SUPER FUJI DISCS制作メモ(日本)金野記

日々の日記です

 
 

デマ/筒井康隆+佐藤允彦+市原宏祐

2007-03-27

6612.jpg さて発売が決まると営業、宣伝活動を行うわけですが、早速ここで紹介いただきました。
http://www.mainichi-msn.co.jp/entertainment/music/gansaku/news/20070322org00m200041000c.html

安田謙一さんが書いたとおりですが、実はその前に営業した際いつもお世話になっているタワーレコード梅田茶屋町店のIさんに指摘いただき、ハっとしたわけでした。

サンタナは1971年、デマは73年、見事な宇宙大相似ジャケです。



Posted by kaneno at 20:52:52Comments(0)

スーパージャズロック・ジャイアンツ!その2

2007-03-27

6611.jpg 「デマ/筒井康隆+佐藤允彦」(FJSP-2*2007年4月6日発売)

 CBS・ソニーのサウンド・ディスプレイ・シリーズ第2弾が1973年本作です。『殺人十章』が好評を博し、市原本人が企画も持ち込んだもの(発売時のオビに“原案”とある)。
 本作のために筒井康隆がSF短編を書下ろし(早川書房『SFマガジン73年2月号』に同時掲載)、宮間利之ニューハードで旧知の仲だった最先鋭の音楽家、佐藤允彦が作・編曲を担当、市原とともにその小説『デマ』を音楽化したものです。
 演奏は佐藤側から佐藤允彦& がらん堂(W/翠川敬基、田中保積)のフリー・ジャズ勢に、市原側からほぼLOVE LIVE LIFEのメンバーである市原宏祐& オールスターズ(W/石川晶、水谷公生、寺川正興、直居隆雄、市川秀男)のジャズ・ロック勢、その異質な競演作品です。4リズムのダブル・キャスティングに、筒井原作を媒介に佐藤允彦を中心としたインタープレイ、それらが見事にミックスされウェザー・リポート/チック・コリアにも通じる官能的かつスピリチュアルなサウンドとなっており、それが日本ジャズ・ロック史上に残る記念碑的名作と言われる所以です。
 さて本作を復刻発売するにあたり佐藤允彦さんにお会いすることができ、「とにかく凶暴なものを作りたかった」などたいへん興味深い話を聞くことができました。ご存知のとおり筒井康隆原作『デマ』は、“情報”がどんどん分かれていく、飛んでいく、その幻想的ですらある話の展開を斬新な割付/レイアウトで表現したもので、佐藤氏はそれをLPレコードをかける度に溝がどこへ行ってしまうかわからないものにしたかった、と言います。もちろんターンテーブルの技術では叶うことはありませんでしたが、つまり聴くたびに違う音が出てくるものにしたかったのだそうです。また、ちょうどこの頃ミニムーグが輸入され、その3台のうち1台を買い本作に使ったこと、シュトックハウゼンやケージといった現代音楽の分野で始まった革新的な動きに触発され、ジャズもロックも互いの敷居を全く感じることなく状況がどんどん進化していく中、コードに沿ったものから脱却していこうとしたちょうどそのときのもの、ということでした。

 タワーレコード(一部店舗で試聴機に入っています)、HMV各店など全国のレコード店でぜひお求めください。もちろんディスクユニオン全店には間違いなく在庫しています。
http://diskunion.net/jazz/detail.php?goods_id=JZ070309-06



Posted by kaneno at 19:57:40Comments(0)

スーパージャズロック!その1

2007-03-27

6610.jpg 「殺人十章/LOVE LIVE LIFE」(FJSP-1*発売中止)

 サウンド・ディスプレイ・シリーズと題された『殺人十章』と『デマ』、とにかくこの2枚は凄いですと高円寺円盤田口史人さんから見せてもらったのはずいぶん前の話、それから数年、制作・発売元の現ソニーミュージックダイレクトと話がまとまりようやく初CD化発売となります。
 ともに今では考えられないとんでもないブラスロックとジャズ、スピリチュアル・ジャズとフリー・ジャズ、ジャズとプログレッシヴ・ロックなジャズ・ロック・サウンドです。
 70年代初頭は家庭に4CHステレオが普及していった頃、そのデモ用でもあったのでしょう、何でもいいからとの企画だったと推察されます。その第1弾が『殺人十章』1971年CBSソニー。
 コリン・ウィルソン『殺人大百科』をもとに天井桟敷の演出家・萩原朔美(鈴木慶一『SF』でもおなじみ)が構成、編曲に初期シンセサイザーの第一人者神谷重徳が加わったカルトなコンセプト作です。音楽はその前年これもまたジャズ・ロック名作と名高い『ディパーチャー』を佐藤允彦の協力のもと発表したマルチリード奏者市原宏祐。市原は71年、世紀のジャズ・ロック・バンド、LOVE LIVE LIFEを横田年昭(Sax, Fl)、柳田ヒロ(Kbd)、水谷公生、直居隆雄(G)、寺川正興(B)、石川晶(Ds)のメンバーで結成、布施明をボーカルに加えた『ラブ・ウィル・メイク・ア・ベター・ユー』(97年に復刻され、その存在にプログレ、ジャズ、ロック・ファンが驚いた。キング・クリムゾンの比されることが多い)を発表、『殺人十章』はその2NDアルバム(Dsはチト河内にチト交代)となるわけです。
 1STにさらに増すことのアグレッシヴなアレンジ、強烈ファズにベースが唸り、ホーンが炸裂するニューロック色の強いもの、日本ジャズ・ロック史上の記念碑的名作と言われ続ける所以です。
 ところで余談、本2作を復刻発売するにあたり市原宏祐さんにお会いすることができました。チャーリー・ミンガスやセロニアス・モンクとの共演は知られたところですが、ジェットストリームからクールファイヴに「北の宿から」、「太陽にほえろ」から「渡る世間に鬼はなし」まで、ボクが吹いてるよ(渡鬼のクラリネットはミステイクだけど、とも)、との話には驚きました。おそらく日本で一番耳馴染んだ音色を発した演奏家ではないでしょうか。

 さて『殺人十章』は(リ)マスタリング直後、発売元ソニーさんの自主規制により発売中止となりました。残念ですが引き続き交渉続けていくつもりです。
http://diskunion.net/jazz/news_detail.php?news_id=1&uniq_id=2028&yyyymm=2007-03



Posted by kaneno at 19:51:41Comments(1)

シネジャズ・シリーズ/日活篇

2007-03-27

6608.jpg 1)殺しの烙印(音楽:山本直純)
2)すべてが狂ってる(音楽:三保敬太郎、前田憲男)
3)黒い太陽/狂熱の季節(音楽:黛敏郎)

 96年、イーストウェスト・ジャパンから発売された「ゴー!シネマニア・シリーズ」(選曲監修:中原昌也、高浪敬太郎、コモエスタ八重樫)全5Wは新たな発見続きで大好きなCDでした。また数年前の阿佐ヶ谷ラピュタでの「オフビート・ジャズ」と題した日本映画とジャズに焦点を当てた企画上映、それらに影響を受け、もっと知りたいというのが本シリーズ発売のきっかけです。
 
 『殺しの烙印』は『東京流れ者』と並んで鈴木清順作品では最も好きでしたのでビデオも家にあり音楽についても知るところでしたが、恥ずかしながら『すべてが狂ってる』以下は今回の作業で初めて知った次第、日活さんから提供いただいた当時の宣伝資料、スチール写真、そして6ミリのオリジナル・サウンドトラック・マスター・テープには驚きの連続でした。
 テープにはおそらく録音された順番に収録されており各タイトルはもちろん記されていません。まずは市販されているDVDを見ながらそのシーンごと各テイクを並び替え、そして曲名をつけていきました(??はDVD発売はありませんのでテープの箱に記されたシーンNo.を参考に)。それからオープンテープをCDRに移してからマスタリングです。エンジニアは中村宗一郎さん、どれもが一発録りだったのでしょう、その音の生々しさに驚いていました。また音の良さも特筆すべきです。注意深く聴いていただければ、「殺しの烙印」では、おそらく山本直純氏のものと思われる指揮棒を台に叩く音が聞き取れます。そこまで今回はカットせずイキとしました。

 さて問題の「黒い太陽」、本映画制作のためにマックス・ローチ・グループを呼び、同1964年来日し全国公演を行ったソニー・ロリンズが参加した、と資料にはありました。伝説の興行師、神彰氏率いる招聘元アートフレンドの資料にもその記述はある、日活さんにはモヒカン姿でサックスを吹いている写真もありました。すわイニシャル数千枚かと色めきだち早速、社内ジャズ担当者に聴いていただいたところ、「これはロリンズではない、このフレージングは間違いなく、クリフ・ジョーダンである」と。新宿ジャズ館の方よりも同様の答え、本映画を見たという今回ライナーを担当した原田和典さんよりは、このCDを聴いて、最初から最後までソニー・ロリンズが参加した痕跡は一切ない、全篇クリフォード・ジョーダンである、しかも演奏メンバーは、ピアノ:ロニー・マシューズ、ベース:エディ・カーン、ボーカル:アビー・リンカーン、とまでお知らせいただきました。
 で、ご覧のとおりの発売となりました。よろしくお願い申し上げます。
http://diskunion.net/jazz/detail.php?goods_id=JZ070129-21
http://diskunion.net/jazz/detail.php?goods_id=JZ070129-22
http://diskunion.net/jazz/detail.php?goods_id=JZ070129-23



Posted by kaneno at 19:44:41Comments(0)
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