もう4月も半ばを過ぎ、桜の花も散ってちょっとセンチメンタルな気分に酔いつつお送りします。
はじめまして!お茶の水駅前店佐藤です。
私、先月から下北沢で1人暮らしを初めたのですが、やはり下北は空気が違いますね。街の音を何気なく聞いていると、自然と頭の中に曽我部恵一・サニーデイサービスの名曲たちが流れてきたりします。休日に自転車こぎながら「青春狂騒曲」なんて口ずさんだりしてると、ホント気持ち良いですよ〜!
というわけで、今回は春ということで『旅立ち』にふさわしい最近発売された新譜を紹介します。
エレファントカシマシのニューアルバム『町を見下ろす丘』、ずばり近年の彼らの作品の中でも随一の快作です。
前々作・前作『扉』『風』の流れを汲みながら、より「バンド」への原点回帰が随所に見られる今作。1曲目の「地元のダンナ」を聴いた瞬間、彼らの1stアルバムの1曲目「ファイティングマン」を想起する方もきっと多いはず。そう、あのワクワク感溢れるロックンロールサウンドです!
しかし、彼らの場合ただ原点に帰っただけではなく、年を重ねて失ったものそして得たものの中に、それでも明日へ向けてまた新たな旅へと歩き出そうとする姿勢が見て取れます。
5曲めの「今をかきならせ」で歌われる「夢も希望もいれねえよ、あるもの全部で行け、今をかきならせ!」。これこそ今の宮本浩次、そしてエレファントカシマシを象徴した言葉だと思います。
また、昨年のライブから演奏されてきた「すまねえ魂」は、ライブを重ねることによってしか得られない4人のグルーブ感がこれまでにはないほどに凝縮された名曲です。
ドラム冨永義之の体調不良が完治次第彼らの新たなライブツアーも始まります。3月4月に予定されていたライブが中止になっただけに、彼らの今回のツアーにかける思いは正に新たな旅立ちを期するものでありましょう。
成功と挫折を幾度も味わってきた彼らは、このアルバムからまた新たな旅を始めます。また彼らは歩き出そうとしています。いつまでたっても恋をすればウキウキしてヘマをすれば死ぬほど落ち込んだりする。そんなしょうもない男の生活の断片を彼らはきっとこれからもかきならすのでしょう。それが彼らの「生きている証」だから。
(お茶の水駅前店;佐藤)