SUPER FUJI DISCS制作メモ(日本)金野記

日々の日記です

 
 

佐藤奈々子+カメラ=万年筆/オールド・エンジェル

2014-05-12

17963.jpg 佐藤望、佐藤優介の2人にアルバム制作をオファーしたのは2010年冬のこと、当初プロデュースを鈴木慶一氏に依頼したが叶わず、ボーカル参加でならとなり、ならもう1人のゲストVoは鈴木さえ子にと、佐藤佐藤鈴木鈴木となるな、というのがその理由で、佐藤佐藤佐藤の佐藤奈々子という案もあったが、野宮真貴となりアルバム初作『クーデター』は2012年2月に発売されその直後、カメラ=万年筆の次作をフィーチャリング佐藤奈々子として氏には打診、同年秋よりしかし氏を中心に制作開始、佐藤奈々子の新作(書き下ろし4曲、カメ万曲2曲、カバー1曲)と言ってもいいくらいの素晴らしいものが出来、その年の暮れ、そこから佐藤望とくに佐藤優介のエディット作業がとても長いものだったが2013年、年も明け、ミックスエンジニア(釆原史明)に持ち込まれた各曲のデータファイルが、中でもM6「Kのトランク」(ムーンライダーズ『マニア・マニエラ』の1曲目のカバー。佐藤奈々子作詞、岡田徹作曲)のファイルは異様に重く開かなかったほど、しばらくして開き、そして出てきた音は軽かった、しかしそういう軽さではなくもうフワフワして飛んでいるよう、そして赤色が見えたんだが、『マニア〜』から30年越しの赤、ちょっと話盛ってますけど、『マニア〜』の‘労働’を薔薇色で包んだのは佐藤奈々子、本作『old angel』CDジャケット裏に写るのは薔薇に似たちょっと違う花です。

佐藤奈々子+カメラ=万年筆/old angel(MY BEST! RECORDS/MYRD-44/¥2,300+税/発売中)



Posted by kaneno at 01:28:16

ザ・ロッキン・バリトーンズ/ザ・ロッキン・スワンプ・バリトーンズ

2014-05-11

17962.jpg ロッキン・エノッキーと浦朋恵の双頭バンド、ロッキン・バリトーンズ名義(だから今のレコード店では「ウ」のコーナーではなく「ロ」に。この「商品登録」ってのがやっかいなんです)での浦、第4作、見事なスワンピーっぷり、です。この米南部湿地ムードは前作『ガッチュー・オン・マイ・マインド』の自作ガンボ系M3「レッツ・ブルース・ダンス・アゲイン」(大儀見元のバタとシェケレ、田村玄一のペダルスチールをフィーチャー。中納良恵のVoも)から続くもの。当初、本作は浦のライブで魅せる荒々しいガレージ感を、見事にアレンジされた(アレンジャーはエゴラッピンでお馴染みの武嶋聡)美作『ウォーキン・ウィズ・ミスター・ビンボ』と同時期に表せたらと企画されたものです。またライブでいつも数曲披露しては好評の浦の歌(十八番「ベイビー・プリーズ・ドント・ゴー」とか)をまとめられないか、それもありました。ブギー・ファンクの自作インスト(カッコいい!)に始まり、M4「ココモ」ではムッシュかまやつとの男女デュオがナイス、ドクター・ジョンのカバーは何でコレ?とホライズン期(フツー、『シティライツ』と『タンゴパレス』は見逃すやん)のM5「ダンス・ザ・ナイト・アウェイ・ウィズ・ユー」、本作で初めてチーム浦に参加した名うてのバード兄弟鍵盤奏者、(頼んでもないヴィブラフォンを持って来た)荒井伝太のマレット捌き鮮やかなデルタ・ハイウェイ・ソングM10「ルート90」など、浦とエノッキーが持ち寄った歌ものカバー9曲が続きます。ラストM11はM1同様インストで締めますが、この「雨のジョージア」、トニー・ジョー・ホワイトのカバーでブルック・ベントンのヒットで知られるところですが、浦の歌のない歌謡曲的バリトンが何よりも、桑名か悲しい色やねん上田正樹かってくらい、ルイジアナ沼と大阪南港は繋がっているのかってくらい‘歌って’おります。録音は南池袋オルグ(エンジニア:馬場友美)、ミックス以降を中村宗一郎ですが、上と下/左と右の音をカット、全部真ん中に詰め込んだモノラル以上擬似ステレオ未満の音に仕上げてあります、ここがミソ。お楽しみ下さい。

THE ROCKIN' BARITONES/The Rockin' Swamp Baritones(MY BEST! RECORDS/MYRD-48/¥2,381+税/発売中)




Posted by kaneno at 23:56:48

浦朋恵/Rockin' at the 1,000,000 Restaurants

2014-05-06

17953.jpg 浦朋恵のベスト盤LP『ウラチャンのブンガワン・ソロ』(2014年1月発売)のA4、B4は処女作『ロッキン・アット・ザ・レストラン街』から選曲。ともに浦のクラリネットに加え「ムサカさん」がギターとドラム、「コーヒー・イン・ザ・モーニング」がアコギ(チチ松村)だけの小品だけどLPだとこの2曲が素晴らしく映える、すごくいい音です。この初作はほとんどが東京メンバーで録られたが上記2曲は大阪千代崎WANSKスタジオでのもの、エンジニアは犬島和宣(ウリチパン郡ほか)、デジタルだけどシロート目にもプロツールズじゃないとわかる何ていい好きな音です。

浦朋恵/Rockin' at the 1,000,000 Restaurants(MY BEST! RECORDS/MYRD-13/¥2,500+税/発売中)



Posted by kaneno at 15:16:52

浦朋恵/ウラチャンのブンガワン・ソロ

2014-05-06

17952.jpg 本LPは、浦の3枚のCDアルバムから選曲したものに発売直後に売り切れた7インチAB面とさらに新録(クロンチョン!浦の次か!?)を加えたベスト・アルバムです。A面2、3の流れがたまらんとです。A2は、レゲエ、ジャマイカR&B、スカ、メントがアルバムの半分になるからと松永孝義ベースに参加請い出来たアルバム『ウォーキン・ウィズ・ミスター・ビンボ』から「アタイのレバーでブギーして」。A3は、もちろん松永も参加するはずだったそのレコ発(2012年8月1日青山CAY)直前に急遽作られそこで初めて披露されたトリビュート曲「木のような人」。『ウォーキン〜』録音時、松永ベースをじっと見ていた服部将典ベースが素晴らしい。レコードだとその指まで見えてくるようです。

浦朋恵/ウラチャンのブンガワン・ソロ(MY BEST! RECORDS/MYRD-55/¥2,800+税/店頭在庫のみ

浦朋恵/Walkin' with Mr. Bimbo(MY BEST! RECORDS/MYRD-33/¥2,381+税/発売中)

浦朋恵/Got You On My Mind(MY BEST! RECORDS/MYRD-43/¥2,000+税/発売中)



Posted by kaneno at 14:57:39

渡辺勝/ミナトの渡辺勝ショウ

2014-05-06

17951.jpg 本CDは、ライブ録音の編集盤であるがドキュメントにはしたくなかった。3回のライブうち2回は馬場友美(日ノ出町シャノアールの回は松本健一氏)が録音し、旧バラ荘の回ではある工夫が成されているが(本CDに8曲収録)、3回それぞれ違うやり方で録られ、つまり異なる3つの音を1つにして、プロデューサー三沢洋紀とミックスエンジニア馬場によって、さらに中村宗一郎マスタリングで新たに創り上げた渡辺勝の新作となったと思う。「とてもきれいなノイズね」とマンハッタンの夜景見て呟いた娘の言葉からタイトルつけたニール・ダイアモンド(『ビューティフル・ノイズ』1976年ロビー・ロバートソン、プロデュース)、そのニューヨークの高層マンションとはエラくかけ離れた横浜野毛の夜ではあるが人生はデーヤモンド(C篠原勝之)、店外誰かの携帯会話、店内の携帯着信音(多分おれ)、グラスの音、接触悪いギターアンプのノイズ、それらも、ナイロン弦やピアノや渡辺勝の歌とともに収められています、ビューティフル・ノイズとは本作のこと。

渡辺勝/ミナトの渡辺勝ショウ(MY BEST! RECORDS/MYRD-65/¥2,300+税/2014年5月21日発売)




Posted by kaneno at 01:03:47

渡辺勝/ミナトの渡辺勝ショウ

2014-05-05

17950.jpg 本CDは、今は横浜黄金町に住む三沢洋紀(別府〜東京〜京都〜別府〜横浜)が、かつて‘流浪の勝’(はちみつぱい「センチメンタル通り」1973年ベルウッド)、‘さすらいのカツ’(あがた森魚「乙女の儚夢」1972年ベルウッド)と云われた渡辺勝を横浜野毛で聴きたいと企画した‘ミナトの渡辺勝ショウ’なるライブシリーズを録音し(1回目のライブ後に初めてCD化の話が出て)、編集したものです。2012年3月喫茶みなと、12月日ノ出町シャノアール、2014年3月旧バラ荘、以上3回のライブにお客様は延べ30人にも満たなかったがガットギターとピアノで歌われた延べ50曲以上を選曲・編集するのは電話とメール越しにも三沢洋紀はたいへんそうでした。ボブ・ディランのカバー「ハッティキャロルの寂しい死」は必ず選曲されると思ったが、おれディラン・リアルタイムは「ハリケ−ン」(1975年)で、この実在の個人名曝しての歌が大好きで『時代は変る』は後追いだが、そこでの「ハッティ〜」や「しがない歩兵」もそうで、「ハッティ〜」はB面4曲目でその前3曲目が「船が入ってくるとき」なんだけど、三沢は旧バラ荘で歌われた「あなたの船」(渡辺勝「ぼくは白い雲」1976年ビクター初収)を選んだそのセンスにちょっと驚いた。この2曲とくに関係ないんですけど何となく、です。

渡辺勝/ミナトの渡辺勝ショウ(MY BEST! RECORDS/MYRD-65/¥2,300+税/2014年5月21日発売)



Posted by kaneno at 16:22:58

NRQ/のーまんずらんど

2014-05-05

17949.jpg 今日5月4日NRQは昨6月のストラーダ対バン(新宿ロフト)に続きロンサム・ストリングスと2マン(十条カフェソト)やってるが行けずさみしなのでオドゥン(「×(バツ)三星天洋」1999年オフノート)聴いてますけど林栄一曲「ナーダム」数あれどどうしたってここでの「ナーダム」(CD1/M1)が一番だ(と思います)。関島岳郎テューバソロからテーマ1が始まるあたりウーン若さのカタルシス、後半の坂本弘道チェロソロからテーマ2へも同じく。NRQもライブで数度演ったらしいのでその機会あれば次回見たいがさて『のーまんずらんど』、このタイトルは2011年11月、唐十郎歌のリサイタル(横浜赤レンガ倉庫)の伴奏をNRQが務めたその前日ゲネプロ終り野毛の中華万里で餃子ハフハフ(ちょっと昭和軽薄体)しながら牧野琢磨が申し出たもの、平仮名イヤとおれは猛反対したが、mmm(Vo/フルート)が参加した本人名義の先行配信曲7分強「ノー・マンズ・ランド・スイート」の意に強く感じ入りそうなった。ところで誰からも誉められなかったけど本CDパッケージについて特記すべきはオビ、オビなんて買ったら捨てられるものだがおれはいつもここに一番力入れてます(ちょっと言い過ぎです)。(1)本来オビ表幅15ミリのところわざわざ10ミリにして下の透明ケースが覗くオシャレ (2)よってプレス工場の製造ラインにかからずキャラメル包装できなかったエエやん (3)このオビだけ文字部分だけスペシャルな緑の特色を使うデザイナー鈴木聖を恨んだがエエねん (4)誰からも何の指摘も一度もなかったがオビコピー(英文)は「ノー・マンズ・ランド」の歌詞大意を受けジャクソン・ブラウン「ビフォー・ザ・デリュージ」から2行拝借。こんな青臭いレコード聴くことはないと思っていたが3月11日の翌日3月12日以降何度か針降ろしては家には子供がいるもんだから「Let the buildings keep our children dry」のとこで感極まっちゃうんだけど、このエリート白人の歌詞はちょうどこのころの石原天罰発言と一緒やん、ではあるがこっそり入れたのです。

NRQ/のーまんずらんど(MY BEST! RECORDS/MYRD-25/¥2,300+税/発売中)



Posted by kaneno at 16:17:49
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