SUPER FUJI DISCS制作メモ(日本)金野記

日々の日記です

 
 

マジカル・パワー・マコ/ウェルカム・トゥ・ジ・アース

2009-11-25

12030.jpg  ポリドールの特異なレーベル、MR5000番台よりマンダラ画のような1st『マジカル・パワー』(1972)と2nd『スーパー・レコード』(1975)を発表し、3rd『JUMP』(1977)ではバンド・サウンド、それに続き、テクノ・ブームも終わった(YMOでは『BGM』、クラフトワークの『コンピューター・ワールド』はがっかりだった)1981年、東芝EMIに移籍しテクノ・ポップをやったのが本作、発売されたこと自体、当時も、また後のテクノポップ研究本や日本ロック名盤本などでも紹介されたことはなく、わりと最近まで知らんかったです。で、ふと本LPを数年前入手し、『コンピューター・ワールド』や『エレクトリック・カフェ』と同じく後になって効くんだろレベルで針降ろしたら、とんでもなかとです。
・世界初808(ローランドTR-808)使用
・世界初ギターシンセ(ローランドG303/GR300)使用
 これはそれだけのことですが、都市を歌うテクノがここでは「野菜を作ろう」と歌われます。
 本再発(初CD化)盤のライナーは、『ハーモニウム1〜5』をマムンダッドより自主発売した宇川直宏さんに、この辺り解き明かしていただこうとお願いしたが、全く時間なく宇川⇔マコの深夜(某日AM2〜4時)のチャット会話(途中マサチューセッツ工科大学ギルモア教授も乱入)を採録した。
 1981年に世界変革期の今を予言したアルバムかと思います。後になってようやく時代が追いついた、と言われる作品は多いですが、しかし本作は未だかとも思います。



Posted by kaneno at 12:02:33

The Final Tapes はちみつぱい Live Box (その10)

2009-11-25

12029.jpg 「大寒町」は『ムーンライダーズ/BYG HIGH SCHOOL BASEMENT 1』のが一番好きです。と、ツイッター今日も独り。澤部君が『東京7』を絶賛してたので買ってきます。



Posted by kaneno at 11:58:26

豊田道倫with昆虫キッズ/ABCD(マイベスト!レコード/DIW)

2009-11-24

12016.jpg  前野健太「鴨川」、このイントロのキラキラしたギターの音で今年は始まり、豊田道倫with昆虫キッズ「ゴッホの手紙、オレの手紙」、このギターが2009年今年の音だ。と、おれもツイッティング。
http://www.youtube.com/watch?v=mZmTogIrX_A
http://www.youtube.com/watch?v=-QVQ2we1agE



Posted by kaneno at 11:59:14

The Final Tapes はちみつぱい Live Box (その9)

2009-11-24

12015.jpg こちらで試聴できます。どうぞ遠慮せずどうぞ。
1)http://www.youtube.com/watch?v=zcgwS6l3JsY
2)http://www.youtube.com/watch?v=P2ED2igJez0&feature=related
3)http://www.youtube.com/watch?v=Wa6JhCL5abo
4)http://www.youtube.com/watch?v=EqySUj45JuM&feature=related 1)4)は、本多信介・オクノ修共作の「ミスターソウル」。2)は、「ラティーノ」をツマんで「月夜のドライヴ」に入る前まで。ツイン・バイオリンが激しくカッコいい‘解散コンサート’から。3)は、disc9から「春よ来い」のイントロ、はっぴいえんどから大きく離れた感じです。4)を花園神社で撮影してその後この彼とレッドクロスへ。「豊田道倫with昆虫キッズ」のライヴでした。アルバム『豊田道倫with昆虫キッズ/ABCD』でタンバリン叩いているのが彼、澤部渡22歳です。



Posted by kaneno at 11:51:36

図書館/図書館の新世界(マイベスト!レコード/DIW)

2009-11-24

12014.jpg  5月、メンバー近藤研二さん自ら施したマスターCDRを、6月に行う本作の試聴会の打合せの席、その場であるオーディオユニオン新宿店試聴室で、店のスタッフが用意した総額800万円の機材で初めて聴いた。800万円の音はわからなかったが、1曲ごとあちこちに込められた1音1音の細やかなアイデアがいちいち見えてきて、それはいい音だった。思いがけず人から優しくされたようでこの30分弱ずっとブルブルして気持ち良かったとです。
 近藤研二、イトケン、宮崎貴士、メンバーみな名のある職人肌の音楽家だがそのいちいちにはそれぞれの主張はなく、ましてや大好きなシンガー・ソングライター田中亜矢は、ここでは田中亜矢じゃない。第5のメンバー足立守正が書く極々普通の言葉と宮崎貴士のメロディを田中亜矢が歌えば、不思議なあの夜の思い出せないでも気持ち良かった夢の世界をもう一度覗かせてくれる。
 そして、パッケージの写真(坂本光三郎)のひとつひとつ、フォントひとつからジャケットの紙質に至るまでその細部まで行き届いたアートワーク(大岡寛典)、そこに載る歌詞と言葉のひとつひとつ、どれもが素晴らしく、それを容れるプラケースまでもが食べてしまいたいほど愛おしい。すでに歯型がある。
 LPレコードからCDに変り何故この形の容器にCDを収めないといけないのかと20数年疑問だったが、おれにとってはこの不格好なプラケースが初めて好きになった記念すべきCDとなりました。パッケージの終焉と言われる今、新しいポップスが生まれたんだと思います。



Posted by kaneno at 11:43:30

成田賢/眠りからさめて

2009-11-16

11979.jpg 前々々々々稿より続き1971年はルネッサーン。
・三保敬/こけざる組曲
・村岡実/ソウル・バンブー
・陳信輝/SHINKI CHEN
・ストロベリー・パス/大烏が地球にやってきた日
・ミッキー・カーティスと侍/河童
ビーバーズの成田賢ソロ初作もミッキー・カーティスのプロデュースで1971年。侍のメンバー、原田祐臣と山内テツが参加している。『河童』では唯一日本語で歌われる「Daredatta」が極上のアシッド・フォーク・ナンバーだが、原田祐臣がコンガを叩く本作の「銀河鉄道の夜」のアシッド感はさらにすごい。本曲での印象的なスパニッシュ・ギターは川添象郎、ベースは江藤勲。本CD再発にあたり成田賢本人書下ろしの解説によれば『原子心母』をヒントにしたとのこと。



Posted by kaneno at 11:57:41

図書館/図書館の新世界(マイベスト!レコード/DIW)

2009-11-16

11978.jpg  家の5歳の子供がおれのウクレレをいたずらにポロンとやったら「シグレル」のイントロと同じコードだったので、今日はこのCD聴かず飽きることなくブックレットの歌詞カード読んで、何ていいCDなんだろう、エニタイム今日も。yes,mama ok?「farewell gritty pudding」が聴きたくなってマーチン・スティーブンソン「Wholly Humble Heart」の12インチからムーンライダーズ「ダイナマイトとクールガイ」のシングルに繋ぐ。ナイスDJおれ。



Posted by kaneno at 11:56:06

あがた森魚とZIPANG BOYZ號の一夜

2009-11-16

11977.jpg  あがた森魚が凄いのは、222九段会館の4日後もう北海道にいて、また歌の旅が始まったことだ。
 繰り返すが本CDは、222九段の記録ではない。バランス悪くゴツゴツした仕上がりになっているから感動できるはずです。
 このCDが納品となった10月1日は、映画『あがた森魚ややデラックス』公開プレイベントが阿佐ヶ谷ロフトであり、そのトークショーで縁の林海象監督が「最近、稲垣足穂に似てきた」と言った。あがた森魚は、その姿と形になってきたと思います。



Posted by kaneno at 11:53:13

あがた森魚とZIPANG BOYZ號の一夜

2009-11-10

11936.jpg  本年2月22日日曜日、九段会館、何もすることはないがおれは朝7時半に会場に着いた。モービルユニット(録音機材車)はすでにありこのスタッフに挨拶しただけ、中を覗かせてもらって、スモークオンザウォーターと口ずさむくらいしかすることがなかった。かつての軍人会館、電気電圧が弱いので、その横には電源車が横付けされており請求書が怖かった。
 この晩を完全収録しそれをCDにする、これだけ、そのための細かいアイデアは一切用意出来ず、本当に形になるのか不安ばかりだった。昼すぎ、カーネーション直枝政広さんに紹介いただいたエンジニア原口宏さん到着、初対面だが落ち着いた。
 ライヴ自体は断片的にしか観ていない。オリジナルはちみつぱいメンバー全員、久保田麻琴、矢野顕子、緑魔子らの出演、大好きな曲ばかりオンパレードで興奮しないわけがないが不思議と何の感動もなかった。(アンコールラスト「大寒町」を渡辺勝の歌にした渡辺勝のワンコーラスだけは感動した。) 100%超え完璧超えのショーだったからだ。だから感動はない。(最後、楽屋に帰りひっくり返ってコンクリ地面に寝ていたあがた森魚には感動した。)
 これは商品になるのか再び不安となったが、4月、原口さんより最初のミックスダウン音源が届き、安心した。そこから演奏メンバーにコピーを送り修正を加えていく。ほとんどスケジュールどおりに進行するはずだったが6月のある日久保田麻琴さんからのメールでメールだったが叩き起こされた。
 観客も演奏者自身も誰も気づかなかったが、この晩の演奏はとんでもなくスゴイものだった、とんでもなくロックだった、とあり、数日後、オレならこうする、と、そのコピーを元にした久保田ミックスが届いた。メーターはずっと赤いところまで振りきれていた。それは採用されなかったが、はっきりとした方向性だけは改めて決まった。222九段会館の記録をCD化するのではない。こうしてあがた森魚の新作が出来たのだった。
 本公演のオープニングは「メスカル」、ここでのベースは本職じゃない久保田麻琴、重くカッコいい。この曲は2000年久保田ソロ最新作『オン・ザ・ボーダー』にあがたが提供したもの。本ライヴ・アルバムのキーである、とはCDとなって初めて気づいた。
 あがた森魚、とは本当に凄いと思います。



Posted by kaneno at 10:11:25

豊田道倫with昆虫キッズ/ABCD(マイベスト!レコード/DIW)

2009-11-10

11935.jpg  本作はエイフェックスツインの『Richard D.James Album』にとてもよく似ている。詭弁を弄しやがって、とその通りですが、豊田からジャケ案が上がってきたとき真っ先にこのジャケを思った。先週遅まきながら昆虫キッズ2007年初作『ユウとユウコのために』を買ってさっき聴いたんだが今度はこの3つが似てきた。おれは今日も好調だ。



Posted by kaneno at 10:08:45

Love Live Life+One/LOVE WILL MAKE A BETTER YOU

2009-11-09

11926.jpg  1971年昭和46年おれは小学4年、クラス女子は目覚め始めチュウチュウされたがおれのアスコがパキることはなかった。そんなこととは関係なく街は万博翌年でまだ高揚していたように思う。おれはリトルリーグチームに入団し学級新聞を書き趣味の切手を買い電車の写真を撮り毎日が忙しかったから音楽に親しむことは全くなかったが尾崎紀世彦「また逢う日まで」はいやでも耳にした。
 2009年、半田健人のオールナイトニッポンでは「作曲家は都倉俊一、プレイヤーは寺川正興」との言が繰り返しあり、2008年リリースした『ルフラン/めざめ』や本CDとの独りよがりなミッシングリンクが全くの偶然だが偶然ではないと、もちろん偶然なんだけど嬉しかった。
 さて1971年に発表された(ジャズ、プログレ方の)日本のロックは今見ればとんでもないものが多いことに気付かされる。
・クニ河内と彼のともだち/切狂言(1970/12)
・水谷公生/A PATH THROUGH HAZE
・Love Live Life+One/LOVE WILL MAKE A BETTER YOU
・people/ceremony〜buddha meet rock
・ザ・ハプニングス・フォー/引潮・満潮
・佐藤允彦&サウンド・ブレイカーズ/恍惚の昭和元禄
まだまだありますが本稿、当レーベルの宣伝まで。



Posted by kaneno at 11:54:29

佐藤允彦・山下洋輔/ピアノ・デュオ(偶語)

2009-11-09

11925.jpg  73年12月25日、新宿朝日生命ホール、この日は第1部「佐藤允彦とがらん堂(翠川敬基、田中保積)」と「山下洋輔トリオ(坂田明、森山威男)」が各30分、第2部が本ピアノ・デュオで40分のプログラム。この40分40秒の演奏を22分10秒でA面を切り編集なしでB面に繋いだのが本作だ。
 この2人の競演は同年9月の新宿ピットイン特別興行で「とんでもない奴を呼んでやれ」に「いっそのことピアノひきを」となり実現し、だから本ライヴは2度目となる。(同年7月、「インスピレーション&パワー」でがらん堂と山下トリオは共演)
 右スピーカーからは佐藤のセミ・グランドピアノ、左は山下のグランドピアノ。理知的な佐藤に格闘技的な山下、とされるが後半それが逆転するのが見え面白い。
 この半年後、佐藤允彦はミニムーグなどを用い、EMSのシンセサイザーを使った高橋悠治との即興作品「高橋悠治+佐藤允彦」を残し、同年、佐藤允彦(とがらん堂)は、市原宏祐(&オールスターズ:石川晶、水谷公生、寺川正興、直居隆雄、市川秀男)と筒井康隆書下ろし前衛小説を音楽化した『デマ』を発表する。
 本CDには、オリジナルLPにあった当夜の様子を描いた中山千夏のイラストをそのまま付した。初CD化。



Posted by kaneno at 11:48:05
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