SUPER FUJI DISCS制作メモ(日本)金野記

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あがた森魚とZIPANG BOYZ號の一夜

2009-11-10

11936.jpg  本年2月22日日曜日、九段会館、何もすることはないがおれは朝7時半に会場に着いた。モービルユニット(録音機材車)はすでにありこのスタッフに挨拶しただけ、中を覗かせてもらって、スモークオンザウォーターと口ずさむくらいしかすることがなかった。かつての軍人会館、電気電圧が弱いので、その横には電源車が横付けされており請求書が怖かった。
 この晩を完全収録しそれをCDにする、これだけ、そのための細かいアイデアは一切用意出来ず、本当に形になるのか不安ばかりだった。昼すぎ、カーネーション直枝政広さんに紹介いただいたエンジニア原口宏さん到着、初対面だが落ち着いた。
 ライヴ自体は断片的にしか観ていない。オリジナルはちみつぱいメンバー全員、久保田麻琴、矢野顕子、緑魔子らの出演、大好きな曲ばかりオンパレードで興奮しないわけがないが不思議と何の感動もなかった。(アンコールラスト「大寒町」を渡辺勝の歌にした渡辺勝のワンコーラスだけは感動した。) 100%超え完璧超えのショーだったからだ。だから感動はない。(最後、楽屋に帰りひっくり返ってコンクリ地面に寝ていたあがた森魚には感動した。)
 これは商品になるのか再び不安となったが、4月、原口さんより最初のミックスダウン音源が届き、安心した。そこから演奏メンバーにコピーを送り修正を加えていく。ほとんどスケジュールどおりに進行するはずだったが6月のある日久保田麻琴さんからのメールでメールだったが叩き起こされた。
 観客も演奏者自身も誰も気づかなかったが、この晩の演奏はとんでもなくスゴイものだった、とんでもなくロックだった、とあり、数日後、オレならこうする、と、そのコピーを元にした久保田ミックスが届いた。メーターはずっと赤いところまで振りきれていた。それは採用されなかったが、はっきりとした方向性だけは改めて決まった。222九段会館の記録をCD化するのではない。こうしてあがた森魚の新作が出来たのだった。
 本公演のオープニングは「メスカル」、ここでのベースは本職じゃない久保田麻琴、重くカッコいい。この曲は2000年久保田ソロ最新作『オン・ザ・ボーダー』にあがたが提供したもの。本ライヴ・アルバムのキーである、とはCDとなって初めて気づいた。
 あがた森魚、とは本当に凄いと思います。


Posted by kaneno at 10:11:25 | SUPER FUJI DISCS制作メモ(日本)金野記 TOP | 前の記事次の記事


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