ゴダイゴのギタリスト浅野孝己が伝説のニューロック・バンド"M"(エム)での活動を経て在籍していた、ネオGS系アイドル・グループ、チャコとヘルス・エンジェル。
せんだみつおが初代司会(後にはCharも!)を担当、小堺一機やラビット関根(当時)、竹中直人などを輩出したTBSの素人参加型番組「ぎんざNOW!」にもよく出演していたらしく、このジャケットでのアイドルっぽいルックスやポージングからもそんな雰囲気がうかがえます。
今回紹介するのはGSやオールディーズのヒットソングのカバー中心に組まれたアルバム「ヤング・アイドル!チャコVol.2」からカットされた1974年のシングル。
A面は「夕陽が泣いている」。言わずと知れたザ・スパイダースのカバー。堺正章が歌う原曲に馴染んだ耳で聴くと、思わずプレーヤーの回転数を間違ってしまったのかと錯覚してしまう、テンポアップされたマカロニ・ウエスタン風のアレンジ。カスタネットが「タララッ、タララッ・・・」とリズムを刻み、遠くに聴こえるフレンチホルン。西部劇のワンシーンとともに、アニメ版・初代タイガーマスクが荒野を駆けてくるイメージも!?
B面の「恋するバンビ」は編曲も担当している馬飼野康二のペンによるオリジナル。軽快なピアノのコードバッキングで、チャコの独特なアイドル・ボイスの面白さを引き出したキャッチーなメロディがナイス。ニルソンがモンキーズに提供した「カドリー・トイ」をイメージさせる(?)ソフトロック調のナンバー。
"M"(エム)時代から浅野孝己のギタープレイに着目していたミッキー吉野は、自らのグループにギタリストとして加入の誘いを彼に持ちかけるものの、このチャコとヘルスエンジェルが活動中だったために、解散後の1975年5月までミッキー吉野グループへの合流は実現しませんでした。彼らのアルバムは2001年にめでたくCD化されました・・・が、そろそろアブナイ。
ゴダイゴのデビューシングル「僕のサラダガール」もカネボウ化粧品のCMソングでした。音楽業界と化粧品CMとの結びつきが強いという状況は当時から現在までそう変わりありません。今回は1980年に資生堂のCMソングとして発表された内山田洋とクールファイブの「魅惑シェイプアップ」をご紹介。作曲/タケカワユキヒデ、作詞/奈良橋陽子というゴダイゴファンにとってのレノン・マッカートニー級の黄金コンビの作品。さらに日本語詞は伊藤アキラ。ゴダイゴのビューティフルネームとおなじラインナップ!
こちらは資生堂のプロモ仕様の7インチ。のちにVシネマ系の作品でセクシー路線に転向する横須賀昌美の笑顔がたまらなくチャーミング。裏ジャケに目をやると、スポーティーなファッションに身を包み笑顔でジョギングをするクールファイブのメンバーをとらえたスナップがあまりにもフィジカル!譜面が掲載されてるのもポイント高し。
エレキシタールも印象的なイントロから♪ウー、ウウー、ウ、ウィ、ウィ・・・とビーチボーイズばりの綺麗なハーモニーで小粋なスキャットを華麗にキメるあたりはさすがの実力。リードボーカルはもちろん前川清。英語詞と日本語詞を織り交ぜた歌詞を、聴いてるこちらの眉間にも思わずシワが寄りつつプチ顔マネしてしまうこと必至の、あの個性的なスタイルのボーカルで歌います。ラストの♪朝日に輝けー・・・ーえぅえぅえぅえぅえ〜(fade out) のビブラートは特に絶品&圧巻!
編曲を手がけたのは梅垣達志。いくぶんAOR的なアプローチでタケカワユキヒデならではのメロディラインとムード歌謡界の大御所クールファイブというそれぞれの個性をスポイルすることなく、うまく融合させています。ママもこれならOK!平成の東京砂漠も、鳴呼、うつむかないで歩いて行ける!
1980(昭和55)年NHK紅白歌合戦にはクールファイブはこの曲で出場。ゴダイゴも「ポートピア」で出場しました。白組最強すぎます!・・・えッ?紅組に負けてるんですか?カックン!