CHAS / NO BETTER LOVE (LOVE JOY)
たまに見かけるものの「あぁよく見るアレね」で済ませてしまうレコードっていうのは、わりとあったりするものでして… 小生にとってはこのアルバムがまさにソレ。見かける度にスルーし、ちょっと経つと消えている憎いヤツ。なるほど、これだけ良い内容ならばそれも頷けるってモンです。
そんな85年マイナー・レーベルからリリースされたCHASことCHARLES GREENの唯一のアルバム(たぶん)がここぞ!というタイミングで世界初CD化となります。まさに今しかないッ!って感じです。
85年といえばすでにシーンは80'Sからブラコンへと時代を移している真っ最中。しかし、マイナーはといえばまだまだ80年代ど真ん中。ようやく80年代の最先端な音たちがマイナー・シーンへも普及し始めたちょうどよい頃合。にしても、このクオリティは中々のものです。
サウンドを担っているのが誰なのか不明ですが、REGGIE LUCAS〜HOWARD KINGを彷彿とさせるエレクトリックと肉体感(ファンクネス)の融合、そしてエレガントさを加えたこのアーバンさといったら…これは只者ではないです。あのSTRANGERSからプログレッシヴさを抜いて、よりアーバンに仕上げたかのような楽曲とサウンドには驚きました。
白眉はやはりダンサー"No Better Love"そして"I'm Going To Give You All of Love"あたりか。肝となるシンセ・ベースのラインの美しさ、そしてピュアな感触のギター・カッティング。そこに洗練された彼のヴォーカルが乗るという、まさに完璧な2曲。続くスロウ"Stay"ではソウル・マナーたっぷりのコーラスまでも交えて歌い上げてくれる。
思わず「うわぁ〜こりゃぁ駄盤だわ」と思ってしまうようなレア皿も多い中、このアルバムは正真正銘、グレイトな80'Sアルバム。マイナー故、そして「あぁよく見るアレ」故、今までスルーしてきたことを猛省しつつ、感謝のCD化を心から喜んでおります。
ミッド80'S名作度 ☆☆☆☆☆ | シンセ使いの巧さ際立つ度 ☆☆☆☆☆ | ヴォーカルの力まないスタイルも功を奏す度 ☆☆☆☆ | 猛省度 ☆☆☆☆☆