
サザン界期待の星度 ☆☆☆☆☆ | 生で観ましたがやはり上手い度 ☆☆☆☆☆ | DAYBREAKK!さんたち、お元気ですか?度 ☆☆☆☆☆ | 南部チトリン度 ☆☆☆☆☆
BLAK ICE / NEXT TO YOU (BLACK CAT RECORDS)
サザン・ソウルの聖地として現在でも圧倒的な存在感を誇るメンフィスのロイヤル・スタジオ。ご存じWILLIE MITCHELLの所有する名スタジオで録音されたBLAK ICEなる4人組の新作だが、危なく単なる無名グループの作品としてスルーするところでした!ウェスト・コースト出身、「へそダイヤ」と「唇氷」のジャケットが忘れられないMONTAGE盤で有名なあのBLACK ICEのニュー・アルバムなのであります!
スペルもBLACKからBLAKに、以前は5人いたメンバーも一人減り...と時代とともにかなりの変化をしていますが、中身は正真正銘の本格作。スウィート・グループとして定評のあった彼らですが、本作では録音場所からもお察しのとおりどっしりとした南部風のブルージーなナンバーを中心に、そして時代性を無視しつつ本物のソウル・グループとしての実力のほどをたっぷりと聴かせてくれています。
収録内容
1. Next To You
2. Please, Don't Go
3. I'm Tired
4. 2 Women
5. Friday Nite
6. Stalker
7. Sprung
8. Don't Play With My Love
9. Make Love To Me
10. Full Time Woman
11. Conversation Of A Pimp
12. Chicken Head
13. I'm Tired (Radio Mix)
14. Stalker (Instrumental Body Snatcher Mix)
15. Don't Play With My Love (Instrumental)
重厚かつ大人の余裕をふんだんに感じさせてくれるミッド・ナンバーを前半からズラリと並べ、抑え所で十八番のスロウを使用。往年のソウル・リスナーだけではなく、グループ物の入門者にもぜひ耳にしておいてもらいたい作品と言えるでしょう。
(2)のブルージーなナンバーはどこかO'JAYSの"SUNSHINE"を思い起こさせる曲。(5)のミッドはAL GREEN全盛期を思い起こさせる雰囲気満点のミッド。この曲のリズムは打ち込み、ホーンはシンセ代用と一聴するとチープに聴こえてしまうかもしれませんが、そのリズムの重さ、ホーン・アレンジは紛れもなくロイヤル・スタジオでの録音であることを証明してくれるアルバムのハイライトと言えそうなナンバーです。
(9)はトロトロとまでは言えないまでも往年のスウィートさをふんだんに散りばめた好スロウ。このような随所に聴き所を抑えた好制作ぶりはメンバー自身がやっているようですが、PAPA WILLIE(WILLIE MICHELL)と息子のARCHIE MITCHELL両名のエンジニアとして貢献度も大きいと思われます。
まさしくいぶし銀のごとく光るアルバムとして、派手さはありませんが08年のインディの隠れた名盤候補として後世に残る可能性も大、これは見逃せません!
by 営業部S氏
祝!復活度 ☆☆☆☆☆ | ウェスト・コーストからメンフィスへ度 ☆☆☆☆☆ | やはり素晴らしいバラード群度 ☆☆☆☆☆ | MONTAGE盤CD化切望!お願いしますUNIDISCさん度 ☆☆☆☆☆
ONYX1 FEATURING TERRENCE FORSYTHE / RIGHT NOW (N2L RECORDS)
このグループ名にピンときた方、正解!シングル・オンリー・グループ泪の復活!
70年代に20代だった若者たちも、今や齢50。70年代に輝いたソウル・ヴォーカル・グループ達が今、まさにその世代なわけでありますが、そんな酸いも甘いも知り尽くした男達だけに歌える歌がある。そんなことをふと思ってしまう昨今の往年のソウル・ヴォーカル・グループの復活作品群。WHISPERS、PERSUADERS、BAR-KAYS、POWERなど、ここ数年で数多くの復活アルバムがリリースされたが、その内容はどれも素晴らしいものであった。
そして今回ご紹介するのもそんな往年のヴォーカル・グループの復活作品。しかも70年代にはあまり知られることのなかったマイナー・グループの復活であります。彼らの名はONYX(同名ヒップ・ホップ・グループへの配慮により現在はONYX1と名乗っている。)!70年代にシングル2枚のみのリリース、ローカルな活動を続けてきた彼らの結成から30年近く経過してのようやくのアルバム・リリースということになるんです!こんなことがあるなんて...驚き!
LUV N' HAIGHTよりリリースされた60〜70年代の西海岸〜ベイ・エリアのレア・ファンク音源を集めたコンピレーション「BAY AREA FUNK」(LHCD043)に前述のシングル"Break It Loose"が収録され、ファンク・サイドからの支持を受け、今でこそ知られる存在となった彼ら。そのシングルでも聴くことができるソウルフルなコーラス・ワーク〜ハーモニー。今回の復帰作でもその見事なコーラス・ワークは健在だ。
そしてヴォーカル・グループで欠かせないのが絶対的なリード・ヴォーカルの存在。オリジナル・メンバーのWENDELL & AARON BASEY、MALVIN SCOTTの醸し出すオールド・スタイルなコーラス・ワークをバックに、素晴らしい歌声を聴かせるリード・ヴォーカル、TERRENCE FORSYTHE。
彼はデトロイト出身で、そもそもは彼をサポートする形でグループが参加。そしてアルバム・リリースへと至ったわけであります。ゴスペル出身であることが一聴してわかるほどの大らかでスケールの大きい歌。シャウトから節回しまでまさにソウルフル!
収録内容
1. It's Time For Love
2. When You Weren't Looking
3. Right Now
4. Spellbound
5. Mine All Mine
6. You Never Fail To Amaze Me
7. But I Do
8. One Day At A Time
9. Thatz Enough
10. Give A Little
11. Mine All Mine (Remix)
12. Thatz Enough (Sax Rendition)
スムースでアーバン・タッチなバック・サウンドも、彼らの歌をベストな形でサポート。思わず70年代へタイムスリップしてしまいそうなほどのモダン・ソウル・ナンバー(6)を筆頭に、(4)などのミッドの出来が良いのもさることながら、やはりヴォーカル・グループといえば期待してしまうのがスロウ・ナンバーでしょう。冒頭の語りからして間違いのない、もはや名曲の粋の(8)をベストに、(1)(2)(5)(7)(9)(10)と、怒涛のスロウ・ナンバーを披露!
彼らのようなマイナー・グループが今も数多く活躍しているローカル・シーン。ソウルの心、ここにあり。と強く感じさせる名作。この心が継承されてゆくことを切に願いつつ。
* 写真は現在のメムバー写真です。
祝!復活度 ☆☆☆☆☆ | 実は昨年暮れに発売されていました(恥)度 ☆☆☆☆☆ | 稀有のリード・ヴォーカルの存在度 ☆☆☆☆☆ | グループ円熟の極み度 ☆☆☆☆☆
J BANKS / DOIN IT MY WAY (BLACNOTE)
いかついルックスとは正反対のデリケートなテナー・ヴォイスとスムースでテンダー、メランコリックな楽曲が魅力のオークランド出身、J BANKSことJAMIE BANKSTONのデビュー・アルバム!
土地柄からかウェッサイ的なアプローチで前半は迫るが(4)の超極上スロウからこのシンガーの本領が発揮され始める。(6)(7)とさらに強力で美メロなスロウが繰り出される頃には既に濡れゝな世界が繰り広げられ、ソング・ライティングの才能も只者ではないことをアピール。コーラス・アレンジの妙も随所で聴かれるが、キャリアのスタートは「SHADOW」なるグループだったと言う事からそのあたりも納得だ。
声色は現代のスター達、NE-YO等の路線だがそれらのキャラクターよりもはるかに男性的な匂いを感じさせてくれることから、JOEあたりを好むリスナーへのアピールも可能だろう。スロウでは(9)(10)もかなりの出来栄え。要所で挟まれているミッド〜アップ系もそのややかすれたテナーをうまく活かしたアレンジ、楽曲でアルバム全体の進行をピリッと引き締めるのに大いに役立っている。
既にトニーズやデバージ一家の前座経験もあり。プロデュースはDR.DREの名前がクレジットされていて、メロウ色強いウェッサイ系の音といった点でも文句なしの人選である。(SNOOPの新作にも客演したラッパー、MISTAH FABも参加!)多方面からの指示が期待できる新人としてぜひ売り出していただきたいキャラクターである。
収録内容
1. With You
2. What It Do feat. Turf Talk
3. Touch It feat. Kaz Kyzah
4. Because of You
5. Come Here
6. He Cant Love You
7. Where Do We Go From Here
8. I'll Make It Right feat. Mistah Fab
9. I Love You Girl
10. All Of The Things (I Miss It)
11. I'll Try Anything
by 営業部S氏
歌声なめらか美メロ度 ☆☆☆☆☆ | 外見とお友達は怖い度 ☆☆☆☆☆ | ミッド〜テナーでズブ濡れ度 ☆☆☆☆☆ | 男性ソロ隆盛2008度 ☆☆☆☆☆
GENERAL VEE / SALUTE (HOT WAX 1)
本人曰くのキャッチ・フレーズはまったく新しい次元のヒップ・ホップ・ソウルとのこと。たしかに出だしの数曲で積極的なヒップ・ホップ路線を強調してくれているが、アルバムが進むにつれて徐々にクラシカルな面が目立ってくる。しかし、それはGENERAL VEEのソウル・シンガーとしての実力の裏返しであり、歌物アルバムとして十二分な内容があることを知らせてくれている。
そんな中アルバム中盤に登場するスタンダード・ソング"Rainy Night In Georgia"のリフを巧みに使用した(6)のミッド・ナンバー。ここで聴かれる歌唱はソウル・シンガー以外何物でもない力強さが宿っており、現在ではJAHEIMやANTHONY HAMILTONのみが許されているであろう正統派ソウルからR&Bへの伝承者としての存在に近いものを感じさせてくれる1曲だ(そういえば声質はANTHONY HAMILTONにどことなく似ている)。
しかし、本人の志向はあくまで多方面に向いた部分が多いようで。その後続くヒップ・ホップ〜R&B路線の中、(8)のフューチャリング・シンガーとしてクレジットになんとBOBBY BROWNの名前が!(だがあの独特のハイ・トーンは確認することができず。どうやら別人?)。
その後も女性ラッパーと絡みながら熱いフェイクからファルセットまで披露する(10)、ピアノの美しいバッキングと真摯な歌唱が聴くものすべての胸に響くであろう(12)などやはりシンガーとして焦点を当てたくなる楽曲を中心に進行していく。アルバム全体としてのまとまりは正直もう一つというところかもしれないが、このシンガーの実力は確かなもの。今後のプロダクション次第では化ける可能性があるだけにチェックは怠れない存在である。
収録内容
1. Intro
2. Back On The Block
3. Get Up
4. Lonely 2Nite
5. Take It Back
6. I Will Make It
7. Baby Girl
8. Take It To The Floor
9. Slip N Slide
10. Yo Body
11. Do You
12. I Apologise
13. Dedication
14. Nothing Compares
by 営業部S氏
サグ度 ☆☆☆☆ | 実は正統派のソウル・シンガー度 ☆☆☆☆☆ | ボビ男!?度 ☆☆ | 今後も要チェックな逸材度 ☆☆☆☆☆
BRANDON HINES / LOVE MUSIC... FALLING IN, FALLING OUT (HEAVY WAIT)
滑らかなバリトン気味の声を持つ若手は意外と少ないが、久々に登場した期待の新人だ。2005年に完全な自主制作作品をリリース、特に目立った営業活動をしたわけでも無かったのに7,000枚のセールスを記録。その頃からメジャー方面にも注目されはじめ、高名なプロデューサーたちによる会議(?)でもその有望さが話題になったということ。そしてTREY SONGZとの仕事も経験、その他様々なアーティストとの共演というステップを踏んでこのアルバム・リリースとなった次第である。
叙情的な数々のスロウ、クラシカルな表情も見せるアップ系、そして何より真摯で真正面からアピールしてくる歌唱スタイル。なるほど、各方面から評価されてしかるべき内容が目一杯つまっている。特に中盤以降にがっちり固められたスロウは、この新人の実力を語るにはもってこいの楽曲達。
Track List
1. Falling In (Intro)
2. Lipstik
3. Stop & Go feat. M.Klean
4. Caught Feelings
5. Here I Am
6. What Do I Have To Do?
7. We need We feat. Prafit
8. Fantasies
9. Sex Message feat. M.Klean
10. How Do U Want Me?
11. Overdose
12. Ur Man,y Friend
13. Time To Let U Kno feat. J-Feez
14. Fallimg Out (Interlude)
15. When It Rains
16. Where Did U Go?
17. Demon
18. Overdose (Remix) feat. Rachel Robinson
19. Way of Life feat. Esh "Da Hitmaker"
90年代R&B路線そのままの美メロ・ソング(5)(8)(10)(11)(16)あたりがハイライトとして挙げられるが、単なるスウィートな味わいだけではなく、一本芯の通った印象を与えてくれるのはその歌力以外何物でもないだろう。随所で聴かれるフェイクも堂に入ったもの。力強さと滑らかさを融合させ、繊細さと豪快さを併せ持った稀有な新人BRANDON HINES。期待の日本初流通です。
by 営業部S氏
インディ作にして7,000枚の全米の脅威度 ☆☆☆☆☆ | 往年のR&Bスタイル度 ☆☆☆☆☆ | インディ→メジャーへステップ・アップなるか!?度 ☆☆☆☆☆ | 男性ソロ隆盛2008度 ☆☆☆☆☆
LEONARD JULIEN III / REFLECTIONS OF SOUL (LOVE HIJACKER/MODESTE RECORDS)
皆さま大変長らくお待たせいたしました!昨年暮れにU.S.サイトにて紹介され、ソウル・ファンの間で話題騒然となっていたシンガー、LEONARD JULIEN IIIのデビュー・アルバムにしてインディ・ソウル傑作「REFLECTIONS OF SOUL」が通常CDプレス盤での入荷が実現いたします!本当にお待たせいたしました!
話題となるも、CD-R盤のみのプレスだったこの作品。いい作品こそ、いい音、いい形で後世に残したい。こんな名盤がCD-Rでしか存在しないなんて悲しすぎますものね。これで数年後にも語られるべきインディ・ソウル名盤の仲間入りを果たしてくれることでしょう。感無量であります。
収録内容
1. I Wanna Get Close to You
2. I Can't Believe
3. And I Love You
4. The Love I Let Slip Away
5. Since the Day I Met You
6. Never Give You Up
7. Just Because
8. This Time It's Real
9. What She Don't Know
10. You're Gonna Miss Me
様々な交渉の課程で判明していった彼の経歴。実はあのTEMPTATIONSのOTIS WILLIAMSにその実力を認められて、映画「THE TEMPTATIONS ゲット・レディ! 栄光のテンプテーションズ」のDAVID RUFFINの吹き替え部分を歌っているのだそうです。いやぁ、驚きました。詳しくは発売商品に添付させて頂いております鈴木啓志氏による解説をご覧頂くといたしまして。
ここではまずはこのCDプレス盤(国内帯・解説付き輸入盤)の発売を企画、進行いたしました国立駅前店ヤング・ディープS氏によるレビューをご覧下さいませ!
〜古くはピーボ・ブライソンのために用意された楽曲のデモを吹き込む仕事や近年ではミリー・ジャクソン、アウトキャストのサポートなど、ジョージア州アトランタを拠点に活動する知られざる実力派シンガー。当初、この作品は自主制作のCD-Rでしか配給されておらず一部のファンの間でのみ話題になっていたが遂にオーディオCDとして登場。
歴代のソウル・シンガーを彷彿させる自然体の歌とコンテンポラリーな楽曲との相性も良く、ジェリー・バトラーのカヴァー"Never Give You Up"の解釈も秀逸。ソウルをこよなく愛する日本のリスナーにこそ胸を張ってお薦め出来る傑作です。〜
さぁ、発売まであと僅か!このインディ・ソウル傑作を心してお待ち下さいませ!
祝!CDプレス度 ☆☆☆☆☆ | インディソウル列伝 No.157度 ☆☆☆☆☆ | 名盤度 ☆☆☆☆☆ | 解説もお楽しみに度 ☆☆☆☆☆
RODNEY WILKERSON / SERIOUS (PLAYTYME)
ソウル・ファンの聖地、アラバマから期待の新人R&Bシンガーの登場です。その名はRODNEY WILKERSON。前歴はあの「AMERICAN IDOL」が云々(出場しているかは現段階では未確認)とのことですが、まったくの無名の新人といっても過言ではないでしょう。しかし、これが股、上手いのなんの!
ファルセットを交えつつのテナー・スタイル。時に熱く、時に可憐に。その歌唱力は相当なもの。しかも楽曲〜サウンドを手掛けるのがINTROなどで90年代に名を馳せた策士、EDDIE F.率いるTHE UNTOUCHABLESの面々であるというのですから!思い出さずにはいられないR&B黄金期90'S!
収録内容
1. All the Above
2. I'm Real
3. Ooh Wee Golly
4. Love the Pain Away
5. Find Out
6. Who Am I Foolin
7. Should Have Stayed at Home
8. Serious
9. Banging Heads
10. Feeling Freaky
11. Dream Of You
12. Call On Me
13. Ooh We Golly (Remix)
かなり歌い上げるタイプなのでやはりスロウ〜ミディアムの楽曲で映える歌声。美メロ・チューンの連続に悶絶必至。真骨頂スロウ先行シングル(3)の素晴らしさ、(4)の中盤に登場する神憑り的なファルセット、メロウ・ミッド(5)、スケールの大きなメロディアスなバラード(7)... 書きはじめたらきりがないほどの好曲揃い!
リリースはインディながらU.S.大手流通にのっているということは、全米でもかなりの売れ行きをみせているはず。こんなシンガーが突如現れるんですから、インディR&Bはやめられません。
・RODNEY WILKERSON myspace
インディ傑作認定度 ☆☆☆☆☆ | 歌唱力度 ☆☆☆☆☆ | 美メロ度 ☆☆☆☆☆ | 恐るべき新人登場度 ☆☆☆☆☆
KIPPER JONES / K.I.P.(KEEP IT PUSHIN!) (FAMILY EVERYTHING)
ブラック・ミュージック・レビュー(BMR)誌にてご紹介されたまさかの18年ぶりとなるKIPPER JONESの復帰作「K.I.P」。しかし、これが股、泣けてしまいそうなほどにチープなカラーコピー&CDラベル印刷もない代物でして...これにはさすがに愕然とすると同時に、これは何とかしたいなぁ〜、という思いが心を揺さぶった。
TEASEの一員としての名唱、そしてソロ作「ORDINARY STORY」での華々しい歌声。そんな彼の18年もの月日を経た奇跡の新作をCD-Rで流通するなんて寂しすぎる。"その音だけがすべて"とは私は思えない。パッケージあっての作品であると思うし、その物に対する想いが、アーティスト、シンガーへの想いへと繋がる唯一の形であると思っている。
もちろんCD-Rでも想いをよせることはできるとは思いますが、やっぱりちゃんとした形で欲しい。欲張りなのかもしれませんが、後世に語り継ぐべく、立派な作品で残してゆきたい。
そんなワケでして現在、レーベルとAIDIO CDでのプレスを交渉中です。話がまとまるかどうかわかりませんが、ぜひともAUDIO CDプレス盤にて彼のこの新作を流通すべく、尽力いたして参ります。
収録内容
1. Hey You!
2. Put The Music Back In Love
3. Honey
4. Better
5. Sit Down
6. Lose To Gain
7. The Missing Piece
8. In Her Presence
9. Summer Days
10. Podna' (Pt.1)
11. Good Time
前述BMRでもご紹介されておりましたとおり注目は何と言ってもあのOHIO PLAYERSのカヴァー(3)のソウルフル・バラードでしょう。もう、文句なし。70'Sファンクへの愛情、ソウル・ミュージックへの愛に満ち溢れた名演!あの太くて力強い歌声も健在!
他にも元PLAYAの DIGITAL BLACK の新作、さらには苦節2年間の交渉にもめげず説得中のあのJEFF REDD(!)の設立した新レーベルSOL REAL RECORDSの作品、そしてインディ・ソウル界が騒然となるであろう驚愕の新人、LEONARD JULIEN IIIのデビュー作など、CD-R作品のままでは泪チョチョ切れちゃうような傑作たちのAUDIO CDに向けて交渉中です。
進捗状況はこちらのブログにてお伝えいたして参ります。乞うご期待!
18年ぶりの奇跡度 ☆☆☆☆☆ | 実は数年前から地元での活躍には目を付けておりました度 ☆☆☆☆ | 名唱"HONEY"は凄い度 ☆☆☆☆☆ | 名作はやはりCDで語り継ぎたい度 ☆☆☆☆☆
K'JON / THE BALLROOM XPLOSION (UP&UP)
1年ほど前のデビュー・アルバム「THIS IS ME」リリース時から多くのインディ・ファンがその才能を認めていたシンガーK'JON。決してとことん聴かせるタイプではないが、ふくよかで男性的なキャラクターはテディ・ペンのような世界を期待させるシンガーとしてその後の活躍を十分予感させてくれていた。そしてはやくも届いた2枚目「THE BALLROOM EXPLOSION」。
前作ではデビュー作と言う事もあってか、ネオ系の色があったりヒップホップもかじってみたり等、全編に気合いが入りまくっていたが、このセカンドでは自らのキャラクターを自覚してくれた(?)ようで、歌物アルバム以外何物でもない内容となっている。
1. 2Nite (It's On)
2. Good Times
3. Caught Up
4. Ocean (Interlude)
5. On The Ocean
6. Feels Like Love
7. Baby Baby Intro feat. Tyrone The Godfather Bradley
8. Baby Baby feat. CoCo & The Takeover Band
9. Dancing Shoes
10. Boogie Woogie
11. Street Life feat. Stretch Money
12. Whatever I Want 2 introducing Leah Jones and P.A.
13. We All One We All Win feat. Kori Blake and Gator
14. Game (Interlude)
15. Angry Woman
16. Chill feat. The Takeover Band
17. Say Yes (The Wedding Dedication)
18. Prettiest Face feat. The Takeover Band
心地よいテンポのミッド〜アップが中心になっているが、今風のステッパーズと呼ぶよりは正に70年代のメロウ系、そう前作でカヴァーしていたマーヴィンの"COME GET TO THIS"の路線をさらに推し進めたという言い方が正しいのではないだろうか。このセンを行ってくれたことを歓迎するリスナーは大勢いるだろう。
地元デトロイトのラジオ局で長らくNo.1に輝いている(5)を中心に前半はそのようなミッド系が並んでいる。ラジオDJの導きから滑らかにスタートするオープニング(1)、マイケルを拝借した(6)など注目曲が目白押しである。R.ケリー的な(9)も面白い雰囲気だ。後半は濃厚スロウでクロージングに向かっていく。ハイライトはやはりロナルド・アイズレーになりきった(16)あたりか。(17)(18)もメロディの美しさは完璧だ。
いずれにせよ前作より一廻りも二廻りもシンガーとして成長した感もある今作。前作で感じた期待感は間違いなかったようで、大物の予感さえ漂ってきている。ブレイク寸前のこのセカンド、見逃しはできない新作だ。
By 営業部 S氏
レーベルとの交渉によりCDプレスが決定いたしました。当社への最初の入荷品はCD-Rだったのですが、もしかして最初からCD盤が出ていた??? 意外にもスンナリ話が進んだので... 何はともあれ、祝!セカンド・リリース!
・K'JON myspace
美メロウ度 ☆☆☆☆☆ | トロけるような変幻自在の歌声に泥酔度 ☆☆☆☆☆ | 色男度 ☆☆☆☆☆ | やっぱり名盤はAUDIO CDで所有したい度 ☆☆☆☆☆
G. WOMACK / G. WOMACK (UNDER THE INFLUENCE)
G. WOMACK / A LIL' SUM (UNDER THE INFLUENCE)
そして英SOUL VIBE RECORDINGSのコンピレーション「SOULVIBE」へ楽曲収録、さらに「OVALOOK THE SINGLE」への参加、数々のプロデューサーとしての仕事等々... そしてついに本人のアルバムの情報が出回りはじめたのが04〜05年頃。オークション(鬼のような高値で取引されておりました)や熱心なインディR&Bファンを通じてネット上で紹介されはじめた。謎に包まれつつ、その作品への評価が一人歩きし、大きな話題となっていたG. WOMACK の2作品がついに入荷実現いたします!
フル・アルバムの04年作「G. WOMACK」、そしてミニ・アルバム「A LIL' SUM」。発売当初はほぼ地元販売のみだったのだろう。ここ日本での評価、期待の高さとは裏腹にまったく日本へは流通しなかった。(その情報すら出回らなかったような状態)そんな彼がついに自身のホームページを立ち上げ、ついにシーンへ...いやぁ、長かったです。募りに募った彼への想いを回想しながら、アルバムを聴く瞬間がついに訪れたのです。
・G. WOMACK / G. WOMACK *写真
1. Welcome
2. She Always There
3. Enjoy Yourself
4. Brand New
5. Groove Wit You
6. Words (Interlude)
7. Those 3 Words
8. Pure
9. Me Speak Ho
10. You Don't Leave Me
11. Hold It Down
12. Sweetest Joy
13. Church (Interlude)
14. Just Ain't Right
15. Groove Wit You (Contemporary Remix)
・G. WOMACK / A LIL' SUM
1. Groove Wit You (Remix) - Feat. Mike Jones & Big Tigger
2. Again
3. Hott - Feat. Straight Up
4. What Are We Gonna Do?
5. She's Always There Pt. 2
6. The Way
私...実は彼のことをずっとテキサスのシンガーだと思い込んでおりましたが、全然違いました(猛省)。NY生まれ、ウィスコンシン州のミルウォーキー(シカゴのちょっと北)で育った彼。男の色気を感じさせるテナー〜ファルセット・ヴォイス。艶やかでいて、力強い歌声。
そして彼のサウンド・メイカーとしての高い評価も忘れてはならないでしょう。彼自身の手掛ける楽曲群、サウンドの完成度の高さ。古きよき90年代初頭のR&B〜ヒップホップのサウンドを下敷きに、メロウさ、美メロさを強調したその楽曲群は、日本のインディR&Bファンが求めているものそのもの。現行のR&Bシーンでは探すことのできない、当時のブラック・ミュージックの持っていた熱い想いに満ち溢れている。
こうしてようやく流通できることを心から感謝しつつ... 完成間近の新作への期待も込めつつ!
・G. WOMACK myspace
・G. WOMACK HP
祝!流通度 ☆☆☆☆☆ | 流れるようなトラックとメロウなメロディ、そしてテナー・ヴォイスの妙味度 ☆☆☆☆☆ | その全貌、ついに明らかに度 ☆☆☆☆☆ | 新作ではより一層の進化が!期待度 ☆☆☆☆☆
KEN GOBER / SOUL OF A MAN: THE JOURNEY (4 LIFE MUSICK)
時折熱くなりながらも安定した歌唱力が光る。若手シンガーからは感じることのできない余裕のあるスタイルは、その歌唱力に裏付けられたものだけではなく、様々な人生経験から醸し出されているようだ。スタイルはコンテンポラリー・ゴスペル色を強く感じさせてくれるソウル/R&B。
一般のゴスペル系シンガーと言えば幼少の頃からクワイアに参加して...といった輩が多くを占めるが、このKEN GOBERの若いころと言えば酒とドラッグにおぼれる毎日だったそう。矯正施設に入り、人生を立て直そうとしていた時に出会ったのがゴスペルだったそうだ。
その後90年代"EXOTIQUE"なるショー・バンドにリード・シンガーとして参加。全米は勿論、ヨーロッパ、アジア各国、そして来日も経験していると言う事。その時にゴスペルだけではなくソウル・ミュージックを体感し、現在のスタイルの素が出来上がったようだ。
収録内容
1. Intro
2. The Call
3. Called
4. You've Been Good
5. Like I Am
6. Brand New Day
7. Mighty At Battle
8. Hitting Rock Bottom
9. You Did It For Me
10. In His Care
11. When You Praise
12. Fly Away
13. I Believe
14. Outro
15. Mighty At Battle (Radio Edit)
甘美な色濃いスロウ〜ミッド系では80年代のシンガー、少し強引にたとえればFREDDIE JACKSONやPEABO BRYSONあたりを思い起こさせてくれる。前半(3)〜(5)の現代R&Bと80年代コンテンポラリーを織り交ぜたようなミッド〜スロウは真骨頂と言えるだろう。(10)(12)の80年代ヒット・チャートに出てくるようなキャッチーなスロウもなかなか。
そんなR&Bスタイルに挟まれながら収録されたいくつかのコンテンポラリー・ゴスペル・ナンバー。(6)(7)の人生の悦びが伝わってくるような快活なアップ、(13)の壮大ながら人間味に溢れる唄が印象に残るスロウ等、聴き所は盛り沢山だ。
若い頃の中毒生活と現在の聖なる域も感じさせるシンガーという波乱万丈な人生のようなアルバム、そんな言い方は大袈裟かもしれないが、そのくらいの聴き所はあると言う事をぜひ感じてもらいたいアルバムだ。
by 営業部 S氏
・KEN GOBER myspace
ソウルフル・ヴォイス(塩分割と濃いめ)度 ☆☆☆☆☆ | この節回し...堪らん度 ☆☆☆☆☆ | 楽曲もしっかりしておる度 ☆☆☆☆☆ | 今年の男性ソロは豊作の予感度 ☆☆☆☆☆
RON PATTERSON / THE BEST KEPT SECRET 2 (FAHRENHEIT)
RON PATTERSON / THE BEST KEPT SECRET (FAHRENHEIT)
凄い男がいたものだ。すでにネット上では大きな話題となっているこの男、RON PATTERSON。カリフォルニアが生んだ才人、ついにその全貌が明らかにされるときがやってきました。
若干11歳の頃にヒップホップ・グループFLY GUYSのリード・ヴォーカルとしてキャリアをスタート。1990〜1994年までBET内の番組「ROC」に出演。その後、独学で様々な楽器演奏を習得し、さらにはバークレー大学を主席で卒業...恐るべき経歴。そして、2004年にアルバム「THE BEST KEPT SECRET」(米国ブラック・ミュージック誌「URBAN NETWORK」ではあのRYAN TOBYのソロやMARLON SAUNDERSのセカンドなどと同じページで紹介!嗚呼、あの時に気付いていれば!)をリリースした。
まさに幻のデビュー作。日本にはまったく出回ることはおろか、ほとんど情報すら流れなかったこのアルバム。(それは私たちバイヤーの責任でもあるわけではございますが...)そして3年の時を経て、さらなる成長を遂げた彼のセカンド・アルバム「THE BEST KEPT SECRET 2」(*写真)がここに完成!自身の手によりのみプロモーションされたその情報、楽曲群は、ネットを通じて多くのR&Bファンを期待させるのには、十分すぎる内容であった。
どういった経由かは現段階では不明だが、収録曲の表記を見るかぎり、とてもインディ作品とは思えぬほどの豪華なゲスト陣。そして、恐ろしいほどに完成度の高い楽曲、サウンド。もちろん、彼の透きとおるような歌声も素晴らしい。まだいるんです、こんな知られざるアーティストが、このインディR&Bシーン界には。
彼のさらなる飛躍への第一歩、ぜひ聴き、見届けて欲しい!
大型新人度 ☆☆☆☆☆ | 美メロ度 ☆☆☆☆☆ | バイヤー道の険しさを思い知る度 ☆☆☆☆☆ | 心から入荷が待ち遠しい度 ☆☆☆☆☆
DARNERIEN / MY 1ST 7 (DARNERIEN)
日々様々なアーティストへコンタクトをさせて頂いておりますが、久々にフラレちゃったんです、私。彼、DARNERIENさまに。「アナタのCDを日本で紹介したいわ」とラブコールを送るも「サイトで買ってくれ」ですって!! シ、シドいわっ!でもその内容ったら、もぅ、スッゴクいいの!だからフラレたからって恨んだりしないで紹介しちゃう!
ヴァージニアを拠点とするニューカマー。myspaceではかなり鬼のような形相の背中の筋肉(この筋肉なんていうのかしラン??)を誇示する写真をTOP画像にしちゃうあたりからもぅ、完全にキテますね。そしてその内容は案の序と申しますか、はい、ズブ濡れのスロウ目白押しのR.KELLY氏継承者なのであります。
収録内容
1. Lonely
2. Come Home
3. Baby, Baby
4. Stay Here
5. I (Still) Want It
6. Now
7. Who's That Girl
いきなりのテレフォン・コール・ナムバー(1)で完全に彼の世界へ誘われる私。タイトルは"Lonely"。そして2曲目のタイトルは"Come Home"、そして美メロなミッド・チューン(3)で愛の告白、4曲目スロウで"Stay Here"「一緒に住もう」だなんて...(5)のトロけるようなファルセットも素敵、(6)ももちろんスロウ、そして最後が"Who's That Girl"って、もぅ、なんて素敵なストーリーなのっ!
思わずこんな口調になってしまうほどの甘さ。楽曲のよさはもちろん、歌の実力がともなってこそのこの世界観。フル・アルバムが出たら今度こそ「君に任せるよベイビー」って言わせてやるわっ!
・オフィシャルmyspace
・オフィシャルHP
R.氏度 ☆☆☆☆☆ | ムキ度 ☆☆☆☆☆ | 歌力度 ☆☆☆☆☆ | フル・アルバム切望度 ☆☆☆☆☆
L.YOUNG / THE 12TH LETTER (THE 12TH LETTER MUSIC)
2004年リリースのデビュー盤「THEY JUST DON'T KNOW」でインディR&Bファンが揃って賞賛をおくったあのL.YOUNGがみごとにセカンド・アルバムをリリース!しかし、これがまた入手困難といいますか、自身のサイトでしか販売をしていないという状況。数枚ほどサントラ盤でメジャーの仕事に携わった経験もある彼。そんな彼が何故このような状況に...一体、そこで何を思ったのだろうか。
しかし、肝心の内容の方はもう、素晴らしいほどにメジャー級!否、こんな歌好きには堪らないR&Bアルバムを届けてくれるのはメジャー界にも数えるほどしかいないでしょう。前作で大きく取り沙汰された歌唱力はもちろん、今作では楽曲のクオリティより完成度を増した。感涙寸前のめくるめく美メロ・ワールドが繰り広げられるのであります!
収録内容
1. Introducing (Interlude)
2. Sweet Potate Pie
3. We Should Get Together
4. Smitten
5. Angel
6. She Is Not You
7. Feed My Babies
8. Why It's Over
9. Let You Go
10. You're Gone
11. Under The Ciroumstances
12. Go 'Head
13. Thank You
14. The Recipe (We Need)
冒頭から御大スティービーのような可憐なメロディが飛び出したかと思えば、中盤〜後半に流れるにつれてより深く、より甘〜いメロディ〜王道R&Bスタイルの楽曲へと進んでいく構成。スロウ〜メディアム中心の楽曲の中でも、(5)(8)辺りのスロウへの流れ方の素晴らしいこと。メロディ・ラインの素晴らしさはもちろん、感情表現に溢れた歌声とともに心を打たれること必至。
彼がどういった想いでこの有り得ない流通状況を選んでいるのか。この素晴らしい逸材が一刻も早く世に出て欲しい、より多くの人の耳に届いて欲しい、と切に願うばかりであります。
祝!セカンド度 ☆☆☆☆☆ | 美メロ度 ☆☆☆☆☆ | 歌唱力度 ☆☆☆☆☆ | 諸事情により期間数量限定で入荷度 ☆☆☆☆☆
BOBBY WAYNE / SOUL STATION (BONEDOG RECORDS)
2008年1発目を飾るアイテム、ハッキリ言って抜群です。BOBBY WAYNEによる同レーベルでの3作目!US、UKを筆頭に始まったサザン・ソウル・ゴールド・ラッシュ、蓋を開けてみればサザン・ソウル熱が最も流行っているのは当地日本ではないかというのもあながち間違いではないよと言わんばかりの関心感の中でのコンテンポラリー・サザンの突然のインフォメーション。
同レーベルでの1作目は英国、日本で高い評価を得て英GRAPEVINEからは7"シングル盤まで発売させるという始末。2作目は本国、米でも高評価を得て現行サザン・ソウル・サイトにて2004年ソウル/R&B CD #2に選出されると言うからシンガーとしての、ソウル・ファンへのハート・キャッチャーとしての実力は折り紙つきです!そして3作目の本作も...評価されるのはこれからだが、これだけの音源が揃っているのだから間違いないであろう。
60年代、若年のこの頃からシンガーとして活動しておりDELLS、ARTISTICS等、挙げれば切りのないほどのトップ・シンガーとの共演。その中でも伝説のシンガー、故DARRELL BANKSとは親交も深かったそう。60〜70年代を思わせるディープ・サザン、色気ムンムンのバラッド、存在感を表す特有のシャウト、ビシッときめるジャンプ・ナンバーも俺についてこいよと言うかの如く歌いあげ終始夢中にさせられてしまう程。要所で魅せるレア・ノーザン・クラシックスのカバー曲も興味深い。
収録内容
1. Soul Station
2. Leaving Signs
3. Rainbow Road
4. Don't Make Promises
5. This Amazing Thing
6. Diggin' What You Do to Me
7. I'm Taking On Pain
8. East End Avenue
9. Call Me Tomorrow
10. Right About the Rain
11. Change Your Ways
12. Soul's Got a Sound
13. Knowing You've Been Loved
14. Over and Over
(7)TOMMY TATEのカバーや(9)MAJOR HARRISのカバー、どちらもオリジナルの味濃く残しながらもピリリと利いた味があり素晴らしい。そしてどういう訳かどちらもOKAH音源のカバーと言うのも面白い。OKAHに繋がりがあるのだろうか?…と詮索するのも忘れさせられる仕上がりの最新作です!
ジャイアンツ帽+ジャンパー=激動の時代を生き抜いた日本のお父さん。浅いキャップ+スーツ=激動の時代を歌い抜いたグレイト・ソウル・ファーザーの方程式は今後も崩してはならない、敬意を込めてその凛とした姿を見守って欲しい。
by 営業部 H氏
快進撃のBONEDOG RECORDS度 ☆☆☆☆☆ | キャップがイカすゼ度 ☆☆☆☆ | 貫禄度 ☆☆☆☆☆ | 2008年サザン〜ディープ・コンテンポラリー豊作悲願度 ☆☆☆☆☆
OG FUSE / SILKY SOUL THUG (POBAM MUSIC)
テキサス州出身。説教詩を父に持ち、幼いころからゴスペルに携わりながら学生時代に音楽の理論的な部分も習得。ストリート感覚を吸収しながらもオールド・テイストなソウルにも大きなリスペクトを持つ器の大きな新人シンガーの登場である。
今回ご紹介のアルバム「SILKY SOUL THUG」はSOUTHERN ENTERTAINMENT AWARDS 2007なるイヴェントのインディペンデント部門でノミネートもされており、南部ではすでにちょっと知られた存在らしい。内容もダーティー・サウス然としたナンバーからファンク・テイスト溢れた重厚なミッド、シルキーでスウィートなスロウとバラエティに富んでいて、幅広い層のブラック・ミュージック・ファンにアピールできる要素がいっぱいに詰まっている。
収録内容
1. Ride
2. Dirty (Feat. LiL Kano)
3. Pop your Trunk (Feat. Kiotti)
4. Player to Player
5. Players Ball
6. Undercover Freak
7. Staydown8 Ghetto Love
9. True to code
10. Love is a Crime
11. Am I dreaming
12. Grandma
13. Heavens Grocery Store
14. Dirty (Feat. Coop)
15. Player To Player (Feat. Rawlt) (Radio)
16. Player to Player (Feat. Angelo Flint)
17. Ride (Radio)
前半はまずそのサウス調のへヴィーなナンバー達でごあいさつ。南部の重鎮シンガーとの存在を固めつつあるBILLY COOKとの共演でも知られるLIL KANOをゲストに迎えた(2)をはじめ、それぞれに個性的なラッパーを配し、ストリート感覚をまずはアピールしてくれる。
中盤あたりから歌物の要素がぐんと増し、聴きごたえのあるミッド・ナンバーが増えてきて、後半に向けてソウル/R&Bリスナーの期待を煽るかのような流れだ。特に(5)はフェイヴァリットに挙げているCURTIS MAYFIELDばりの緊張感あふれるナンバー。繊細なテナーにファルセットを交え、アルバムのチェンジ・オブ・ペースとして効果抜群の好ミッドだ。
(7)(8)のメロウ〜アーバンなテイストのスロウを挟み、ハイライトとも言える(11)の極上スロウ。SAM DEES(!)作、ATLANTIC STARRのカヴァーだが、これがまた見事としか言いようのない出来栄え。カヴァーとはいえここが絶頂でしょう。このように多彩な才能を持つちょっと悪ぶりが得意なシンガー、OG FUSE。期待のデビュー・アルバムだ。
by 営業部 坂本
テキサスから股、刺客度 ☆☆☆☆☆ | イカツい but スウィーティー度 ☆☆☆☆ | 歌心度 ☆☆☆☆☆ | ATLANTIC STARRカヴァーは必聴度 ☆☆☆☆☆
ELGINS / THE E OF EVERYTHING (POT OF GOLD)
諸事情によりUS発売から随分と遅れてしまいまして申し訳ございません。あのELGINSがなんと新作をリリースしてしまいました!今年のリイシュー大賞にも名を連ねるであろう「THE MOTOWN ANTHOLOGY」でようやくのCD化が実現した彼ら(彼女1名)の奇跡の復帰作であります!
現在のメムバーは紅一点のSHARYN GINYARDに、VIRGIL GINYARD、HERMAN WATKINS、GUY ISLEY、KEVIN WALKERのムサい(失礼!)男性陣。いや!なぜムサいか!? これが実にムサいコーラスを聴かせるのであります!否!紅一点SHARYNのリードもだいぶムサいゾ!
収録内容
1. I Thank Heaven
2. Sunsirray
3. Forever
4. This Child Needs His Father
5. You'll Never Understand
6. Trust in Me
7. My Time
8. Your Picture
9. Back Together Again
10. Baby Why You Wanna Leave Me Lonely
11. Starving Artist
12. I'll Be Sweeter Tomorrow
13. Sakeenah
14. I'll Never Forget You
音程スレスレの不安定なリードに、コレ股ビミョ〜なコーラス陣。いや、でも何度か聴いているウチになんか、妙な安堵感を抱いたり...あぁ、このビミョ〜なズレ具合がソウル臭ってヤツなのでしょうか!? いやぁ、こりゃ凄い。このオールド・スクール感、ハンパないです。
ELGINS オフィシャルmyspaceで4曲聴けますのでぜひお試し下さいませ。う〜む、貴方ならこの歌声、この味わい...一体、どのように評価いたしますか!?
何はともあれ祝!復活!度 ☆☆☆☆☆ | ズレてムレて度 ☆☆☆☆☆ | ラップも凄いゼ度 ☆☆☆ | 再発盤でモータウン期を楽しむ度 ☆☆☆☆☆
FLOYD TAYLOR / YOU STILL GOT IT (MALACO)
二世シンガーの中でもとりわけソウル・ファンから熱い視線を集める男。あの伝説のソウル・シンガーJOHNNIE TAYLORの息子FLOYD TAYLOR。顔だけでなく声質から唱法まで親父に似ているものだから夢中になって追いかけているソウル・ファンも多いことだろう。そんな彼もデビューしてからはや5年。本作は通算3枚目のアルバムであり、期待を裏切らないクオリティだけでなく更に新たな試みでもって我々を驚かせてくれる作品となった。
収録内容
1. You've Still Got It
2. If I Could Do It Over
3. (You're Gonna) Get Us Killed
4. What If He Knew
5. Southrn Soul Party
6. I Miss My Daddy
7. No One Should Be Lonely
8. I Forgot To Remenber
9. Woman
10. I'M Hooked On These Blues
11. If You Catch Me Sleepin
12. Sweet Love
レーベルはこれまで同様MALACOだが注目すべきは今回の製作陣。まずは御代GEORGE JACKSONがライターとして参戦。熱心なファンなら彼の名がクレジットされているという情報だけでも無視できないだろう。「No One Should Be Lonely」は絵に描いたようにオーソドックスなミディアム・バラードでこれぞサザン・ソウルという楽曲。シンプルでいて歌い手が映える楽曲こそ名ライターGEORGE JACKSONの真骨頂。FLOYD TAYLORもまた歌う喜びを噛み締めるように歌っているのが印象的だ。また、もう1曲提供されている「I'm Hooked On These Blues」は所謂「Down Home Blues」系統のブルースでJOHNNIE TAYLORが歌っていると勘違いしてしまいそうな程のディープなブルース感覚を醸し出している。グレイト。
次に驚いたことにあの元PUBLIC ANNOUNCEMENTのEARL POWELLがライターとして3曲提供。さてこのEARL POWELLだが同じくサザン・ソウル界のSTAN MOSLEYの最新作をプロデュースしていたことが一部で話題になっていたが、ここで事件勃発。本作に収録の「If You Catch Me Sleepin」は前述したSTAN MOSLEYの新作『STEPPIN OUT』収録の「Can We Work It Out」とタイトルと歌詞は違うがバック・トラックが全く同じという事態。STAN MOSLEYのバージョンで評判が良かった為に二匹目のどじょうを狙ったか?いずれにせよ両者とも熱くディープに歌い抜く名唱で甲乙付けがたい出来なので是非、聞き比べて頂きたい。
他に「Woman」は現代的なアレンジで処理された極めてアーバンなミディアム。個人的にはこの曲が本作のベスト。というのもこういった伝統とが上手く溶け合った音作りこそサザン・ソウルが現代のシーンに一石投じる鍵になると信じているからである。最後にセッションによってはあの伝説のマスルショールズ・スタジオで名を馳せた名セッション・マン〜ベースのDAVID HOODやギターのJIMMY JOHNSON他のクレジットも確認できるという仕様。
以上、これだけ豪華なスタッフに恵まれて作品が製作できるのは真にスターの素質を持っている証。周囲がFLOYD TAYLORへかける期待の現われと取って良いだろう。ソウルの未来を担うシンガーFLOYD TAYLORのまだまだ続く快進撃にしばらく目が離せそうにない。
by 新宿本館にて修行中 S氏
現在進行形サザン・ソウル度 ☆☆☆☆☆ | 二世ではすまされない逸材度 ☆☆☆☆☆ | コンテンポラリー度 ☆☆☆☆ | レジェンドたちの証度 ☆☆☆☆☆
SECRECY / LOVE SEASONS (4 RIVER)
誰が言ったか知らないが「ゲイ(っぽい含む)が歌うソウルに良作多し!」というフレーズをソウル業界では耳にする機会がある。このフレーズを久しぶりに引用したい非常に力強いソウル・ヴォーカル作品を発見。ジャケットにはスキンへッドで綺麗に手入れされた髭をたくわえている男二人組が親密な距離で並んでいて、これは見るからにアチラの世界のカップルといった雰囲気である。そこで冒頭のフレーズが思い浮かんだというわけだが、残念ながら全くの新人ではなく、あの名シンガーによるニュー・プロジェクトだということが発覚した。
ブラック・ミュージック・レビュー誌などで特集が組まれNEW JACK SWINGの再評価の気運が高まる中、ここぞというタイミングで待ちに待った新作を届けてくれたのはこの男、SAMUELLEことSAMUELLE PRATERとその愛人ではなく実の兄弟でありギタリストのD'LYNNから成るユニットSECRECY。
このSAMUELLEは1980年代には"Lean On Me"のヒットで知られる人気グループCLUB NOUVEAUのリード・シンガーとして活躍。そしてNEW JACK SWINGブーム真っ只中の1990年にソロ・アルバム「LIVING IN BLACK PARADISE」をリリース。このアルバムはCLUB NOUVEAU在席時の僚友FOSTER & McELROYのプロデュースの元、彼のゴスペル仕込みの力強く表現力のある歌で多くのリスナーを魅了した。
またアルバム・カットされたファースト・シングル"So You Like What You See/Get With The Program2はビルボード・チャート二週連続一位を獲得し、シーンを圧巻したことはNEW JACK SWINGファンでなくてもご存知だろう。
またこのSAMUELLEと兄弟のD'LYNNは2005年にSAMUELLE & D'LYNN名義で"Don't Worry, There's Love In the Ghetto"のシングルをリリースし、相も変らぬソウルフルなテナー・ヴォイスを聞かせてくれたことは一部のインディ・ソウル・ファンの間で大きく話題になった。当然アルバム・リリースへの期待も高まっていたわけだが、2年の歳月が過ぎ絶望的と思われていた矢先に本作がリリースと相成ったわけである。
前置きが長くなってしまったが、内容はD'LYNNのソウル一辺倒ではない様々な表情を持つギター・プレイが良い意味で作品全体にクロスオーバー感覚を与えており、そこにSAMUELLEの歌が加わるという按配。まさにメジャー・シーンも真っ青の官能的なソウル・ワールドが繰り広げられている。非常に精度が高いサウンドであり、聞き込む程に味がでるアルバムとしてソウル・ファンの間で遅かれ早かれ話題になることは間違いない作品である。
誰よりもソウルが好きな貴方にこそ早急にチェックしていただきたい逸品としてお薦めしたい。
収録内容
1. Every Little Thing I Do
2. The Letter
3. The Best Day of My Life
4. Butterflies
5. Last Love
6. The Way You Make Me Feel (Interlude)
7. The Way You Make Me Feel (Song)
8. Seasons
9. Maybe You're Not the Queen
10. Fa' Sho
by 新宿本館にて修行中 S氏
アッチの系(毛)度 ☆☆☆☆☆ | グンバツな歌度 ☆☆☆☆☆ | 美メロ度 ☆☆☆☆☆ | お帰りなさいませ度 ☆☆☆☆☆
DAVID CHANCE / UNPLUGGED (CHANCE MUSIC)
RUFF ENDZ!!! 男汁滴る大好きなデュオ!そんなRUFF ENDZの片割れのDAVINCHことDAVID CHANCEがソロ・アルバムをリリース!噂ではRUFF ENDZとしての新作アルバムを自身のレーベル(レーベル名はズバリ!SOUL BROTHER ENTERTAINMENT!)を立ち上げて製作中とのことでしたが、何故か今、ここでソロ??? しかし、コレが股、お熱いのなんのって!
自らマリファナ中毒であった事を告白、そんな自分を救ってくれた"神"に捧げられたというこのアルバム。そんな彼の苦労が滲み出た、哀愁&サッドネス漂いながらも、熱くシャウトするこの歌声!楽曲の出来も素晴らしく、特にスロウ群(5)(10)(13)なんてのは、泪なくしては聴けないほどの素晴らしさ!
今年の最後にトンでもないビッグ・アイテムのリリースであります!
収録内容
1. Willing To Love U
2. Unconditional Love
3. Come On In
4. Things U Do
5. Stay
6. Come N Live
7. Run Away
8. Unplugged
9. Backslider
10. All Or Nothing
11. Waiting
12. So Real
13. Love Of All Time
14. Hellelujah
15. Belong To U
またもや元メジャー勢のグループ出身者のソロ・アルバムが登場。2003年にSONYを離れ自らのレーベル「SOUL BROTHERS ENTERTAINMENT」を立ち上げ、アルバム製作を開始。「LOVE POTION」とアルバム・タイトルまで決めて進行していたRUFF ENDZの3枚目だったが、ひょんなことから頓挫。そんな中で突然リリースされたDAVID CHANCEのソロ・アルバム、RUFF ENDZの再出発アルバムを待っていたリスナーにとってはなんとも言えないニュースだが、これだけの充実した内容でリリースされては素直に喜ぶしかないだろう。タイトルも一瞬ドキッとしてしまうが、そこはご心配なく。純度120%の完全なR&Bアルバムであります。
まずオープニングのアップ・ナンバーからしてイカしている。乾いたギター・カッティングとズブズブ沈むようなシンセ・ベースの音色は若干懐かしさを感じさせてくれるが、曲が進行するにつれて、まぎれもない90年代R&Bサウンドとしか言いようのない世界が広がっていく。サビの印象的かつキャッチーなリフレインは一曲目からリスナーの心を鷲掴みにしてくれるだろう。そして何よりも嬉しいのは"DAVINCH"の声がグループ時代そのままの素晴らしさを保っていること。もうそれだけでリスナーは充分なのではないだろうか。
そして勿論その声を十二分に活かした好スロウも多数収録。特に(3)〜(5)(7)(10)(11)(13)あたりの美しさを前面に出した楽曲は鳥肌モノである。自身の調子を崩したおかげでグループの進行を止めてしまったことを省みるかのような(14)のような曲もあり、ゴスペル・チックというよりも非常にパーソナルなアルバムとの印象を与えてくれる。
いずれ近いうちにリリースされるであろうRUFF ENDZのアルバムに期待を寄せずにいられない、かつソロとしての素晴らしい資質も見せつけた好アルバムとして全R&Bリスナー必聴と言えそうだ。
by 営業部S氏
歌好きであることを心から感謝する大絶賛アルバム!!! 心してお待ち下さいませ!!
復活度 ☆☆☆☆☆ | あのままの彼度 ☆☆☆☆☆ | 名曲度 ☆☆☆☆☆ | 必然RUFF ENDZへの期待度 ☆☆☆☆☆
O'BRYAN / F1RST (HEADSTORM)
遅ればせながらディスクユニオン"アッチの毛シンガー"担当の私メが本日ご紹介するのは、81年に「シゴロ」でデビューしたあのオブライエン・バーネットさんのナ、ナント19年ぶりの新作であります。
セカンド『YOU AND I』名盤サード『BE MY LOVER』のジャケット写真で見せつけてくれたあの"剛毛ムナ毛"が忘れられなかった皆さま方、お待たせいたしました。今作でも裏ジャケにゴッソリと19年ぶりのムナ毛を披露してくれております。
閑話休題。彼の一番の魅力であったダンス・ナンバーへの適応は、歳を重ねることにより歌唱の方に向けられるようです。ほぼ全編アーバン・ミッド〜スロウの楽曲群をムード満点、艶やかに歌い上げる。ブラコン世代には泪モンの"大人なアルバム"に仕上がっております。
収録内容
1. Yearning (Intro)
2. Just Like Doin' It
3. Can I Kiss Your Lips
4. Man Overboard
5. Gotta Let You Go
6. Reflection (Interlude)
7. Caught In The Middle
8. Let Me Be The One
9. Virtual Reality
10. Gratitude
11. Hot Summer Night (End)
一昨年見事に復活を果たしたあのCJ ANTHONYに近い感動の復活。時代を越えて蘇る彼のアーバンな世界をたっぷりとご堪能頂ける、秋の夜長の一枚なのであります。
祝!復活!度 ☆☆☆☆☆ | どっぷりアーバン度 ☆☆☆☆☆ | 若い世代にもこの艶っぽさを度 ☆☆☆☆☆ | 剛胸毛度 ☆☆☆☆☆
TONY GRANT / GRANT LIFE (TRA'FACE MUSIC)
昨日、AZ YET時代からの盟友MARC NELSONのソロ・アルバムが発売され話題となっている真っ只中、ついにTONY GRANTまでもがソロ・アルバムを発売です。ついに、という表現をしたのは言わずもがなのスーパー・グループ「THE BLAYSE」のメンバー4人がとうとう全員ソロを発表したと言う事で。
そのBLAYSEですが、アルバムがいよいよ来年1月にもリリースされるとの情報もあり、男性R&B界シーンがにわかに慌ただしくなってきたという、嬉しい状況になってきました。ここ数年新譜の数が減り続けている…とお嘆きのリスナーの方々を満足させる事間違いなしであります。
収録内容
1. Cry
2. Love and Understanding
3. Calling Me
4. A Perfect Week
5. CUL8R
6. I Want
7. Love Affair
8. Sunshine
9. Slippin'
10. Personality
11. I Gotta Know
12. What's Up With This
13. Grant My Wish
14. A New Song
15. Grant Life (Be With You)
意外なことにTONY GRANT自身は初のソロ。それだけでも話題性の点では十二分なインパクトがあります。内容も先のMARC NELSONに勝るとも劣らない、AZ YET時代を彷彿させる素晴らしいスロウを多々収録。MARC NELSONは正統派R&Bの美メロ路線ど真ん中でしたが、TONYの路線はさらに奥深く、R&B直前の80'Sコンテンポラリーも思い起こさせる若干レイド・バック感もあるスロウが中心。
オープニングの(1)から濃密度120%の極上ナンバーで幕を明け、その後もひたすら情熱的なナンバーが並んでいます。生楽器を意識したトラック・プロダクションもTONYの声、楽曲の質の高さを活かした好判断と言えそうです。小粋に決めたジャケット写真も良し、インディ・ファンのみならず全R&Bリスナー必聴の作品であることは間違いありません。
by 営業本部S氏
BLAYSE(詳しくは黒汁通信過去の記事にて)までの我慢はMARC NELSONとこのTONY GRANTのソロで我慢汁ということでしょうかッ!? うぬぬぅ〜ん、なかなか殺生ですぜ、親ブンったら。。
*現在、海外で販売となっている同品はCD-Rですが、当社への入荷はAUDIO CDとなります。
祝!初ソロ作!度 ☆☆☆☆☆ | 男盛り度 ☆☆☆☆☆ | R&B全盛度 ☆☆☆☆ | やはりBLAYSEへの期待が高まる一方度 ☆☆☆☆☆
TERRY BLACK / SELFISH (BLAGA)
ファンクの街として定評のオハイオから登場した新たなR&Bスター候補。スムースで滑らかな口当たりのテナーを武器に時折顔を覗かせるネオ路線。プロフィールではジャズの要素ともあるが、直接的なものではなくあくまでもD'ANGELO流のものだ。ソング・ライティング、アレンジは勿論、プロデュースも自らこなす才能はまさに21世紀型のシンガーである。そんなTERRY BLACKの一番の影響はといえばすぐにMARVIN GAYEの名前が挙がるだろう。
多数収録されている憂いを持ったミッド・ナンバーの数々は、R.KELLY等とも比べてもよさそうだが、直接的にはやはりMARVINの影が色濃く感じられる。曲調、ヴォーカル・スタイルは勿論だが、一聴すると現代的に感じられるトラック・メイキングで使われている絶妙な"間"はまさにネオ・ソウルというよりはニュー・ソウルと呼んだほうがよさそうな雰囲気である。ラップを交えた(2)、ややテンポをアップし、多重コーラスを活かした(10)あたりはそんな路線の中心的なナンバーだ。
だが、アルバムのハイライトを探そうとすると迷ってしまうほど曲単位では秀逸なナンバーが他にも多数ある。とろけそうな美メロ・スロウの(7)、同じスロウでも往年のスウィートな匂いがぷんぷんする(6)(15)、ブルージーな面がやはりニュー・ソウルを思い起こさせる(11)等々。
アルバムとしてのまとまりはもう一つだが、曲単位のレヴェルの高さは保証付き。今後さらに期待できるニュー・カマーとして押さえておきたい存在だ。
収録内容
1. Sound of Making Love
2. Amazing
3. Losing Control
4. Misery
5. First-Message
6. So Deep In Love
7. As I Am
8. I Ain't the One
9. Second-Message
10. Roll Wit Me 2nite
11. Seductive
12. Club 83
13. Make It Hot 4 Me
14. Selfish
15. Everytime
16. Atmosphere
17. Breathe (In My Atmosphere)
by 営業部S氏
ネオ・アーバン度 ☆☆☆☆☆ | イイ男度 ☆☆☆☆☆ | 熱いゾ!オハイオ度 ☆☆☆☆ | 次作も大いに期待度 ☆☆☆☆☆
RONNIE MCNEIR / RONNIE MAC & COMPANY (JUPITER ISLAND PRODUCTION)
現在はFOUR TOPSでも活躍するRONNIE MCNEIR。そんな彼が約10年振りとなるソロ・アルバムを発表です。
70年代の数々のアルバムでメロウ・シンガーとしての地位を確立、その後もイギリスを中心に根強い人気を博しながらの活動をしていましたが、満を持しての今作のリリース。これは期待をしないわけにはいかないでしょう。
収録内容
1. What Goes Around Comes Back Around
2. Look At All The People
3. I Love You
4. I'm In The Mood
5. Summertime Medley II
6. Ain't It Good To Know You've Got A Friend
7. Song For My Brothers
8. Don't Need Nobody
9. I Need You Around
10. Funkin' In Las Vegas
11. I Really Need Your Help Father (My Personal Testimony)
12. Down In The Neighborhood
13. Tell It Like It Is
14. Don't Feel That Way Today
15. Traitors
16. A Shame People Have To Live This Way
17. Angel In My Life - Spoken Word Tribute To Renaldo Obie Benson
オープニング(1)から全盛期を彷彿させてくれるムード満点のメロウ・ミディアムが飛び出します。ソフトでジェントリーな声は勿論健在、それどころか歳のせいか色艶は増していると言っても良いのでは。(2)(8)のジャジーなバラッドにソウル・ファンの側からはドキッとするでしょうが(3)から(5)まで、またもや70年代の雰囲気満タンな曲が続きます((4)は若干ジャジーなアレンジが聴かれますが)。特に(5)は往年の彼のどの名曲にも負けないほどの出来栄え。ここが前半のハイライトと言えるでしょう。
(6)のスウィートなテイスト、(9)の切々とした歌唱から伝わる説得力、元テンプス、現在はFOUR TOPSでともに活動するTHEO PEOPLESと熱い掛け合いを演じる(11)、ゴスペル・チックで壮大な展開が心を打つ(16)等、ソウル・ファンを泣かせること間違いなしの高品質スロウも多数収録。(12)では銃声を使い、緊張感あふれるメロディとラップが70年代ニュー・ソウル期に我々を引き戻してくれたりもする曲も。ラストは一昨年他界したFOUR TOPSのRENALDO "OBIE" BENSONに捧げられたモノローグを収録。こちらも泣かせます。
営業部 S氏
・RONNIE MCNEIR オフィシャルmyspace
祝!10年ぶり度 ☆☆☆☆☆ | 俄然、英国人気高し度 ☆☆☆☆☆ | メロウ度 ☆☆☆☆ | FOUR TOPSの新作も大いに期待!度 ☆☆☆☆☆
SHAI / LOVE CYCLE (9WORLDWIDE)
90年代初頭に「IF I EVER FALL IN LOVE」でBOYZ II MEN(新作はなんとモータウン・カヴァー集!)の対抗馬として華々しくデビュー、世のグループ・ムーヴメントの先頭集団として活躍してから早くも15年が経つ。
今世紀に入ってからかはマイナーからのリリースが続いていたが、その確かな実力もあってか根強いファンからは支持され続けている存在だ。そんなSHAIがデビュー15周年という節目の年に、力の入った新作を届けてくれた。
収録内容
1. WRMT Radio "Intro"
2. Tell Me
3. Ready or Not Feat. Bone James
4. Dearly Brloved Feat. Porsche
5. Girl I Live
6. WKMT Radio "Live Caller"
7. There Is Something
8. Whenever I Fall
9. That Feeling
10. I Promise Feat. Crystal
11. I Want to Love You
12. WKMT Radio "Station Identification"
13. Fools Rush In
14. First Time
15. I Don't Know Feat. Pupa Don
16. Happy Song Feat. Crystal
17. WKMT Radio "Sign Off"
Songs 2,9,13 from Album "Back From The Mystery System"
2004年リリースの「BACK FROM THE MYSTERY SYSTEM: THE LOVE SYCLE」とは3曲の重複があるが、ほぼ新録のアルバムと言ってよいだろう。そんな記念碑的とも言えそうなアルバムだが、内容はやはり彼らの得意とするスムース・スロウで固められている。しかし昨今のグループがスロウで固めて…というとメロウな面や、センシティヴさを強調したロマンティック志向の強いアルバムが大半を占めるだろうが、そこはさすが15年選手の彼らのこと。見事なまでに骨太さを感じる内容に仕上げてくれた。
しかし骨太と言ってもバリトン・シンガーが加わって…と言ったような類のものではなく、しっかりとした一本の線が入った内容だということ。コーラス・ワークの清らかさ、物憂げなメロディをスムースに唄いこなすテナー・リードの実力、そして勿論作曲、アレンジ等すべてを自分達でこなしているプロデュース・ワークの確かさ等々。数少ないアップの(14)(16)を除いた全てのスロウからあえて推薦曲を挙げる必要はないだろう。
15年間にわたる究極のR&Bグループとしての活動の歴史を感じさせてくれるといったら大袈裟かもしれないが、クオリティの高さはやはりハンパではない。全てのグループ・ファンにぜひ"感じてもらいたい"アルバムである。
営業部 S氏
・SHAI オフィシャルmyspace
懐かしさと愛おしさ度 ☆☆☆☆☆ | 歌心度 ☆☆☆☆☆ | 怒涛のスロウ連発度 ☆☆☆☆☆ | さらなる90'S R&Bヴォーカル・グループ復活へ期待度 ☆☆☆☆☆
MR.SAM (SAM FALLIE) / LOOKIN' 4 LOVE (MILAJA RECORDS)
今も忘れられるメンフィスからのリアル・ソウル・シーンを伝えてくれたインディ・ソウル名盤BAR-KAYSの「REAL THING」。その作品よりリリースをスタートさせ、ARCHIE LOVEの、J.BLACKFOOTの「IT AIN'T OVER TILL IT'S OVER」といった名作を届けてくれたJEA/RIGHT NOW RECORDSのライターとして活躍していた彼、MR.SAMことSAM FALLIEが満を持してアルバム・デビューです!
実はこのアルバム、リリースは少し前だったのですが、ご連絡が遅れておりました。発売当初はCD-Rでのリリースさったようですが、ここにめでたく通常のAUDIO CDでのプレス盤が入荷いたしました!(お待たせしてしまいまして、本当に申し訳ございません。)
前述の現在のリアル・メンフィス・ソウル名作3タイトルに並ぶ一大傑作に仕上がっております。楽曲の良さは言わずもがな。しかし、彼自身がここまで歌えるシンガーだったなんて!遅咲きのシンガー・デビューを祝わずにはおれません。
収録内容
1. Lookin' 4 Love
2. I'm Comin' Home
3. 12 Steps 4 Cheaters
4. Back N Da Day
5. Since You've Been Gone
6. Work Yo Body
7. Who's Mr. Sam
8. Dirty South Steppin
9. Tribute To Luther
10. Teach Me
現在もっとも熱いメンフィスのシーンの歌声をぜひ貴方の耳で、体で感じ取って下さい。本年度サザン〜ディープ・コンテンポラリー部門上位作品か確定盤也!
祝!遅咲きデビュー度 ☆☆☆☆☆ | 楽曲の良さに泪度 ☆☆☆☆☆ | 歌声も凄い度 ☆☆☆☆☆ | JERRY L最新作「DAILY LOVE」にも楽曲提供度 ☆☆☆☆☆
ROY YOUNG / MEMPHIS (TOMMY BOY)
同じ時代に生きながらにしてこれほどまでに希有な生き方をしている人間がいるという事実は、運命またはドラマという言葉でもって説明したくなるのは人間の性か。
その男はジャマイカに生を受け、その後、移り住んだイギリスにてDRIFTERSやTEMPTATIONS等のソウル・グループが元々好きだった彼は、60年代後半から70年代前半の一大ソウル〜ダンス・ムーヴメントであるノーザン・ソウル・シーンから大きく感銘を受け音楽活動を開始した。
そして自身のバンドを伴ってロシアとヨーロッパを中心に活動を続け、当時U.K.チャートでヒットを放っていたARTHUR BROWNやLONG JOHN BRADRYと競演することもあった。また1980年にその音楽性が買われEMIと契約。なんとゲストとしてMARVIN GAYE、SLY & THE FAMILY STONE、WARなどでの活躍で知られるPAT RIZZOなどを迎え、あのBEATLESのレコーディングで有名なアビーロード・レコーディング・スタジオで録音を行い、ツアーまで行ったがレーベルの都合でこのアルバムはお蔵入りとなる不運に見舞われた。
しかし、尚も活動を続け1997年、中東のイスラエルでこのアルバムにおいてライターを務めているオーストラリア出身の職業ライターGIDEON、DANIEL FRANKEL兄弟に運命的な出会いをすることになる。そこから彼らとの付き合いが始まり、7年もの歳月を経てFRANKEL兄弟の書いた曲をU.S.へプロモーションすることになり、この度リリースするTOMMY BOY ENTERTAINMENTの目に留まったわけである。
こうした紆余曲折を経てようやくデビュー・アルバムをリリースするのが、ここに紹介するROY YOUNG。リリース元であるTOMMY BOY ENTERTAINMENTというとヒップホップのレーベルという世間的なイメージがあるが、WARNERに吸収されている今となってはそのネーム・バリューだけが一人歩きしている感が強い。よってここではAL GREENとの再演で勢いづいたか、これまで以上にプロデュース業に精を出すWILLIE MITCHELL製作。タイトルの文字通りオールド・スクールな雰囲気が充満するメンフィス・ソウルに仕上がっている。しかも、あの黄金のハイ・サウンドを支えたHODGES兄弟のLEROY HODGESを始め、メンフィスの一流のミュージシャンが起用されていることにも注目していただきたい。
さて説明したように40年選手であるこのシンガーの活動する場はアメリカではなかった故に知名度はないが、じっくり聞き込んで頂くに値する傑作であると断言しよう。収録曲を見ていくと"Don't Call It Love" "So Strange" "Turn Right At Midnight"といったマイナー調のバラードに今は無きO.V.WRIGHTの影を見るのは私だけだろうか。ありったけの思いをぶつけた非常にソウルフルで重量感のある歌いっぷりに心打たれる。HI時代にO.V.WRIGHTをプロデュースしたことのあるWILLIE MITCHELLのことだ、彼にO.V.のイメージを重ね合わせたに違いない。
またジャンプ・ナンバーである"Jambitious"には当時のメンフィス・サウンドの勢いを思い出させるに十分なノリがある。まるで生きていればWILSON PICKETTがやっていそうな曲という印象を受けた。どの曲も粒ぞろいで紹介に困るが、最後にピアノの伴奏のみをバックに歌う"Bring In The Dawn"はモダンな曲調とROYの真摯な歌い口が楽曲全体に張り詰めた緊張感をもたらしている。是非、推薦したい素晴らしい曲。
ここに素晴らしいシンガーであるROY YOUNGのドラマティックなアルバム・デビューを祝福すると共に、彼のように世界各地には実力がありながらも不遇なシンガーは数多く存在するのだということを我々リスナーは知らなければならない。良い作品が正統な評価を得るためには今日リリースされる作品の量が多かろうと、その中から良い作品を選び抜き思いをどれだけ読み取れるのは我々の耳にかかっているのだから。
by 新宿 若ディープS
こんなシンガーが、この現在にデビューするというのも凄い。しかもレーベルは新生TOMMY BOYでプロデュースはWILLIE MITCHELLですもの... 注目です。
ディープ度 ☆☆☆☆☆ | 楽曲の良さが光る度 ☆☆☆☆☆ | TOMMY BOY度 ☆☆☆ | 現行サザン・シーンに新たな光を度 ☆☆☆☆☆
SAMMIE RELFORD / SOLO FLIGHT (JALACIA)
パンツ一丁姿でベッドでアンニュイするあの幻皿「WE ARE STRONGER」の彼が、驚きの復帰を果たしたのが03年。稀に見るコンテンポラリー・ディープの名盤「ROOTER TO THE TOOTER」。発売当時、新鋭ながら傑作を立て続けにリリースしていたBRITTNEY諸作品の中でも一際輝いていた。あれから早4年... もうアレっきり、コレっきりかと思われた彼、SAMMIE RELFORDの最新作が到着です!いや、今作も素晴らしい喉に、素晴らしい楽曲群!
収録内容
1. I Been Thinking About You
2. I Want You
3. If You Like Candy
4. I'm Blessed
5. I'm Not Trying To Chase You
6. I'M So Glad You're Here
7. Let's Dance
8. My Brother
9. Life Is A Blues Thang
10. Gotta Do Right
11. Do It Slow
12. Love Is Not For Sale
(1)〜(8)はRUE DAVISのペンによる楽曲群。悪いハズもなく、彼の歌声がさらに楽曲の味わいを巧みに引き出す。プロデユーサーは彼自身とBOBBY J. POWELL氏。またここにコンテンポラリー・ディープの名作が誕生した。
秋の夜長にディープ・ソウル度 ☆☆☆☆☆ | 裏ジャケの顔は凄いです度 ☆☆☆☆☆ | 嗚呼、名曲度 ☆☆☆☆ | さらなる現役続行期待度 ☆☆☆☆☆
CRAIG KING / BREAKTHROUGH (BONEDOG)
ジャケット以上に力強く、汗臭く泥臭い。現代では有り得ない程リアルな60年代流儀を持つ堅物人間。メンフィス?スタックス音源?いや、これシカゴ?この人誰だっけ?なんて思うのも無理はない。否、これ新録です!! CRAIG KING遅咲きのデビュー・アルバム!
収録内容
1. Breakthrough
2. A Love Like This
3. So Much In Love
4. The Blues Come A Knock'in
5. Feelin' Like A New 45
6. How Deep Does This Go
7. Leave Your Love On
8. This Wasn't Right
9. It's What's On The Inside
10. Am I Rushing You
11. What's Right
12. Rollin' Down The Highway
ホーン、ギターの絡み合いで始まるディープ・ソウルや、TYRONE DAVISのDAKAR音源を香らせる楽曲。泣きのバラッド、泥臭いオルガンを挿入したブルージーな音源、正統派サザン/ディープなテイストを南部特有のファンキーな香りを要所に入れてくる辺りは流石!
また、気持ちのこもった熱い唱法は人柄も伝わってくる温かみもあり、時折がなる癖も人間らしくて堪らない。この手のヴォーカルと切ない詩が重なると、ついジーンときてしまう。
by 営業部Hマン
有名プロデューサーであるあのCRAIG KINGとは間違いなく別人ですが、たしかにどこかで聞いたことあるようなお名前... シングルとか過去にリリースしてるのかしらん?情報求ム!
・BONEDOG RECORDS オフィシャルHP
遅咲きデビュー度 ☆☆☆☆☆ | 唸るギター度 ☆☆☆☆ | 最初に買ったアルバムはFRANK ZAPPAらしい!?度 ☆☆☆☆ | 頑張れ!おやぢソウル度 ☆☆☆☆☆
KENYA / YOURS TRULY (PLATINUM CLASS HIT)
また一人興味深いキャラクターがインディ・ソウル・シーンから登場した。出身はアフリカの30歳、早い時期にアメリカに移り住み陸軍で六年間の軍隊経験も持つ。現在の拠点とするフィラデルフィアのシーンをたっぷりと吸い込んだ音楽性で、いよいよアピールを開始する。KENYA渾身のファースト・アルバム、本邦初公開だ。
現在のR&Bシーンをリードする存在と言っても過言ではないフィラデルフィア。このKENYAのアルバムもまさしくそのような幅広い、それでいて遊び心も垣間見られるそれっぽい内容だ。オープニングにシンプルなメロウ・トラックを持ってきたのは正解だろう。ややしゃがれ感がありながら、クールなスタイルの声はなかなかに好感を持たれ易そうである。続く(2)はさらにメロウネスなスタイルで、シンプル路線でも十二分にイケてる所を更に印象付けている。
しかし多彩なゲスト陣を使い始めた(3)(4)あたりからいよいよ”フィラデルフィアっぽさ”が顔を出してくる。(7)のリズムのとらえ方、(10)のシーンど真ん中のネオ・スタイル、(12)の気持ち良いループ感、締めくくり(14)(15)のクールかつ若干ナスティな雰囲気等はその土地で生活してなければ出せない味わいだ。そのような楽曲の狭間を埋める出だしで聴かれた正統派メロウ・シンガーとしての一面。(6)(11)等の美メロ路線は多様性を一番の売りとするフィラデルフィアらしい戦法と言えるのではないだろうか。
このような幅広さを表現できるシンガーの実力は言わずもがな。ちょっと鼻に抜けたような声はなかなか形容し難いが、浮遊感を感じさせる声質はやはりネオ系のシンガー達と比べられるべきだろう。ぜひ今後の活躍に期待したいシンガーである。
by 営業部S氏
私は「YOURS TRULY」と聞いてあの3人組を思い出しちゃいました... 何してるんでしょうかねぇ?
・KENYA myspace
セクシィ・テナー度 ☆☆☆☆☆ | フィリー度 ☆☆☆ | 今後も期待の若手シンガー度 ☆☆☆☆☆ | YOURS TRULYは今いずこへ... ☆☆☆☆☆
Z.Z. HILL JR. / GOIN' TO MISSISSIPPI (DELTA ROOTS)
今も生き続けるブルース... 昨年のシカゴ・ブルース・フェスティヴァルを観て、少しでもその事を実体験できたのはとても嬉しかった。何故、歌が必要とされるのか。何故、シンガーが歌うのか。そんな根本的な部分の本質を、ほんの少しだけ垣間見る事ができたのは、多くのシンガー達を紹介するバイヤーという職業を生業にする者にとって大きな糧となっている。
そんな昨年のアメリカ出張を思い出させたのがこのZ.Z. HILLの息子(と思われる)、Z.Z. HILL JR.の遅咲きながらのデビュー・アルバムを見つけた時だった。親父が歌っていたから、俺も歌う... そんな根本的な部分の本質を強く感じたからだ。決して上手いワケでもないし、声が出ているワケでもないこのシンガー。それでも惹きつけられるのは何故だろう... そう、きっとそれが歌うってことなんだろうなぁ〜なんて、ひとり納得したりして。
さて、そんな彼のデビュー・アルバムをご紹介するのは営業部H氏!なかなかいい味出してます。これがソウル・レビューってやつですね。
私、不器用ですけど何か?
Z.Z.HILL JR.という名前で面を食らい、音を聞いてみると、これ又ビックリ。タイムスリップしたかの様な感覚にとらわれる!但しサザン・ソウル・シンガーなるもの、現代においても己の世界感を何も辱めもなく見せ付けられないとダメ、と語られそうなほど生き方に自身の信念を感じられる。そしてほぼ全編に及ぶ潰されそうな程のヘビーなバリトン・ヴォイスには、迫力存分に有り。不器用な男の不器用な生き様をちょっと覗いてみては?
全12曲の内10曲はTWIST TURNERのペンによるもの。(1)(2)の正統派サザン・ソウルや(2)(6)等のブルース、また(4)(5)のディープな音源、喉がはちきれんばかりの辛口にて聴き手を責める(10)、ファンキー路線(7)やイントロのサックスが印象的な唯一の甘いバッラド(8)、60年代に忠実なリズム・アンド・ブルース(9)等、新録とは思えない程の時代感がZ.Z.HILL JR、またTWIST TURNERの手によって作り上げられた本作には南部の魅力をバランス良く散りばめた音源も数々。
往年のソウル・ファン、昨今現る若年層ディープ/サザン・ソウル・ファン双方に論議の的になるであろう作品。いずれは散り行く男の仕事。それも運命と認めるならば、一度は咲かそうディープな花を。咲かせて見せようサザン街道。
by 営業部H氏
う〜ん、これもう演歌の世界ですな... そう考えると演歌ってやつもなかなか侮れない。
・Z.Z. HILL JR. myspace
祝!アルバム・デビュー度 ☆☆☆☆☆ | 味わい度 ☆☆☆☆☆ | 親の七光り度 ☆☆☆ | サザン・ソウル度 ☆☆☆☆☆
MEN AT LARGE / BACK ON TOP (PYRAMID)
昨年の11月に突如届いた訃報...そう、あのGERALD LEVERTの早すぎる死。R&Bシーンに衝撃を与えたこのニュース。より近くにいたアーティストたちの悲しみたるや、想像を絶するものであろう。今回新作の発売が決定した彼らMEN AT LARGEもそんな悲しみの淵を彷徨ったのであろうか...
GERALD率いるLEVERTの全面バックアップのもとアルバム「MEN AT LARGE」でデビューしたのが1992年。そこで聴かせたGERALDの手腕で光った彼らの歌声。その後「ONE SIZE FITS ALL」をメジャー、「LOVE STRUGGLE & PROGRESS」をインディーでリリース後、7年近く音沙汰のなかった彼らの待望の新作であります。
収録内容
1. Ayo
2. Take You Home
3. Only Your Love
4. Ghetto Love
5. One That Got Away, The
6. I Got Your Back
7. Sunny Day
8. You Could've Had It All
9. I'm Here (For The Long-Haul)
10. Always
11. Yes I Do
12. Space
13. My Homies
14. Out Of Town Lover
15. Ayo - (Remix) *Bonus Track
冒頭のレゲトン風ナンバー(1)は今風を意識しすぎでちょっとどうかなぁ〜。しかしタイトルから憶測するに(3)(10)辺りはバラードだろうか?期待せずにはいられません。GERALDへの想いを胸に。
・MEN AT LARGE myspace
待望の新作度 ☆☆☆☆☆ | きょ、巨漢っ!度 ☆☆☆☆☆ | 熱き想い度 ☆☆☆☆☆ | 期待度 ☆☆☆☆☆
COOP DEVILLE / TRUTH, LIES AND RELATIONS (COOP DEVILLE)
およそ1ヵ月ぶりのインディソウル列伝!インディ・ソウル・ファンの皆さまお久しぶりでございます!そう、しばらく記事が書けていなかった間にも続々とインディ・ソウル〜インディR&Bの良作はリリースされ続けているワケでして...
そんな久しぶりに焦って記事を書かせるような強力なニューカマーの入荷が決定!その名もCOOP DEVILLE!男性デュオといえば必ず引き合いに出されるであろうK-CI & JOJOやRUFF ENDZといった先輩たちにも負けないオールド・タイプ!テキサスはグランドプレーリーより!それではさっそく詳細解説を営業部S氏よりどうぞッ!
曲良し、声良し、アレンジ良しの理想的R&Bデュオ登場。極上メロウなスロウ〜ミッドが今年度後半を引張ること間違いなしの傑作!
インディとは思えぬ最上級デュオの登場だ。主にリードを担当、ソング・ライティングにも多大な貢献をしているD.COOPことDAMON COOPER。かたやトラック・メイキングとボーカルを含むアレンジを担当しているTRELL "BLAZE" COOPER。90年代全盛期から現在までのR&Bの良いところどりをしたまっとうなスタイルは、すべてのR&B愛好家に自信を持ってお薦めできるクオリティを誇る。
心地よいテンポ、スムースなメロディ、練りこまれたボーカル・アレンジメントは昨今のメジャー・アーティストにひけを取らないどころか、頭ひとつ抜けている感もある。BPM80前後のミッド・テンポにのるメロディはあくまでもスムースでメロウ。リードD.COOPのスタイルはK-CIではなく、JOJOに近いと言えるだろうか。程良いしゃがれ感のある理想的なR&Bボーカルだろう。
時折使われる生楽器のサウンドからはBLAZEの類まれなセンスを感じることができる。トーク・ボックスを使用した(2)からはZAPPからの影響も。タイトル曲(14)の哀愁極まりないメロディのスロウのバックでもトーク・ボックスが活躍しており、アレンジの引き出しには恐れ入るばかりだ。メロウ・ラップを交えた(12)、"雨音ネタ"(13)のスロウも胸キュンものの極上スロウ。
気だるい梅雨時の気分を吹き飛ばすには最高のR&Bデュオ作品、間違いなく今年度のR&Bランキングに入る最上級アルバムだ。
by 営業部S氏
・COOP DEVILLE myspace
男印デュオ度 ☆☆☆☆☆ | オールド・タイプ度 ☆☆☆☆ | さすがはテキサス度 ☆☆☆☆☆ | 期待度 ☆☆☆☆☆
SAI WHATT STUDIO BAND / ONE OF THOSE NIGHTS (BULLET PROOF)
SAI WHATT??というグループをご存知でしょうか?80年代にSTACHEからのシングル"SHE'S MY WOMAN / PUT YOUR WEIGHT ON IT"がコレクターの間ではモダン・ソウルとして人気のローカル・グループ。私は最近まで存じ上げませんでしたが... そんな彼らがなんとSAI WHATT STUDIO BANDとして復活アルバムをリリースしてくれます!
リーダー的役割を担うWARREN H."HAMM" HAGOODを中心とした、所謂"箱バン"としてホテルのディナー・ショウやクラなどで、ローカルな活動をしていたグループ。世に出ている情報としては、あのGAP BANDとの交流からか、TOTAL EXPERIENCEからリリースされたPRIME TIMEの録音にも参加(メムバーとして参加していたのが、それとも一時的な演奏のみの参加であったのかは不明)したという経歴と、前述のシングルのみである。
そんなまさに知る人ぞ知るこんなグループまでもが新作アルバムを届けてくれるなんて... これだからインディ・ソウルってのは面白いのでありまして。往年のベテラン組の再活動にはやはり目が離せないのであります。
さて肝心のその新作。内容の方ももちろん、これだけ煽らせて頂いたからには悪いハズがない。ヴォーカリストとして名を連ねるFRANKIE "BABE" MOORE、DALE HIGHTOWER(ぬぉ気になる名前!)の2人がメインのヴォーカリストのようである。この2人のどちらかはわからないが、中々ソウルフルな節回しをするシンガーが歌うわ歌うわ。バックの面々のコーラスも絶妙である。
そして80年代当時をそのまま体現したかのような楽曲群とサウンドも申し分ナシ。演奏の安定感の楽曲のクオリティの高さはかなりのモノである。近頃再発された西海岸のPARK PLACEの感触に近い感じか。否、それ以上にヴォーカル・ワークは素晴らしいものがありますぞ!
往年のソウル・グルーヴを今に継承する数少ないグループ。ぜひ応援したいグループなのであります。
奇跡の復活度 ☆☆☆☆☆ | ローカルbutアーバン度 ☆☆☆☆☆ | 歌よろし度 ☆☆☆☆☆ | 応援する度 ☆☆☆☆☆
ESTY / OPTIMISTIC (PMG)
数年前からリリース量の減少傾向が続いているメジャー男性R&B界。そんなメインストリーム路線の停滞ぶりだが、状況に負けじと驚くようなクオリティのインディ・アルバムがリリースされることはリスナーにとっては嬉しい限りだろう。しかし今回ご紹介するESTYはその程度の比較では留まらない。メジャー級のクオリティどころか、現在このテの第一人者になろうとしているNE-YOのライバルとして挙げられるほどの恐るべきインディ・シンガー。
TEVIN CAMPBELLから連なる男性R&B界の一種伝統ともいえるメランコリックなテナー・ヴォイス。デリケートな声質ながら教会でも歌っていた過去を持つ事からも判るように、弱腰なイメージとは裏腹な実力を感じる歌唱力。ミッド、スロウともにメロウ路線を強調した現行R&Bど真ん中の楽曲、トラック。話題にならない訳がない様々な要素をちりばめ彗星のごとく現れたESTYことESTABON BONNERMON、本邦初公開アルバムだ。
短いイントロに続き早くもシングル曲の(2)が飛び出してくる。落ち着いたグルーヴと滑らかなコーラス・ワークがサビの静かな高揚感を彩る様はFMから流れるどのチャート曲にも劣らない存在感がある。気だるくやるせなさを携えたスロウ(3)を挟み、テディペン「CLOSE THE DOOR」使いが絶妙な(4)のミッドへと流れる様は見事としか言いようの無い構成だ。
少し風味を変えたクラブ・テイストの(5)、(2)と同路線の高品質な(6)(8)のミッドを挟みアルバムのハイライトと言えるであろう(9)の極美メロなスロウへ。ピアノの美しすぎる旋律とともに、美しすぎるメロディをなんなく歌いこなすESTY。いつまでも聴いていたい感傷にかられるのは女性リスナーだけではないだろう。その後はその余韻を引きずるような美しいスロウが終盤まで続く。
ESTYの名前もほとんどの曲でソング・ライティングにクレジットされており、若さあふれたルックスから想像できない“大人”の世界を演出している。天賦のR&Bスターとしての才能を生まれながら持ち合わせていたとしか思えない抜群のセンスにはただ脱帽である。
ジャケット写真の端正なルックスも手伝って多くの女性リスナーが夢中になること請け合いである。しかし、そんなミーハーな視線だけで語るには勿体無さすぎる逸材であることはリリースと同時に証明されるだろう。間違いなく今年度のメジャーを含めたトップ・ランクのアルバムとして語られるであろう傑作アルバム、どうぞお見逃し無く!
by 営業部S氏
・ESTY オフィシャルMYSPACE
インディ・ヤングR&B界お盛ん度 ☆☆☆☆☆ | 美メロ度 ☆☆☆☆☆ | 凛々しいお顔度 ☆☆☆☆☆ | 期待度 ☆☆☆☆☆
EBONY ALLEYNE / NEVER LOOK BACK (EXPANSION)
IAN LEVINE氏のyoutubeページを拝見したことがございますか?ご存知のとおりノーザン・ソウル・ブームの火付け役となったあのMOTORCITY RECORDS創始者であるIAN氏の数々の偉業が映像となって収められており、なかなか必見なのであります。こんなアーティストの映像が残っているなんて!という衝撃映像の連続である。
そんな驚きの往年のシンガー達が並ぶIAN氏のページの中で、大々的にフィーチャーされた女性シンガーがこのEBONY ALLEYNEなのであります。いやぁ〜その美貌といい、素晴らしいアーバン・ミッド"Second Look"における透明感がありながら力強いその歌声に完全にノックアウトされてしまいまして…
そんな彼女を数ヶ月前から追いかけておりましたが、なんと前述のとおりあの英EXPANSIONから正式にアルバム・リリースの運びとなった。英国のみならず、今や世界的にインディR&Bシーンで絶対的な信頼を誇るEXPANSIONからのリリースということで、彼女のその実力が世界に羽ばたくこととなるでしょう。
収録内容
1. You Caught Me Off Guard
2. Second Look
3. Walk Away And Never Look Back
4. My Man
5. Know Your Way
6. Hello Stranger
7. Looking Over My Shoulder
8. No More Time
9. Every Lonely Street
10. In Love With A Stranger
11. Merry Go Round
12. All For Nothing
13. Love Is Not A Game
14. Tell Me The Secret
IAN氏の秘蔵っ子ということで、そりゃもういつものEXPANSION作品よりもソウル度は高い。思いっきりノーザン・スタイルな"You Caught Me Off Guard""My Man"、その伸びよくしなやかな歌声が映えるミディアム"Know Your Wayと往年のソウル・ファンにはキュンとくるツボを突いた楽曲群!しかし注目はやはり彼女のその歌声の美しさでしょう。あぁ〜癒されるわ〜
IAN氏の元を離れ、メジャーな音に包まれた彼女の姿も見てみたい… そんな逸材であります。
・IAN LEVINE myspace
・EBONY ALLEYNE myspace
美貌度 ☆☆☆☆☆ | 透明度 ☆☆☆☆☆ | 力強さ度 ☆☆☆☆☆ | 今後の躍進を大いに期待させる逸材度 ☆☆☆☆☆
LONNIE HILL / BACK ON THE SCENE (HILLS HIDEWAY MUSIC)
名著「U.S.ブラック・ディスグ・ガイド」で鈴木啓志氏が「大好きな曲です」と告白するモダン・ディープの名曲"Galvenston Bay"収録の80年代アーバン・ディープ名盤「YOU GOT ME RUNNING」(84年/URBAN SOUND原盤)のあのLONNIE HILLが帰って来ました!
否、帰って来たのは3年前の2004年「NO GAMES」ですから、順調に新作を届けてくれたと言った方が宜しいでしょうか?カムバック当初も「あんなにスリムだった体型が…」と嘆きましたが、最新作での彼の姿はさらに貫禄がッ!ジャケット写真でどうしてそんなに睨む必要があるのか… この強烈な視線は今、貴方に向けて…
さて容姿の話はさておき、肝心の内容の話題を。アルバム・デビュー(84年遅咲き)の頃から話題となった彼の人気の肝である"アーバンかつモダンなテイストを持つ楽曲に、サザン〜ディープ・ソウルそのまんまなスタイルの歌唱で挑む"スタイルは最新作でももちろん健在。
ミディアム・テンポでは軽やかに、スロウでは地を這うようなディープ・シンギングで迫るこのスタイル。楽曲、サウンド、そして歌の三位一体。やはり自身で楽曲〜サウンドを手掛けられるのは大きい。
収録内容
1. Back on the Scene
2. My Jazz
3. Stormy
4. Let's Straighten it Out
5. I'm Just a Shoulder to Cry On
6. I Got Your Back
7. So in Love
8. Love is so Good When You're Stealin' It
9. Listen to Your Heart
10. Nothing but Love
11. It Ain't What You Do It's How You Do It
12. Kiss You Up & Down
13. Anything That You Wanna
14. I Gotta Be Me
15. Galvenston Bay (remake)
16. My Dream
収録曲を眺めていておぉぉぉぉッ!驚きました!なんと名曲"Galvenston Bay"をセルフ・カヴァーしているではありませんか!? 祝!名曲復活ッ!夢心地なアーバン・サウンドに優しく、感情豊かに歌い上げるこの曲、やはり名曲である。うぬぬっ、ギター・ソロもいぃ塩梅だぁ〜
ストレートなサザン・バラード(5)あたりも泪チョチョ切れモン。スロウでの貫禄はさらに増したか?チープなバックも気にならぬほどのソウル臭に満ちたディープな歌声に咽返るばかり。いやはや、凄いシンガーである。入荷を心待ちに!
アーバン度 ☆☆☆☆ | ディープ臭度 ☆☆☆☆☆ | 今、彼が歌っていることに感謝度 ☆☆☆☆☆ | ジャケット写真はもう少し良い写真を…度 ☆☆☆☆☆
D'MAESTRO / SENTIMENTAL (LOB ENTERTAINMENT)
ついこの前の今年3月にご紹介いたしましたアトランタ期待の星、D'MAESTROが早くもサード・アルバムを届けてくれます!デビュー作「SANCTUARY」そして2006年作セカンド「SITUATIONS」でインディ・ファンの心を掴んだであろう彼。その声質は違うが、体型が似ていることもあってかヒューストンのBILLY COOKと印象がタブってしまうのは私だけ!?
BILLY COOKがヒューストンという地を背負って立つのであれば、彼はまさしくアトランタを背負って立つ地域密着型なシンガー。地元ではすでにかなりの人気を誇っているようで、そろそろ全米デビューとなる日も近いかもしれない。それもそのハズこの3枚目!楽曲のクオリティがさらに上がっているのであります故。
収録内容
1. Hands Up
2. Don't Confuse Me
3. Second Chance
4. B4 We Lay Part II
5. Girl I'm Ready
6. Let Me Dance feat. Bigg Ben
7. Loves Gonna Love Me First
8. Nobody But You
9. Material You
10. Girl I Like feat. Supe
11. Lay U Down
12. Can I
13. Falling Again
14. Can't Go On... Can't Give Up
自身のmyspaceですでに聴くことのできる"Second Chance"の美メロに絡むテナー・ヴォイスの可憐さ、盤ピンなアップ・アムバー"Hands Up"での熱いシャウト、多重録音を駆使したグループ仕立てのスロウ・ナムバー"Don't Confuse"でのハーモニー... すでにその歌声とサウンドは完璧に全米屈指の粋!
こうやって地域を盛り上げ、背負って活動を続けるシンガーの成功が、その後のその地域のシーンを熱くするのは言わずもがな。彼のアトランタでの成功が、さらなるシンガー・デビューへの道しるべとなることを切に願いつつ、新作の入荷を待ちましょう!
アトランタ度 ☆☆☆☆☆ | 巨漢度 ☆☆☆☆☆ | やはり美メロなスロウ&ハーモニーが絶品度 ☆☆☆☆☆ | さらなる成功へ期待度 ☆☆☆☆☆
WATERFRONT / LOVE'S ROOM (WATERFRONT)
グループ名、アルバム・タイトルから察するにスムースな色合いの濃い音楽性が想像できる。数曲のインター・ルードはあるが全17曲、全編を通してまさにそのような世界が展開されている。
ここ日本でも購読者が増えているアメリカの「ESSENCE」誌のチーフ・エディターに見出され、ラジオ局ではすでにかなりのオン・エア率を誇り、先日急逝したGERALD LEVERTやCARL THOMAS等の同系のシンガーからUSHER、JILL SCOTT、JOHN LEGENDまで幅広いタイプのメジャー・アーティストのオープニング・アクトも経験済み。今後本国アメリカは勿論、ここ日本でも着実に知られて行くであろう好グループ、WATERFRONTの日本初登場アルバムです。
ストレート過ぎるほどのアルバム・タイトルだがそこまでの濃密な印象はない。なめらかでスムース、優しげなテナーを中心としたハーモニーは当たり前すぎるかもしれないがBOYZ II MENあたりのイメージがいちばん近いだろう。そしてそんなグループの真骨頂はやはり美メロなスロウであることは言うまでもない。(4)(7)(10)(11)(14)(15)(16)(17)あたりがそのスロウ群。どれもが切なくて、メロディの芯がある好バラットが揃っている。90年代の黄金期のスタイルを忠実になぞらえたスタイルはそのあたりのリスナーにとってはストライクど真ん中な曲達だろう。
しかしこのグループ、なかなかの懐の深さを持っていてスロウだけではその魅力は留まらない。更に時代をさかのぼって80'S的なテイストを醸し出すリズム・ボックスが華麗なハーモニーを引き立たせている(2)、クラヴィネットがファンキーなリズムを彩り、泥臭感もなかなかにハマっている(5)、ややダーティーな感があるメロディとエレ・アコのサウンドが不思議な感覚の(8)等、ミッド〜アップ系も粒揃いの楽曲が収められていて、メロウ一辺倒ではない幅広さを持ったグループだということを証明している。ジャケット写真、前述のキャリアから察するにそこそこの経験の持ち主であることは伺えるが、若手では出せない味と言ったところだろうか。
派手さはないが実直に自分達の音楽を演っているという、インディ界では理想ともいえる活動をしているこの4人組。地元ヴァージニアを中心に今後も地道な活動を続けていくのだろう。メジャー云々という世界ではないと思うが、このようなスタイルを貫く姿はつい応援してしまいたくなる。そんな気持ちにさせてくれる好グループだ。
by 営業部S氏
・WATERFRONT mypsace
正統派度 ☆☆☆☆☆ | ハーモニー度 ☆☆☆☆☆ | 安定感度 ☆☆☆☆☆ | 美メロ度 ☆☆☆☆☆
DERICK HUGHES / ALL FOR LOVE (BAY SOUND RECORDS)
以前お伝えいたしましたDONNIE WILLIAMSのリリースで久しぶりにシーンへ躍り出したPAUL TILLMAN率いるPARK PLACEの傑作アルバム「INVISIBLE MAN」(祝!再発!詳しくはコチラにて)に、シンガーとして父親であるFREDDIE HUGHESと共に参加したDERICK HUGHESが2000年にリリースしたコレ股、傑作「ALL FOR LOVE」が再発!?
つい先頃、某U.S.ディストリビューションのインフォにて「ALL FOR LOVE」とのタイトルのアルバムが5/22発売予定でインフォメーションされたのですが、ジャケットは変わっているし、収録曲は記載がないし… 最初は新作か!? と胸を躍らせたが、やはり再発ではないですかね?
しかし7年も前のアルバムを今になって突然再発することってあるのかしらん?まさかPARK PLACEの人気に便乗して… なぁんて勘ぐりは抜きにして、とりあえず発売を待ちましょう。あぁ新作だったら嬉しいなぁ〜
謎のアルバム度 ☆☆☆☆☆ | 再発98%/新作2%度 ☆☆☆ | 再発でも喜ばしい度 ☆☆☆☆☆ | もちろん新作も期待度 ☆☆☆☆☆

MARZETTE GRIFFITH / AND NOW, MARZETTE (BABY BROWN)
大変お待たせいたしました!いよいよ入荷です。忘れもしないあの名唱が再び… 元ESSENCEのMARZETTE GRIFFITH新作待望の新作!
前回ご紹介のページはコチラ
嗚呼、帰って来てくれたのね!度 ☆☆☆☆☆ | 大人度 ☆☆☆☆☆ | これぞインディ・ソウル度 ☆☆☆☆☆ | まさかのESSENCE復活への期待度 ☆☆☆☆☆
ROI ANTHONY / THE TRUE SOUL EXPERIENCE (MOGUL ENTERTAINMENT)
お待ち申し上げておりました!! もはやインディー・シーンでは伝説と化してしまった感のある名グループLE JITのリード・シンガー、ROI ANTHONYの待ちに待ったソロ・アルバムの到着である。
シンプルで趣味の良いコンテンポラリーなトラックにラッパーも参加、あくまでストリートに拘りながら、そこかしこに散りばめられた70〜80年代のスウィート感覚、塩っ気、汁っ気、男っ気たっぷりの粘着シャウトで聴かせるディープなフィーリング、シンガーとして、アーティストとしての実力を思う存分発揮した出来栄えに素直に感嘆、賞賛を!
by お茶の水ソウル/ブルース館 店長K氏
収録内容
1. The Prelude
2. Cutiest
3. Groove Swing
4. Brand New
5. Shorty
6. Caddy (Where My Baby At)
7. Freaky
8. Miss You
9. Long Way From Home Remix Feat.Pallo (Bonus)
もう多くの言葉は必要ありません…もぅただゝ泪の復活ッ!! 咽び泣いて待つべし!
奇跡の復活度 ☆☆☆☆☆ | 男気度 ☆☆☆☆☆ | 楽曲グンバツ度 ☆☆☆☆☆ | 期待度 ☆☆☆☆☆
HOWARD HEWETT / IF ONLY (THE MACHINE PRODUCTIONS)
元SHALAMARという肩書きの中、その類稀なテナー〜ファルセットでの表現力、スロウ・ナムバーでのたしかな実力でグングンと評価を上げ、90年代を代表するシンガーとなったHOWARD HEWETT。今や大ベテランとなる彼の久しぶりのスタジオ録音新作が発売となります。
収録内容(未確定)
1. If Only
2. I'll Be Right Here
3. Make Me Say Ooooh
4. Can U Feel Me
5. Enough
6. To Please You
7. Is This True Love
8. Imagine feat. Billy Preston & Gerald Albright
9. How Do I Know I Love You
10. I Wanna Know
11. Don't You Wonder Too
12. Our Father
前作はゴスペル・アルバムということでしたが、今作は完全なコンテンポラリー・アルバム。というか、彼にはそんな枠は関係ないですね。彼の世界、彼の歌がそこにあるだけです。
・HOWARD HEWETT オフィシャルHP
・HOWARD HEWETT オフィシャルmyspace
テナー男の生き様度 ☆☆☆☆☆ | 貫禄度 ☆☆☆☆ | シルキー&スムース・バラー度 ☆☆☆☆☆ | 期待度 ☆☆☆☆☆
PAUL TILLMAN SMITH & PARK PLACE / THE INVISIBLE MAN (CHUMP CHANGE)
DONNIE WILLIAMS AND PARK PLACEで久しぶりに元気な姿を見せてくれたばかりか、まさかのメジャー・シーン進出!? と俄然注目の集まっているPAUL TILLMANがその復活のきっかけとなった2003年PARK PLACE名義のインディ・ソウル屈指の名作「THE INVISIBLE MAN」がジャケットも新たに再発されました。
名義がPAUL TILLMAN SMITH & PARK PLACEへ変更、ジャケット、盤面などの印刷物が変更された以外、収録内容などに変更はございませんが、毎年数回はお客様から問い合わせの入るこのアルバム。しばらく入手が困難な状態でしたが、これで股、より多くの人々の耳に届いてくれることでしょう。
あのディープ・シンガーFREDDIE HUGHES、その息子であるDERICK HUGHES、今はなき傑作R&BグループMIND, HEART & SOULのDARREL BLACK、LATOYA LONDONといった錚々たるヴォーカル陣を駆使して繰り広げられる絶品のアーバン・ソウル・サウンド。未体験の方はぜひお試し下さいませ。
・DONNIE WILLIAMS AND PARK PLACE 記事
・Welcome to the Newsroom オフィシャルmyspace
名作度 ☆☆☆☆☆ | DONNIE WILLIAMSも素晴らしい度 ☆☆☆☆☆ | 70年代の彼はこちらでチェック度 ☆☆☆☆☆ | PARK PLACE新作も期待度 ☆☆☆☆☆
ZELL / TOTAL PACKAGE (ZELL MUSIC)
美メロなR&Bシンガーの感覚を持ちながらもそれだけには留まらない。声質やスタイルとしてはBRIAN MCKNIGHTやDONELL JONESにソウルフルさを加えたといったらよいだろうか。勿論ソングライティングやプロデュース・ワークも自らこなす。
影響を受けたアーティストはSTEVIE WONDERやLUTHER VANDROSSの大御所連からEL DEBARGEやNEW EDITION等の80'S世代などこちらの納得のいく面子からBILLY JOELやERIC CLAPTON等のちょっと驚くような名前まで。幅広いセンスと幅広い引き出しはまだまだ奥深いものがありそう。
幅広い音楽性を持つといっても基本は勿論正統派のR&Bシンガーである。しかし、昨今のメジャーのシンガーにはない"熱さ"を感じさせてくれるキャラクターはソウル・シンガーと言ったほうが良いかもしれない。
その典型的な曲が(4)。ロマンティックな内容のプロポーズ・ソングなのだがこれがまた素晴らしい歌唱で、文句無くこのアルバムのハイライトだろう。曲自体は前述の美メロシンガー達が歌っても良いようなセンシティブさがあるのだが、この男が歌うと一味も二味も違う"本気度"が感じられる。この1曲だけでもZELLのシンガーとしての、そしてライターとしての才能が充分伝わってくる素晴らしい曲だ。
しかしその幅広い才能は勿論スロウ系だけではない。(6)や(9)のミッド・ダンサーはちょっと80'Sを思い起こさせるようなリズムとメロディが思わず体を揺らしたくなるような軽快さが売りの曲。(1)や(7)のメロウな曲に少ししゃがれ感のあるテナーがのる聴き心地の良さも、決して押し付けの熱さだけではなく、器用な面も持ち合わせている裏返しにもなっている。
他にもややブルージーな印象を持たせてくれる曲があったりと、とにかくその引き出しの多さには恐れ入ってしまう。
インディ・アーティストとしては珍しいが、全曲の歌詞が記されていることもこのZELLの性格を現しているようである。単なるシンガーとしてでは留まらない才能の開花をぜひ堪能して欲しい。
by 営業部 S氏
・ZELL myspace
美メロ度 ☆☆☆☆ | 実はこれがセカンド・アルバム!?度 ☆☆☆☆ | ロマンティックに熱く…度 ☆☆☆☆☆ | さすがのテキサス度 ☆☆☆☆☆
JIM / LONG TIME COMIN (RESCUE RECORDS)
BOXX、FINGAZZ、WINFREE等の好内容スマッシュ・ヒット作品のおかげでインディー・シーンのみならず、コンテンポラリーR&Bシーンの一スタイルとして認知されるにいたった"トーク・ボックス物"。ここにまた新たなトーク・ボックス使いの才能が!! その漢(おとこ)の名はJIM!
生声からモジュレーターの効いたVO.ラインへのスムージーな移り変わりのみならず、ゲート・リヴァーヴの掛かったドラム・サウンド、妙にカラカラしたギター・カッティング、ポコポコしたシュミーレーション・パーカッション・サウンド、そしてなによりベタなメロディ...
元祖ロジャーの編み出した方法論の継承具合が大袈裟というか大振りというか... コツコツ打率を稼ぐより三振かホームランを狙った潔さたるや良し、80'Sリバイバルという括りだけでは計り知れない、魅惑のアルバムなのです。
収録内容
1. Slipping Away
2. I Wanna Be
3. How Do U Like It
4. Uneedsomame
5. Are U Ready
6. Big Time Baller
7. Missumom
8. 10' Tall
by お茶の水ソウル/ブルース館 K店長
今現在の作品とは思えぬ全編に漂うこのオールド・スクール・フレイバーは只者ではないッ!と思ったら、かなりのベテラン・シンガーのような風貌〜貫禄たっぷりのオジ様なのです。遅咲きのデビュー盤に心奪われてしまいます。
ご予約受付中!
苦節云十年のベテラン?度 ☆☆☆☆☆ | トークボックスだけでなく歌声もグーッ!度 ☆☆☆☆☆ | ROGER度 ☆☆☆☆☆ | 期待度 ☆☆☆☆☆
DEEP3 / SWAY WIT IT (EXECUTIVE HITS)
約1年ほど前、グループ不毛の時代を嘆いていたリスナー達の前に彗星のごとく現れた期待の3人組、DEEP3。瞬く間にその名前は知れ渡り、デビュー・アルバム「TOTAL SHOCK」は日本盤まで発売されたので記憶に新しいリスナーも多いことだろう。そんな彼らが絶好調の流れにのったまま、早くもセカンド・アルバムを届けてくれた。
前作同様、中西部の香りを漂わせたミッド・ナンバーと極上スロウの看板は変化なしの全12曲。前作とのダブりが4曲(* 印)あるのはご愛嬌だが、それを抜きにしても嬉しいリリースだ。
残念ながら緊急リリース情報ということでプロデューサー陣等は不明。前作で全面バック・アップしていたSMOOTH APPROACHのJEFF "TIGHT" ROBERSONの協力が引き続きあったかも不確かだが、前作収録の4曲のうち3曲はJEFF渾身のプロデュースともいえるスロウを再採用。これは喜ばしいことだ。
収録内容
1. Intro
2. The Sway
3. I Know U Trippin'
4. Never Wanna Let U Go
5. Making Love
6. Teddy Bear *
7. The Dance Floor
8. Stretch Navi *
10. Go Deep *
11. Stroke It *
12. Remote Control
先行シングルの(2)はミッド・サウス調全開なミッド・ナンバーで、このグループのキャラクターがよく活かされている秀逸な曲だ。その他の新曲では(3)の90年代グループの良い所とりしたような哀愁溢れるメロディが胸キュンなスロウ、同系列ながら更に3人のハーモニーを強調し、リズム感覚も秀逸な各人の個性を打ち出したタイトルどおりの(7)等、今作も大きな話題を呼びそうなクオリティの高い楽曲がずらりと収録されている。
サイトを見ると故郷であるオハイオ周辺を中心にかなりの数のステージをこなしているようで、前作よりかなりのパワー・アップした感は誰もが感じることだろう。
07年に入り好グループのアルバムが連発、今年こそグループ復権は間違いなさそうな気配だが、そこにきてこのDEEP3のセカンドのリリース。しかも大好評のファーストから1年ほどのセカンドという昨今ではあまり考えられないほどの順調なリリースは、復権どころか90年代のような黄金期をも期待してしまう。
単なる若手グループのセカンド云々以上の意味を持ちそうなこのアルバム。それだけの価値は充分にある内容だ。
by 営業部 S氏
・DEEP3 オフィシャルHP
・DEEP3 オフィシャルmypsace
4月上旬入荷予定 ご予約受付中!
インディ・シーンはグルーヴ復権!度 ☆☆☆☆☆ | 踊り組ではなく歌組度 ☆☆☆☆☆ | さすがのクリーヴラン度 ☆☆☆☆☆ | 期待度 ☆☆☆☆☆
D'MAESTRO / SITUATIONS (L.O.B. ENTERTAINMENT)
またインディ・ソウル界から新たな才能!DARIUS GREEN。何かと話題のアトランタ出身。14もの楽器を操ることから、自らをD'MAESTROと名乗るその漢(おとこ)。ソング・ライティング、アレンジ、プロデュースを自らこなすのは勿論の事、ゴスペル仕込の鍛えられた喉から発されるちょっとかすれたテナーは寸分の狂いもない音程で聴く者の心に染み渡る。
その実力から多くのアーティストからのバック・アップ依頼は絶えた事がなく、ここで軽く挙げるだけでもKEITH SWEAT、FAITH EVANS、KELLY PRICE、JOE、そしてBEYONCE等々…。しかし、バッキング・ヴォーカリストとして収まるだけの才能はこのD'MAESTROは持ち合わせてはいない。
モダンR&Bとアーバン・ゴスペルの融合さがなんとも言えないこの2005年作。BABYFACEタイプの聴き易さ満点のメロディに、程好いゴスペル風味をまぶしたような最上級クオリティのスロウが満載のこのセカンド・アルバムが、ここ日本ではなぜ出回らなかったのか?時には熱く、時には荘厳ささえ感じられる唯一無二のヴォーカル…。
今からでも遅くはない。近い将来、シンガーとしてではなくても必ずメジャー・シーンでもお目にかかることであろうこの名前。要チェックだ。
by 営業部 S氏
・オフィシャルmyspace
隠れた逸材初上陸度 ☆☆☆☆☆ | 器のデカさ度 ☆☆☆☆ | 経験豊富度 ☆☆☆☆☆ | ファースト・アルバムも同時入荷度 ☆☆☆☆☆
DONNIE WILLIAMS AND PARK PLACE / JUST LIKE MAGIC (CHUMP CHANGE)
当初はモーニング娘。を生み出した伝説の番組「浅草橋ヤング洋品店」の米国版?との印象が強かったが、いやそんなのは遥かに凌いで全米、いや全世界を巻き込んで人気沸騰中の話題の番組「AMERICAN IDOL」。あのRUBEN STUDDARDやLATOYA LONDON、FANTASIAといった錚々たるニューカマーを輩出している注目の番組であることはもうすでに言わずもがなであるが、そんな伝説的番組から新たなニューカマーの登場である。それがこのDONNIE WILLIAMASであります。
ドップリのソウル・ファンの方はこの彼の名前よりも先にPARK PLACEという名前にピンときてしまうでしょう。そうなのです、あのPAUL TILLMAN SMITH率いるあのグループです!03年発売のデビュー・アルバム「INVISIBLE MAN」はFREDDIE HUGHESとDERICK HUGHES(PAUL TILLMAN SMITH率いたあのBRIDGEのメムバー)のガップリ親子ディープ・シング対決、元MIND, HEART & SOULのDARREL BLACKまで参加してしまったインディ・ソウル名盤。そのPARK PLACEが何故に彼と!?
謎は深まるばかりだが、そんな謎も一気に吹き飛ばすかのようなこのDONNIE WILLIAMSも相当な達者者(若干21歳!)なのでありまして。流石は「AMERICAN IDOL」ファイナリストである。
STEVIE WONDERやDONNY HATHAWAYの流暢な歌い回しを軽くこなしたかと思えば、サッとLUTHER VANDROSSのような熱さを滾らすその歌の実力たるや、恐るべし。そして何よりも曲の良さが抜きん出ている!もちろんPAUL TILLMAN SMITHやこちらは大御所NORMAN CONNORSのプロデュースによるところも大きいのではございますが、それを見事に自分のモノにする辺り、達者でございます。
もはやインディ・ソウルという枠では語りきれないような名作を作り上げてしまったPAUL TILLMAN SMITH。果たしてPARK PLACEのセカンド・アルバムはあるのか!? どんな音を聞かせてくれるのか!? 否!これなら裏方業でも第一線でイケるでしょう!?
様々な期待とともに、まずはこのDONNIE WILLIAMS AND PARK PLACE。心待ちにいたしましょう。
恐るべし「AMERICAN IDOL」度 ☆☆☆☆☆ | 西海岸度 ☆☆☆☆☆ | 心に残る名曲多々度 ☆☆☆☆☆ | PAUL TILLMAN SMITHの活動にさらに期待度 ☆☆☆☆☆
HERMON HITSON / YESTERDAY, TODAY & TOMORROW (SWEET ROSE EXPRESS)
先頃こっそりとお伝えいたしました驚きの新譜がついに入荷です!2005年リイシュー大賞を受賞(当社比)したSOUL-TAY-SHUSからのリイシューCD「YOU ARE TOO MUCH FOR THE HUMAN HEART: RARE & UNRELEASED GEORGIA SOUL 1961-1976」で圧巻のディープな喉を堪能させてくれたあのHERMON HITSONの驚くなかれ新作です!
全盛期である61年〜76年頃のSWEET ROSE、LISA、ROYAL盤といったシングル盤(前述SOUL-TAY-SHUS盤に収録)のあの荒くれ者のような枯れ過ぎディープ・シャウトは今も尚、健在!否、より一層その深さを増したまさに円熟味溢れる歌声。その姿はまさにリアル・ディープ・シンガー!
収録曲
1. This Time
2. California Dreamin
3. I'm In Love
4. Lover's Question
5. Hey Joe
6. Sugar
7. The Heart
8. Time For Love
やはりバラード・ナンバー(1)(7)辺りが真骨頂。いやぁ〜辛い!もう音痴ギリギリのこのスリル!サウンドもチープの極みだが、言うなればこれこそがソウル&ブルースの原点。そのまんまでございます。彼のように地元でまだひっそりと活動している往年の超B級シンガーって沢山いるのでしょうかね… あぁアメリカってやっぱり凄いです!
・HERMON HITSON オフィシャルmyspace
塩辛度 ☆☆☆☆☆ | ギリギリ度 ☆☆☆☆☆ | これが本当のバラー度 ☆☆☆☆☆ | 結構出来の良いCD-Rでひと安心度 ☆☆☆☆☆
DEVANTE / THE FOUNDATION (TRIPPLATINUM)
2003年、その怪しげなジャケット写真からは想像出来ないほどのメロウネスでR&B〜インディ・ソウル・リスナーのハートを鷲?みにしてしまったDEVANTE。ネオ・ソウル系の色を若干持ちながらもあくまでセクシーな楽曲を持ち味とした音楽性、見かけとは違うセンシティヴなヴォーカル・スタイル等々幅広い層から支持を得ていたので記憶にもまだ新しいシンガーと言っても良いだろう。
昨年5月頃からMYSPACEで新曲が公開されていてアルバムも間近と思われていたが、ここにきてセカンド・アルバムがリリース。とてもジャケ買いができるような写真ではなかった(失礼!)ファーストよりも幾分スッキリとした風貌になり、内容も前作同様の、いやそれ以上と言っても良いメロウ全快路線。話題必死な4年ぶりのセカンド・アルバムだ。
4年前、この名前を聞いた時には不覚にもJODECIのDEVANTE SWINGのソロ?と勘違いしてしまったリスナーも多かったことだろう。もちろんこちらのDEVANTEは別人だが、キャリア的にはKEITH MARTINやFREDDIE JACKSONへの楽曲提供等で実績を積んでいた実力派だ。けっしてシンガーとして傑出した存在ではないかもしれないが、セクシーかつレイド・バック感もあるスタイルは聴きやすさの点では抜群だし、何よりも楽曲の素晴らしさが多方面からの絶対的な評価に繋がっているのだろう。
今作でも1曲目からそのDEVANTE節が全開、哀愁ミッド・ナンバーと言ったら変かもしれないが、サビでのこみ上げ感は他のシンガーの追随を許さない世界観だ。続く2曲目は先行シングルにもなっているセンシティヴ・スロウ。自らのラップもフューチャーし、現行シーンへの目配せもしっかりと感じさせてくれる。
全体のトラックはシンプルを基本としているようで、楽曲の良さを活かすという点ではこのアイデアは最高だ。と言うよりもこった演出など必要無い、メロディと歌だけで勝負できる稀有な存在であることの裏返しということだろう。アゲアゲな曲があるわけではないが14曲60分があっという間に感じられ、オート・リピートで何度でも繰り返し聴けるクオリティは、キャラクターが優先してしまう昨今のR&B界では珍しいのではないだろうか。
前作ではしつこいようだがあのジャケ写でかなりの損をしたことは否定できないだろう。今作もジャケ買いが期待出来そうなものではないが(これまた失礼・・・)内容は文句無しの決定盤。今作で間違いなくDEVANTEの名前がJODECI云々ではないものになることを願って。それだけの価値がこのシンガーには間違いなくあります。
by 営業部 S氏
・新曲"Nobody Knows"のPVも拝めるオフィシャルHP
東洋人的風貌度 ☆☆☆☆ | 男をアゲた度 ☆☆☆☆☆ | 鼻掛かりメロウ声度 ☆☆☆☆☆ | 新作期待度 ☆☆☆☆☆
MARZETTE GRIFFITH / AND NOW, MARZETTE (BABY BROWN)
忘れもしないあの名作…
以前このブログでも2度に渡り紹介させて頂いたほどに忘れられない名シンガー、そうあのMARZETTE GRIFFITHの新作のリリースが決定しました!70年代EPIC盤で有名なあのESSENCEのテナー〜ファルセットによる軽やかでいて、深みのある味わい深いあの歌声が再び!
日本未上陸と思われる幻のファースト・アルバム「STEPPIN' TO LOVE」、そして大手ディストリビューターでも流通した屈指のインディ・ソウル名作「ARE YOU GOING MY WAY」、さらに元HEAVEN & EARTHの面々によるプロジェクト「THE LONGSHOT SESSIONS」と順調なアルバム・リリースを経て、現在はワシントンD.C.を拠点にとあるオーケストラ・バンドでヴォーカルを担当している彼。
そんなハードなスケジュールの合間で作られたとは思えぬ、素晴らしい完成度の高いアルバムを今回も引っ下げてきてくれました。タイトルのとおり今も尚、お盛んな彼の歌声を堪能できる傑作!
収録内容
1. Steppin With Style
2. Misunderstood
3. Rhythm On Time
4. Get Ready
5. Dora
6. Stuck On You
7. It Was You
8. Yeah
9. Party
10. Baby You Got me
11. Keep On Steppin
12. Let's Get Away
13. Calling You
14. Let's Go From Here
自身のプロデュースによる感性度の高いアーバン・サウンドは前作同様、さらに幅の広がった深みのあるテナー〜ファルセットの表現力の豊かなこと!同じくワシントンD.C.の首領AL JOHNSONを彷彿とさせる、いやそれ以上か!? と思わせるようなしなやかさを兼ね備えたソウルフルな歌声はさらなる高みへ…
今年のインディ界を代表する作品となることは間違いございません!大推薦盤!絶賛ご予約受付中!
嗚呼、帰って来てくれたのね!度 ☆☆☆☆☆ | 大人度 ☆☆☆☆☆ | これぞインディ・ソウル度 ☆☆☆☆☆ | まさかのESSENCE復活への期待度 ☆☆☆☆☆
TERRELL / PLANS (TERRELL MUSIC)
その漢(おとこ)TERRELL CARTER。メジャーのクオリティを持ちつつも自身の道を進む、今のインディ界を引っ張っているような存在感すら感じさせる熱い男である。そんな彼の早くも4作目となるニュー・アルバム「PLANS」が到着!
インディR&B名盤と誉高いデビュー・アルバム「STORY」でお披露目したあのムキムキ・ボディ復活。"上半身裸ジャケットに駄作なし"のインディ・ソウル〜インディR&B界の定説どおり、今作は彼らしさ全快のスロウリィな内容に仕上がっている。
収録内容
1. Plans
2. Baby I Swear
3. Beautiful Girl
4. Das My Girl
5. I Can Be Your Man
6. Heaven
7. Unhappy
8. For You
9. Work It Out
10. I Need Her
11. Black Diamond
12. The Way I Love You
もちろん前作までの"挑戦"があってこその今。シンプルなサウンドが彼の特徴を活かすにはベター。余計な音遊びなんて必要ない。ストレートな美メロ路線がもっとも彼らしい。美しさの溢れ出すメロディ・ライン、艶やかで甘い歌声、どれもひと回り大きくなって帰ってきた彼を確認できるこの快作で、あらためて彼の良さを認識いたしました。
・TERRELL CARTER オフィシャルHP ← 赤裸々ビーチ写真にドキュン!
・オフィシャル myspace
1日腹筋300回2セット度 ☆☆☆☆ | 美メロ度 ☆☆☆☆☆ | 余裕の甘さ度 ☆☆☆☆☆ | さらなる進化を期待度 ☆☆☆☆☆
PJ MORTON BAND / PERFECT SONG (BRASH MUSIC)
アルバム「EMOTIONS」で鮮烈なデビューを飾ったあのPJ MORTONが、なんとPJ MORTON BANDというバンド名義のセカンド・アルバムを発売するようである。
突然大手のディストリビューターからインフォメーションされた瞬間は驚いたが、まぁ当然といえば当然。あのデビュー作のクオリティの高さといったら… ニューソウルを背景に持ちながらも、独自のソウル・センスを聴かせてくれたあの作品の格好良さはハンパではなかった。そして、今、さらなる彼の挑戦がはじまる。
ニューオリンズにその生を受けた彼。「EMOTIONS」の発売後に起きたカトリーナの悲劇。彼がそこから何を得たのか、何を失ったのか。今回のバンド名義という形も、そういった背景からくるものなのであろうか。憶測にすぎないが、彼ならそんなことを考えているのではないだろうか。
そんな「EMOTIONS」の成功とカトリーナの悲劇が、彼をさらなるステップへと踏み出させたことは間違いない事実。あのKIERRA KIKI SHEARDへの楽曲提供や様々なメジャー・アーティストとの交流など… しかし、彼は原点へと立ち返ったのである。
より素顔を見せた楽曲、アレンジ。シンプルなバンド・サウンドだけに支えられたその裸の歌声は、もちろんそのあまりの戸惑うものもあるが、あ、これが彼なんだ… と妙に納得してしまったり。
この作品でさらに彼は進むであろう。今後も応援し続けたい、生きたアーティストPJ MORTONの姿を皆さまもぜひ感じて下さい。
・PJ MORTON BAND オフィシャルmyspace
原点回帰度 ☆☆☆☆☆ | やはりスティービーの影響は大きい度 ☆☆☆☆ | アーティストとしての成長度 ☆☆☆☆☆ | 応援度 ☆☆☆☆☆
FRED BOLTON / I'M GONNA GIT MINE (WILBE ERCORDS)
今も黒人の生活の中で生きているソウル&ブルース。そんなリアルな音を感じたいならばやはりコンテンポラリー・サザン〜ディープ系の新譜を聴くのが一番である。シカゴの小さなレコード店に並べられたそんなディープものの新譜から溢れ出る黒さといったら、そりゃぁもうR&Bなんて目じゃないワケでして。
今も生活、そして地域に密着したチトリン・サーキットで歌われる歌たち、そしてそれを歌うシンガー。これこそが我らが愛するソウル・ミュージックの原点である。そして、それは今も生き続けている。
そんなシーンの中でとびきりの楽曲クオリティで聴かせるのがWILLIAM BELLのWILBE ERCORDSである。自身のソロ・アルバムはもちろん、若いネーちゃんを連れ込んではプロデュースしちゃったり、あのJEFF FLOYDに代表作を作らせてみたり、サザン系名グループHARDWAY CONNECTIONまでプロデュースしちゃったりで、まさに今尚お盛んなWILBEから新たな刺客!おそらく初アルバムであろうFRED BOLTONである。
まず楽曲の良さは言わずもがな。程よく甘く、ディープ。サウンドもチープさを感じさせず、且つシンプルに。この辺りのツボを抑えたWILLIAM BELLのプロデューサーとしての力量にはまさに脱帽である。素材を料理するこの上手さ、格別なり。
しかしやはり素材あってのディープ・ソウル。なぜWILLIAM BELLが彼の作品を手掛けたのか?その応えはすべてこの新人シンガー最近、FRED BOLTONが物語っている。上手いのはもちろんであるが、何と言うのでしょうか?この絶妙なズレ具合というか、間というか。貫禄十二分にどっしりと構えたこの歌声は相当のものである。
書き下ろし新曲の相性は抜群。そして最近、若干食傷気味のSAMカヴァー"A CHANGE IS GONNA COME"の味わい深さも格別。彼のシンガーとして力量を表す格好のサンプルである。ただ上手いだけのカヴァーのツマらなさといったらありませんからね。ここ数年で聴く同曲の中でも随一の出来栄えである。
最近、ご無沙汰じゃぁありませんか?サザンもの。小生も少しサボっておりましたが、これを聴いて股、改めてコンテンポラリー・サザン〜ディープ系の新譜の良さを再認識した次第でございます。皆さまもぜひ、思い出してみてはいかがでしょうか?お薦めです。
・WILBE RECORDS ホーム・ページ
・コチラで試聴できます! *mp3ファイル再生
サザン〜ディープ度 ☆☆☆☆☆ | あっぱれWILLIAM BELL度 ☆☆☆☆☆ | 新人といってもそれなりのお歳です度 ☆☆☆☆ | ソウル・ミュージック、生きる度 ☆☆☆☆☆
NORWOOD / JUST NORWOOD (NORWOOD)
昨年のCJ ANTHONYの復活劇にも驚かされたが、なんとこんな人までもが復活してくれるなんて!そうです!あのNORWOOD様です!
PHILLY WORLDからシングルをリリースした後、MCAより「I CAN'T LET YOU GO」でアルバム・デビュー。そのテディ・ペンばりの喉が話題となり、その後、フュージョン・グループPIECES OF A DREAMの89年作「'BOUT DAT DREAM」で6曲を歌い上げ、さらに人気を呼んだあのNORWOODである。驚きました。まだ歌っていてくれたんですね!
元々ファッション・モデルやミュージカル出身の彼。今頃はそっち方面で頑張っているのかなぁ〜なんて、想像して…ませんでした、ハイ。恥ずかしながら忘れていました。クワイエット・ストームという嵐と共に綺麗さっぱりと…
さてこのニュー・アルバム。まだ手元に届いていないので何とも言えませんが、タイトルから連想するにゴスペル寄りのアルバムっぽい感じですね。ただ懐の深い声質、色男っぷり振舞う艶やかさは相変わらずである。
いやいや、この世代のシンガー達が今後のインディ・ソウル・シーンを盛り上げてくれるんですから、益々面白くなりますね!
続報入り次第、お知らせいたします!
仰天復活度 ☆☆☆☆☆ | 懐かしいお声度 ☆☆☆☆☆ | 仰々しさもございます度 ☆☆☆☆ | アルバム期待度 ☆☆☆☆☆
RYNARD BROWN / SOUL OF ME (NADJARON)
冒頭のタイトル曲"The Soul Of Me"を聞いた瞬間、面喰らったと同時に思わず胸が高鳴った。ジャケット・デザインの不思議な感触。ジャケット内側のライナーには比較的若そうに見える容姿に対して落ち着いた面構えのこのシンガー。そして特筆すべきはやはりそのディープな歌声と歌唱スタイルである。
昨今のR&B〜インディ・ソウル・シンガーにありがちなSTEVIE WONDER(彼自身フェイバリットに挙げている)やDONNY HATHAWAYの影響による複雑な節回しは極力抑えたクラシックな歌唱スタイル。好きなアーティストに前述STEVIE WONDERをはじめLUTHER VANDROSS、ANTHONY HAMILTON、JAHEIMやJOEを挙げていることから、音を聞かずしても彼の男臭いストレートな歌唱スタイルを想像していただけるだろう。
収録曲だがイントロ(1)のスローで本人からすれば軽くご挨拶といったところだろうが、リスナーからすれば次の収録曲に期待を抱かずにはいられない、なかなか力の入った歌いっぷりである。そして続く(2)(4)(5)(7)をはじめ、じっくりとスロー〜ミディアム・テンポで期待を裏切らない粘りのある歌を披露している。
(10)はおもむろにラジオから流れてきてもおかしくない良く出来たテンポのあるキャッチーな好曲。こうしてアルバムを通して聞くと若手ながらクラシック・ソウル〜ブラコン、R&Bまで幅広い影響を感じさせる様々なアレンジが施されており、彼の懐の深さがうかがえる。
そんな歌を届けてくれるRYNARD BROWNは現在、N.Y.を基点ににローカル・クラブで定期的に歌っているそうだ。そして、なんとこの彼、今後JUST BLADESやKANYE WESTのような売れっ子の大物プロデューサー、アーティスト等とのコラボレーションを考えているらしく、もしそれが実現したなら更なる飛躍が期待できそうな逸材である。
以上のような周囲を取り巻くトピックも含めて今後の動向から目が離せない期待のアーティストの一人といえよう。
by 新宿ソウルおやぢS
ご予約受付中!
・RYNARD BROWN myspace ←重いです…
冴えないジャケ度 ☆☆☆☆ | イイ顔、そのクチビル…度 ☆☆☆☆☆ | イースト・コースとのアーバンさも絶妙度 ☆☆☆☆☆ | メジャーへの夢、期待度 ☆☆☆☆☆
BAR-KAYS / HOUSE PARTY (I.M. RECORDS)
2003年に94年発売の「48 HOURS」以来となる9年振りのアルバム「THE REAL THING」で見事な復活を遂げ、さらにはまさかまさか!? の来日公演(昨年10月COTTON CLUBにて。メムバーには元CON FUNK SHUNのKURT CLAYTONや元RIGHT CHOICEのARCHIE LOVEまでも!)を実現させてくれたあのBAR-KAYSが待望の新作のリリースが決定しました!
最初にインフォメーションがあった時はどうせ廉価盤か何かのベスト盤だろうなぁ〜と高を括っていたが、オフィシャルmyspaceにそのタイトルでジャケットがドーンと出ているではないか!? ということで、新作であることが発覚した次第。
前述のmyspaceでは早くも新曲数曲聴けますが、いやはや、流石である。現在のメンフィス・シーンを代表するグループであることは間違いない。ここにきてこの充実ぶりはまさにおやぢソウルの鏡である。
収録予定
1. Sho Nuff with Jazze Pha
2. Super Star
3. What Goes In The Club Stay In The Club with 3-6 Mafia
4. Return Of The Mack
5. Hey Yall
6. Le'ts Get Bizzy
7. Holla If You Like That
8. Glad You're My Lady
9. My Everything
10. We Can't Stay Together with Shirley Brown
11. Glad You're My Lady (Steppers mix)
12. Bar-Kays
ベーシストであるJAMES ALEXANDERのの息子にして、現在の南部ヒップ・ホップ・シーンを引率するプロデューサーであるJAZZE PHA、そしてなんとあのTHREE 6 MAFIAまで参加とは!? もう何のこっちゃい?のお父さん、これは凄い事件なのであります。新旧メンフィス・シーン〜親子二代の黒汁対決!
そしてもちろんそんな話題性だけでは終わらない、おやぢソウルっぷりもしっかりと聴かせてくれるであろう。何てったってあのSHIRLEY BROWNまで参加しちゃってるんですからね。バラードであることはタイトルからも間違いないでしょう。
世代交代!? いやいや!まだ伝えることが山ほどあるんだゼ!? と言わんばかりのおやぢっぷりを期待いたしましょう!
新旧南部黒汁対決度 ☆☆☆☆☆ | 継承される黒さ度 ☆☆☆☆☆ | おやぢソウル度 ☆☆☆☆☆(期待込!) | 期待度 ☆☆☆☆☆
AHMIR / THE GIFT (CHINO WORLD/ECHO VISTA)
昨年の夏頃だっただろうか... 一部のR&Bリスナー、インディ・ソウル・マニアの間ですでに名前が挙がり始めたのは。サイトで曲が聴けるのは数曲のみ、しかしその素晴らしさは昨今のメジャー・シーンを含めたR&Bグループ不作の御時勢もあってか瞬く間に拡がり、アルバムを待ち望む声が後を絶たなかった。
そうこうしているとプロモーション・ビデオもあちこちで見られるようになり、その深すぎるほどの深みを持ったリード・テナーと重厚且つツボを得まくったコーラス・ワーク、そして超Aランクと言っても良い楽曲の質は更に多くのリスナーの耳に届くようになり、数曲だけ露出しているに過ぎないアーティストとしては異例とも言える期待が湧き上がっていった。
年も明けて2007年、待望のと言った程度では済まされない、一部のコアなファンだけではなくここ日本のR&B、ソウル・リスナー全員が熱狂しうるであろうデビュー・アルバムが届けられた。彼らの名はAHMIR「THE GIFT」。デビューにして早くも伝説の誕生だ。
アルバムの前半は快調なアップ群がデビューの勢いそのままに続いていく。昨年から聴かれていた曲が濃密スロウだったので、スロウ〜ミッド中心のメロウ色強いアルバムになるのかと思っていたが嬉しい誤算と言っても良いような高品質なナンバーがそろっている。
先行シングルとして既にカットされている(3)はへヴィーな鎧の様なリズムが印象的なクラブ映えしそうなバウンシーなナンバー(なんとビルボードR&Bチャート堂々3位を記録!)、往年のフィリー・ソウルを連想させるヴィブラフォンのキャッチーなリフが心地よい(6)等、アップ系でもはずれが無い。
そしていよいよ登場する前述の昨年よりお馴染みの(8)。イントロのピアノからもう鳥肌が立つような無敵のスロウ。極上だの何だの言う言葉が陳腐に思えてしまうほどの最高級ソングだ。このアルバムの、いや今年度のメジャーを含めたR&Bシーンのハイライト・チューンになると言っても過言ではないだろう。
そしてそんな最高級レヴェルの曲に負けないスロウ達が(9)(11)(13)(14)(15)(18)(19)と後半を占めている。タイプも様々で時折ファルセット・コーラスも交えたりと本格派グループ・ファンをも唸らせること請け合いだろう。そして言うまでも無く楽曲はどれも完璧だ。実力、楽曲共にここまでハイ・レヴェルなグループは今世紀に入ってからはいなかったのではないだろうか。
期待を込められて話題が先行したアーティストが、結局アルバム完成まで至らず、リスナーが地団駄を踏むことがたまにあるこのシーン。それを考えたら(8)のような曲がしっかりアルバムに収められて、尚且つ他の曲も素晴らしいアルバムが届いただけでも一安心である。
そして今年に入ってからチラホラと感じていた「2007年はグループ復権の年」の予感が一層現実味を帯びてきた。そんなシーンの決定打となるであろうこのARMIRのデビュー・アルバム。どこまで話題になるか今から楽しみである。
by 営業部 S氏
3月上旬入荷予定。絶賛ご予約受付中です!
・オフィシャルHP ←名バラード"The Wedding Song"のプロモーション・ビデオがご覧頂けます!
アップでは荒々しく度 ☆☆☆☆☆ | スロウでは優等生っぷりも聴かせつつ度 ☆☆☆☆☆ | グググッと歌好きを刺激するナイス・ガイ度 ☆☆☆☆☆ | 2007年グループ復権渇望度 ☆☆☆☆☆
VIP / THA LADIES' EDITION (LYTZ OUTT)
02年のデビュー・アルバム「ALL ACCESS」でインディ・ファンを虜にしたアトランタの好グループVIPのセカンド・アルバムと思わしきアルバムが先日到着。これが股、怪しい代物なのでやんす...
その"思わしき"という理由はまず1曲目が前作にも収録された楽曲であること。まぁこれはよくある話でございますが、さらに怪しいのはジャケットやライナーの記述である。兎に角...書かれていることが少なすぎる。タイプライター的な書体で曲名、作曲者、Publishingのみが書かれたライナー。そしてグループ写真も02年当時の写真しか使われていない。一体、どういう出所から出たのだろうか...ファースト・アルバムの未発表曲集のような雰囲気も漂わせるこのアルバム...
しかし!これが股、凄い良い出来なのであります!
世間的には地味なスロウ・ナンバーの連続(ほぼ全曲スロウ〜ミッド・スロウ)ですが、これがソウル・ファン〜歌モノ好きには見事にストライク!いやぁ〜サウンドがシンプル&地味なだけに歌をトコトン堪能できるこの内容。この地味さ、本当に未発表かも...と恐るゝサイトをチェックすると...
おぉ〜新作みたいです。
オフィシャル myspace
新しい写真くらい撮ればいいのに... 地道な活動、応援しましょう!
祝!セカンド度 ☆☆☆☆☆ | 地味楽曲度 ☆☆☆☆☆ | BUT歌を堪能度 ☆☆☆☆☆ | 次作ではニュー写真期待度 ☆☆☆☆☆
J.B. / LIVE... LOVE... LIFE... THE TRIPLE L ALBUM (Pヴァイン/MELL SOUNDZ)
R.I.P."ゴッドファーザー・オブ・ソウル"JAMES BROWNと同じ名を持つシンガーがデビューを飾った。これ股、嘘のようなタイミングである。こういった星の元に生まれた男、J.B.(本名JAMES BROWN)には何かを感じずにはいられない。
サウスの嵐吹き荒れるアトランタをベースに活動する彼。5歳から教会の聖歌隊に入り、間もなくピアノを習得。学生時代は一通りの楽器はこなせるようになった逸材。卒業後KRS ONEとツアーを回っていたラッパーPHYRST BORNを擁するMELLOSOUNDZというプロダクションと契約し、リリースされたのが本作である。
そしてこのたび彼を日本に紹介するのはあのPヴァイン!メジャーR&Bリリースの激減、インディ・ソウル〜R&Bというアメリカでの主流となりつつある状況を許せぬ!とばかりに紹介してくれるその仕事っぷりは大評価である。
さて肝心の彼J.B.である。さっそくその歌声を聴いて頂くのが早いだろう。
・J.B.オフィシャル・ページ
・J.B. myspaceページ
この歌声、只者ではあるまい。JOHNNY GILL?LUTHER?JAHEIM?そんな歴代の名シンガー達を彷彿とさせるその歌声。いや、ズバリその"喉"というべきか。シンガーとしての力量はたしかにまだまだこれからであるが、この喉。今後も期待をせざるを得ない。
こうやって日本で紹介されるインディ・シンガー。ひとりひとりにそのエピソードがあり、その人生がある。ヒップホップ〜RAP全盛のこのご時世に歌うことを選んだ男達。もっと多くのシンガー達をここ日本へ紹介できるよう、Pヴァインさん共々、我らも頑張らねばいかんと心に誓うのであった。
R.I.P. J.B.度 ☆☆☆☆ | ガラガラ喉度 ☆☆☆☆☆ | シンガーとしての成長に期待度 ☆☆☆☆ | 2007年インディ・ソウル/R&B期待度 ☆☆☆☆☆
ATTATUDE / A LONG TIME COMING (ATTATUDE)
ジャケット写真の雰囲気で「コレは!」と思うアーティストがいる。特にグループでメンバーが何気なく写っているだけでも画になるというか、その佇まいだけでそのグループの性格まで伝わってくるような存在感を発しているとでも言うような。このATTATUDEはまさにそんなグループ。
そしてそんなグループは音の方も期待を裏切ることなんて無い。90年代グループの良い所どりしたバウンシーなミッド・ナンバー。奇をてらうことない真っ正直なメロディを、荒削りを感じさせながら分厚いハモニーでしっかりと聴かせるスロウ。そして随所に挟み込まれる擬音とセクシーなセリフに彩られたトラック等々... 2007年は素晴らしいグループに沢山出会えそうな予感を抱かずにはいられない、そんなグループATTATUDEのデビュー・アルバムだ。
出身はイリノイ州。ウィンディ・シティの風がこちら側にまで吹いてくるようなアルバムだといったら大袈裟だろうか。すでにオープニング・アクトとして地元のヒーローCHI-LITES、やはりシカゴが生んだ90年代の名グループPUBLIC ANNOUNCEMENT、そしてフィリーの大御所HAROLD MELVIN & BLUE NOTES、等のステージでの経験がある。大半を占めるグッド・スロウは、そのようなキャリアに疑いを持つ気など微塵もおきない素晴らしいナンバー達だ。
ゴスペルのしっかりとした下地もあるのだろう、洗練されつつも微妙なラフさがグループ・ファンにとってはたまらない魅力に聴こえるのではないだろうか。セリフに導かれながらの美しいハーモニーが琴線に触れる(5)、アコースティック・ギター一本のトラックでほぼアカペラ状態の歌唱がこのグループの底力を思い知らせてくれる(6)、夢見心地なファルセット・リードで一気にリスナーの世界を拡げるであろう(8)等スロウに関しては尽きることの無い形容詞を並べることができる。
そしてこのグループの質を高め、90年代のグループ黄金期を思い起こさせてくれる要因の一つがバウンシーなミッド・ナンバーだ。昨今のグループにしては珍しいほどのクオリティの高いそのような曲等は(2)(7)(9)など数曲あり、甘さ一辺倒ではない骨太さも多方面のリスナーに受け入れられる要因になるだろう。
複数のリード・シンガーを持ちながらもそれぞれが高い能力を遺憾なく発揮している、まさにR&Bグループの理想形の一つといってもいいだろう。昨年度は頻繁にステージ活動も行い、その実力をさらに磨き上げた上でのこのアルバムだ。今後は来日ステージも夢ではない、そんな可能性をも感じさせてくれるグループであることは間違いない。今年度の初頭を飾るにふさわしいグッド・グループです。
by 卸部S氏 絶賛ご予約受付中!
正統派度 ☆☆☆☆☆ | シカゴの奥深さ計り知れず度 ☆☆☆☆☆ | ジャケット魅力的度 ☆☆☆☆ | 2007年グループ期待!度 ☆☆☆☆☆
V.A.(MASTERS OF FUNK, SOUL AND BLUES) / A SOULFUL TALE OF TWO CITIES (SOUL RENAISSANCE)
昨日のENCHANTMENTのE.J.JOHNSON、そして年始早々のPOWER他...様々なマイナーからはもちろん、メジャーをも巻き込んで大きく盛り上がった「永遠のモータウン」はじめ、60年代、70年代のソウル・ミュージック全盛期に活躍したアーティスト達が"レジェンド"として、輝かしい功績を胸に新たな作品を届けてくれる昨今。
そんな中、昨年のWILSON PICKETTやJAMES BROWN、一昨年のRAY CHARLESをはじめ、この世を去っていく"レジェンド"も少なくはない。そんな時代の節目の"今"だからこそ伝えられるべき"音"が、次の世代へのメッセージとなって届いてくれるのであれば、それは本当に素晴らしいことである。
閑話休題。そんな素晴らしい"レジェンド"の新たな作品がまた届いた。それがこの「MASTERS OF FUNK, SOUL AND BLUES〜A SOULFUL TALE OF TWO CITIES」である。フィラデルフィアのPHIL HURTTを中心に企画されたこのアルバム。もちろんすべて新たに録音された新録モノ。そして収録曲をご覧頂ければおわかりのとおり、モータウンの名曲をフィリー・ソウルの面々が歌い、フィリー・ソウルの名曲をモータウン〜デトロイトの面々が歌うという夢のような内容なのであります!
収録内容
Disc.1 - Philly does "Motown"
1. Higher Ground / feat. Jean Carne
2. Ain't Nothing Like the Real Thing/ feat. Bunny Sigler
3. Ain't That Peculiar / feat. The Philly Degrees
4. Dancing in the Street / feat. Kathy Sledge
5. Knocks Me Off My Feet / feat. Russell Thompkins Jr.
6. Fire and Desire / feat. Bunny Sigler& Jean Carne
7. The Girl's Alright / feat. Phil Hurtt
8. Just My Imagination / feat. Ted Mills
9. Isn't She Lovely / feat. Jimmy Ellis
10. Ooh Baby, Baby / feat. Bunny Sigler
11. My Cherie Amour / feat. Major Harris
12. My Baby Loves Me / feat. Barbara Mason
13. Baby, Baby, I Need You / feat. Phil Hurtt, Carl Helm & Bunny Sigler
14. Just Ask the Lonely / feat. William (Poogie) Hart
15. Got To Give It Up / feat. Bunny Sigler
Disc.2 - "Motown" does Philly
1. Ain't No Stopping Us Now / feat. Ali Ollie Woodson
2. Betcha by Golly Wow / feat. Freda Payne
3. Me & Mrs. Jones / feat. Lamont Dozier
4. One of a Kind Love Affair / feat. The Velvelettes
5. Didn't I Blow Your Mind This Time / feat. Carolyn Crawford
6. Love Won't Let Me Wait / feat. George Clinton
7. Love Train / feat. Bobby Taylor
8. When Will I See You Again / feat. Freda Payne
9. Close the Door / feat. Lamont Dozier
10. For the Love of Money / feat. Ali Ollie Woodson
11. Expressway to Your Heart / feat. George Clinton
12. Sunshine / feat. Bobby Taylor
13. TSOP(& D) / Masters of Funk. Soul & Blues (MFSB)
14. Sadie / feat. Bobby Taylor
15. When the World is at Peace / feat. George Clinton, Bobby Taylor, Kathy Sledge, Ali Ollie Woodson & Kim Weston
それにしてもよくこれだけの"レジェンド"が集ったものである。JEAN CARNE、BUNNY SIGLER、RUSSELL THOMPKINS JR.、PHIL HURTT、TED MILLS(from BLUE MAGIC!)、MAJOR HARRIS、BARBARA MASON、WILLIAM HART 、MFSB、ALI OLLIE WOODSON、FREDA PAYNE、LAMONT DOZIER、VELVELETTES、GEORGE CLINTON、BOBBY TAYLOR、KIM WESTONという超豪華絢爛なメンツ!
久々の新録となるALI OLLIE WOODSONの歌う"Ain't No Stopping Us Now"、まさかのTED MILLS(BLUE MAGICリードVO.)の最新録音、そしてまさかまだ歌っていたのか!? と驚きを隠せないBOBBY TAYLORあたりが注目か。
名曲の数々が、名シンガー達の歌声で蘇る。悪いはずがありません。文句無しに2007年度インディ・ソウル最重要作品となることでしょう!
絶賛ご予約受付中!
・特集ページ「往年のヴォーカル・グループ復活の歴史 '06秋 最新版」
ソウル2大聖地度 ☆☆☆☆☆ | レジェン度 ☆☆☆☆☆ | 名曲度 ☆☆☆☆☆ | 企画話題性度 ☆☆☆☆☆
E.J. JOHNSON / UNIVERSAL PRAISE (EMAN MUSIC)
やってしまいました...大変申し訳ございません。2004年にENCHANTMENT FEATURING E.J.JOHNSON名義で911事件追悼盤シングル「GOD BLESS AMERICA」をリリース後、アルバムは!? との事ある毎にサイトを確認していたつもりでしたが...なんと同じ2004年にアルバムがリリースされていたようです。それがこちら「UNIVERSAL PRAISE」である。
おそらく日本初上陸(のハズ)。しかしE.J. JOHNSONのアルバムが出ていて、まったく日本で話題にならないというのもおかしな話で...もしかするとようやく2006年になってサイト販売を開始したのか?いやいや...バイヤー失格であります...申し訳ございません。猛省。
さてE.J.JOHNSON。ご存知のとおりあの"GLORIA"で有名な、70年代を代表する永遠のソウル・ヴォーカル・グループENCHANTMENTの昇天ファルセット・リード・ヴォーカル。2000年の初のソロ・アルバム「TOTALLY WITH ME」で奇跡の復活。ソウル・ファンを興奮の渦へと巻き込んだあのアルバムからもう6年もの月日が経過してしまったのですね...
その「TOTALLY WITH ME」はインディ・ソウルの名盤として爆発的なセールス(当社比)をみせるも、ここ数年はまったく入荷せず、廃盤CDとして高値で取引されていた。そんな中、前述シングルで今度はENCHANTMENT復活!これはグループ名義でアルバムが!? と心躍らされていたのでありました。
そしてようやく届けられたセカンド・アルバム。いやぁ感慨深いものがございます。ん!? タイトルがゴスペルではないか?そうです。ゴスペル・アルバムです。しかし否っ!ここで引いてはなりませぬ!
モノホンのゴスペル・ソングももちろん収録しておりますが、今も現役バリバリなファルセットによるスロウ群の素晴らしさといったらやはり天下一品。これぞ"ファルセット"と大きくうなずきたくなるその見事な歌唱力は、やはり他の追随を許さないのであります。天才、神に近づく...そんな印象さえ受けます。
そしてさらに嬉しいニュース!エマニュエル本人曰く「ネットで自分のアルバムが凄い値段で売られているのを見て驚いた」という前述のソロ・ファースト・アルバム「TOTALLY WITH ME」の再入荷にも成功いたしました!今度こそは買い逃しのございませぬよう!
そしてインディ・ソウルとは何ぞや!? という新しいファン、PERSUADERS、そしてここ最近のPOWERなどの新作で、新たに往年のソウル・ヴォーカル・グループ復活作で心打たれた貴方には間違いなくお薦めな名作なのであります。
以下、収録内容一覧を。
■E.J.JOHNSON / TOTALLY WITH ME (EMAN MUSIC) '00
1. Spending The Night
2. Totally With Me
3. Keep My Love
4. Angela
5. It's True (I Love You)
6. Forever
7. Baby Don't Give Up
8. Before The Feeling Slips Away
9. I Should've Known
10. Cause I Believe
11. Got Myself Together
12. Magic
13. God Is Good
■ENCHANTMENT FEATURING E.J.JOHNSON / GOD BLESS AMERICA (EMAN MUSIC) '03
1. God Bless America (Vocal)
2. The Star Spangled Banner
3. God Bless America (Performance)
■E.J.JOHNSON / UNIVERSAL PRAISE (EMAN MUSIC) '06
1. God Is Good
2. Won't Let Go My Faith
3. I've Got To Praise You
4. I Will Praise Him
5. How Great Is God
6. On The Battlefield
7. That Book
8. Have U Heard
9. I Found God
10. I Really Love The Lord
11. Everything To Me
12. Follow Your Mind
13. Star Spangled Banner
14. God Bless America
・特集ページ「往年のヴォーカル・グループ復活の歴史 '06秋 最新版」
祝!2年越しの入荷!度 ☆☆☆☆☆ | 天才的ファルセット度 ☆☆☆☆☆ | 祝!「TOTALLY WITH ME」再入荷度 ☆☆☆☆ | こうなったらENCHANTMENT名義のフル・アルバム切望度 ☆☆☆☆☆
LOU RAGLAND / TOGETHER (GREAT LAKES)
レア盤「UNDERSTANDING EACH OTHER」で有名なグレイト・モダン・ソウル・シンガー、LOU RAGLAND。彼が現役なのご存知の方も多いはず。「IN THE BASEMENT」誌にインタビューが掲載されたり、ネット上で話題となったりと、地道な活動を続けてくれているのが何とも嬉しい限りであります。そんなLOUから新しい作品がまもなく到着予定です!
前作BLT名義(BB RICHARDSONとLOU、そしてTOUCH OF SILKの頭文字を取ってます)「THE CLASSIC」のリリースが1999年ですので、な、なんと!なんと約7年ぶりになります!
...とはいえ、ちょっと悲しいお知らせも。ハイ。CD-Rでの入荷になります。そして... 収録内容が前述「THE CLASSIC」と若干カブりマス...
収録内容
1. Together We Stand 初出
2. The Game Of Pleasure 99年作収録
3. I'm Gibba Be Loving You 99年作収録
4. The Storm Is Passing Over 初出
5. The Next Time 初出
6. It's You 99年作収録
7. Together Forever 初出
8. What Will Tomorrow Bring 初出
9. Unchained Melody 99年作収録
10.Your Love 初出
11. Let Me 初出
12. Don't Listen To The Words 99年作収録
とはいえ初出は12曲中、7曲ですから!! 日本、そして英国のソウル・ファンなら間違いなく嬉しいニュースでございます故!何とか今月末までには入荷の予定です。
果たしてその内容はいかに!? 乞うご期待!
祝!芸能生活○○年!度 ☆☆☆☆ | シンガー度 ☆☆☆☆☆ | 無念CD-R度 ☆☆☆☆☆ | 期待度 ☆☆☆☆☆
STAN MOSLEY / STEPPIN OUT (STAN MOSLEY)
「STAN MOSLEYのアルバムが出てますょ!」とスタッフから連絡を受けたのはもう1年前... 連絡すると「今プレス中だから...」との回答。そして沈黙... もう諦めかけていました。しかし!突然の入荷の案内が!そして入荷した盤を見て仰天!
おぉーちゃんとしたCDをプレスしてたんですね!!
当初出回っていたのはCD-Rだったらしく(未確認)、自身のレーベルからとなれば仕方ないかなぁ〜。なんでMALACOから出さなかったんだろうな?なんてガックリしたのも束の間、その自身のサイト(現在は閉鎖してしまっております...)で聴いたその新曲の素晴らしさといったら!CD-Rじゃぁコレ勿体ない!! と泣いておりましたが... 1年経った今、悲願のCDプレス&入荷が実現しました。
やっぱり歌っている本人が一番、己を理解しているのか。まさに今が旬。絶妙のタイミングで自身のレーベルからのリリース。彼の歌声を表現する時によく取り上げられるBOBBY WOMACKと比較してもまったく引けを取らぬそのディープな歌声はもちろん、さらにメロウさを増した完熟の歌唱。掠れた喉から搾り出されるディープ汁、そしてファルセットまで駆け上がる卓越した歌唱力は文句なしである。
そして今作で抜きん出て素晴らしいと感じるのは楽曲、そしてサウンドのクオリティであろう。己の声を活かすためのシンプルなバック。適度なコンテンポラリーさによる甘さが、彼の塩辛い歌声を見事に包み込む。
プロデュース/作曲をSTAN自身とともに担っているのはEARL POWELLという人。調べてみるとこれが何と!あのPUBLIC ANNOUNCEMENTのメムバー(元?ですよね?)らしいのです。しかももう一人あのACE WATKINS(もうひとつのPUBLIC ANNOUNCEMENTを名乗る男!)まで絡んでます。どうりで若い音なわけだ。
世代交代... いつかは来る往年の名シンガー達との別れ。ベテランから若手へと渡る"ソウル魂"。STAN MOSLEYは己の道を極めるのと同時に、それを成す愛すべきシンガーなのだ。まだまだ若いモンには負けられん!と意地を張ったようにも聴こえるそのディープさをたっぷりとご堪能あれ!
待った甲斐度 ☆☆☆☆☆ | メロウ度 ☆☆☆☆ | but! ディープ度 ☆☆☆☆☆ | リアル・ソウル度 ☆☆☆☆☆
MASHICA / THE REAL THING (RANSOM)
ヒールを投げ出して椅子にもたれかかり天井を見つめる"お疲れOLちゃん"風ジャケットから貴方はどんな音を想像するだろう?"今"風なジャケットなだけに洗練された音、すなわちR&B〜インディ・ソウルの世界を想像するのは容易である。しかし、このMASHICA(本名MASHICA WINSLOW)なるシンガー、そんじゃそこらのお姉ちゃんとはわけが違うので注意していただきたい。
マニアックな話になるが彼女の曾祖母がバルティモア出身の偉大なゴスペル・シンガーSHERRY HUNTであるとのこと。その曾祖母に3才の頃、既に音楽の才能があると見初められ〜大学を卒業してからも別の大学で教鞭を取っているというエリート中のエリート。勉学への情熱はそのまま音楽へも向かい今に至るというわけだそうだが、そこでこのデビュー・アルバム。
なんとGARY BARTZ、GARY THOMAS、DENNIS CHANBERSにLARRY WILLIS、ROY HARGROOVEとJAZZ系のアーティストが多数客演。というのも彼女の旦那であるDONTAE WINSLOWがジャズ・トランペッター、ソング・ライター、プロデューサーであり(彼もまた教師!)、JAZZ畑だけでなく他ジャンル、主にR&B〜HIP HOP畑まで股にかけて大活躍中だというのである。
そのプロデュース、客演したアーティストがR&BだとRUBEN STUDDARDほか、HIP HOPに至ってはあの大物JAY-Zの06年新作に夫婦揃って参加しているとのこと。この夫婦ただ者じゃない。ちょっと横道にそれたので話を戻すと、そのJAZZ畑のバック・メンに支えられ素晴らしく落ち着いたR&B〜インディ・ソウルを聞かせてくれるのが本作というわけである。
さて、その収録曲だが(10)(11)(12)がかなり良質なミッド・テンポのR&B〜インディ・ソウルである。そしてR&Bらしい雰囲気から打って変わって(16)がクールでファンキーなジャズ・ダンサー。この勢いだけで若者は勿論、ちょい悪オヤジ・ソウル・ファンだって振り向かせられそうな軽快でアダルトな雰囲気満点の曲。
JAZZ方面から評価すればこの曲を本作のベスト・トラックと推す方も大勢いるだろう。その他、スローが大半を占めるが、駄曲を探そうにも見つからない。今でこそR&Bもメイン・ストリームとして定着しているが、土台のしっかりしたアーティストが現在のシーンに"歌モノ"を仕掛けるとこういう面白い作品もできるという格好の例となった作品と言えそうだ。
往年のソウル・ファンには是非とも奥様、娘、彼女など女性のいるところで演奏して頂ければ間違いなく好印象気!気負いなく聴ける歌モノ・ブラック・ミュージックとしてお薦めしたい一枚である。
by 新宿ソウル/ブルース館 ヤング☆ディープマンS氏
たまにゃ女性モノも度 ☆☆☆☆☆ | 才女度 ☆☆☆☆☆ | ジャジー度 ☆☆☆☆ | お疲れOL萌え〜度 ☆☆☆☆☆
BROWN'S BAG / SOUL SATISFIED (SOULCHOONZ)
毎度お世話になっております英SOUL BROTHER RECORDS発のインディ・ソウル・コンピレーション「THIS IS SOUL 2006」に収められた"NO MORE LOVE"収録(今作には同曲のリミックス・ヴァージョンが収録)のデビュー・アルバム「LABOR OF LOVE」の発売時、ここ日本ではほぼ話題にも上らなかったものの、英国〜欧州では大絶賛されたBROWN'S BAGことWARD BROWNの待望のセカンド・アルバム。
話題の発端となった英国のDI-LEE PROMOTIONS(LAB ADDICTSのリリースなどを手掛ける新鋭)が、前述SOUL BROTHERやEXPANSIONの十八番であるU.S.インディ青田刈でリリースとなった当アルバム。言うなれば彼の世界デビュー・アルバムである。
シカゴ出身という地の利、そして80年代に数多くのメジャー・アーティストのバッグを務めたスキルを活かしたソウルフルなサウンド・プロデュース、抜群の楽曲センス、そして感情豊かな歌声。英国人好みのアーバン路線〜生音バンドによるサウンドの中に、ドス黒く光るディープな歌唱はソウル・ファンの心を鷲掴み必至である。
そしてさらに注目したいのがスウィート・バラード・ナムバーの(9)である。前半はファルセット(誰!?)でシッポリ〜後半は彼のディープなシングでグループ仕立てのソウルフル・バラードに仕上がっている!いやぁ〜凄いヤツがいたものです。
遅咲きの名シンガーここに華咲かす!絶賛発売中!
・BROWN'S BAG オフィシャル・サイト
遅咲き度 ☆☆☆☆ | ディープ but アーバン度 ☆☆☆☆☆ | スウィ〜ト度 ☆☆☆☆☆ | 生き続けるソウル度 ☆☆☆☆☆
PAZELEE / TRACKS FROM DA HOUSE (POPHOUSE ENT.)
昨今のインディ・ソウル・シーンの隆盛を語る上で、俗に言う"一発屋"で終るアーティストが少なくなった事も挙げられるだろう。言うまでもなく1作目のクオリティによることは勿論なのだが、リリースの側からもメジャー・シーンで充分通用する資質を持ちながらあえてインディ〜マイナー・シーンを活躍の場として選び、着実な活動をするシンガーも少なくない。このPAZELLEも2002年には今作と同レーベルからアルバムをリリースの経験がある。
当時まだまだインディ・ソウルなんてマニアが楽しむに過ぎない世界だったが楽曲のクオリティの高さ、実直な歌唱スタイルが評判を呼びメジャー進出も近しと噂されていたシンガーだった。今作も自らマイナー・シーンを選んだであろうことは確実な程のクオリティの高さを伴っての4年ぶりのセカンド・アルバム、シルキーでいながら時折聴かせてくれる熱いシャウトも健在なまさに待望とも言える内容だ。
オープニングから思わずうっとりしてしまうようなメロウ・ミッドが飛び出す。派手さはないが真摯な姿勢が一聴してこちら側に伝わるような楽曲、歌唱が秀逸なナンバーだ。この1曲だけで前作から引き続き期待に応えてくれることを確信してしまう。続く(2)(3)も同系統と言えそうなミッド。前半で完全にPAZELEEのペースに引きこまれていく。
そしてもう一つの真骨頂であるスロウ・ナンバー。(4)(7)と2曲しかないという言い方は正しくはないかもしれないが、思わずそのような言い方をしたくなるほどのクオリティの高さだ。(4)ではブルージーな曲調も難無くこなす懐の深さを披露、対して(7)は優しげなメロディが耳に残る。どちらのタイプでも垣間見せる"熱さ"が印象に残る、PAZELEEが真のソウル・シンガーであることを表現するにはもってこいなナンバー達だ。
そんな中で異色とも言える(6)のヒップ・ホップ色が強い曲がある。セントルイス出身のMARKADMUSというラッパーをフューチャーしたダーティーな曲なのだが、PAZELEEの絡みもスリル満点で、現代のサウス・テイストを強く感じさせてくれる異色とは言え捨て曲とはとても言えない曲である。このように感想を並べていくと前作よりもパワー・アップしている事は確実だといえそうだ。
とにかく彼のようなタイプのシンガーは、信用がおけるというような言い方がピッタリと当てはまる。だからこそマイナー・リリースとはいえ4年の月日を経ても、このような素晴らしいアルバムを届けてくれたのだろう。このようなタイプはつい応援したくなる、ある意味バイヤー好みのするシンガーなのではないだろうか。
by 卸部 S氏
祝!セカンド!度 ☆☆☆☆☆ | ア〜バン de 美メロ度 ☆☆☆☆ | シルキー・テナー度 ☆☆☆☆☆ | インディの醍醐味度 ☆☆☆☆☆
YOUNG CITY RU / MY LIFE & MUSIC (YOUNG CITY RU)
ちょっとBABYFACEを思い出させる面長なルックスから想像するのはやはり濃さよりもスムース、メロウといったテイスト。コネチカット出身のニュー・カマー、YOUNG CITY RUことRUFUS WILLIAMSのおそらくデビュー作!
昨年ブレイクしたNE-YO同様の路線のテナー、ミッドやスロウ共に水準以上、アレンジ、トラックの妙など現在進行形の正統派R&Bは、インディと言われなければ気がつかない質の高さがある。特に決め手となる曲が無いのが玉にキズと言えそうだが、全編を通じてのクオリティは文句の無いところだろう。また一人期待のシンガーの登場だ。
決め手となる曲が無いと記してしまったが、決してネガティヴな意味合いではない。それどころが近年のインディ作品では稀なほどの売れる要素を数多く持ったアルバムである。まずその特長として上げたいのがその声。NE-YOの路線という言い方も間違いではないと思うが、彼よりもスムースな色合いは強く、クセの無さや聴きやすさと言った点ではYOUNG CITY RUの方が上だろう。
そしてそのスムースな声にピッタリと当てはまっている楽曲。(2)こそダーティーな面を意識したであろうトラック、メロディだがそれ意外は夜のドライヴのBGMにぴったりとハマリそうな内容である。リズム・アレンジの底辺やコーラスの被せ方にふとニュー・ジャック・スイング辺りの匂いが感じられたり、スロウでのコンテンポラリーさは80年代のアーバンさに満ちていたりと様々な要素もありそうだが一貫しているのはメロディのスムースさ。
楽曲のクレジットがはっきりと無いのが残念だが、練られたバック・トラック共々主役の個性を存分に活かしたプロダクションは、そこいらの軽いシンガー達に出来るような芸当ではない事は一聴して伺えるクオリティがある。正統派は正統派だが、現代R&Bのくくりの中ではスロウともミッドとも言いきれないゆるいビートは、かなり個性的と言えるのではないだろうか。
よくこの辺りのインディ作品を紹介する際に、メジャーの商業路線をネガティヴに捉える表現をしてしまうが、そもそもR&Bとは商業的な意味合いが強い音楽だということを再認識してしまうような作品だ。ただインディ・アーティストの良い部分と言っても良いであろう、時代性に流されず自分のやりたい事をやるということはひしひしと伝わってくる。強烈なインパクトが無くても良い作品だということが逆に強烈に伝わってくる不思議なアルバムだ。
by 卸部 S氏
絶賛ご予約受付中!
RU大柴???度 ☆☆☆ | スムース度 ☆☆☆☆☆ | 若手度 ☆☆☆☆☆ | 期待度 ☆☆☆☆☆
LEON BEAL / ROMANTIC GROOVE (12TH NOTE)
気障に帽子を目深に被りはにかんだ笑顔のジャケット写真の洒落っ気、そして真っ正直なアルバム・タイトル... 音の雰囲気がそれだけで伝わってきそうじゃありませんか?
白髪のまじった髭も印象的なオヤジですが、しかしオシャレ度はなかなかのもの。コテコテではなくスムースなテイストさえも感じるバリトン・ヴォイスを操り、アーバン度数の高い楽曲を歌いこなす。80'Sの味わいもそこかしこに感じられ、R&Bではなくあくまで"ソウル"道を行く。今や幅広いタイプのシンガーを配出し、かなりの市民権も得るようになったインディ・ソウル・シーンですが、それでも意外といないタイプかもしれません。そして勿論実力も文句無し。遅咲き(?)の注目株、LEON BEALの2006年最新アルバムのご紹介。
そんなアーバン・メロウな雰囲気プンプンのLEONですが、キャリアの出発点はゴスペル界。なるほど、しっかりした歌唱もうなずけます。このアルバムの中でもLEON自身のリード・ヴォーカルではさほど感じませんが、バック・コーラスのテイストはゴスペルの影響が強いかもしれません。
そんなアレンジが功を奏しているのが(9)。82年のビルボードR&Bチャート9位のヒットを記録したASHFORD & SIMPSONのカヴァーですが、前述のような分厚いコーラスが気持ちの良いナンバーに仕上がっています。下地のビート、その他のアレンジ等はオリジナルに忠実な部分が多いので余計にゴスペル・チックなコーラスが印象に残る見事なカヴァーといえるでしょう。
しかしそれ以上にこのアルバムのハイライトと言えそうなのが(7)のアーバン・ミッド・ナンバー。アルバム全体としてもそうなのですが生楽器主体のトラック、そして特に咽び泣くオブリのサックスが効果抜群な夜の雰囲気満点なナンバー。はて、どこかで聴いたような…と思っていたら今やUKソウルの雄と言っても良いようなレーベル、EXPANSIONの雰囲気にそっくりなアーバン感覚。いやいや、これはなかなかのものです。
そしてその路線よりも更に80'Sテイスト、あるいはブラコンの味わいが強いミッド・ダンサーの(2)、やはりEXPANSION色が強い(4)、ポップ色が強くチャートに並んでいてもおかしくないスロウの(5)(12)(13)等盛り沢山の内容です。現行R&Bテイストにも挑戦した(3)(6)等もありますが、この辺りはご愛嬌と言っては失礼かもしれませんがアーバン度の高い楽曲郡に比べたら完成度はちょっと…。悪くはないのですが、その他の曲の出来が良いのでそう感じてしまうのかもしれません。それだけアーバン・テイストな曲が素晴らしいという事でしょう。
アップ〜ミッドに秀逸な曲が揃っているので、へヴィー・ローテーションでの店内プレイも勿論可能です。味わいのある声にアーバンな楽曲... 待ち望むリスナーも多いのではないでしょうか。
期待のオシャレ・オヤジ。ブレイクの可能性は大です。
by 卸部 S氏
お洒落度 ☆☆☆☆☆ | バリトン度 ☆☆☆☆ | アーバン&スムース度 ☆☆☆☆☆ | 期待度 ☆☆☆☆☆
MAC GRAHAM / 7 GRAHAMS (YEL MUSIC)
ドレッド・ヘアのシンガーというのも結構厄介なもので、R&B〜ソウル界の人間からすると言葉は悪いがキワモノ扱いして音もロクに聴かないでスルーしてしまうことも度々... 何てこともある。実際にドレッドで純度100%のソウル・シンガーが少ないというのも事実であって、ミクスチャーといえば聞こえは良いがはっきりした趣旨がこちらになかなか伝わってこないシンガーが少なくないことも否めない。
今回ご紹介するMAC GRAHAMも実はソウル純度は70%くらい。だが残りの30%はAORや80'Sのポップ・ミュージック辺りの影響が一番感じられ、ソウル〜R&B系のリスナーに受け入れられやすいのではないだろうか。そんな新たなドレッド・シンガーの最新7曲入りミニ・アルバムのご紹介である。
カナダ出身、キャリアの手始めとしてMcAuley Boysというグループでリードを勤めた経験がある。本国は勿論、アメリカ、イギリス、オーストラリア等にもツアーで飛びまわり、なかなか活躍していた様である。当然ブラック・ミュージックが下地にあるMACだが様々な国の音楽を体験する事によって、良い意味でミクスチャー性が磨かれたのではないだろうか。
(3)のスロウなどはその典型といえそうである。ちょっと気だるい淫靡なメロディにアコースティック・ギターを効果的に使用したナンバー。どこかで聴いたことがあるような曲だと思っていたらテレンス・トレント・ダービーなんて懐かしい名前が浮かんできた。彼のミクスチャー感覚から荒々しさを削り取ったようなイメージが丁度良いのだろうか。
いずれにせよキャラクターとしては申し分無いものがある。アコギはその他の曲でも前面にフューチャーされていてソウル・シンガーというよりも黒人シンガー・ソング・ライターと言った方がやはり良さそうだ。
しかしオープニングの元気いっぱいのアップ・ナンバーなどは80'Sのダンス・ミュージックからの影響が強く感じられ、この辺りはソウル・リスナーが反応してくれるのではないだろうか。そのような事を含めても7曲のみのミニ・アルバムでは掴み所が難しいシンガーと考えられる向きもある。しかし今回はここ日本での挨拶代わりという考えも出来るだろう。
今後更に大きくなって、フル・アルバム発売時にはぜひ抑えておきたいシンガーとして、いまから要チェックである事は確実なシンガーだ。
by 卸部 S氏
ドレッ度 ☆☆☆☆☆ | カナダ勢い度 ☆☆☆☆ | アーバン度 ☆☆☆☆ | 期待度 ☆☆☆☆☆
POWER / POWERIZED (POWERIZED PRODUCTIONS)
シングル「POWER」の発売でド肝を抜く往年のソウル・マナーで驚きの復活を遂げたあのPOWERが新年早々アルバムを届けてくれました!昨年の今頃はあのPERSUADERSが新作を届けてくれたり、なんとも新春は往年のソウル・ヴォーカル・グループ・ファンにとって縁起が宜しいようで!?
すでにシングルは聴かれましたでしょうか?どうです!? この往年のソウル・マナーたっぷりな歌いっぷり〜コーラス〜リードの取り回し!アルバムはもちろんその幅をさらに広げて、よりアーバンに... よりソウルフルに!
収録内容
1.Power
2.Three Little Words
3.Listen To Your Heart
4.Let Me Be Your Man
5.Playroom
6.I Want To Know Your Name
7.Once Upon A Time (In Love With You)
8.Get Your Love
9.Started All Over Again
10.I Want You
11.It's Tyme
12.Power Remix
シングル収録の(6)のミディアム・スロウはもはや名曲級、カスレ具合が堪らないリード・ヴォーカルによるミディアム・スロウ(3)、そしてメロディアスなスロウ・バラード(5)!アーバンなメロウ・ミディアム(7)(9)、さらにはおやぢパワー炸裂のファンク(1)(8)(11)もおやぢの色気ムンムン!そしてクサすぎるほどのソウル臭を放つハーモニー&ファルセット・リードによるスロウ・ナムバー(10)で、リアル・ソウル・ファンは失神寸前でございます!
現在のメムバーはBRUCE PIERSON、PATRICK DANIEL、WENDELL WATSON、DARRYL S. DRAPER Sr.の4名。ライナー・ノーツには楽曲ごとにリードの担当のお名前が書かれており、一体、誰がこんないい歌声を聴かせるのか!? と調べてみると... おぉなんと!全員リード取ってますね!こりゃぁ参った!
隠れた実力派が今、メイン・ストリートへと躍り出る!
往年のソウル・マナー度 ☆☆☆☆☆ | スロウ・ナムバー多し度 ☆☆☆☆☆ | アーバンおやぢ度 ☆☆☆☆☆ | 2007年も復活組期待度 ☆☆☆☆☆
L.L.C. / GUARANTEED FOR LOVEMAKING-ANYTIME (SCORPIO)
いやぁ〜聞いてみるものですね、何事も。メーカー在庫切れでもぅ再入荷は難しいだろうなぁ〜とあきらめていた2004年発売のインディ・グループ名盤がまさかの再入荷です!入手先が違うのでもしかしたらデッドストック!? 兎に角、未聴の方はぜひぜひご堪能頂きたいインディ名作なのであります。
というわけで、当時のインディ・ソウル担当者M氏の激熱コメントをご紹介!
こんなトラックで、こんなコーラスで、こんなリードが聴きたかったんです。アトランタ出身4人組のVO.グループ、きっちりと70年代ソウル・マナーのアルバムが登場です。
冒頭はファルセット・コーラスに濡れたテナー・リードとバス・パートが絡む哀愁のスロウ、このタイトル曲だけであえなく失神... ぐっと堪えての2曲目は、ファルセットにハイ・テナー、ストロング過ぎないテナー・リード、バスが入れ替わり立ち替わり、おまけにラップまで乱入してのこれまたねっちりしたスロウ。プッシュホンの擬音、低音の語り、セミアコG.オクターヴ奏法のカウンター・メロ、ツリー・チャイム等‥グループ好きにはたまらないキーワードが散りばめられた9曲全部スロウってのが泣かせるじゃありませんか!
すべてのソングライティングとプロデュースを担当するのは自身もグレートなシンガーであるWENDELL BROWN。こんなグレートなアルバムが突然リリースされるのだからインディー買いはやめられないのです。
ま、まさにグレイト!お早めにどうぞ!
奇跡の再入荷!? 度 ☆☆☆☆☆ | 良く考えると凄いジャケ度 ☆☆☆☆ | ソウル・ヴォーカル・グループ度 ☆☆☆☆☆ | 新作切望!度 ☆☆☆☆☆
メジャーR&Bアルバムの発売が極端に減った2006年。その鬱憤はインディで晴らす!と言わんばかりに怒涛のリリース量を記録したインディ・ソウル作品の2006年。そのインディの中でもメジャー流通のあるインディ物から、本当にアーティスト自身が手作業で作ったインディ作品まで、より広がりを見せることとなった。
ネットの繁栄により情報はいくらでも入手できる時代。そんな時代でも地道に活動を続けるローカルな作品の素晴らしさに心打たれると同時に、所謂"メジャー落ち"を同等のレベルで語るのもいささか抵抗があるものの、これもインディ・ソウルという楽しみ方の醍醐味ということで。
それではいって参りましょう!インディ・ソウル(一部メジャー作品含む)〜コンテンポラリー新録作品大賞2006ラインナップを一挙ご紹介です!
■男性ソロ部門
JEFF HENDRICK / SOUL CELEBRATION (BOUT TIME PRODUCTIONS)
WINFREE / MY DIARY (WINFREE MUSIC)
CJ ANTHONY / I LET HEAVEN GO (CRDAJO)
GLENN JONES / FOREVER: TIMELESS R&B CLASSICS (SHANACHIE)
K-CI / MY BOOK (BUNGALO)
FREDDIE JACKSON / TRANSITIONS (ORPHEUS)
TREY LORENZ / MR. MISTA (X RAY)
DEPONCE / DEVOTION (DMG)
DEPONCE / FROM MY WINDOW (DMG)
RALPH TRESVANT / RIZZWAFAIRE (XZAULT)
RAY PARKER JR / I'M FREE! (RAYDIO MUSIC)
KHALIL / TEASE U PLEASE U (TEASE U PLEASE U)
BILLY COOK / TRUTH (BATTISTE MUZIC)
ROBERT R. BYRD / THEY CALL ME RONDELL (BALLARD HILL RECORDS )
AL MCCOY / RATEDR (PASSPORT RECORDS)
MCKAY / MCKAY (B-MIND ENTERTAINMENT)
EBAN BROWN / EXIT 15 (STARDOM RECORDS)
EBAN BROWN / RESTLESS SOUL (STARDOM RECORDS)
MG / STILL (MEJE ENTERTAINMENT)
MARQUES CALLAWAY / THE MAYOR OF DA SOUTH (50/50 ENTERTAINMENT)
K'JON / THIS IS ME (CHOPPER CITY RECORDS)
BRIAN OWENS / B NATURAL (MO JONES MUSIK)
EDDIE CAIN / SEX IN THE CITY VOL.1 (BCD MUSIC)
STEPHEN BAYLISS / PLAY FOR KEEPS (STEPHEN BAYLISS)
STEVE SALAS / REFLECTIONS (THUMP)
JULIUS PETTY / THANK YOU (FEEL SO GOOD ENTERTAINMENT)
MARCUS DAWSON / THIS IS MY LETTER (HOTPRAISE)
RYCH / RYCH (RYETT RYCH PUBLISHING)
BILLY GRIFFIN / LIKE WATER (EXPANSION)
JAMES DAY / BETTER DAYS (EXPANSION)
KARLYTON KK CLANTON / SPEAK FOR ME (68 STREET RECORDS)
RAZAH / NEW R IN R&B (MAJOR KEY ENTERTAINMENT)
CARDELL / I LOVE YOU (CLASSIC SOUL)
ZIEME / SCREAM MY NAME (WISE MEN ENTERTAINMENT)
KRYSTYLEZ / KRYSTYLEZ (KRYSTYLEZ)
BANKY W. / BACK IN THE BUILDIN' (EMPIRE MATES)
TY STEPHENS / AQUARIAN MIND (MUSICHAMELEON)
JC / ALL OF ME (JC SMOOTH MUSIC)
LORENCE MICHAELS / IN THE RAIN (HA LA ENTERTAINMENT)
BIG WILL / GHETTO SOUL (BOBBIN HEADS ENTERTAINMENT)
RYAN TOBY / SOUL OF A SONGWRITER (OVERFLOW ENTERTAINMENT)
MIKE HAMMOND / MIKE HAMMOND (MBERNARD MUSIC)
YOUNG DEBARGE / HUNT (OCF RECORDS)
TONY LINDSEY / TONY LINDSEY (GRUVE ENTERTAIMENT)
FRANK MCCOMB / THE TRUTH VOL.2 (EXPANSION)
DARIEN BROCKINGTON / SOMEBODY TO LOVE (HALL OF JUSTUS/ABB SOUL)
W.ELLINGTON FELTON / OUTROSPECTIVE: ME THEN ME NOW (GPM)
PETER HADAR / MEMORIES OF THE HEART (COOL WEIRDOS MUSIC)
ERIC ROBERSON / ERRO LIVE VOL: DC (A BLUE ERRO SOUL)
V / REVELATION IS NOW TELEVISED (BBE)
RAY ROBINSON / WHAT IT IS (2 FUNKY RECORDS)
ダーネル・ケンドリックス / ストロベリー・レモネード (BMFN)
■女性ソロ部門
MARVA KING / SOUL SISTAH (EXPANSION)
JOSEPHINE SINCERE / WILDFLOWER (KIXX RECORDS)
SHANICE / EVERY WOMAN DREAMS (PLAY ENTERTAINMENT)
MIKI HOWARD / PILLOW TALK (SHANACHIE)
MAYSA / SWEET CLASSIC SOUL (SHANACHIE)
JOI / TENNESSEE SLIM IS THE BOMB (JOILICIOUS RECORDS)
TERRI WALKER / I AM (DEKKOR RECORDS)
ALICE SMITH / FOR LOVERS DREAMERS & ME (BBE)
GEORGIA ANNE MULDROW / OLESI: FRAGMENTS OF AN EARTH (STONES THROW)
AMEL LARRIEUX / MORNING (BLISSLIFE RECORDS)
■グループ部門
SMUV / GROWN MAN (TRACKLAB)
3PC. (3PIECE) / YOUR BODY'S CALLIN' (RED/WALK ENTERTAINMENT INC.)
214 / FINALLY (COZ RECORDS)
DEEP3 / TOTAL SHOCK (EXECUTIVE HITS)
ENTITY / LOCKED DOORS (D1 MUSIC)
GROUP X / DIRTY (TITAN/PYRAMID)
PUBLIC ANNOUNCEMENT / WHEN THE SMOKE CLEARS (BOSS ENTERTAINMENT)
6TH DAY / FOREVER STARTS TODAY (EPICENTER)
DAE WON / DAE WON (NEUHAUS ENTERTAINMENT)
RATED R / HOTTIE (MUSIC WORKS)
SOULFRUIT / HOMEGROWN (SOULFRUIT RECORDINGS)
D-EL / LIFE STORIES (ONE ENTERTAINMENT)
PROMINENT / 42 GRAMS (ROYALTY MUSIC)
ORAN JUICE JONES PRESENTS THE TRIFLIN' FAMILY / TRIFE LIFE (TRIFLIN RECORDS)
SILK / ALWAYS AND FOREVER (SHANACHIE)
PERSUADERS / MADE TO BE LOVED (IT'S SOUL TIME!)
POWER / POWER (MOONSOUND RECORDS)
FLOATERS / WAY WE WERE - A TRIP DOWN MEMORY LANE (FLOATERS)
WHISPERS / FOR YOUR EARS ONLY (SATIN TIE PRODUCTIONS)
TEMPTATIONS / REFLECTIONS (NEW DOOR)
TEMPTATIONS REVIEW FEAT.DENNIS EDWARDS / LOOK WHAT THE LORD HAS DONE (3M MUSIC/TASEIS)
FOUR TOPS & SIMONE VITALE BAND / GOIN' HOME 'ROUND MIDNIGHT (SIMONE RECORDS)
PERRY JENKINS AND THE LORD MERCINARIES / JUST BECAUSE YOU'RE YOU (MOST HIGH MUSIC)
STATUS IV / FINALLY...FROM GOD'S POINT OF VIEW (TOTAL SUCCESS RECORDS)
ESCORTS / AT THE APPOLO N.Y.C. (TLE MUSIC)
ESCORTS / BACK TO LOVE (TLE MUSIC)
INFATUATION / SECRET LOVE/BODY AND SOUL (INFATUATION)
その2へ続く...