夜の帰り道、一人口ずさみたくなる歌がそこにある。尽きない思いが夜空に消えていく、今夜も、そして明日も明後日も。思いは、歌ととともにいつまでも生き続ける。
山形県酒田市出身、現在は東京在住のシンガーソングライターshibata emicoの1stフルアルバムを聴きながら、東京の夜をひとり歩いてみたくなる。まちの灯りが少しずつ色を変えるように、彼女の歌声もそのときそのときの感情によって彩りが変わっていく、夜の闇を照らすライトのようなあかりとともに。
昨年3月、彼女としては初作のミニアルバム『シーズン・ソングス』を発表。三輪二郎がギターで参加しているなどバンドサウンドがメインの作品であった。しかし、今回は全編彼女だけの弾き語りで歌とピアノ/歌とギター/歌とローズピアノ/のいずれかで構成されている。
今作はタイトルにもあるように「夜」をテーマとした楽曲、通低音としての「夜」が常にある。昼と夜、明と暗はいつも寄り添って離れない。愛し合う恋人同士のような間に生まれる光。それが彼女の歌を聴いていると感じることができる。
(お茶の水駅前店;佐藤)
shibata emicoミニ・インタビューに つづく→→
●はじめての方へ自己紹介をお願いします。
「はじめまして、shibata emicoです。日本人です。鍵盤やギターで弾き語り等をしたりして音楽をしている者です。2007年スオミレコードからリリースしたミニアルバム「シーズン・ソングス」に続き、今回blunstoneから「in the night」というフルアルバムをリリースします。現在は東京、たまに京都でライヴしたりしています。」
●今回の1stフルアルバム聞かせて頂きました。鍵盤とギター、そしてうただけとは思えない1曲1曲ごとの完成度がすごいと思いました。今回の録音で1番こころがけたこと、作品づくりで苦労した点など教えて頂けますか?
「一番心がけたことは、イメージした情景をそのまま録音することです。色彩音ってやつですかね。それがある音楽が好きなので、実現出来るよう努めました。苦労した点は、これは苦労とは言えないかもしれませんが、やはりうたに気持ちを込め集中して演奏することは簡単なようで難しいことだと感じました。ライヴでもそうですが、やはり集中力が全てなんだなぁと思いました。」
●タイトルにもある通り、「夜」をテーマとした楽曲が多いです。通底音として常に夜があるような気がします。柴田さんご本人は夜についてどんな思いをお持ちなんでしょうか?
「基本的に、昔から夜行性ですね。本来夜は眠る為にやって来るのだと思いますがそこに刃向いたいのか何なのか、夜になると元気になってしまいます。曲が出来るのも夜です。このアルバムに入ってない曲たちを見てみてもやはり夜なんだと思います。まぁ一人になり様々思い巡らすのも夜ですから当然なのかもしれませんが・・・。今後は朝の曲を創るのが目標かもしれません。」
●今回はじめて柴田さんの曲に触れる方も多いと思います。そんな方たちへ今回の作品の聴き所など教えて頂けますか?
「何気なくさらっと聴いて頂ければ嬉しいです。フニャコツ・チンさんのカバー曲の「レインソング」やタイトル曲「in thenight」等、弾き語りですが色々な空気を感じて頂ける作品なのではないかな、と思っております。春先の夜長の御供に是非。」
●ありがとうございました。今後の活動、抱負をお願いします。
「今後は5月6月と東京で沢山ライヴをします。今現在は今回エンジニアを務めてくれた瀧田氏とゆっくりペースで録音しておりますので、また近いうちに新しい音源を発表出来るかもしれません・・・未定ですが。今年の抱負は、東京・京都以外の地でもライヴしてみたいなぁと・・・(あと半年位ですが・・・)コーラ飲んで頑張ります。」