めっきり梅雨ですね。心も体も少し重くなりがちなこの季節、毎年のことですが何とかならないものでしょうか?今週、そんな曇天を突き抜けるような天使の声が届きました。
今回ご紹介するのは「天使の歌声」と評される次代の歌姫と呼び声も高い湯川潮音です。彼女を初めて観たのは2003年年末のくるり企画のイベント「百鬼夜行」でのことです。当時、彼女はインディーズ2作目の「うたのかたち」(エンジニアはハナレグミも手がける中野正之)をリリースしたばかり。そのイベントではそのアルバムに収録されたくるりの名曲「ランチ」を披露されていました。
翌年2004年には、長年彼女の可能性に惚れ込んでいる鈴木惣一郎プロデュースの初のフルアルバム「逆上がりの国」をリリース。この頃から天使の背後に見え隠れする悪魔的なボーカルも聴かせるようになり、シンガーソングライターとしての可能性を大きく広げていきました。
昨年2005年、ついに永積タカシ(ハナレグミ)、岸田繁(くるり)が楽曲提供した「緑のアーチ/裸の王様」でメジャーデビュー。ちなみに「裸の王様」の歌詞は、彼女の父湯川トーベンの盟友であるエンケンこと遠藤賢司への敬愛を込めたものだそうです。
そして今年6月、初夏の訪れを告げるかのような気持ちの良い1枚が彼女から届きました。今まで以上に風の通しの良い、そして聴く人を選ばない正しく湯川潮音流のスタンダードなナンバーが詰まった1枚です。歌詞もこれまでにはなかった風景が見えてくるような日常的な歌詞で、聴いている人の想像力の羽を自由に広げてくれます。
最近のライブで披露されていた「からっ風」や「ツバメの唄」は、彼女が大好きなはっぴいえんど(ライブでも彼らの名曲「風来坊」を演奏しています!)を彷彿とさせるフォーキーで風の音を感じる気持ちの良いナンバーです。
この夏のサウンドトラックの1枚としていかがでしょうか?
(お茶の水駅前店;佐藤)