SUPER FUJI DISCS制作メモ(日本)金野記

日々の日記です

 
 

森田雅章トラディシオンカントリーバンド/幸福の王子(マイベスト!レコード)

2010-04-28

12712.jpg 三沢洋紀のLETTERは、おれ思うひとつの理想のロックバンドで、でもライブ見るたび、このバンドで次はジョー・ウォルシュみたいな大きな、とてもロッキーマウンテンみたいなロックを演ってほしい、それは出来ると思ったんです。LETTERのライブだったかアカシモモカの打合せのときだったか、三沢さんから大阪に面白いミュージシャンがいると教えられ、カントリーロックやトラッドやフォークの話で盛り上がっているというんです。そのおそらく呑みの場にいたわけじゃないのにそれは楽しそうで放課後部室の会話のようで羨ましかったです。おれはもう20年くらい好きな音楽の話をしたことないです。その彼の名前は森田雅章といい、ちょうどその頃、2度と聞くことはないとまとめてしまってあった00年代前半の音響〜エレクトロニカ玉石混交CDチーム約50枚をつまらんつまらんと片っ端から聞いてみた時に、そんなひとりイベントめいたことをふとやったりするんですが、こないだも90年代前半ダンスホールまとめ聞きのときは、すんごく楽しかった、ウェザーリポートまとめ聞きはこの30年で3度目だがいまだつまらんです、さてその中でふとストップボタン押すのを忘れて最後まで聴いてしまったのが、映糸というCDで、そこでの変なトランペットが森田正明(=雅章)でした。トラディシオンカントリーバンドとの名は、アルビオン・カントリー・バンドと似てカッコよく、昨年5月、円盤で初めてそのライブを観た、マイクには乗らないもののドラマーが歌っていました。この歌うドラマー、というのがおれは好きで、あだち麗三郎がそうですね。このバンド、ペダルスティールを擁した典型的カントリーロックバンドスタイルで、ロッキー山脈は見えてこなかったが、しかし、ボルヘスや南米の幻想物語を感じてしまうそれは大きなロックでした。だから、先の戸張大輔レコ発ライブ(大阪)のときの対バンに、このバンドを推し、何より戸張さんが喜んでくれた、それが嬉しかったです。



Posted by kaneno at 09:48:11

ファー・アウト/日本人

2010-04-23

12688.jpg  後年アンビエントミュージックで世界的に知られた宮下文夫(富実夫1949-2003)が、1970年結成。当初はハードロックだったといいます(『ロック・エイジ・コンサート』に収録)。71年シングル「シュ・シュ」でレコード・デビュー。72年、宮下は喜多嶋修と『新中国』、今で言うアシッド・フォーク、サイケでポップなコンセプト・アルバムを発表(喜多嶋にはこの前年71年、エンジニア吉野金次と組み、ビートルズ・サウンドに鬼取り組んだ怪盤『ジャスティン・ヒースクリフ』がありました)、ジョー山中もクレジットされています。それをさらに明確にしたのが、本作(73年3月発売)です。
 さて本作、喜多嶋は琵琶で、ジョー山中はVo.で参加(M1)していますが、ここで特筆すべきは、語られることの少ないギタリスト、左右栄一のプレイで
しょう。ブルースを根に、ピンクフロイド『神秘』デヴィッド・ギルモアのようでもあります。
 日本プログレの名盤、と括られることが多いのですが、バンド名からして、60年代ヒッピー・ムーヴメントから生まれた、また私感では、70年のクラウス・シュルツェ、コンラッド・シュニッツラーによるまとまりのないサイケ名作、タンジェリン・ドリーム初作『エレクトロニック・メディテーション』と相似を見る、世界的サイケデリック・アルバムとしたいところです。



Posted by kaneno at 10:01:12

川本真琴/音楽の世界へようこそ(マイベスト!レコード/DIW)

2010-04-23

12687.jpg 『川本真琴コンプリート・シングルズ・コレクション』をやっと聴いたんだが、そこに収められた96年デビュー前のLUPINO名義の4曲が今日は何だかとても良くて、これ聞く前には、09年録音の「アイラブユー」まで14、5年か、感慨深いねなんてつぶやいて、キャロル・ケイ、久下惠生を迎えた終曲「小鳥のうた」が美しいと、おとな上目線で締めるつもりでいたのですけど、もちろん、ピアノ、ベース、ドラムだけのこの曲はどこまでも美しいが、今おれは15年前のLUPINO4曲がナウ。
次行こう。



Posted by kaneno at 09:58:45
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