黒汁通信

ソウル〜インディ・ソウル〜R&Bのウラ、オモテ、ソコやらアソコをより深く弄るバイヤー業の日々を赤裸々に綴ります。

FLOYD TAYLOR / YOU STILL GOT IT ジョニー・テイラーのの意志を受け継ぐ者〜 インディソウル列伝 No.145

2007-11-30

8437.jpg FLOYD TAYLOR / YOU STILL GOT IT (MALACO)

二世シンガーの中でもとりわけソウル・ファンから熱い視線を集める男。あの伝説のソウル・シンガーJOHNNIE TAYLORの息子FLOYD TAYLOR。顔だけでなく声質から唱法まで親父に似ているものだから夢中になって追いかけているソウル・ファンも多いことだろう。そんな彼もデビューしてからはや5年。本作は通算3枚目のアルバムであり、期待を裏切らないクオリティだけでなく更に新たな試みでもって我々を驚かせてくれる作品となった。

収録内容
1. You've Still Got It
2. If I Could Do It Over
3. (You're Gonna) Get Us Killed
4. What If He Knew
5. Southrn Soul Party
6. I Miss My Daddy
7. No One Should Be Lonely
8. I Forgot To Remenber
9. Woman
10. I'M Hooked On These Blues
11. If You Catch Me Sleepin
12. Sweet Love

レーベルはこれまで同様MALACOだが注目すべきは今回の製作陣。まずは御代GEORGE JACKSONがライターとして参戦。熱心なファンなら彼の名がクレジットされているという情報だけでも無視できないだろう。「No One Should Be Lonely」は絵に描いたようにオーソドックスなミディアム・バラードでこれぞサザン・ソウルという楽曲。シンプルでいて歌い手が映える楽曲こそ名ライターGEORGE JACKSONの真骨頂。FLOYD TAYLORもまた歌う喜びを噛み締めるように歌っているのが印象的だ。また、もう1曲提供されている「I'm Hooked On These Blues」は所謂「Down Home Blues」系統のブルースでJOHNNIE TAYLORが歌っていると勘違いしてしまいそうな程のディープなブルース感覚を醸し出している。グレイト。

次に驚いたことにあの元PUBLIC ANNOUNCEMENTのEARL POWELLがライターとして3曲提供。さてこのEARL POWELLだが同じくサザン・ソウル界のSTAN MOSLEYの最新作をプロデュースしていたことが一部で話題になっていたが、ここで事件勃発。本作に収録の「If You Catch Me Sleepin」は前述したSTAN MOSLEYの新作『STEPPIN OUT』収録の「Can We Work It Out」とタイトルと歌詞は違うがバック・トラックが全く同じという事態。STAN MOSLEYのバージョンで評判が良かった為に二匹目のどじょうを狙ったか?いずれにせよ両者とも熱くディープに歌い抜く名唱で甲乙付けがたい出来なので是非、聞き比べて頂きたい。

他に「Woman」は現代的なアレンジで処理された極めてアーバンなミディアム。個人的にはこの曲が本作のベスト。というのもこういった伝統とが上手く溶け合った音作りこそサザン・ソウルが現代のシーンに一石投じる鍵になると信じているからである。最後にセッションによってはあの伝説のマスルショールズ・スタジオで名を馳せた名セッション・マン〜ベースのDAVID HOODやギターのJIMMY JOHNSON他のクレジットも確認できるという仕様。

以上、これだけ豪華なスタッフに恵まれて作品が製作できるのは真にスターの素質を持っている証。周囲がFLOYD TAYLORへかける期待の現われと取って良いだろう。ソウルの未来を担うシンガーFLOYD TAYLORのまだまだ続く快進撃にしばらく目が離せそうにない。

by 新宿本館にて修行中 S氏

現在進行形サザン・ソウル度 ☆☆☆☆☆ | 二世ではすまされない逸材度 ☆☆☆☆☆ | コンテンポラリー度 ☆☆☆☆ | レジェンドたちの証度 ☆☆☆☆☆

Bookmark and Share

Posted by kurojiru at 00:43:55 │Comments(0)TrackBack(0) | 黒汁通信 TOP | 前の記事次の記事

この記事へのトラックバックURL

http://blog.diskunion.net/user/kurojiru/kurojiru/cwtb.cgi/8437

この記事へのコメント

名前 メール URL コメント
TOP OF PAGE
blog.diskunion.net ©2005 disk union company limited