ゴダイゴ ブログ はるかな旅へテイキングオフ

ゴダイゴの軌跡は銀河鉄道999 モンキー マジック ガンダーラ ビューティフル ネーム ホーリー&ブライトなどのヒット曲だけでは語りつくせない!その幅広い魅力を広めるため金斗雲に乗ってやってきた音楽ブログ!結成30周年を機に果たされた本格的再始動を思いッきりセレブレイションしながら「ゴダイゴこそ俺たちのスペースオペラだ!」を合言葉に未CD化作品復刻、未発表音源や未発表映像の蔵出し…という目標を「どこかにあるユートピア」と信じて、ゴダイゴ周辺のいろいろな話題でアナタと旅していきます。さあ、WEST TO INDIA!

血がジンジン!タケカワユキヒデ処女作は野坂昭如へのオマージュだった!?

2006-10-15

4704.jpg 時は1974年。南こうせつが在籍したフォーク・トリオ"かぐや姫"のヒット曲をそのままタイトルに配した映画「赤ちょうちん」、「妹」に続き、フォーク系の楽曲に題材を求めた「日活青春大作映画三部作」の"トリ"として制作されたのが「バージンブルース」。自身の著作「マリリン・モンロー・ノー・リターン」のフレーズも歌詞に織り込まれた、野坂昭如の同タイトル曲をフィーチャーした作品。

上記三作で主演をつとめているのが本格女優デビュー間もない秋吉久美子。彼女が演ずる少女特有のあどけなさが残る予備校生のヒロインと、そのつかみどころのない無邪気さに翻弄されつつ、根がセコイくせに精いっぱいキザに振舞う仕種がどこか憎めない"ギンギラギン"な中年男性(長門裕之)とが現実からの逃避行を繰り広げる様子を描いた物語。

音楽担当としてクレジットされているのは武川行秀とミッキー吉野。実際に劇中BGMとして使用されている楽曲は1975年1月発売のタケカワユキヒデのデビューアルバム「走り去るロマン」収録諸作品のインスト・バージョン。

「白い小鳥」に2種類のバージョンが確認できる以外はアルバム収録と同一テイク(と思われる)のバック・トラックにシンセサイザーやストリングスやピアノなどで歌メロをなぞったものを重ねたものなので、映画をイメージして楽曲が制作されたというよりは、映画のために楽曲を流用したという側面が強いと言えそう。とはいえPOPな諸作品のみずみずしさがロードムービー的な本作に漂うある種の「軽さ」を演出しているという効果も感じられ、映像との雰囲気の相性はバッチリ。

喫茶店のBGMとしてそのままボーカル入りバージョン「走り去るロマン」が流れてくるシーンもあり!・・・ん?映画の封切りが1974年11月公開ということなので、タケカワユキヒデのプロとしての処女作が世に放たれたメディアとしてはレコードよりもスクリーンの方が一足早かったことになるワケですか・・・。のちにゴダイゴが辿る音楽制作ユニットとして数多くの映画作品に果敢に挑んでいった軌跡の原点として捉えるとまた非常に興味深い事実!

・・・とはいえ主題歌はあくまで野坂昭如の「バージンブルース」なのです。映画に使用された同曲が収録されたアルバム「不条理の唄」含むエレックレコードに残された作品3作が紙ジャケットにて発売決定してます!ちなみに劇中では「野坂昭如さすらいリサイタル」会場で歌われるという設定で「黒の舟歌」の自身による歌唱シーンが見られるのも貴重。この時にも左手に当然のように持っているのが酒・・・このイメージを具現化したような「野坂のロックグラス」がディスクユニオン・オリジナル特典として付きます。

さらに同じくエレックからリリースされた秋吉久美子の同名デビューアルバム(四人囃子、あんぜんバンドのメンバーが参加した、"不思議ちゃん"どころじゃないキレっぷりの強力作!ゆらゆら帝国の坂本慎太郎氏の推薦盤)も同時にお買い上げならこれまたディスクユニオン・オリジナル特典「エレックボックス」もさらに付いちゃいますヨ!

今回の写真は劇中では実現しなかった野坂昭如&秋吉久美子ツーショット!作家/俳優/歌手/作詞(ex.「おもちゃのチャチャチャ」)などマルチな活動でその才能を発揮した野坂昭如のイメージが重なることもあって、このふたり、まるで和製「セルジュ・ゲンズブール&ジェーン・バーキン」みたいな組み合わせに思えてなりません・・・

Posted by hakase at 23:57:48Comments(6)TrackBack(2) │ゴダイゴ 音源検証コラム サウンドトラック系 ゴダイゴ ブログ はるかな旅へテイキングオフ TOP
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