黒汁通信

ソウル〜インディ・ソウル〜R&Bのウラ、オモテ、ソコやらアソコをより深く弄るバイヤー業の日々を赤裸々に綴ります。

ONYX1 FEATURING TERRENCE FORSYTHE / RIGHT NOW シングル・オンリー・グループ泪の復活! インディソウル列伝 No.161

2008-03-30

9036.jpg ONYX1 FEATURING TERRENCE FORSYTHE / RIGHT NOW (N2L RECORDS)

このグループ名にピンときた方、正解!シングル・オンリー・グループ泪の復活!

70年代に20代だった若者たちも、今や齢50。70年代に輝いたソウル・ヴォーカル・グループ達が今、まさにその世代なわけでありますが、そんな酸いも甘いも知り尽くした男達だけに歌える歌がある。そんなことをふと思ってしまう昨今の往年のソウル・ヴォーカル・グループの復活作品群。WHISPERSPERSUADERSBAR-KAYSPOWERなど、ここ数年で数多くの復活アルバムがリリースされたが、その内容はどれも素晴らしいものであった。

そして今回ご紹介するのもそんな往年のヴォーカル・グループの復活作品。しかも70年代にはあまり知られることのなかったマイナー・グループの復活であります。彼らの名はONYX(同名ヒップ・ホップ・グループへの配慮により現在はONYX1と名乗っている。)!70年代にシングル2枚のみのリリース、ローカルな活動を続けてきた彼らの結成から30年近く経過してのようやくのアルバム・リリースということになるんです!こんなことがあるなんて...驚き!

LUV N' HAIGHTよりリリースされた60〜70年代の西海岸〜ベイ・エリアのレア・ファンク音源を集めたコンピレーション「BAY AREA FUNK」(LHCD043)に前述のシングル"Break It Loose"が収録され、ファンク・サイドからの支持を受け、今でこそ知られる存在となった彼ら。そのシングルでも聴くことができるソウルフルなコーラス・ワーク〜ハーモニー。今回の復帰作でもその見事なコーラス・ワークは健在だ。

そしてヴォーカル・グループで欠かせないのが絶対的なリード・ヴォーカルの存在。オリジナル・メンバーのWENDELL & AARON BASEY、MALVIN SCOTTの醸し出すオールド・スタイルなコーラス・ワークをバックに、素晴らしい歌声を聴かせるリード・ヴォーカル、TERRENCE FORSYTHE。

彼はデトロイト出身で、そもそもは彼をサポートする形でグループが参加。そしてアルバム・リリースへと至ったわけであります。ゴスペル出身であることが一聴してわかるほどの大らかでスケールの大きい歌。シャウトから節回しまでまさにソウルフル!

収録内容
1. It's Time For Love
2. When You Weren't Looking
3. Right Now
4. Spellbound
5. Mine All Mine
6. You Never Fail To Amaze Me
7. But I Do
8. One Day At A Time
9. Thatz Enough
10. Give A Little
11. Mine All Mine (Remix)
12. Thatz Enough (Sax Rendition)

スムースでアーバン・タッチなバック・サウンドも、彼らの歌をベストな形でサポート。思わず70年代へタイムスリップしてしまいそうなほどのモダン・ソウル・ナンバー(6)を筆頭に、(4)などのミッドの出来が良いのもさることながら、やはりヴォーカル・グループといえば期待してしまうのがスロウ・ナンバーでしょう。冒頭の語りからして間違いのない、もはや名曲の粋の(8)をベストに、(1)(2)(5)(7)(9)(10)と、怒涛のスロウ・ナンバーを披露!

彼らのようなマイナー・グループが今も数多く活躍しているローカル・シーン。ソウルの心、ここにあり。と強く感じさせる名作。この心が継承されてゆくことを切に願いつつ。

* 写真は現在のメムバー写真です。

祝!復活度 ☆☆☆☆☆ | 実は昨年暮れに発売されていました(恥)度 ☆☆☆☆☆ | 稀有のリード・ヴォーカルの存在度 ☆☆☆☆☆ | グループ円熟の極み度 ☆☆☆☆☆

Posted by kurojiru at 23:57:55 │Comments(0)TrackBack(0) | 黒汁通信 TOP | 前の記事次の記事

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