日本地下音楽

日本のアングラ、インディーズシーンの自主制作音源(CDR等)を中心に、メジャーものまで日本の地下音楽の入荷状況、オススメ商品、またライブレポートなど含めて長々と殴り書きします。

 
 

THE NOVEMBERS インタビュー1

2010-03-25

12564.jpg 3月10日に待望のフルアルバム「Misstopia」をリリースしたTHE NOVEMBERS。その「Misstopia」のリリースに際してGt/Vo小林祐介にインタビューをしました。

<インタビュアー:澁沢>

−『Misstopia』発売おめでとうございます。前作からちょうど1年ほど経過していますが、どんなアルバムにしようと思って制作しましたか?

小林(K):制作をするにあたって、イメージとかコンセプトとかそいうのはまったく無かったです。コンセプトを持たないようにしようと決めたわけでもないですが。とにかく、ただいい曲を作ろうと思ってました。

−はじめて聞いて、今まで出してきたものと方向性が違ったな、新しいなと思いました。あったかいなと思ったんですが、心境の変化とかあったんですか?

:心境の変化?

−今までのTHE NOVEMBERSだと、衝撃的、攻撃的と良く言われたと思うんですが、今作だと、それが今までのらしさがありつつ幸福感に溢れているなと思ったんですが…

:新しいという意味で、そういう印象があったのなら、それはそれで嬉しいです。別に心境の変化はあったわけではないですが、たくさんの人に届くといいなと思っていて、それが曲に反映されているかどうかはわからないです。今回はずっと夢中で作業をしてきたので、いまだにその時の緊張感や高揚感を引きずっています。いい作品が作れた、作れて良かった、という気持ちがあるだけで、まだ『Misstopia』をうまく客観視出来ませんね。

−何かがあったわけはなく、自然とこういう感じになったんですね。個人的に、THE NOVEMBERSをデモ音源の時から聴いていて、そのときのトゲトゲしさから考えると、今作は、M-10「ウユニの恋人」だったり、M-4「pilic」をはじめ、全体的にあたたかさを感じました。あと、今回サウンド面でも変化があるなと思いました。例えば、M-2「Figure 0」はエッジがきいていて、デジタルな感じでもあるなって思って。新境地に辿り着いたと書いてありますが、曲作りってどうやっているんですか?

:曲によってそれぞれです。僕の中に曲のイメージやフレーズがあって、それをメンバーとやり取りしながら作っていったりもするし、セッションなどで偶然曲が出来たりもします。前作の『paraphilia』は僕の中に、アイデアやイメージが具体的にあって、それにみんなで近づけていくような作業だったんですけど、今作はそういうコンセプトやイメージがいい意味で無かったので、各々の曲に対する解釈がその都度新鮮で刺激的でした。イメージとかコンセプトがあったら、皆のこういう解釈は無かっただろうなって。だから結果的にすごくよかったと思います。

−1st mini album『THE NOVEMBERS』をリリースしてから2年以上経つんですが、環境の変化とかありました?ツアーやワンマンやフェスを経験して学んだこととかありますか?

:すごくたくさんあります。たくさんの人が聴いてくれるようになって、たくさんの人の前に立つようになった。学んだことというと、それもあってステージに立つということ、音源を出すということの意味をより意識するようになりました。

−これからの挑戦は?

:よりたくさんの人に届くといいなって思っています。届くために自分達の表現をどうするのかってことじゃなくて。だからその実感として、もっと大きいところでライブをしてみたいなと思いますね。あとは、どんどんいい曲を作って、いい作品を出していきたいですし、自分自身が退屈にならなように、常に自分を新たにしていきたいと思っています。

−音楽のルーツは?

:影響といえば、聞いてきたもの全てですが、音楽を能動的に聴き始めたきっかけはラルクやブランキーだったと思います。スミス、キュアー、ジョイディビジョン、エコバニ、バウハウスなどを好んで聴いてました。

−曲についてですが、あったかいというイメージを受けたとお伝えしましたが、それ以外にも驚いた部分があって、音遊びというとちょっと違いますが、なんか、挑戦的な新しさM-7「Gilmore guilt more」の冒頭から1分目までコラージュっぽさがあったり、今までとは違うアプローチがあって、どこかから影響を受けたのかなと思ったんですが、何かきっかけあったのですが?

:こういうアイデアが浮かぶってことはどこかからインプットしたのかもしれませんが、具体的に何かって言われると難しいですね。聞いてもらって新しいなって思ってもらったのは嬉しいんですが、自分達の中では新しいことをやろうって思って新しいものができたんじゃなく、新しい曲を作ろうっていう時に自分達なりの解釈やアイデアが、結果的に聴く側からすると新しいということだと思います。そういう自分達なりの新鮮味や驚きは大事にしています。

−初期からの変化を考えるとすごく面白いなって思いました。

:11曲がすべて個性的なので、すごく好きですね、キャッチーだと思いますし。

−どれくらいの期間で作ったんですか?

:ここに入っている曲ではM-1「Misstopia」は夏くらいに作って、曲としてまとまったのは、11-12月くらいですね。

−THE NOVEMBERSとして、バンド自体の共通した価値観や、心掛けている事はあるんですか?

:やっぱり、自分自身にマンネリしないこと、自分が表現していることが自分以外に依存しないようにしたいと思っています。バンドに対しても思っていて、お客さんが待っているから音楽をやっているというのではなく、自分自信に理由も目的も結果もすべて返ってくると思っています。あと、美意識を持っていたいなと思っています。飾らずに、ありのままのステージを観てもらいたいというのはそこに彼ら自身の信念や美意識があった上で初めて成立すると思うんです。何も持たずに漫然と普段着のまま、人に見られるということを全く意識せずにステージに立つようなことは、僕は嫌です。お客さんにお金や時間を割かせるのなら、なおさらそう思います。音楽だけでなく、ルックスや発言を通して、信念や美意識があるアーティストや音楽が好きでしたし、自分もそうありたいと思っています。

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Posted by kame at 15:21:01 │Comments(0)TrackBack(0) | 日本地下音楽 TOP | 前の記事次の記事

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